道尾秀介のレビュー一覧

  • いけない

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    全4章、章ごとに主人公が変わる連作短編。
    どの話も「そういうことか」と思ったその先で、もう一度裏切られる構成がとにかくゾワゾワして楽しい。

    特に印象的だったのは、見えていたもの・信じていたものが、最後の一節と画像で一気に反転する感覚。
    自分がどれだけミスリードされていたかに気づいた瞬間、背筋が冷えた。

    誰も真実を語らず、罪も明かされないまま保たれる「平和」。
    その後味の悪さこそが、この作品のいちばん“いけない”ところだと思う。

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    2026年01月12日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ミステリーなのかホラーなのか?
    読んでる最中、終始なんだかぼんやりとした捉えようのない雰囲気に違和感を感じ続けてたので終盤のどんでん返しで逆にしっくりきた。
    あえてぼんやり描いてたんだろうな、と。
    最後の影の件に救いのなさを感じて自分はとても好き。
    でも絶対に人は選ぶ作品。

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    2026年01月12日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    カラスの親指の続編。面白かった❣️えーっ、それってアリー?とかツッコミいれながら。ちょこちょこと、読者の予想を裏切りながらお話が進む。自分はもう、みんなの仲間気分で、うまくいくのか?ハラハラしたり。そしてやっぱり、人情ドラマでした。ほのぼのしました。

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    2026年01月11日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    おもしろい!以下は超ネタバレ


    犯人は、岩村先生?Sくん?お爺さん…??まさかの頭がおかしいのはミチオだった…。
    小児性愛、動物を殺したい、骨を折りたい…異常な癖のオンパレードの中、唯一まともと思ったミチオは一番やばいやつだった。
    ミチオや母親は辛い過去から目を背けるため、自分の心を壊さないために、自分だけの物語を作り完全に入り込んでいた。まさかの読み手はそれを信じ切っていた。死んだS君が蜘蛛として生まれ変わり会話をする、フィクションがあるストーリーと思い込んで読んでいたら、見事に騙された。
    しかも最後、恐らく両親はミチオへの愛情を取り戻したが、家族みんなでハッピーエンドでは終わらず、家族4

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    2026年01月10日
  • 龍神の雨

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    ネタバレ

    蓮&楓の兄妹と、辰也&圭介の兄弟とその継母・里江さんの2組の家族とも、どうか幸せになってほしい。

    蓮&楓の継父の睦男さん、仕事を探していたことをちゃんと子どもたちに話してくれれば良かったのに!

    「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなきゃいけない。」
    蓮のこの言葉が圭介に響いたし、きっと辰也にも響いたと信じている。

    文庫の解説が良かった。
    考察が鋭すぎる!
    バーの常連客同士で解説を頼み、頼まれる関係。
    おもしろいなー。
    ハブのニュースとか、電話線が切断されたニュースとか、救いを残してくれる結末で安心した。

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    2026年01月09日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    古い作品だけど、構成が秀逸。まんまと岩村先生が犯人だとミスリードされてしまいました。

    生まれ変わり設定便利すぎない? トコお婆さんが三毛猫だったのがびっくり。全体的に気持ち悪い雰囲気でしたが、終わり方が良かったです。

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    2026年01月09日
  • 透明カメレオン

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    コメディ?面白かった。時々、吹き出して笑ってしまいます。オーディブルなので、スーパーで、吹き出して、困りました笑笑。恋心も、友情も、家族愛もあるし、人情ストーリーで、良かったです。謎解きもあります。楽しい読書でした。

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    2026年01月09日
  • 向日葵の咲かない夏

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    どんでん返しを読み漁るきっかけになった本で、1番好きな作品です。
    読み終わった時本当に心臓を掴まれたような衝撃を受けました。読む手が止まらず布団に入る時間が遅くなっただけではなく、眠れなくなりました。その後も寝る直前まで本を読むことも多々ありましたが、眠れなくなったのはこの本だけです。
    イヤミスに分類されるようですが、私は希望の感じるラストだと思いました。トリックよりも世界観そのものに惹き込まれ、主人公の思いや未来に思いを馳せて、1晩眠れなかった上に3日間くらい引きずりました。

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    2026年01月08日
  • I

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    あなたの中にある「I 」はこの世界をどんな視点で覗いていますか?

    「自分」の存在というのは世界からどのように見られているのだろうか。血のつながり、人々との関わり、誰かからの愛情、社会的な承認、そういったものが「存在」して「自分」は社会的に「存在」しているのであるとしたら、果たしてそういったものが「存在」していない「自分」は社会的に生きているのだろうか。

    読む順番によって読後感が異なる作品はたまに見かける。それはどちらかというとSFチックな時間遡行や並行世界などの世界線、多世界解釈をもとに構成されていることが多くそういった作品は作品の世界観説明や複雑な構成にページを注ぎ、2巻構成などになって

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    2026年01月07日
  • I

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    ただただ、道尾先生の天才っぷりに感激。どちらから読むかによって本当に内容が変わってしまう。それぞれの物語、単独でもおもしろかった。もうひとつのルートでも読んでみたい。

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    2026年01月06日
  • I

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    ミステリー書評
    読書レベル 中級
    ボリューム 296頁
    ストーリー ★★★★★
    読みやすさ ★★★★★
    トリック  ★★★★
    伏線・展開 ★★★★★
    理解度   ★★★★
    読後の余韻 ★★★★★

    一言書評:
    2話構成になっていて、読む順番によって結末が変わる!という一風変わった作品。本当にそんな事が起こりうるのかと疑心暗鬼で手に取りましたが、完全にヤられました!

    さすが道尾先生、天才過ぎます!

    読む順番で結末が変わるというギミックもさることながら、道尾先生ならではの独特の表現や言い回しが本当にイイ!!ホラーとまでは言えない気味悪さ、何かあるんじゃないかと思わせぶりな表現力がクセになりま

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    2026年01月04日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    人生の失敗の多くは、この小さな疑問を見逃すことからはじまる。

    ・面白かった!小説だからな〜と疑問をスルーしまくり見事全てに引っかかった。

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    2025年12月31日
  • 透明カメレオン

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    その「嘘」はやがて世界の見え方を変える


    容姿に自信がない主人公は本人も唯一の自信にしている「声」を使ってラジオパーソナリティの仕事をしている。そんな主人公のもとに突然現れた謎の美少女に半ば脅されながら復習計画の一員となる。

    まず一番に読む上でポイントになるのは主人公から見たヒロイン像と読み手から見たヒロイン像とのギャップであり、そこにこの物語の本質でもある「誰が信頼できる語り手」なのか、「真実の動機づけ」とは何かを読み解いていくのが良いと思った。

    読み手からするとどう見ても怪しいこのヒロイン、主人公もそう思っているのだがそこには「惚れてしまった」補正が加わり、ヒロインとの関わりにドギマ

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    2025年12月31日
  • いけないII

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    前作に引き続き章末の写真から真相を読み解く体験型ミステリーの第2弾。今作も読者の期待を裏切らない面白さだった。

    IIと題されているが続編というわけではなく、単体で楽しめるように作られているので気になる方から読むことも出来る。前作同様ヒントサイトもきちんと完備されており謎が解けず路頭に迷う心配は殆どない。(前作は仄めかし程度だったが今作ははっきりと真相が分かるようになっている)

    全4章の短編集だが、全ての章が最後の章の結末に繋がる長編となっている。前作の感想では単品でも楽しめると書いたが、こちらのIIは是非最初から読んでもらいたい。

    個人的に好きな章は第1章「明神の滝に祈ってはいけない」だ

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    2025年12月31日
  • I

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    凄惨な事件で家族を喪った少女の物語「ペトリコール」と、娘を喪った男の物語「ゲオスミン」の二章からなる作品。どちらから先に読むかは自由、しかしその読み方によって登場人物の運命が百八十度がらりと変わってしまう、というとんでもない物語です。
    ちなみに私が読んだ順番では、とんでもないバッドエンドにたどり着きました。しかしたしかに、逆から読んでいたら救いの物語になるんだこれが……! たった一文字だけが変わることで、物語の構造もがらっと変わってしまいます。実にお見事。ちなみに、バッドエンドルートを読んでから、「ここがこうなれば救いがあったのか」って気づくのは案外としんどくないような気がしました。救いの物語

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    2025年12月30日
  • N

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    初めて、彼の著書を読んだと思ったら、『向日葵の咲かない夏』を読んだことがあることに気がついた。
    かなり前なので内容がもう一つ思い出せず、これを機に読んでみようと思った。

    この作品も、出版されてからずいぶん話題になっていたにもかかわらず、今さら・・・ですが、読者参加型というのでしょうか。解説では、体験型とされていますが、とても面白かった!

    読む順番も読者である私たちが決めることができ、720通りって、確かに読む順番によって、登場人物へ抱く印象って少しずつ変わってくるように思った。また、次の章へと移っても、つながりが感じられると、また読み返して、また違う印象を受ける。という繰り返しで、とても読

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    2025年12月28日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    登場人物それぞれの出自が悲惨で、やや暗い気持ちで読み始めました。
    「心が温かくなる」といった感想も多くあったこの本の「どこが?」と思いながら読み進めましたが、ユーモアと緊迫感のある中盤が続くも、その兆候はなかなか現れません。
    しかし、やはり最後にやってくれました。
    辛い過去を乗り越えて全員幸せになってほしい。
    トサカも含めて。

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    2026年01月09日
  • N

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    読む順番は自由。読んだ順番によって、ある章では書かれていることが謎になったり事実になる。ある章では名前のないモブが、ある章での重要人物になる。まさに体験型の小説。面白かった。この作者の別の作品も読んでみたい。

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    2025年12月28日
  • きこえる

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    道尾氏完読中なのにこちら未読で、Iが出たので慌てて読みました。そして1日で読み終わりました!やっぱ読み出したら止まらない!!
    ちょい道尾ブランクがあったので、一章を読んで聴いて、あ、そういうことか!と。二章目はすっかり騙され、三章以降は道尾節に慣れて来たからこそ、うっすら分かるけどどう音に持ってくの〜?を楽しみ。最終章はスマホ耳にひっつけて聴いてたから、他の方の考察を読むまでわからなかった。。そのあたりも、一時期テレビ番組によく出てた道尾さんならではだなぁ〜と思いました。
    変わらず何気ない伏線と回収がもうすごい。
    QRコードの音声が、以外と長い。そして「朝が来ます〜ように〜」が耳について歌える

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    2025年12月28日
  • カエルの小指 a murder of crows

    購入済み

    カラスの方との

    合体版を購入に踏み切った自分を褒めてあげたい
    良くこんな気色悪い表示の本を読む気をなった

    やっぱり本屋さん大賞の影響はスゴイ
    さて、今回も大変面白く怒涛の伏線回収と
    ドンデン返しを疑いながらもそれ以上の内容でした

    是非おススメ、伊坂作品好きにはもっとおススメ

    #エモい

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    2025年12月27日