球体の蛇

球体の蛇

825円 (税込)

4pt

幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。白い服に身を包み自転車に乗った彼女は、どこかサヨに似ていた。想いを抑えきれなくなった私は、彼女が過ごす家の床下に夜な夜な潜り込むという悪癖を繰り返すようになったが、ある夜、運命を決定的に変える事件が起こってしまう――。幼い嘘と過ちの連鎖が、それぞれの人生を思いもよらない方向へ駆り立ててゆく。最後の一行が深い余韻を残す、傑作長編。

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球体の蛇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    さすが道尾先生というか、このもどかしさとやりきれなさから更にずぷりと沈め込まれるような痛み、心グサグサやられてしまう。毎回しんどさのメーター振り切れるんじゃないかってくらいなんだけど、これがクセになるんだっ。やめられない重痛の魅力。
    主人公の床下の行動は乱歩作品みたいな変質っぷりだなぁと引いてしまい

    0
    2023年02月22日

    Posted by ブクログ

    「あのころ世界には、大人と子供しかいなかった。男と女なんてなかった。両親や乙太郎さんや逸子さんは単に大人で、自分たちは単に子供だった。」

    0
    2022年05月29日

    Posted by ブクログ

    若さ故の過ちと言えど決して取り返すことのできない過ちを犯したと後悔する友彦、そして痛みを抱えたまま人生を過ごす人達。

    人であるが故の悲しさの様な物がひしひしと伝わって来て乙太郎の死には泣かされました。

    サヨ、智子も怖さを潜んでいたけれどもしかして本当に怖いのは始終、優しさを携えていたナオだった

    0
    2021年01月23日

    Posted by ブクログ

    切ない。
    ナオが結婚して、一応幸せ??になったんかな。
    ナオが幸せになって欲しかった。ぜったいナオはお母さん似。

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    大どんでん返しがあるのかなと思ってたけど、普通に良い話だった。

    星の王子さまの、うわばみが象をこなしているシーンの引用や、のみすけと話しているシーンの引用が妙に心に残る。

    乙太郎さんの不器用な優しさとあるシーンでの醜さが同居した感じがリアルだと思う。

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    皆嘘を内に抱えながら生きている。保身のための嘘もあれば救おうとしてついた嘘もある。嘘で作られたドームの中で、いつの日かやってくる救いを待っている。物語の終わりは雪で、まだ救いが来ていないことを示しているってことなのかな。。

    0
    2024年02月24日

    Posted by ブクログ

    「道尾秀介」の長篇作品『球体の蛇』を読みました。

    『鬼の跫音』、『龍神の雨』に続き「道尾秀介」作品です。

    -----story-------------
    あの頃、幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった……。
    狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことのできないあやまち。
    矛盾と葛

    0
    2022年10月19日

    Posted by ブクログ

    幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の「私」はある女性に出会い惹かれる。その時言えなかった些細な真実が誰かを傷つけるなんて考えもせずに…。
    狭い世界でのたうち回る蛇のように、互いの嘘で傷つき傷つけあってしまう。最後の展開が救いだったのかはちょっと考えてしまうな。
    終始釈然としない主人公に苛立ちながら、妙

    0
    2022年09月27日

    Posted by ブクログ

    読後、球体の蛇というタイトルに納得した。
    主人公が見聞きしたものが嘘なのか、主人公が考えたことが嘘なのか、何もかもが信じられない。
    曖昧なものが思いの繰り返しによって本当のようになっていく。
    想像や思いの中で物語が動いていくので(回想ってことじゃない)、まさに球体に閉じ込められたようだった。

    静か

    0
    2022年09月15日

    Posted by ブクログ

    95%読み終えるまでは割と平坦な展開だと思っていたけど、残り5%くらいのところでそういう裏があったのか、そういう嘘もあるのか、としびれさせて頂きました。タイトルの意味も最後の最後で理解し、味わい深いと感じました。

    0
    2022年04月14日

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