道尾秀介のレビュー一覧
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ネタバレ章末の写真に隠された真相があるという面白い小説だった。
第一章の写真はぱっと見よく分からず、この写真は後で何かしら使うのかなくらいにしか思ってなかった。
その時は車で引かれたのが直前でアパートから飛び出した邦夫だと思い込んでしまっていたからだ。
のちに邦夫が出てきて「生きとったんか!」となった。
再度一章を読み返し、それぞれ雅也、隈島、邦夫の立ち位置と進行方向を元に地図とにらめっこしてみると答えがきちんと見えて、「なるほど!」と納得しすごくすっきりした。
二章以降の写真を見たときも、「え?」とか「やっぱりな」など面白い発見がありすごく楽しめた。
三章では竹梨がボールペンを持っていること -
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ネタバレカエルの親指の続編ということで楽しみにしていた。
読み始めてすぐにテツがでてきて「誰!?」となったが、やひろと貫太郎の子供だと知り「子供出来てる!」と嬉しくなった。
今回新しく登場するキョウとテツが大人顔負けの活躍をするのにはすごく驚いた。
キョウの作戦には当たり前のように騙され、テツの機転の利いた立ち回りに惚れ惚れした。
ほんまに学生か?と何度も思うほどだった。
十数年経った後もみんなで仲良く協力して久しぶりのペテンを仕掛ける様子はとても見ごたえがあったしワクワクした。
途中、タケが急にスキンヘッドになって笑ってしまったが、あれは映画版「カラスの親指」からの逆輸入だと知って映画も見て -
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ネタバレ率直な感想は借金は怖い!
最近はインフレも定着してきたので低金利で借りる分にはいいかもしれないとは思う。
でも、消費者金融もそうだが闇金に一度でも手を付けてしまうともう抜け出せないなあと感じた。
登場人物の生い立ちが借金がらみの暗い過去なのだが、会話がコミカルでその暗さをあまり感じなかった。
最後の結末で「えー」とびっくりして、これが暗くなり過ぎない要因だったのかなあと思った。
それにしてもテツさんは子分キャラでタケさんに突っ込まれる感じだったのに演技力すごいなあと感心した。まさにカラス。
まひろ、やひろや貫太郎らと一緒に敵のアジトへ潜入するときはヒヤヒヤしながら読んでいたのに、全部手の -
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ネタバレほぼ小学生視点で物語が展開されていくから読みやすい!終始むちゃくちゃ胸糞悪いし私たち読み手から見たらあまりにも救いがなくて個人的に至高のイヤミスだと感じた。この性格(もしかしたら統合失調症など精神疾患を患っているのかも?)が治らなければミチオは多分関西に行っても周りに不幸を振りまいて生きていくんだと思う。
あとミカちゃんはいつ殺されてしまうんだろう、と思い岩村先生の家に潜入する場面では特にヒヤヒヤした。蓋を開けてみれば岩村先生は超異常性癖をお持ちの犯罪者予備軍でミカちゃんは産まれる前にミチオのイタズラで亡くなってるってそりゃお母さんもミチオに対して当たりが強くなるよねーって思っちゃった。本人が -
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ネタバレ読む順序によって、物語の結末がハッピーにもバッドにも変わる、実験的で不思議な一冊。
全編を通して素晴らしかったが、特に「落ちない魔球と鳥」の話が心に刺さった。自ら命を絶った兄と、残された弟の物語だ。実は私の友人にも、兄を自死で亡くした人がいる。普段は明るく振る舞っている彼だが、この物語を読んで、彼がどれほどの辛さを抱えて生きてきたのか、その孤独に触れた気がして胸が締め付けられた。
また、各章の登場人物がリンクしている構成も見事だ。ある章ではただの脇役だった人物の背景や、家族との不和、隣の部屋で起きた事件などが別の章で深く掘り下げられ、多角的にその人物を知ることができる。ペット探偵「江添&吉