道尾秀介のレビュー一覧

  • ラットマン

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    人は、いかに主観だけで物事を捉えているかを思い知らされる作品だった。

    散りばめられた「思い込みの種」があまりに巧みで、それによって導き出した結論めいたものがことごとく覆されていく。

    どんでん返しの快感を存分に味わえた。

    さらにストーリー展開の面白さに加えて、引き込まれるのは登場人物たちの複雑な感情の描写だ。

    特に姫川の深い哀しみや、母との関係に苦しむ場面の表現には胸が締めつけられる。

    思い込みは、その対象への想いが強いほど誤った方向へと勝手に歪んでいく。
    原因は愛なのか、憎しみなのか、それとも執着のような感情なのか……。

    そしてエピローグが素晴らしい。
    疾走してきた物語は、ここで

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    2026年05月25日
  • I

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    ペトリコール~ゲオスミンです
    違いはあまりわからなかったのですが、とにかくストーリーは面白かったです。同じ作者の『N』も読みましたが、作風がにていておもしろかったです。違いがわかるようになりたいので、また読み返したいです。

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    2026年05月24日
  • I

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    ネタバレ

    ペトリコール→ゲオスミンで。
    目に見え、感じる事が真実ではない。
    何気なくしゃべった言葉がもしかすると人を傷つけてしまう。
    日常生活にもありえる事なので、いろいろ考えさせられた。
    水溜まりに集まって浮かぶ様子にもちゃんと名前があるらしいってあったのに、読み進めると花筏とちゃんと知ってて『あれ?』と思ったら、そういう事だったのかと納得。

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    2026年05月24日
  • きこえる

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    ネタバレ

    道尾秀介さんの作品は、大好きなので、読み漁っている感じなのですが、前に読んだ「I」と同様に、新感覚のエンターテイメント小説であり、非常に面白かったです。

    1話目の「聞こえる」は、最後に、殺された夕紀乃の父親を装った男が荷物を回収しに来ますが、その男こそが、犯人であったことに、寒気を感じました。

    2話目が、個人的に1番怖く、叙述トリックのような形で紡がれていた感じでした。音を聴くことによって、自分は今まで何を読まされていたのだろうと思わされぐらい、ミスリードが巧みでした。講演者と主人公の境遇が、全然違ったことに、戦慄を覚えました。

    3話目は、唯一のハートウォーミングであったような終わり方で

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    2026年05月21日
  • I

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    ネタバレ

    ゲオスミン→ペトリコールの順で読みました。
    書き出しで恋愛っぽいのより不穏な方からのほうが読みやすいかなと思って選びました。

    娘さんが自死された二人の父親の話が悲しすぎてミステリーを読んでると言うのを忘れて泣きながら読んでいました。
    道尾秀介さんは情景描写もすごく丁寧で好きです。
    洞窟の中で雪夫が腕を広げて回数を数えている所、海辺へ酒を持って向かう時の砂を踏むジャリッとした感覚、ハロウィンパーティーの翠の恥ずかしそうな嬉しそうな表情、汚れたテントの中で髪を切っているところ、スマホに伸びるカーテンからの光など、それが映画を観てるような感覚と言うより、私も同じ場所で同じ空気を吸っているかのような

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    2026年05月19日
  • 向日葵の咲かない夏

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    道夫秀介さん初めまして。伏線多過ぎて回収しきれるのか?となったがなるほどねと納得できるラスト。私は通勤時間中が主な読書時間なので話の続きが気になりすぎて早く退勤時間にならないかなと思うほど。Nも近々読む予定。動物が酷い目に遭うのでそういう描写が苦手な方は注意。

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    2026年05月19日
  • I

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    ネタバレ

    面白かったー!!!!

    すごい試みしてますわ道尾先生。
    ゲオスミン→ペトリコールの順番で読んだけど、ゲオスミン読んだ時点で『え?これ読む順番変えたとてじゃね?』と思ったけどそういうことかぁ。

    そもそもゲオスミンもペトリコールも短編として普通に面白かったし、それに加えてこのギミック。

    星5つです!!!

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    2026年05月18日
  • いけない

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    写真をよく見ておかないと謎が解けない。自分で謎をときたい人におすすめ。何個もお話があるから飽きずに読める。

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    2026年05月18日
  • 向日葵の咲かない夏

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    この本のおかげでまた読書の楽しさがわかった。苦手な人もいるけどその分好きな人はすごい好きだと思う。わたしは後者でめっちゃ刺さった。

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    2026年05月18日
  • 向日葵の咲かない夏

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    タイトルからは夏のお話だということは想像がついていましたが、主人公の道夫君の夏休みの出来事という軽い感じのイメージでちょっと読み始めました。ただ、S君が、名前を伏せてあったので、S君が絡んでいるんだろうなとは思ったんですけれども、そもそも後半に行くにあたっていろんな人の言動、あと子供の解釈というところでちょっと見方がいろいろ変わってくるのかなというところはありました。ただそれを持っても、最後の方で道夫君の頭の中というのがすごく子供の中の頭の考え方なんだなというところで、ちょっと衝撃的な最後かなとは思いました。最後の捉え方というところは人それぞれ変わってくるのかなと思うんですが、自分的にはちょっ

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    2026年05月17日
  • 向日葵の咲かない夏

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    小説として、あまりにも見事。
    最初から、最後の最後の最後まで、読者の感情を揺さぶってくれる作品。
    1mmのネタバレも無しで読んで欲しい。

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    2026年05月17日
  • I

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    ネタバレ

    「紙のような無機質な白さではなく、すくったばかりのバニラアイスに似た、滑らかな白さだった。」p201

    殺しちゃった( i _ i )
    途中で殺すルートだと気付いてからは心拍数があがって、殺しちゃう、、、でももう戻れない、、と言う気持ちで読んだ。
    作中で野宮が言っていたように、「いっぺん間違いをやらかすと、人生が台無しになっちまう」ですね。

    これは救う順番でまた読もうっと

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    2026年05月16日
  • N

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    ネタバレ

    読んだ順
    【名のない毒液と花】
    【眠らない刑事と犬】
    【落ちない魔球と鳥】
    【笑わない少女の死】 
    【消えない硝子の星】
    【飛べない雄蜂の嘘】

    文章冒頭を読んだ時のイメージと直感で選んで読んだ。面白かった。1話目に出てきた名前もない人達が、後々の主人公となったり、重要な人物となったり…。
    私は普段から、登場人物の名前を覚えるのが苦手で、出てきた人物(犬含めて)を全員メモしながら読んでいる。それのおかげで、一度だけ出てきた人が、別の話で登場するたびに、「あなただったのかー!」と、1人ワクワク嬉しくなりながら読めた。

    冒頭の文だけを読む時点では、本当にこの物語は繋がっていくのかと不安になる。特

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    2026年05月14日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    私の好みドンピシャの内容!!

    最終的にはミチオだけ生き残ってしまったことが救われなさを感じた。
    あそこで全員生き残れば救われたのか、
    そもそもお母さんが狂わなければミチオも救われていたのか、お父さんがちゃんと真剣に向き合っていれば救われたのか、
    ミチオにとって一番良くない家族の終わりを迎えたのが最悪だけど物語としては最高でした。

    読んでいる間ずっと気持ち悪くて楽しかった!
    でもこの小説は人にオススメできない笑

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    2026年05月09日
  • 向日葵の咲かない夏

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    道尾秀介作品にどハマりしたきっかけの作品。何度も読み返してますが、いやぁ~な空気感はずっと薄れず、紙の匂いと一緒に何度も堪能できる一冊です。

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    2026年05月09日
  • ラットマン

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    ネタバレ

    この本が初めての道尾秀介作品
    読んだ後にどんでん返しが来て衝撃を受けた
    皆が皆そうだと思って庇ったりなんなりしてすれ違ったけど最後に謎が解けて少しでも前に進めれたのかなと気持ちが少し晴れた

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    2026年05月08日
  • 向日葵の咲かない夏

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    読み始めて、妹3歳のくせに大人びてるなあ…という違和感から始まって、続々と現れてくる謎と疑問。
    ラストに向けての次々と明るみになる小気味良さの前では、陰鬱な描写があっても気になりませんでした。
    シャドウ読んだ時も思ったけれど、人間心理を表現されるのがとても上手いですね。

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    2026年05月07日
  • I

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    時間を空けて読んでしまったため、結末が変わる理由を理解するのに時間がかかってしまったが、気づいた瞬間、謎が解けたコ○ンくんばりに「ハッッ!」っとなった。

    マルチエンディングのゲームような面白さを、まさか小説で味わえるとは...。道尾秀介さんの発想力に感服です。

    自分は登場人物を救うルートで読んだが、どちらに転んでも楽しめる内容だと思う。
    まだ読んでない人はぜひ読んでみてほしい。

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    2026年05月06日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    ★5.0
    凄く好みの分かれる作品ではあると思うけど、めちゃくちゃ刺さる作品でした。 重いミステリーの中に非現実的な描写が織り込まれてるのに違和感を感じさせない 書くわけじゃないけど、とてもじゃないけど真似出来ない作品でしたほんとにすごい ミステリーとしても面白いけど、扱う題材がすごく面白くて重い作品ではあるけど1度は読んでみて欲しい語り継がれる名著でした。


    以下ちょっとネタバレ
    叙述トリックと言われてはいるけど、個人的にはそう感じなくて。
    人それぞれ自分に都合の良いというか自分を守るための物語/嘘を作り上げているよなと痛感した作品。
    トリックというよりはその人にとっての嘘も含めた真実を語

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    2026年05月06日
  • 雷神(新潮文庫)

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    ネタバレ

    道尾秀介さんの本は向日葵の咲かない夏、いけない、に続き3作目。向日葵の咲かない夏と同様不穏で重苦しいのに読み進めずにはいられない。以下ネタバレ含む感想。


    わりとはじめの方で脅迫者は父の死を知らず父を脅しているつもりなのでは、過去の件で脅しているのでは、という可能性に思い至ったのだけれど、その後の丹念なミスリードによって主人公が犯人で脅迫者は勘違いをしていて姉は主人公の犯罪をやめさせようとしてるのでは、と考えてしまった。さすがに終盤ミスリードあからさまだったのでこれはやはり・・・と勘付いたけど。あと手紙は二本の線以外にも「、と十」を書き出してるのではないかと思ったけどこれは私の勘違いかもしれ

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    2026年05月06日