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不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市。商店街や高校があり、市内電車も走っているこの街は、どこにでもありそうで、どこかおかしい。自殺の名所といわくつきの崖では殺人事件が起き、ふらりと街を訪れた青年は怪しい相談屋の仕事を手伝う羽目に。蝦蟇倉警察署捜査一課に存在する不可能犯罪係、何の変哲もない置物を要求する脅迫者、10トンの銅像に圧し潰された彫刻家。この街に住む人々の日常は、いつも謎に彩られている。第一線で活躍する作家たちが贈る、不思議な街の道案内。〈がまくら市事件〉その1。
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Posted by ブクログ
アンソロジー作品『晴れた日は謎を追って がまくら市事件(英題:Welcome To Gamakura 1)』を読みました。
架空の街・蝦蟇倉(がまくら)市を舞台とした連作ミステリ作品です。
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不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市。
賑やかな商店街や老婦人が営む和菓子屋があり、いわくつきの崖や海を望むホテルがあるこの街は、一見のどかなようで、どこかおかしい。蝦蟇倉警察署には“不可能犯罪係”が存在し、スーパーの駐車場では怪しい相談屋が事務所を開いている。
この街の日常は、いつも謎に彩られている。
第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。
(『蝦蟇倉(がまくら)市事件1』を文庫化にあたり改題)
解説=福井健太
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同年代の作家11名が全員でつくりあげた架空の街・蝦蟇倉(がまくら)市……海と山に囲まれ、商店街や高校がある一見のどかな街のようで、自殺の名所といわくつきの崖があったり、警察署には不可能犯罪係が存在なるものが存在する、どこか不思議なところ、、、
「年間平均15件の不可能犯罪が起こる」街を舞台に紡がれた11の物語のうちの5篇を収録し、2010年(平成22年)に刊行されたシリーズ第1作です。
■弓投げの崖を見てはいけない/道尾秀介
■浜田青年ホントスカ/伊坂幸太郎
■不可能犯罪係自身の事件/大山誠一郎
■大黒天/福田栄一
■Gカップ・フェイント/伯方雪日
■執筆者コメント
■解説/福井健太
不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市……商店街や高校があり、市内電車も走っているこの街は、どこにでもありそうで、どこかおかしい、、、
自殺の名所といわくつきの崖では殺人事件が起き、ふらりと街を訪れた青年は怪しい相談屋の仕事を手伝う羽目に……蝦蟇倉警察署捜査一課に存在する不可能犯罪係、何の変哲もない置物を要求する脅迫者、10トンの銅像に圧し潰された彫刻家。
この街に住む人々の日常は、いつも謎に彩られている……第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。
不可能犯罪が続発する架空の街・蝦蟇倉市を舞台にした連作ミステリ……各作家の独自の視点とスタイルが光り、物語に引き込む魅力がありましたね、、、
トンネルで車が接触事故を起こし、事故を隠蔽するために若者たちが運転手を襲撃した事件を描き、読み手の先入観を突く騙りで、心地良く騙される道尾秀介の『弓投げの崖を見てはいけない』や、
プロの相談屋・稲垣さんに雇われた男を語り手にした洒脱なサスペンスで、モラルに囚われない稲垣の真意が明かされた後に事態が急展開するに伊坂幸太郎の『浜田青年ホントスカ』、
10年前に起きた銃殺事件で犯人が発砲したはずの四阿には誰もおらず、周囲に降り積もった雪にも足跡は残されていなかったという未解決事件の相談を受けた真知(まち)博士が密室での殺人事件に巻き込まれ容疑者とされる事件の2つの不可能犯罪を解決する大山誠一郎の『不可能犯罪係自身の事件』、
の3篇が特に面白くて印象に残りました……巧妙な構成や意外性に満ちた展開が評価され、他の作家の作品とのリンクが心温まる要素として感じられるし、各作家の個性が際立つ中で、全体としての統一感も感じられ、愉しめる一冊でしたね。
Posted by ブクログ
不可能犯罪ばかり起きる架空の街
「蝦蟇倉市」を舞台に、
五人の人気作家が書き下ろした短編集。
SFやファンタジーでは時々見受けられる
「シェアードワールド」というものらしい。
街のどこに何があって、市長はどんな人で、
という設定は作家陣がアイディアを持ち寄ったとか。
そのため作者が違っても、街の描写などは共通点があって
何というか「安心して読める」(^ ^
でもやはり作者によって切り取るポイントや目線、
事件の展開や「謎解き」のプロセスは違い、
何より文章の温度・湿度・テンポ感など
文体の違いも楽しめる(^ ^
しみじみとした余韻が残るもの、
「んなアホな」とツッコミたくなるもの、
ふわふわと人を食ったような作品などなど、
バラエティ豊かな作品が楽しめる(^ ^
続編を読み始めたので、こちらも楽しみである(^ ^
Posted by ブクログ
がまくら市という架空都市の舞台を各作家たちがシェアして描かれた作品集
伊坂さん目当てで購入して読んだ。
想像以上におもしろかった。
道尾秀介さんの作品が最初でよかったと思う。
多視点で描かれていてミステリーとして楽しめたし、
伏線や環境設定も詳しく描かれていたので、その後の
ほかの作家の作品へのリンクが見つけやすくなっていたと思う。
伊坂作品も登場人物の少なさ、限定された環境の中でもさらに狭い環境でキャラを立たせてすごいと思った。
大山さんの密室ものも不可能犯罪係という部署を設けて真知博士という人物が登場し、その後にも顔を見せておもしろい。
福田さんの「大黒天」はそれの真実を求める姉弟の話でいまいち入り込めなかったが、最後にこれまでの話とのつながりが見えたのがうれしかった。
伯方さんの作品は、格闘技ということで正直興味をもてずにいたが、読み進めていくうちにミステリー感がでてきた。
ただ銅像を動かす方法の部分はこれしかないという力技だったのが、笑ってしまえた。
とにかくこのような設定の作品集は初めて読んだが、
とてもおもしろかった。
リレー連載なのか環境や物語の一部、キャラクターをシェアするというのがよかったと思う。
2作目を買って読もうか迷う。
Posted by ブクログ
架空の都市を舞台にした連作短編集。
章ごとに作者が違い、それぞれクセのある文章
なのに、違和感なく1冊の中に納まっていました。
道尾秀介さん:どちらにしてもバッドエンドな感じで、
うわぁ!と思いましたが、実際に事件として起きる
としたら、こういう風に解決しきる前にぷっつりと
途切れる終わり方をして、その後も人々の暮らしは
続いていくのかと考えさせられました。
伊坂幸太郎さん:インパクトはそれほどでもないかなと
思いました。世の中にはきっと、こういう職業で
生活している人もいらっしゃるだろうと思いつつ
読み終えました。
各作家さんがどういう順番で物語を仕上げたのは
不明ですが、道尾さんがトップだったらしいので
伊坂さんのストーリーの中に道尾さんの話の一部が
入っていて、より繋がりある印象でした。
大山誠一郎さん:ものすごく面白かった。ただし
ストーリーのヤマとなる謎解きより前までの部分が
読んでいてなぜだかワクワクしてきて面白かったです。
事件のカラクリ自体は、複雑すぎるのと環境の都合が
よすぎないとできない犯罪だったので、現実感は
感じられずエンタテイメントとして楽しみました。
福田栄一さん:身内に重点を置いた作品で、
お姉さんの心の優しさと、表立ってではなく
自然に甘えっ子な弟の存在がにじみ出る作品だと
思いました。表紙のイラストは、この兄弟なのかな?
身内のことでも、確かによく知らないなぁ、と思い、
私も親の若い頃のことなどもうちょっと聞き込んで
みようかと、物語につられている自分に気づきました。
伯方雪日さん:唯一、俺目線で語られるストーリー。
他の作品と比べると目線のせいか、学生さんが
目の前で語っている物語のようでした。
がまくら市、いろんな意味でぶっ飛んでいる都市だと
この作品を読んだ後改めて思いました。
もう1冊のほうも購入済みなので、
読んでみようと思います。
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