山内マリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ◾️record memo
愛菜は困ったように笑う。この店での愛菜は年下の道化キャラだから、自分を卑下したり自虐したりはお手のものだった。もちろんあとで、ちょっと死にたくなるけど。
地元を離れたものの地元の仲間との縁が切れるのが心配で、SNSでしきりに帰省をアピールし同級生と会う約束を取り交わした。連日郊外のファミレスに集い、深夜までぐずぐずとダべった。そのときにユキオは気づいたのだ。つまんねえって。もう賞味期限が切れている人間関係にしがみつこうとしている自分がみっともなくて嫌だった。それっきり地元には帰っていなかった。
ユキオはあまりに空虚なそのメールを無言で見つめた。自分の便利さを強 -
Posted by ブクログ
短編集。
私が読んだ山内マリコ3作目。
全編読みやすくて、1ページにも満たない、数行だけのお話?もあって面白かった。
印象に残ったお話をいくつか記録。
▼男子は街から出ない
子供の頃からつるんでいる友達と大人になっても変わらず惰性で付き合い続けた男の子の話。現状への不満をを誰かの、環境のせいにして、自分が幸せになる方法すら誰かに引っ張ってもらおうとしてる。自分の他責思考に気付かない。なんだか読んでいてドキッとした。
▼女の子怖い
ませた女の子に捕まって流された男子高校生のお話。可愛かったし、こういう子いるだろうな、となんだか微笑ましかった。微笑ましく思えるのは多分自分が女だからだろうな。 -
Posted by ブクログ
山内マリコの本は『パリ行ったことないの』に続いて2冊目!
今回はお買い物エッセイ!
(それにしても、小説もエッセイもとても分かりやすいかつ読みやすくて万人ウケする文章だなと思う
他の本も読まなきゃだ)
お買い物エピソードって面白いよなあ
私は一緒に遊びに行った友達が買い物するのを見るのが好きだし、SNSでよくある購入品紹介も好き!
それが本でつらつら語られているわけですからたまらんです
で、この本は“買い物”ではなく“消費活動”とかしこまって言いたくなるような真面目な内容もありまして…
買うのは易いが捨てるのは難しい話とか、商品を買う行為はその商品を作っている会社を応援することである、とか