感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年04月03日
秋内静含む4人の大学生の幼い友人の陽介が散歩中に事故死。
秋内静は生物に詳しい大学教授の間宮と協力し犯人を突き止める青春ミステリー。
終始伏線が沢山散りばめられていて登場人物みんな怪しく思えた。そしていくつか予想を裏切られた。最後のどんでん返しはしばらくよむのを止めたぐらいやられた。こうも予想を裏...続きを読む切られると気持ちが良い。
動物の習性や特性が事件に繋がり、解決するヒントにもなっていたのがとても面白かった。
京也はとにかくざまあみろ
Posted by ブクログ 2023年03月14日
大学生の青年と動物生態学者が、幼い少年の命を奪った交通事故の真相に迫っていく長編
事件の深刻さ(重々しい雰囲気)と大学生の青春事情?という軽さのバランスが不気味で、「子どもが目の前で亡くなったんですよね??」となるけど
その軽さと明るさがあるために読みやすく、手が止まらなくなる
青春ミステリって青...続きを読む春とミステリ?と思っていたが
こういう物語のことを言うんだなと腑に落ちた
智佳ちゃんのことが好きな秋内の頭の中はいつもコミカルでニヤニヤしちゃうやら応援したくなるやらで忙しい
ミステリとしては
色々なところにミスリードの穴が空いていて、逐一はまっては「これじゃなかったか」と這い出して、またすぐ次の穴にはまってしまうような仕掛けがおもしろい
本当に最後まで「???どういうこと??なんで??」と思いながら読み進められるし、それでも最後には謎は全部解消されてすっきり
文体も好みで中毒性があり道尾さんの作品にはまっていきそうな予感
Posted by ブクログ 2024年03月12日
p49 「塾なんて行かないよ、あれは親に夢を売りつける、ただの商売だから。」
ミステリー小説では毎回各章が進むごとに自分なりに犯人を探して犯行動機を作り上げてよし、こうだ!!と考えますが、道尾秀介さんの作品には毎度その稚拙な推理をへし折られます笑
カラスの親指に続いて今作「ソロモンの犬」を呼んだので...続きを読むすが動物の豆知識がありら例えば犬は目が悪い、紫、青、緑を中心に色を見分けている。カーミングシグナルという恐怖や緊張に襲われた時らわざと無気力な態度を取り、相手の気持ちお自分の気持ちを落ち着かせる。などなど。
あとは主人公の秋内の心の弱さは自分に似ておりすごく共感しました。
本書における人間の弱さとは、少年の事故に絡んだ人々だけでなく、恋心に翻弄され、嫉妬心や懐疑心に駆られる静の姿にも反映されてた。弱いからこそ生まれる滑稽味も、自虐的なだけでなく愛らしく、時に切なくかけてしまうのは、そうした目線があるからだと感じました。
少しかそう言うとこにも恐縮ながら道尾さんと近しいものを感じ取れる親近感を覚えました。
カーミング☀︎シグナル
Posted by ブクログ 2024年01月25日
面白かった!重いストーリーではあるけれど、それほど暗い気持ちにならなかったのは、主人公の純愛や時々クスッと笑ってしまうシーンが上手く絡めてあったからかな。特に間宮先生のキャラが良かった!
どんでん返しとまではいかないけど、トリックや伏線の回収が上手く書かれていて、最初から最後まで飽きることなく読め...続きを読むました。
Posted by ブクログ 2023年12月17日
大学生4人を中心の青春混じりのミステリー物語
主人公秋内静
友人京也
京也の彼女ひろこ
主人公が好意を寄せるひろこの友人智佳
助教授の息子陽介
愛犬オービーの暴走で死亡
その謎を解明していく話
動物学の先生間宮がとても重要で良い役
後半トリックというか色々明かされていくのが明快で、楽しく読めた...続きを読む。
Posted by ブクログ 2023年07月29日
最初からなんだか不穏な空気感。
にも関わらず主人公たちの明るいやりとりに、ここからどう繋がるんだ?と思ったけどそういうことか。
病床での最後の言葉を聞き、「バ…ベ…ウ…⁇…バベル!何度か出てきたバベルの塔ね!ってことは…!」と自分なりに名推理を繰り広げていたが単純に「バーベキュー」であることが判明...続きを読むし失笑。
なんとも悲しい事件出はあったが、登場人物たちの軽快なやりとりに救われた。
Posted by ブクログ 2023年07月23日
夏の青春✕ミステリーで、私の大好きな貴志祐介さんの『青の炎』の世界観を感じられる作品だった。誰が犬を操って少年を殺害したのか疑り深くなり、皆の言動が怪しく思えた。ラストで悲しい現実はあったものの、事件の真相は私にとって納得できるものだった。
Posted by ブクログ 2023年07月18日
読み進めていくうちに少しずつ分かってきた…と思いきや!
一筋縄ではいかない登場人物達に翻弄されました。
思い込みや希望を入れず、考えるということは難しい。
Posted by ブクログ 2023年06月25日
犬が飼い主の少年を引きずった結果起きてしまった一件を巡り、大学生の主人公が解決に翻弄する青春ミステリー。
伏線の張り方と回収が見事なのは、さすが道尾作品。特に後半は小さなどんでん返しを挟みながら、すべての伏線が綺麗に回収されていく。
犬が謎を解決する上でポイントにはなるが、単なる動物のお話というわけ...続きを読むではなく、人間同士の関係性や心情を繊細に描いている。
動物×ミステリーということで、個人的に好きな要素が詰まっていたので楽しく読み進められた。
Posted by ブクログ 2023年05月07日
飼い犬に引き摺られての少年事故死、という実際にありそうな設定が、物語の緊張感を維持していたように感じました。
章ごとに同一の構成で話が進む中、最後にはきちんと構成の種明かしまであり、面白かったです。
ミステリーは常にトリックや犯人を推理しながら読み進めますが、ラストのオチには騙されてしまい嬉しかっ...続きを読むたです。
Posted by ブクログ 2023年03月15日
散りばめられた伏線がとても丁寧でかつ自然に張られているため、読み進めていけばいくほど引き込まれる内容。しかし夢でした はある種、読み手への裏切りだと思っているので少し残念だった。
物語終盤でー実は〇〇でしたーなどによる、舞台演劇のような局地的な盛り上げは道尾さん独特の作風なので納得出来なくはないが ...続きを読む今まで読み進めていた丁寧な心理描写やそれからくるすれ違いなどを楽しんだ後なので、戸惑いは若干あった。
しかし、楽しめたのでオールオッケー
Posted by ブクログ 2023年02月17日
久々に拝読したけど、「あ〜道尾秀介様の本読んだ〜♡」って満足!
最後にいくつか伏線回収というより、それプラス、細かい部分も所々回収していってくれる。今作、特に「?」と気になる部分がいくつもあったけど、ちゃんと全部回収してくれて、モヤモヤしてた小さな不信感も秋内くんと一緒に回収していけるのが楽しかった...続きを読む♪
オービーの行動…今思い出しても泣ける…
巧妙な仕掛けで動かされたもの、じゃなくて
オービーの陽介くんを大切に思うからこその行動だったんだって分かった時からもぉずーっと泣いてた。。
始まりと、最後のみんなの雰囲気が冷たいものから温かいものに代わって、そこもすっきり楽しめた♡
Posted by ブクログ 2023年02月13日
犬の散歩をしていた少年が、犬が急に走り出した為、トラックに轢かれ命を落とす。その事故を目撃した大学生・静くんが真相を探る。後半の話の展開に、そうくるかぁ〜。そういう事だったんだぁ〜と、伏線が回収されていくのも面白かった。間宮先生のキャラ最高‼︎
道尾秀介さん、読むのはこれで3作目ですが、いいですね。外れがない。
これは青春小説と動物ミステリーの融合で読みやすかったし、動物の生態も学べて良かった。最後の方に、その叙述必要でした?と聞きたくなるようなびっくりポイントがありましたが、ま、これぐらいの叙述なら許容範囲でしょう。 (私は叙述トリック...続きを読むが嫌いなのです)
今回は間宮先生が良いキャラしてて、この先生でシリーズ書いて欲しいなと思った。
Posted by ブクログ 2024年02月26日
ストーリーが少し粗いなと思ったけど、逆に良かった。大学生4人も個性的で面白かった!犬の行動に嘘はないけど、人間は嘘をついたりする。でもこの物語の嘘や虚偽の行動は利己的なものではなく他人を思いやっての行動が多かったので良いね。
Posted by ブクログ 2024年02月19日
最初なかなか物語に入り込めなかったんだけど、中盤からグッと惹き込まれて一気に読めた。
気持ち悪い(褒)間宮先生がいい味出してたなー
京也もひろこもあんまり好きじゃないから最初入り込めなかったのかなぁ
読み応えはあっさりめで、比較的呆気ないというかそういう着地なんだ?!って感じでした。
SUN...続きを読む'sね(笑)
Posted by ブクログ 2024年02月17日
青春ミステリーという、私としてはニュージャンルの小説。
ミステリーとして読むと、若干の間延び感や最後の唐突感が否めないが、青春ラブストーリーとしての要素がふんだんに取り込まれているので小説として楽しめた。
Posted by ブクログ 2024年02月05日
ソロモンの犬
著者:道尾秀介
発行:2010年3月10日
文春文庫
初出:「別冊文藝春秋」第267号(2007年1月号)~271号(9月号)
単行本:2007年8月、文藝春秋刊
ミステリーはほとんど読んでこなかったけれど、この本はもしかして読んだかもと思っていたが、最後まで甦らず。おそらく道尾秀...続きを読む介作品を読むのはこれが初めて。解説によると、この小説は初期の青春三部作の中間の作品とのこと。『シャドウ』『ソロモン』『ラットマン』。
<登場人物>
秋内静(せい)
友江京也(同じ大学)
巻坂ひろ子
羽住智佳
間宮未知夫助教授(動物生態学者)
椎崎鏡子助教授、10歳の息子(陽介)、犬(オービー)
椎崎悟(離婚した夫)
ACT 阿久津社長(静のアルバイト先、自転車での配達会社)
相模野大学応用生物学部で学ぶ4人の大学生の話だが、秋内静の視点で書かれている。友江京也と巻坂ひろ子が付き合っていて、ひろ子と高校時代からの友達である羽住智佳に静は好意を寄せている。静の父方の祖父は近くに住むが、静は一人住まい。父親は仙台で祖父とは断絶状態。京也は四国の会社社長の息子で、継ぐように言われている。母親は死んでいる。釣り好き。
4人は、椎崎鏡子助教授の授業を受け、10歳になるその息子・陽介とも仲がいい。陽介が拾ってきた飼い犬のオービーとも散歩をする。ある日、静が歩いていると、歩道上で動かないオービーに手を焼いている陽介を見かける。道の反対側のカフェから、京也が出てきた。階段を下りてきた。外に並んでいたスズメと目があい、持っていたロッドケース(釣り竿を入れる細長いケース)を猟銃に見立ててバーンとポーズした。すると、オービーが急に走り出し、手にリードを巻き付けていた陽介が引きずられ、トラックにはねられて死亡してしまった。
誰が見ても事故だったが、そんな設定で、4人ははぜか犯人捜しをする。京也の行為のせいだと考える?そうかと思うと、陽介を殺したのは私のせいだと智佳が言い出す。オービーのリードを放さないよう腕に巻き付けろと言ったのは智佳だと言う。でも、なぜオービーは突然飛び出した?
*カーミング・シグナル:犬が突然、無気力そうにあくびをするなど、やる気のなさそうな態度をする。それは相手を落ち着かせようとするシグナル。オオカミがするカット・オフ・シグナルと同じ。
*負の強化:犬が勘違いして、行為をエスカレートしていくこと。例えば、郵便配達員が来て吠えるとすぐ立ち去った(仕事を終えたため)、それは自分が吠えたからだと勘違いし、次はさらに強く吠える。
*正の強化:飼い主がくれるご褒美ほしさにお手などを覚える
*犬は特徴の組み合わせで人間を記憶する。例えば、スーツと帽子。この小説では、メガネと刃物。
椎崎鏡子は悟と離婚していた。息子を突然の事故でなくし、絶望し、本人も自殺してしまう。ところが、自殺の第一発見者は京也だった。しかも、彼は鏡子の住まいの鍵を持ち、それを開けて入って発見している。実は、1年ほど前から付き合っていた。35歳半ばの女性と男子大学生。だが、実はセックスまではせず、裸で抱き合って甘えているだけだった。
ある日、夫である椎崎悟が勤め先の事情で早く帰ると、2人は裸でベッドインしていた。悟はこっそり家を出て、夜、普通に帰るふりをして帰宅した。そして、2人で話をして出て行った。陽介は寝ていた。しかし、後で分かるが、その時、悟は刃物を出していた。犬のオービーはそれを見ていた。メガネをかけた男、刃物。
悟は出て行ったものの、京也を殺すつもりだった。カフェから出てきたところを刃物で殺そうとしたところ、それに感づいたオービーがあくびをしてカーミング・シグナル。その場で動かない。動かそうとする陽介。しかし、本当にヤバくなったのでオービーは飛び出した。引きずられる陽介、トラックにひかれる。悟はひかれたのが息子とも知らず、人が集まってきたのでとりあえず殺人計画は中断。
静は10万円ぐらいする自転車(ロードレーサ-)に乗っていて、アルバイトで配達をしていた。当時はまだ食べ物ではなく、書類などが届け物。悟はまずいところを彼に見られたと思い込み、そのロードレーサーのブレーキワイヤーを切断して、殺そうともする。結局、植え込みに突っ込んだだけだったが。
Posted by ブクログ 2023年12月12日
甘酸っぱい様な、切ない様な、そんな青春ミステリィでした。
主人公の妄想が的外れで微笑ましかったです。
そんな中でのしっかりとしたミステリィでした。流石の道尾秀介さんです。
Posted by ブクログ 2023年11月20日
登場人物のキャラクターが好きだった。京也の性格はあまり掴みどころがなく、秋内との会話をスルスルとかわしていく感じが印象的だった。
最後が甘酸っぱい感じで良かった。
事件の結末は割とあっさりしてて、自分で解くのは無理だなぁと思った。
Posted by ブクログ 2023年10月19日
道尾秀介氏の魅力は、美しい文章、秀悦な表現…『洗ったように奇麗な満月』シビレた! そして仕掛けに次ぐ仕掛け。
本書は大学生男女4人の青春ミステリー。
助教授の10歳の息子が、愛犬オービーに引っ張られトラックに轢かれてしまう。なぜ、オービーは突然飛び出したのか?
偶発的な事故?策略された計画的なも...続きを読むの?
亡くなった陽介くんとオービーが不憫でならない。
著者は、ホラー・明・暗といろんな作風を描くが、本書は切ない【明】ミステリー。目が先走り、結末に気が急き夜更かし読みした。
ただ今回の仕掛けはちょいとやり過ぎでは⁈
Posted by ブクログ 2023年09月01日
ソロモンの犬
道尾秀介さん。
どんな?犬のお話かしら??
表紙の面白さに、興味津々!!
楽しみに読み始めた。
えっ?
どうして?
なに?
と、謎解きが多く。
前のページで再確認してみたり、
おもしろかった。
犬の場面は、ほろりと、泣けた。
解説を読んだら、
道尾秀介さん。
カラスの親指、ラット...続きを読むマンは読んだことあるけれど、
干支シリーズってなってるとは知らなかった。
読んでみたくなりました。
おすすめの本です。
Posted by ブクログ 2023年08月31日
あらすじから暗そうな作品だなーと思ってたけど秋内の性格が面白くて明るく読めた
最後はしっかり騙されて、涙を浮かべたあの時間を返してほしい
お祖父さん最高だった
Posted by ブクログ 2023年08月27日
オービーの気持ちを思うといたたまれない。一番辛いのはオービーかなと。
ちゃんと伏線は回収されて読みやすい感じはあります。終盤はちょっと雑になったかな!?っていう気もしましたが。その他、動物に関しての知識はこちらも勉強になりました。
Posted by ブクログ 2023年05月16日
4人の大学生達は、彼らの教授の幼い息子の交通事故死と遭遇したことにより、友人関係が不安定になっていく。彼らの目の前で少年は、飼い犬に引きずられ事故にあってしまった。
少しの違和感が事故への疑心となって、事故の原因を探してはじめる。
あれやこれや事故に関する怪しげな事をこつこつと解消していきます。なか...続きを読むなかの創意工夫で正解まで楽しめます。
大学生達は、事故に関しては悲しげだけど、コミカルさもあり、幻想的シーンもあり、道尾さんらしい作品かなっと思います。
ソロモンの犬というタイトルほどソロモンしてないかなとは思ってしまいました。
解説で、シャドウ→ソロモンの犬→ラットマンで初期青春三部作と知りました。また順番間違たかも。連作ではないみたいなので良いかな。
Posted by ブクログ 2023年03月15日
カタカナの使い方が面白い。あたしアタシ…
京也と鏡子の関係、秋元の死、どんでん返しが多い。
京也の病気(事故を目撃していたはずの位置にいたにも関わらず見ていなかったこと)、サンズという名前のカフェ(三途)、秋元の祖父の病気、と伏線も多い。
京也、自転車便のバイト先の店長が怪しくて考えながら読むのが面...続きを読む白かった。
秋元の祖父が死ぬ時に「バーベキュー仲間を呼んでくれ」って言って秋元の友達3人の電話番号をメモに書いて渡したシーンよかった。番号覚えてた?
秋元の三途の川での回想という構成もよかった。祖父が身代わりになるんだけどね。
ちょっと忘れかけた時にもう一回読みたい。
Posted by ブクログ 2023年02月15日
ある日突然起きた事故の真相を追うことになった秋内が辿り着いた先には・・・
冒頭から何か変な違和感?(言葉にするのが難しいのですが)があり、
靄がかかったようなそんなイメージが終始ありました。
怪しいなと思うような言動や行動を頭に残しつつ読み進めていき、
終盤のシーンでは思わず「えっ・・・!?」と声を...続きを読む上げてしまいました。
そしてその後、感じていた違和感、靄が少しずつ晴れていくように、
物語の全体像がようやく掴むことができました。
真相がわかっても尚、やりきれない気持ちになりました。
未然に防げたことなのかもしれない、
けれど必然で起こってしまった結果なのかもしれないとも思いました。
悲しい話ではあったものの主人公のピュアさがところどころクスッと笑ってしまうようなシーンもあり、間宮に関しては中々癖にあるキャラクターで面白かったです。
とにかく、オービーには幸せに暮らしていってほしいです・・・!!
Posted by ブクログ 2023年02月04日
登場するRiverside cafe SUN's が三途の川だったと気づいた時の衝撃が強く、犯人がわかった時はあっさり。なんだ〜って感じ。どんでん返しといえばそうだけど、何か物足りなさを感じた。
Posted by 読むコレ 2014年09月21日
知人の少年の死亡事故に秋内と仲間の三人が立ち会っていた。
後に四人が顔を合わせた時秋内は言った。
「この中に、人殺しがいるのかいないのか」
…真に正統なる道尾作品とも言うべき展開とオチ。
しかしイマイチ結末がお腹の底に収まった感じがしないのは何故でしょう?
確かに予想の上を行く展開の連続に...続きを読むは素直に感心しワクワクする事が出来たのですが、その分結末の見せ方に無理があったでしょうか。
まるで一本の糸の上を渡っているというか、何か一つでも踏み外すと物語が全く成立しなくなる様な危うさを孕んでいるという感覚。
期待が大きすぎた?