山内マリコのレビュー一覧
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ネタバレ「自分で自分にいいね!」
自分とは一生の付き合いなので、他人と比べて落ち込む時間があるならだめな自分も引っくるめて認めよう。愛そう。これからを生きるために。
「自分の舟は自分で漕ぐ」
この言葉に、自分を信じて前へ進もうと思えた。私を、女性をしばるものはあまりに多く窮屈だ。窮屈になる原因は男性とは限らず、同性なことが案外多い。女性同士足を引っ張りあっている場合ではない。「こうあるべき」の価値観を押し付けないでほしい。靴くらい好きなものを履きたい。年相応とは何だと。山内さんのような考え方の人がもっと増えてほしいし、私も声を上げて行動にうつしたい。 -
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ネタバレJJはたまに読んでいたし、ターゲットである25歳前後であるからか、心に響く文も多かった。
JJを買っていた頃に読んだ、「20代がまさにその将来」という言葉にはっとさせられたのを思い出した。ずっと夢見ていた将来に今生きていて、ある程度夢も叶えたけど、まだ捨てきれない夢も持っていたりする。もっと今を大切に生きないとな、と思った。
20代だからこそ悩むことはある。でも、歳を重ねることによって折り合いがつくこともある。悩むことは苦しい事でもあるけれど、逃げずに悩んで悩んで今を満喫したい。
女らしさや年相応を求めるのではなくて、自分が本当に好きな物を身に纏って、人と比べず自分らしくかっこよく生きてい -
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ネタバレアイナの気持ちがよくわかる。誰からにも相手にされないと自分には価値がないんじゃないかと思えてくる。他者からの評価が自分の評価だと思い込んでしまってるがゆえに彼女は誰かに依存し続けなければならない。でもなぜそういう思考になったのか?私にはわかる。小学生低学年まで私たちは人間として扱われてきた。しかし、中学にあがると自分がどういう人であるかの前に女という目で見られる。親も先生も周囲の人たちも女としての行動を少女たちに求めるようになる。そうしていくうちに女としての評価がイコール自分の評価なのでは?と思う。少女向けの本にだって モテるにはさすが〜!すごいね〜!ってオーバーリアクションで言うと記載されて
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未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。
恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)
小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。
支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるの -
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山内マリコと聞くとすぐに飛びついてしまう、
きっとそんな30代女子多いんだろうなと思いながら毎度せっせと購入。
彼女のエッセイも、小説も、ほんとこの世代なドンズバなんです。
今回は同棲からの結婚に至るまでの男と女の違いにフォーカスしてるエッセイ。
個人的に1番頷いたところは男と女の部分ではないですがここ。
1人になった時の食まわりの雑さは人に言えず
昼はレトルトカレー、夜はパスタソース、
家中のお菓子を発掘してぽりぽりつまみ、
小腹が空けば冷凍うどんも…。
カロリー過多なのに栄養はゼロ。
30過ぎた体にこの手のインスタントな食事はてきめんに堪えるもので、
もちろん太るし、食べてもポジティ -
Posted by ブクログ
10人の女性のパリにまつわる短編集、
そして最後の章で1つにまとまる、てやつです。
山内マリコ✖︎パリ、読まざるを得ないでしょう。
どの話もそれぞれが悩んで
人間味があって悪くない。
そして最後にそれぞれがいろんな気持ちを持ってフランスに集まり、
その中で過ごす気持ち良いバカンスの描写がなんとも言えない幸せな気分になります。
ラベンダーが香って
心地よい風が吹く中で
皆んなでワイワイ長机でたっぷり時間をかけて味わいながら途切れないおしゃべりに興じながら…
そんな光景を感じる。
私はフランスにも住んだことも友人もいないのに
なぜにフランスの生き方に魅了されるんだろう。
でもきっとそんな人