道尾秀介の作品一覧
「道尾秀介」の「向日葵の咲かない夏」「いけない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「道尾秀介」の「向日葵の咲かない夏」「いけない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
玉川大学農学部卒。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。2007年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、2009年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を受賞。2010年『龍神の雨』で大薮春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞。2011年『月と蟹』で直木賞を受賞。『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫版)はミリオンセラーになる。近著に『ノエル』、『笑うハーレキン』、『鏡の花』など。
Posted by ブクログ
人は、いかに主観だけで物事を捉えているかを思い知らされる作品だった。
散りばめられた「思い込みの種」があまりに巧みで、それによって導き出した結論めいたものがことごとく覆されていく。
どんでん返しの快感を存分に味わえた。
さらにストーリー展開の面白さに加えて、引き込まれるのは登場人物たちの複雑な感情の描写だ。
特に姫川の深い哀しみや、母との関係に苦しむ場面の表現には胸が締めつけられる。
思い込みは、その対象への想いが強いほど誤った方向へと勝手に歪んでいく。
原因は愛なのか、憎しみなのか、それとも執着のような感情なのか……。
そしてエピローグが素晴らしい。
疾走してきた物語は、ここで
Posted by ブクログ
道尾秀介さんの作品は、大好きなので、読み漁っている感じなのですが、前に読んだ「I」と同様に、新感覚のエンターテイメント小説であり、非常に面白かったです。
1話目の「聞こえる」は、最後に、殺された夕紀乃の父親を装った男が荷物を回収しに来ますが、その男こそが、犯人であったことに、寒気を感じました。
2話目が、個人的に1番怖く、叙述トリックのような形で紡がれていた感じでした。音を聴くことによって、自分は今まで何を読まされていたのだろうと思わされぐらい、ミスリードが巧みでした。講演者と主人公の境遇が、全然違ったことに、戦慄を覚えました。
3話目は、唯一のハートウォーミングであったような終わり方で
Posted by ブクログ
ゲオスミン→ペトリコールの順で読みました。
書き出しで恋愛っぽいのより不穏な方からのほうが読みやすいかなと思って選びました。
娘さんが自死された二人の父親の話が悲しすぎてミステリーを読んでると言うのを忘れて泣きながら読んでいました。
道尾秀介さんは情景描写もすごく丁寧で好きです。
洞窟の中で雪夫が腕を広げて回数を数えている所、海辺へ酒を持って向かう時の砂を踏むジャリッとした感覚、ハロウィンパーティーの翠の恥ずかしそうな嬉しそうな表情、汚れたテントの中で髪を切っているところ、スマホに伸びるカーテンからの光など、それが映画を観てるような感覚と言うより、私も同じ場所で同じ空気を吸っているかのような