光媒の花

光媒の花

440円 (税込)

2pt

一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界――。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄弟が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束……。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。第23回山本周五郎賞受賞作。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

光媒の花 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても面白かったです
    短編集と思いきやそれぞれの話の時間軸や登場人物などがつながっている。
    途中で風媒花の説明シーンがある。
    風媒花は風を媒介して受粉する花らしい。
    光媒の花という作品名はまるで次の話次の話と読み進めることによって咲く花(本作)のようだ
    解説にもあったが最初は短編のつながりに少し強引

    0
    2024年07月21日

    Posted by ブクログ

    哀しさと苦しさと辛さと、そして一筋の光が見えるような一冊だった。人生は一色ではなく、どのような色に彩られた人生だったかその最期に見えるだろうか。

    0
    2024年06月18日

    Posted by ブクログ

    各章で前章の登場人物が主人公となる構成となっており、6章から成る作品でありながら、繋がりある1つの世界観を感じることのできる連作短編集。
    一言で説明すれば、前編3作は哀しいほどに純粋な衝動をテーマにしたイヤミスで、後編3作は家族愛を描いている。
    個人的には4作目の「春の蝶」の温まるラストが好きだった

    0
    2024年02月02日

    Posted by ブクログ

    これは、どうジャンルわけしたら良いのか…。ミステリ?道尾秀作さんの作品は、これで3作目。でも、初めて「この作家好き!」、とはっきり思った。短いお話なのに、ちゃんとオチがあって、そのオチが怖い!急に意味がわかって、その途端ひゃっ!、と背筋が凍る感じ。しかも、ダラダラと説明もしない。「え!」、と不安にな

    0
    2023年08月22日

    Posted by ブクログ

    陰鬱な雰囲気にぐっと吸い込まれそうでした。
    重く、決して明るくはない話が、後半に向かって光が射してくるところがよかった。ラストの章、主人公の心の声に思わず目頭が熱くなる。
    この世界は光ったり翳ったりしながら動き、高い場所から見てみれば、全てが流れ繋がり合い、いつも世界は新しいと。
    ミステリー要素とい

    0
    2023年03月22日

    Posted by ブクログ

    6つの話が少しずつ繋がっていく連作短編。
    こちらも道尾秀介といえばこの雰囲気、という感じ。しばらくは胸がズーンと沈むような展開が続きます。
    こちらも道尾作品らしく子供が多く出てきますが、だからこそ辛い。しんどい境遇で子供たちがもがいているのが辛い。
    笹の茂みや、河原、土手の風景…その空気も伝わってく

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    全六章にわたる連作群像劇、それぞれの話が少しずつのつながりを持ちながらもそれぞれの話に独特の空気感を帯びて話が展開されていく。描かれているのは人と人との関係、家族の繋がり。それぞれの章に少しずつの謎を描きながら、それが背景描写と相まって物悲しい雰囲気を根底に置きながらも光に向かって進んでいく展開であ

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    各章に、ささやかなトリックがあって、さすが道尾先生。
    他の章の登場人物が出てきたのもとてもよかった。
    自分の置かれた環境に幸せを感じることが難しい人たちの話。
    面白かった!というよりかは、心に沁みる話。

    0
    2025年04月26日

    Posted by ブクログ

    道尾秀介さんの連作短編。
    最初は仄暗い話が続くけど、段々緩やかになっていく。
    どの話も面白かったけど、特に『風媒花』が良かった。

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ

    この後ミステリ的なところに集結していくのかな?と思いながら読みましたが、徐々に各短編の登場人物たちのこの先を祈るような気持ちになっていきました。「春の蝶」、「風媒花」が好きです。

    0
    2025年02月04日

光媒の花 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

道尾秀介 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す