道尾秀介のレビュー一覧
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タイトルからは夏のお話だということは想像がついていましたが、主人公の道夫君の夏休みの出来事という軽い感じのイメージでちょっと読み始めました。ただ、S君が、名前を伏せてあったので、S君が絡んでいるんだろうなとは思ったんですけれども、そもそも後半に行くにあたっていろんな人の言動、あと子供の解釈というところでちょっと見方がいろいろ変わってくるのかなというところはありました。ただそれを持っても、最後の方で道夫君の頭の中というのがすごく子供の中の頭の考え方なんだなというところで、ちょっと衝撃的な最後かなとは思いました。最後の捉え方というところは人それぞれ変わってくるのかなと思うんですが、自分的にはちょっ
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ネタバレ読んだ順
【名のない毒液と花】
【眠らない刑事と犬】
【落ちない魔球と鳥】
【笑わない少女の死】
【消えない硝子の星】
【飛べない雄蜂の嘘】
文章冒頭を読んだ時のイメージと直感で選んで読んだ。面白かった。1話目に出てきた名前もない人達が、後々の主人公となったり、重要な人物となったり…。
私は普段から、登場人物の名前を覚えるのが苦手で、出てきた人物(犬含めて)を全員メモしながら読んでいる。それのおかげで、一度だけ出てきた人が、別の話で登場するたびに、「あなただったのかー!」と、1人ワクワク嬉しくなりながら読めた。
冒頭の文だけを読む時点では、本当にこの物語は繋がっていくのかと不安になる。特 -
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ネタバレ★5.0
凄く好みの分かれる作品ではあると思うけど、めちゃくちゃ刺さる作品でした。 重いミステリーの中に非現実的な描写が織り込まれてるのに違和感を感じさせない 書くわけじゃないけど、とてもじゃないけど真似出来ない作品でしたほんとにすごい ミステリーとしても面白いけど、扱う題材がすごく面白くて重い作品ではあるけど1度は読んでみて欲しい語り継がれる名著でした。
以下ちょっとネタバレ
叙述トリックと言われてはいるけど、個人的にはそう感じなくて。
人それぞれ自分に都合の良いというか自分を守るための物語/嘘を作り上げているよなと痛感した作品。
トリックというよりはその人にとっての嘘も含めた真実を語 -
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ネタバレ道尾秀介さんの本は向日葵の咲かない夏、いけない、に続き3作目。向日葵の咲かない夏と同様不穏で重苦しいのに読み進めずにはいられない。以下ネタバレ含む感想。
わりとはじめの方で脅迫者は父の死を知らず父を脅しているつもりなのでは、過去の件で脅しているのでは、という可能性に思い至ったのだけれど、その後の丹念なミスリードによって主人公が犯人で脅迫者は勘違いをしていて姉は主人公の犯罪をやめさせようとしてるのでは、と考えてしまった。さすがに終盤ミスリードあからさまだったのでこれはやはり・・・と勘付いたけど。あと手紙は二本の線以外にも「、と十」を書き出してるのではないかと思ったけどこれは私の勘違いかもしれ -
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道尾秀介作品は、向日葵の咲かない夏、雷神、Nを読んでいたこともあり、どこか不気味で暗い、救いのない話を書く作家というイメージが強かった。
でも今作は、そのイメージが良い意味で一新される一冊だった。
闇金の取り立てや詐欺という重いテーマを扱いながらも、物語の空気は暗くなりすぎない。キャラクターたちは皆辛い状況に置かれているにもかかわらず、コミカルで魅力的で、読んでいて温かさも感じられた。
何より、大ペテン師が苦しい現実を鮮やかにひっくり返していくラストが爽快だった。
「どうやって騙すんだろう」というドキドキとワクワクを最後まで楽しめて、最後は思いもよらないところでまた騙されて、スカッとして救