あらすじ
大学生・秋内の目の前で、幼い友人・陽介はトラックに轢かれた。いきなり走り出した愛犬のリードに引きずられての、無惨な事故。陽介は助教授のひとり息子だった。あの時、犬はなぜいきなり走り出したのだろう? 居合わせた同級生たちは関係があるのか…現場で感じた違和感が忘れられない秋内は、動物生態学に詳しい間宮先生に相談して、自分なりの捜査をはじめる。そして予測不可能の結末が…! 青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
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犬の生態が謎を解く重大な鍵になる。
もちろん詳しく知らないから間宮先生の解説待ち。
CafeSUN’sのやり取りにまんまと騙された
面白かった
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青春謳歌劇。4人の男女の恋愛やミステリが絡まって、泣いたり涙ひっこんだり。いつも仕掛けにハマります。
想像の上をいくんだよなーもっとハマりたい!
間宮の「好きな相手に話しかけるときは体内で女性ホルモンが盛んに分泌されて、自然と声が高くなる」ってあるけど、ほんとかな?
以下はお気に入りの文引用です。
「しかし、外はひどい雨。しばらくはここにこうして座っているしかない。」
「秋内の頭の中は葛藤と困惑で満たされた。どうする。どうしよう。どうしましょう。」
「塾なんて行かないよ。あれは親に夢を売りつける、ただの商売だから」
「高校生だもん。付き合ったり別れたり、忙しいよ」
「人間だけが自殺するんです。人間だけが自分から逃げようとするんです。」
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面白かったー!
いつもながらミスリードさせられてもちろん京介と智佳の仲を疑ったしラスト死んだのは主人公である秋内やと思ってた(笑)
そして陽介は何かしらの理由があって意図的にころされたのかと思ってたけど…ただの偶然が引き起こした痛ましい事故やったとは。
しかもそれが父親が原因になってしまったというまさかの。
この父親の悟も可哀想ではある。
一番の被害者かもなあ、、、
いや、一番の被害者は何の罪もないのにしんでしまった京介か。
とにかく先が気になってどんどん読めた。
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とても面白かったです
秋内、京也、ひろ子、智佳の大学生4人が大学の先生の息子陽介の事故に関わった話
キーとなるのはオービーという飼い犬。
ラストにどんでん返しはあるけど嫌なショックは少なく全体を通して青春ストーリーなので読みやすかった
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さすが道尾秀介!!
「え?」って2回ほど声が出た。
久しぶりにどんでん返しがきたー!
主人公は秋内静
京也、ひろ子、智佳の大学仲間と過ごしていたら助教授の息子の陽介くんが事故に巻き込まれてしまう話。陽介くんが飼っていた犬のオービー、大学で動物について教えている助教授の間宮先生と協力しながら事故の真相を探る話。
間宮先生、見た目が汚いと思っていたけど頭がキレる先生でビックリ。動物を可愛がるところも好き。
いろいろ伏線があって、最後にそれを回収できていて道尾秀介作品は本当にすごい。無駄がない。
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非モテの主人公が助教授の息子さんが死んだのは事故か事件かを解き明かそうとする青春ミステリー。自分の大学生時代を思い出したがよく考えるとそんな仲良い女の子おらんかったな。本を読む事で記憶が良い意味で捏造される。
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青春×ミステリー 面白い!
色々考えすぎて勝手に辛くなっていましたが、さすがは道尾作品 あちこち揺さぶられました
最後のシーンが甘酸っぱくて可愛くて、ふふっとなりました
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大学の先生の息子がなくなり、事件か殺人か考察していく大学生たち。
道尾作品の大どんでん返しは健在だが、今回はちと厳しいな…
犬の生態が分かった気になり、飼いたくなった。
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大学時代の青春を背景に、人間関係や人の脆さ等が描かれている作品。道尾さんの作品らしい、ミステリー小説。探偵役も魅力的です。ただ個人的には、物語の展開があまり好きではなく、推理パートも核となる展開もなんだか中途半端に感じてしまいました。ただ、青春パートは普通に面白い一冊だと感じました。
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主人公は大学生。大学の先生の子が目の前で亡くなり、主人公は真相を探る。鍵は犬。
■よかったところ
・道尾秀介ワールドです。文が読みやすく、物語にグングン引き込まれます。一気読みしました。
・後半怒涛の畳み掛けです。真実が明らかになっていくのが気持ちいいです。これぞミステリーのカタルシス。
・良作の条件、2回以上のどんでん返しは当然含まれています。冒頭を終盤で回収するのも心地よいです。
■うーんなところ
・子どもが死ぬのは最近個人的に心に来ます。
・基本的にはグッドエンドですが、ある家庭だけには救いが無いです。そこだけは苦しいです。
・終盤の犬登場シーンへの理由づけが若干苦しいかなぁと思いました。説明無いよりは全然ありがたいですが。
■まとめ
基本的には最高のミステリーだと思います。いけない に次いで道尾秀介作品ではかなり好きな作品でした。
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再読。
大学生の男女4人の青春に絡めたミステリー。
後半のミスリードに完全にひっかかり辛い気持ちになったりしながらも、最終的には後味は悪くないです。
若い4人がメインなこともあり、人間らしい俗っぽさや愚かさが次々謎を呼んでいくのがおもしろいです。そしてオービーは名前の通り本当に賢い犬!
あと間宮先生がクセつよででも意外に人情派なんだな。大学時代あんな教授に会ってみたかったな〜
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本の表紙と道尾さんが好きで買ってみました。
青春の中の一コマを切り取った内容でした。
作品内のキャラクターの表情の豊かさ、声にならないような場面を文字で表現したりやはり道尾さんの凄さだなと感じました。
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つまるところ、ソロモンの犬とは間宮先生の犬ということでおあとがよろしい。
おじいちゃんやらメガネの男やら、あちこちに張り巡らされた伏線の数々が実を結ぶパズルのような仕上がり。確かに見たのに頭の片隅に追いやっていた出来事にスポット当たってブラボー。
書かれ方のせいか、間宮先生が伊良部先生に脳内変換されるのだけは勘弁してほしい…。
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何か悲しい話だなぁと思って終盤読み進めるのが辛かったけど、最後は心が暖かくなる感じで良かった。
道尾さんの本は向日葵~より先にこれやシャドウを読んでたらもっと早くにハマれたかも。
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飼い犬の暴走によって幼い友達が亡くなる事故の原因を大学生が調べて始めてから友人を疑いだす。
読んでいて没入しやすい文章と雰囲気。見事に騙されたが読後感は意外とスッキリする。
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おもしろくテンポ良く読み進め最後の真相のようなところで、ええっっっ?!とちょっとがっかりした、が、信じて読み進めて良かった、、、、読後感が良い
悪人がいないからなのか
少なくとも人は死んでいるのに爽やかな終わりをするところが、逆にリアルなのかなと思った
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いやー、面白かったです。
著者はミステリー調が多いので、そのイメージで読み進めましたが、ある意味青春モノであり、謎解きであり、大どんでん返しで先入観無しに読むと良いですね。
出てくる教授のシリーズ化も出来そうな内容でライトな推理小説でしたが、さすがに先を読みたくなる素敵な文章。
他の小説も読んだ事あったのですが、また改めて読みたくなりました。
青春小説と動物ミステリーの融合
道尾秀介さん、読むのはこれで3作目ですが、いいですね。外れがない。
これは青春小説と動物ミステリーの融合で読みやすかったし、動物の生態も学べて良かった。最後の方に、その叙述必要でした?と聞きたくなるようなびっくりポイントがありましたが、ま、これぐらいの叙述なら許容範囲でしょう。 (私は叙述トリックが嫌いなのです)
今回は間宮先生が良いキャラしてて、この先生でシリーズ書いて欲しいなと思った。
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主人公を含む4人の大学生の青春とつながる、とある事故。
その事故から広がっていく運命と人間模様。
この年代の人たちからしか発せられないような滑稽さと素直さと、
そこにはやっぱりある、恋の花や芽のビタースウィートさ、
そういった生活を飲み込みながら最後まで走っていくミステリーでした。
面白かったです。
道尾さんの文体は、序盤のほうなんかはともすると、
自分の他所行きの文体に似ているかもしれない、と
思いましたが、どんどん内容が深まっていくにつれて、
その体力、知的体力も含めた持久力と、クスっと笑えてしまうセンスなどに
「やる人だなぁ」と思いました。
素人が書いたフリーの小説は、このWEB世界に数多ありますけれども、
やはりお金を払わなければ読めない小説には、それだけの力と面白さがあります。
勉強量もけっこうなものと見受けましたし、そのあたりの真面目さも感じられるのに、
文章には砕けたことを表現していて、なかなかに幅の広い人のようです。
ミステリーで読みやすくて面白くて深さもあるといえば、
伊坂幸太郎さんが思い浮かびます。
彼の作品をどんどん読んでいきたいし、彼がその業界・世代では抜けているのかな
なんて思っていましたが、道尾秀介さんのレベルも高かったですね。
全力投球している感じが好印象。
さぞかし、充実感もあるでしょう。
さわやかな技巧派という印象を受ける、今作でした。
Posted by ブクログ
最後の最後のどんでん返しは道尾さんらしくさすがだなあと思いました。
けど他にあまり印象がなくて、ほかの著書に比べると淡々と物語が進んでいく印象でした。
描かれているのが事件の前日から数日後までであまり回想とかもなったからかな。
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星3.5くらいの評価が妥当だと思ったが、3.5は登録できないので、星3にした。青春小説としては悪くはない。ただ、そこに不倫を絡めてしまうと物語を構成するためのギミックに感じられて、もったいないと思った。(不倫というか親子愛という感じではあるが。)まあ、青春小説に男女の衝撃的な事実はつきものではあるけど。ラストはスッキリとした読み味で◯。
タイトルはあまり本書のキーワードではなく、無理矢理付けたようにも感じた。
なんとなく伊坂幸太郎の砂漠を彷彿とさせたかな。
Posted by ブクログ
ある夏の日、幼い友達・陽介が犬(オービー)に引きずられトラックの前へ飛び出し亡くなってしまった。
その事件現場にたまたま居合わせた秋内、京也、ひろ子、智佳の4人。
主人公の秋内は、なぜオービーが突然道路に飛び出したのか。
これは事件なのか、事故なのか....
秋内は動物生態学の教授・間宮に相談し、事件の真相に迫る。
最後の最後に話の意味が分かり、読み終わってスッキリとする話でした。
描写がわかりやすく、想像することも容易い作品で、作品の中にグッと引き込まれる感じがする1冊でした。
Posted by ブクログ
素っ気ない言い方だ。
しかし果てしなく想像力を働かせる余地のある台詞だ。
他人に無関心なのか、自意識が徹底的に低いのか、あるいは極端に高いのか。
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【走ったワケは……】
甘酸っぱい青春と、ほろ苦い事件の要素が
いい比率で組み立てられてるなぁと。
そして道尾作品ならではの、どんでん返しも
しっかりと決められ「やられたッ」の一言。
装丁のわんちゃんオービーもかわいいけど
中に出てくるオービーも動きや仕草が
想像できてほっこりします。
事件と青春、そして人の明暗の感情が
黄金比率で配合されている作品。
ライトに読めてグッと世界に入っていけるので
どんな人でも読みやすいかなと思います。ぜひ!
Posted by ブクログ
道尾秀介の本はまだ3作目だけど、不穏な空気感がやっぱり好きだと思った。そして、今回もしっかりミスリードに引っかかってしまった。
ミステリーとしては面白かったが、秋内がどうしても好きになれず、青春小説としてはあまり楽しめなかった。
秋内は現場を見ていたので事故であることは明らかだったのに、あんな風に真相を探る必要はあったのだろうか。無神経な好奇心で多くの人を傷つけてしまったように思う。それにもう少し京也に寄り添ってあげて欲しかった。智佳と近づけてもらったり世話を焼かれてる割に、京也に対して情が薄い気がした。
Posted by ブクログ
独特な友情、歪な関係の恋人、変人教師。
現実ではあり得ない出逢い。それもあり全てを共感できませんでしたが、読みやすかったです。
道尾さんの書く文章と、人物の関係が独特な印象を感じました!