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結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮(ひめかわりょう)は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは――。いまもっとも旬な直木賞作家・道尾秀介が思いを込めた「傑作」。
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Posted by ブクログ
ラットマンというタイトルからどんでん返しするんだろうなとは思っていたが想像以上にすごかった。会話や行動が始めに読んでた時と印象が変わっていって、まさかの展開も良かった。
青春の終わりと過去の記憶。恋愛、音楽が入り雑じったミステリー。正統派の犯人当てをするようなミステリーではないが、ミスリードをよんだ先にさらにミスリードがあり、完全に作者の術中にはまりました。そして、それが最後の繋がりにもなるところは見事です。楽しめました。
なんか、いいミステリ読んだなーよりもいい小説読んだなーってなった。ミステリーやどんでん返し系の本としても素晴らしいのはさることながら、単純に物語としても良い気がする。伏線を上手く張り巡らせて、綺麗に回収したりする小説も好きだが、そういったものは割と主人公やその他の登場人物を深掘りするパートが薄くなり...続きを読むがちで、登場人物それぞれの気持ちに入り込みにくいことが多い。殺人ミステリーであれば、犯人の動機を理解しにくく、「なんで殺したのか?」が腑に落ちないことが多い。その点この作品は主要人物の背景についても触れられていて、すごく物語に厚みが出ていたため、ただのどんでん返し系としてではなく、1つの事件・1人の人生を見れた気がして非常に良かった。文章も読みやすいので読書苦手な方にも薦めたい本。
アマチュアロックバンドのメンバーが繰り出す謎。 狭い空間で起こっていることなのに、ハラハラドキドキ感がある。 サスペンスなのに、最後あたたかい気持ちになったのも面白かった。
非常に面白かった 作中でも説明があるがラットマンは同じ絵でも横に書いてある絵を見たことにより違った絵に見える騙し絵のこと みんなラットマンを見ていたのだ 登場人物がそれぞれ違うラットマンを見ているのだが不思議と話が繋がる ひかりが死んだ事件の結末を知った時なるほどやられるた! っと思ったがエピロー...続きを読むグで23年前の事件の結末も明かされた時ダブルパンチでやられた気持ちになった。 悲しくも嬉しいような自分でも初めての感情に驚かされた 過ちと正しさがそっくり同じ顔をしているのであれば誰がそれを見分けられるというのだ
面白かった。 割と初期段階で犯人や殺人の隠蔽工作の種明かしがあったのでこのまま終わるとは思わなかったけど、終盤にかけてのどんでん返しで、えっ!と声が出た。予想だにしない展開だった。伏線が丁寧に回収されていて、トリックの説明も分かりやすく情景を思い浮かべやすく、読みやすかった。 特にすごいと感じたのが...続きを読む、心の機微を丁寧に描いていること。ほんの些細な言動や仕草、間などから相手の心を汲んだり読み取ったりして、そこから物語が広がったりそれぞれの人物像が今どう考えどう感じているのかがよく分かって、こうした描写がこの物語に深みを出していると感じた。この著者の作品は本作が初めてだったが、他のジャンルの作品もあれば読んでみたいと思った。
題名になっている『ラットマン』とは、思い込みにより同じ絵なのに人によって別のものに見えるという錯視を利用した有名な騙し絵のこと。 高校時代に結成し活動を続けるアマチュアバンド“Sundowner”、ライブに向けスタジオで練習中に事件が起きる。事故か?作為によるものか? バンドのギタリストである主人...続きを読む公の姫川は平常を装いつつ淡々と無機質な生活を送っている。それは23年前に起きた父と姉の死に起因している。 父の遺した最後の言葉『俺は正しいことをした…』 その言葉を自分に言い聞かせ、父の行動を模倣する。姫川は何を正しいと考え、何をしたのか? 物語の核心となる23年前の過去の真実を小出しにしつつ、現在の事件と交錯させることにより見事に話に惹き込まれていく。そして、大きな思い違いこそが全ての誘因であったことが判るのだが、登場人物ほぼ全員がなんらかの勘違いをしていたことにビックリ。。まさに全員ラットマン状態! ただ、思い違いをすることにより起こす行動は、みんなその人を大切に思うが故に生じているんだと分かり心温まる気持ちになれる。 でも…犯人の犯行動機だけはどうしても理解できない、ここだけはマイナス点。 そして、最後に気づくことがある、、、それは一番思い違いをさせられてたのは自分(読者)であったことに……やられた。
バンド仲間との青春物語かと思いきや、想像を超える重苦しい展開に引き込まれ、一気読みしてしまった。どんでん返しに次ぐどんでん返しにまんまと騙され、予測はことごとく裏切られる。単なる「反転」や「トリック」では到底語れない、怒涛の物語。 「ラットマン」とは、見る角度によって印象が変わる絵。その構造が物語...続きを読む全体に張り巡らされ、真実と思っていたものが何度も覆される。登場人物たちは皆、思い込みや勘違いを抱えたまま、それぞれの優しさが絡み合って複雑な人間関係を生んでいく。 現在の事故と23年前の事故。この二つの出来事に翻弄される主人公・姫川の苦悩が痛いほど伝わってくる。特に真相を知ったあとの彼の感情は、読者の心にも深く刺さる。仄暗い空気が全編を支配しながらも、過去と現在が交錯し、少しずつ真実が浮かび上がっていく構成に圧倒された。 読み終えたあとには深い余韻とやるせなさが残るが、最後にほんのわずかながら救いが用意されていたことに希望を感じた。読後に疲労と満足が同時に押し寄せる、濃密な一冊。
ラストで二転三転あってもう目眩がしそうでした。 ミステリー小説を読む方は私も含めてみんな予想しながら読むと思うんですけど、この本に関しては何一つ予想が当たりませんでした。 良い作品だったと思います。
なんの前情報もなく、ただタイトルに興味を惹かれて読んでみたら、思わぬ良ミステリーに出会えた。 プロローグで「お、これはホラーなんか?」と思わせておいて、 本編に入ると急に爽やかバンドマン物語が始まり、 徐々に不穏な雰囲気になり、 案の定、人が死に… っていう流れ。 終盤の畳み掛けるようなどんでん...続きを読む返しがちょっとやり過ぎかなとは感じてしまったけど、 伏線はちゃんとあるし、この手の話にしては読後感も悲し過ぎずスッキリしていて、結構好みだった。 イヤなキャラが特にいないっていうのも良かった。 ホームズ役も明確には存在しないので、いわゆる探偵が解き明かしていくタイプのミステリーに飽きた方にはオススメしたい。
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ラットマン
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道尾秀介
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