道尾秀介のレビュー一覧

  • 光

    存在しないはずの記憶が思い起こされる物語。子供時代の好奇心や、仲間といる時のワクワク感が目の前に浮かんでくるようだった。ラストの目が離せない展開もハラハラしておもしろかった。もう戻れないんだな、と切なくもなり、余韻がしばらく続くような小説だった。
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
    めちゃくちゃ面白かったです
    カラスの親指というタイトルの伏線回収も好きだし登場人物も個性あって良い
    最後は騙されたけど優しい気持ちになりました
  • 雷神(新潮文庫)
    神様なんてなあ、いないんだよ
    ずっとやり切れなかった
    全員が愛する人のために行動しただけなのに
    神様が彼らを救ってくれないなら
    誰が救ってくれるんだよ
  • いけない II
     物語の最後に提示される画像で物語の雰囲気ががらりと変わる、体験型謎解きミステリーの第二弾です。

     前作『いけない』を読んで、これは提示されていない答えを自分で推理しながら読む本なのだと感じたため、今作は初めから「この話にはどんな謎が隠されているんだろう」と考えながら読み進めていきました。
     前作...続きを読む
  • 雷神(新潮文庫)
    道尾さんの神シリーズ?雷神。
    哀しいスタートから惹き込まれました。

    構成・展開は相変わらず巧みです。雰囲気は初期のダーク系ミステリーに近いですが、伏線等はより洗練され、中盤から一気読みでした。

    過去の作品にも登場した、あるキャラが出てきますが、覚えてない・・・読み直さねば〜。

    単独でも面白かっ...続きを読む
  • 向日葵の咲かない夏
    独特の雰囲気、物語の展開が最高すぎる。中盤に「ん?」と思うような文が出てくるが、それが終盤に回収され思いもよらぬ展開になっていく。この本を読んだ時の衝撃は本当に凄かった。
  • 月と蟹
    小学生の少年がヤドカリ様に祈りをするというストーリー。子供ならではの残虐性や考え方など、もう子供じゃない自分が読むと感慨深いものがあった。大人になるということについて考えさせられたのもよかった。物語自体はすごくダークで惹き込まれる。誰もが経験したことのある感情が比喩を用いて明瞭に描かれており、共感す...続きを読む
  • いけない
    テキストだけじゃなく、写真を見て謎を解くというやや癖の強いミステリー。新しい感覚ですごく楽しく、真相が分かった時のゾワゾワとする感覚は今でも忘れられない。2度読みすると物語が変わって見えるのもまたおもしろい。道尾秀介先生特有の雰囲気ももちろんあり、ファンとしても嬉しい作品だった。
  • 向日葵の咲かない夏
    今までで、そしてこれからもおそらくNo.1のミステリー小説。序盤から独特の雰囲気、世界観を醸し出し、スリルも楽しめる。感情移入も驚くほどしてしまい、2転3転する物語でずっと面白かった。最後は賛否両論あるが、この世界観を壊さない最強の終わり方ですごくよかった。
  • N

    まだ正確には、全部読んでないんですけど720通りある中で82通りしか読んでないけどどこから読んでも内容が分かるなんてすごい面白かったです。
  • 背の眼(下)
    「向日葵の咲かない夏」が好みにあったのでホラーサスペンス大賞特別賞を受賞したという本作を読んでみた。私はこういうホラーとサスペンス(あるいはミステリー)がうまく融合されて、ホラー的事象がどういう論理で起こっていたかを人為的なものにしろ心霊的なものにしろ解明してくれる小説がすごい好きなのだ。小野不由美...続きを読む
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
    道尾秀介さんの作品を読むのはこれが初だったけど、文章の構成が分かりやすく、いい意味でクセが強くなく、とても読みやすかった。


    因縁の組織にペテンで復讐する場面から、「騙された!」の連続だった。

    貫太郎が計画外のことをした…→ずっと上の空だった描写があったし、貫太郎実はアッチ側の人間!?というミス...続きを読む
  • 風神の手(新潮文庫)
    めぐりあわせ

    あれがあったら、これがなかったら
    考えてしまう
    でも過去違う選択をしていたら今の自分はきっといない
    今生きてるんだから生きるしかない
  • 向日葵の咲かない夏
    圧倒的読後感の悪さが逆にいいともいえる今作。
    狂気と理性、現実と幻想が混ざり合ったカオスの極みとも言えるイヤミスだった。
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~
    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
    久しぶりに達成感を感じる読後感でした。
    借金取りに追われて家族を失い、詐欺師として生きてゆくことにした主人公のもとに、不思議な縁で同じように苦しめられた人たちが集まります。
    もう、負けたままでいるのは嫌だ、とばかりに闇金業者に逆襲を計画します。暴力では決して敵わないので、「頭」を使う詐欺師ならではの...続きを読む
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
    面白すぎて一気読みしてしまった作品だった。

    詐欺をしてお金を得ている二人組のタケさんとテツさん。
    そして不思議な縁で一人の少女まひろと出会う。
    そこから同居人は五人と一匹に増える。
    各々の過去が絡み合い読書中はドキドキしっぱなし。
    特に最後のどでかい仕掛けは頭を抱え2度読んでも心を落ち着かせるのに...続きを読む
  • N

    読む順番で物語が変わる小説。とてもすごいと思った。まだ、1つのパターンしか読んでないので他のパターンもよみたい!暇なときは720通りコンプリート出来るように頑張る!
  • いけない
    めちゃめちゃ面白い!!
    まずは物語をじっくり読む。それだけでも、次どう展開する??とゾワゾワしながら読めます!
    そしてさらに、最後のページの写真を見て自分で物語から予測して真相を突き止める!自分も推理に参加しているような気持ちになってとっても面白かったです!真相を発見した時はなんだかすごく嬉しくてワ...続きを読む