『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を射止めた著者がミステリ人生のすべてを賭けて贈る渾身作!
松下由樹主演ドラマ「犯罪資料館 緋色冴子シリーズ『赤い博物館』」原作。
キャリアながら《警視庁付属犯罪資料館》の館長に甘んじる謎多き美女・緋色冴子警視と、一刻も早く汚名を返上し捜査一課に戻りたい寺田聡巡査部長。
図らずも「迷宮入り、絶対阻止」に向けて共闘することになった二人が挑む難事件とは――。
予測不能の神業トリックが冴え渡る、著者初の本格警察小説!
〈収録作品〉
パンの身代金
復讐日記
死が共犯者を別つまで
炎
死に至る病
解説・飯城勇三
Posted by ブクログ 2022年01月07日
「赤い博物館」という通称を持つ、警視庁管内で起きた事件の証拠品が集められた犯罪資料館に飛ばされた元捜査一課の刑事と館長の「雪女」が過去の未解決事件を証拠品を元に解決する、というミステリ短編集。
どの事件も意外性のある結末で衝撃だったけれど、一番は「パンの身代金」かなぁ。読んでて一番展開が読めなかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月10日
2作目の大山誠一郎の本。
前回読んだ、「アリバイ崩し承ります」が大変面白かったので、興味を持ってこちらも読んでみたが、
こちらの方がより面白かった。
次こそは!と思い読みながら頭を悩ませますが、1つしか犯人を当てることが出来なかった。
(それも、全てのフラグを回収できたわけでもなかった)
他の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月25日
警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長である緋色冴子が、部下の寺田聡とともに過去の事件の遺留品や資料を元に未解決で難解な事件を解決する。
この作家さんは、初読み。
かなり高度なミステリであり、難解過ぎる。
ハイレベルである。
全5話あるのだが、どれも分からずにギブ状態。
予測不能なトリッ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月28日
失策で犯罪資料館に飛ばされてきた聡。
館長であるキャリアの冴子。
冴子の、過去の資料から読み解く推理が素晴らしい。
聡も、捜査一課にいたという自負心から張り合うんだけど、全然敵わない。ものすごく説得力のある聡の推理が冴子にくるりとひっくり返される展開が面白い。
最後の「死に至る問」は、あまりに悲しい...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月28日
犯罪の証拠品などを保管する犯罪資料館を舞台に、捜査資料や残された証拠品から事件を紐解くミステリー。そういう設定なので古い事件を取り扱うことが多く、いわゆるコールドケースのような感じ。
解説にも書かれていますが、本格ミステリーとしての塩梅はとてもいい感じ。短編集なので無駄がそぎ落とされていて、純度の高...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月10日
「赤い博物館」の館長である緋色冴子と、助手である元捜査一課の刑事が証拠品をもとに迷宮入り事件を推理で解決していく連作短編。以前テレビドラマ化されているようですが、残念ながら未見。
本格推理はもちろんですが、本作では怖い、そして悲しい設定が多く、物語にも引き込まれました。「復讐日記」と「炎」が特にお気...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月21日
イギリスのブラックミュージアムの日本版という設定で興味深かったです。
日本には実在しないようですが、京橋にある警察博物館が近いのかも?
赤い、とは血に濡れた…等々物騒なイメージをしていましたが、赤レンガの建物であることが由来でした!
論理的でフェアプレイな推理ものですがライトなかんじで読みやすいで...続きを読む
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