道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリー書評
読書レベル 中級
ボリューム 296頁
ストーリー ★★★★★
読みやすさ ★★★★★
トリック ★★★★
伏線・展開 ★★★★★
理解度 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★
※
一言書評:
2話構成になっていて、読む順番によって結末が変わる!という一風変わった作品。本当にそんな事が起こりうるのかと疑心暗鬼で手に取りましたが、完全にヤられました!
さすが道尾先生、天才過ぎます!
読む順番で結末が変わるというギミックもさることながら、道尾先生ならではの独特の表現や言い回しが本当にイイ!!ホラーとまでは言えない気味悪さ、何かあるんじゃないかと思わせぶりな表現力がクセになりま -
Posted by ブクログ
その「嘘」はやがて世界の見え方を変える
容姿に自信がない主人公は本人も唯一の自信にしている「声」を使ってラジオパーソナリティの仕事をしている。そんな主人公のもとに突然現れた謎の美少女に半ば脅されながら復習計画の一員となる。
まず一番に読む上でポイントになるのは主人公から見たヒロイン像と読み手から見たヒロイン像とのギャップであり、そこにこの物語の本質でもある「誰が信頼できる語り手」なのか、「真実の動機づけ」とは何かを読み解いていくのが良いと思った。
読み手からするとどう見ても怪しいこのヒロイン、主人公もそう思っているのだがそこには「惚れてしまった」補正が加わり、ヒロインとの関わりにドギマ -
Posted by ブクログ
凄惨な事件で家族を喪った少女の物語「ペトリコール」と、娘を喪った男の物語「ゲオスミン」の二章からなる作品。どちらから先に読むかは自由、しかしその読み方によって登場人物の運命が百八十度がらりと変わってしまう、というとんでもない物語です。
ちなみに私が読んだ順番では、とんでもないバッドエンドにたどり着きました。しかしたしかに、逆から読んでいたら救いの物語になるんだこれが……! たった一文字だけが変わることで、物語の構造もがらっと変わってしまいます。実にお見事。ちなみに、バッドエンドルートを読んでから、「ここがこうなれば救いがあったのか」って気づくのは案外としんどくないような気がしました。救いの物語 -
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初めて、彼の著書を読んだと思ったら、『向日葵の咲かない夏』を読んだことがあることに気がついた。
かなり前なので内容がもう一つ思い出せず、これを機に読んでみようと思った。
この作品も、出版されてからずいぶん話題になっていたにもかかわらず、今さら・・・ですが、読者参加型というのでしょうか。解説では、体験型とされていますが、とても面白かった!
読む順番も読者である私たちが決めることができ、720通りって、確かに読む順番によって、登場人物へ抱く印象って少しずつ変わってくるように思った。また、次の章へと移っても、つながりが感じられると、また読み返して、また違う印象を受ける。という繰り返しで、とても読 -
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道尾氏完読中なのにこちら未読で、Iが出たので慌てて読みました。そして1日で読み終わりました!やっぱ読み出したら止まらない!!
ちょい道尾ブランクがあったので、一章を読んで聴いて、あ、そういうことか!と。二章目はすっかり騙され、三章以降は道尾節に慣れて来たからこそ、うっすら分かるけどどう音に持ってくの〜?を楽しみ。最終章はスマホ耳にひっつけて聴いてたから、他の方の考察を読むまでわからなかった。。そのあたりも、一時期テレビ番組によく出てた道尾さんならではだなぁ〜と思いました。
変わらず何気ない伏線と回収がもうすごい。
QRコードの音声が、以外と長い。そして「朝が来ます〜ように〜」が耳について歌える -
購入済み
カラスの方との
合体版を購入に踏み切った自分を褒めてあげたい
良くこんな気色悪い表示の本を読む気をなった
やっぱり本屋さん大賞の影響はスゴイ
さて、今回も大変面白く怒涛の伏線回収と
ドンデン返しを疑いながらもそれ以上の内容でした
是非おススメ、伊坂作品好きにはもっとおススメ -
Posted by ブクログ
ネタバレさすがの一言で、2つのストーリーの読む順番で物語の見え方が変わるすごい話だった。
時間軸の違うストーリーで実際どちらも起こったことではあるが、平和的に終わる後日談のぺトリコールと、大量殺人があったドロドロした時間軸のゲオスミン。
ゲオスミンの方は心が苦しくなるような人の憎しみと憎悪に満ちた話で、ぺトリコールは希望を与えるようなこれからの未来を進んでいくような話。
こんな話の流れをよく考えれるな、、と道尾秀介さんの才能の深さに感心させられるストーリーだった。
強いていえば殺人や事件があまりにも起こっている街なので、現実感は薄いが、とても面白い作品だった。 -
Posted by ブクログ
★5 『ゲオスミン』と『ペトリコール』それぞれ上下反転させて読む体験型ミステリー #I #道尾秀介
■きっと読みたくなるレビュー
★5 『ゲオスミン』と『ペトリコール』ふたつの物語、それぞれの話を上下反転させて読むという体験型ミステリー。
道尾秀介先生は毎度毎度いろんな仕掛けで読者を楽しませてくれますよね~。なにせ今回はまず読者が最初にどちらから読むかを選択し、その判断によって物語の結末が大きく変わってしまうというのです。マジで?!そんなことできんの?
そりゃまぁ複雑な仕掛けや条件設定みたいなのを入れれば可能かもね? と思いましたが、ところがどっこいギミック自体はそんなに派手なものではな -
Posted by ブクログ
最高に笑えてほっこりできる、ちょっぴりスリリングな物語!
ラジオパーソナリティの主人公が、あれこれ戸惑いながらも奮闘している様子がたまらなく愛おしいです。仲間たちのキャラクターも一人一人が際立っていて、特別な事件もないのに映画を見ているような面白さがあります。
特に随所で出てくるラジオ放送の様子が本当におもしろい。実際にラジオを聴いているような気持ちになれました。
女の子の性格がぶっ飛びすぎてて味方になれないところや、真相の奇妙さもありましたが、それも含めて小説だからこそ活かされていると思います。
みんなの過去話には思わずやり切れない気持ちになりました。それでも弱いままでなんとか生きていこうと