道尾秀介のレビュー一覧
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Sn287(『*(仮)』)第2章の参考として、「若者二人がギャンブルで一攫千金を狙い成功するも、悪い奴らに目をつけられる」というストーリーラインに関連する文献をChatGPTに訊いたところ、挙げられたのが本書。
この観点での参考になったかはイマイチわからないが、どんでん返しの鮮やかなミステリとしてメチャクチャおもしろかったし、より大きな観点で参考になった。読めてとてもよかった一冊。
9割まで読んで物語が(ラストに若干の拍子抜け感はありつつも)「いい話」でひとくくりして、そのあと最後の最後ですべてが覆るというか、9割分の物語がそのままぜんぶ伏線だった、というのは見事な構成。気持ちがよかった。 -
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道尾秀介『N』
欠け落ちた「N」の隙間に流れる涙
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1.はじめに
道尾秀介さんの『N』を読み終え、手元には物語の断片を掬い上げた短歌たちが残りました。
読む順番で物語が変わるという仕掛けの中で、各章の登場人物たちが抱える「業」や「祈り」を、私なりの言葉で詠み継いでみました。
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2.孤独と情愛、そして沈黙の叫び
『眠らない刑事と犬』では、信じたいものと直面すべき現実の狭間で揺れる親子、そして人間よりも動物を信じる孤独が描かれます。
小野田:
引きこもり 息子が被疑者
現実に 母親として 真実探す
江添:
幼少の 苦い思い出の 裏側に
裏切 -
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ネタバレ「あの本読みました?」で紹介されていて気になって購入。確かに未知の読書体験だった。
①飛べない雄蜂の嘘、
②落ちない魔球と鳥
③名のない毒液と花
④笑わない少女の死
⑤眠らない刑事と犬
⑥消えない硝子の星
の順に読んだけど、この順でよかったと思った。
章によって同じ出来事を別の角度から別の人物の視点から見ることになるのでもし違う順で読んでいたらまた全く違った感じ方になったかな?と思う。
誰かのどこかの人生のうちの奇跡の一瞬に自分も同じように体験できたみたいに感じて、話がたとえハッピーエンドでなくても主人公たちの人生にそれぞれ希望を持った形でひとつひとつ読み終えることができた。
何年後かに1回は -
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ネタバレ詐欺師の武沢とテツさんは、スリをはたらいて失敗した少女まひろを助け、その姉やひろ、その彼氏の貫太郎、猫のトサカと一緒に暮らし始める。しかしまひろとやひろは、以前武沢が闇金組織の一員として働いていたときに自殺させてしまった女の子供であった。そのことを言い出せない武沢だったが、次第に5人は周囲にその闇金組織の気配を感じ始める。それぞれの恨みを晴らすため、5人は闇金組織への大掛かりな詐欺を計画するーーー。
あらゆる場面に様々な仕掛けが散りばめられ、飽きることがなかった。詐欺の場面では作戦を知っているようで騙されそうになったし、その後の二度にわたるどんでん返しも楽しめた。伏線回収も綺麗で、ムクドリの -
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ネタバレ道尾作品3作目。読んだ中では一番面白かった。「スケルトンキー」のサイコパス兄弟の設定や「ひまわりの咲かない夏」の信頼できない語り手よりもリアル志向な展開なのが好みだし、章の最後に提示される写真によって物語の真相が明らかになる構造も面白かった。
最後弓子が代筆した告白文が白紙だったことに救われない夫婦の間にある絆を感じた。また、竹梨の告白文も目の見えない邦夫が破いたことで世に出ることは無くなった。ただ、これでよかったのか。二人はもう殺人の罪を償うことができなくなってしまったし、おそらく子供達は人を殺したことをほとんど悔やまずに成長していく。
「平和っていうか」と表現される街の景色には、その美しさ -
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ネタバレ「カラスの親指」で活躍したあのメンバーが帰ってくる続編ということで、前作も再読してから読んだ。テツさんの大掛かりなペテンにまんまとはまってから数年、詐欺から足を洗って暮らしていた武沢の前に、詐欺師に欺された母親が飛び降りを図ったという少女キョウが現れる。取られた金額の回収と、組織を白日の下に晒すために、武沢は一度限り再び詐欺を働くことを決意するーーー。
とはいっても、この作品だけに一筋縄ではいかず、後半になるにつれ明らかになる武沢の本当の計画、そしてそれだけではない今回のストーリーの全貌、、、と、前作と同じように二重三重に張り巡らされた仕掛けと伏線のオンパレードに、舌を巻くばかりだった。やはり -
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ネタバレ謎解きは苦手だし、ミステリも推理しながら読むことはなく探偵役の言うことを鵜呑みにしているけど、『いけない』で初めて謎を解く楽しさを味わえて、本作でも同様だった。頑張ればわかる難易度になっていてありがたい!この難易度の謎解きなら何度もやりたい!
2話目はイヤフォンで聴くことによって、寺門の位置(入口側・左側)から脅迫するセリフが聞こえ、最初に想定していた立場と逆だ!と気づけた。立体音響的に聞こえたけど合ってるかな?冒頭でイヤフォン・ヘッドフォンの使用を推奨していたのはこのためか!と思った。
ただ1話目が腑に落ちない。真相はわかったけど、犯人何者なの?とか、なんで音楽聴いてる時に話しかけてきた -
購入済み
これでもか
これでもかと続くどんでん返し
もうこの著者さんの作品には騙されないぞ
と毎回読み始めますが
今回もまさかまさかのどんどんでんでん返し
と伏線回収 -
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ネタバレ道尾秀介先生、初です。youtube動画で小説紹介をされているBookTuberのマサキさんや、ヨビノリたくみさんの3分書評をよく視聴しているのですが、恥ずかしながらそこで初めて知りまして、読んでみたい!という気持ちが膨らんで購入。結果↓
すっっっごく面白かったぁぁぁ…っ!!!
幾つもの謎と疑惑が浮かぶ中、徐々に明らかになっていく真相が畳みかけるように勢いよく、終盤どういう事!?と目が離せなかった物語。伏線回収も残す事なくお見事で、読後スッキリした気持ちになりました。
読み終わって見れば、タイトルもこのワンコの表紙も伏線じゃないっすか!と。いや、ワンコはあらすじからして重要な事はわかるんです -
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ネタバレそうだったのか!!!なる多数の事実とどんでん返しのお子様ランチ状態です。
ライトなハードボイルドのようでありながら、言い訳や逃げを許さないような重みと深みが内包し、痛みと悲しみ、やるせなさと同時に笑いと愛と温もりがそこにある、人の心に突き刺さる物語。
深くて素敵なお話でした。とても好きなお話。『ソロモンの犬』も大好きな作品となったんですが、こちらも違った魅力があります。ていうかもう、道尾秀介先生に沼りそう。
もうね、文章が私好みなんです。ああ、遅くなったけど知る事が出来て良かった。
主人公の三梨さんは三枚目と二枚目のバランスが良い軽妙さ。ルパン三世とかシティーハンターの冴羽さんとか、銀魂の銀さ -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはじわじわ不気味さが入り込んで、そこから恐ろしい出来事が展開する。道尾さんらしく負担がなく軽い、面白い作品だった。
鈴虫
大学時代のこと、ずっと好きだった杏子は友人のSと付き合いだした。私は嫉妬した。壁の薄い隣の部屋でSは杏子と会っていたが、違う女の声も混じるようになった。崖から落ちたSを河原に埋めたのは私だ。そばで鈴虫が見ていた。Sが死んで杏子と結婚した。息子が学校から鈴虫をもらってきた。籠を覗くと鈴虫が私を見て何か呟いた。秋が来て鈴虫は死んだ。メスはオスを食い殺すと息子にも教えてやった。11年ぶりにSの死体が見つかった。死体にかけた私の背広には学生証も財布も入ったままだった。刑事の質問