【感想・ネタバレ】いけないのレビュー

あらすじ

“写真”が暴くもうひとつの真相。あなたは見抜けるか
各章の最終ページに登場する一枚の写真。その意味が解った瞬間、読んでいた物語は一変する――。二度読み必至の驚愕ミステリ。

※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

章末の写真に隠された真相があるという面白い小説だった。

第一章の写真はぱっと見よく分からず、この写真は後で何かしら使うのかなくらいにしか思ってなかった。
その時は車で引かれたのが直前でアパートから飛び出した邦夫だと思い込んでしまっていたからだ。

のちに邦夫が出てきて「生きとったんか!」となった。
再度一章を読み返し、それぞれ雅也、隈島、邦夫の立ち位置と進行方向を元に地図とにらめっこしてみると答えがきちんと見えて、「なるほど!」と納得しすごくすっきりした。

二章以降の写真を見たときも、「え?」とか「やっぱりな」など面白い発見がありすごく楽しめた。

三章では竹梨がボールペンを持っていることがサラっと書かれていて、ここで書き込んだのかと驚いた。
この章は竹梨の過去や最後の嘆きは読んでいてとても辛かった。

珂と山内が最後に平和だと口にしていたが、よくよく考えてみると殺人を犯した人が誰も捕まっていないことに気づきゾクッとした。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に面白かった。
読みやすい。

以下ネタバレなので注意。
短編集であるが、各短編の最後に写真がある。
・各短編には謎があり、写真を見ればその謎が解ける仕組みになっている。
または、短編の内容がガラッと変わる。

最後の短編は全ての短編につながる。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

全4章、章ごとに主人公が変わる連作短編。
どの話も「そういうことか」と思ったその先で、もう一度裏切られる構成がとにかくゾワゾワして楽しい。

特に印象的だったのは、見えていたもの・信じていたものが、最後の一節と画像で一気に反転する感覚。
自分がどれだけミスリードされていたかに気づいた瞬間、背筋が冷えた。

誰も真実を語らず、罪も明かされないまま保たれる「平和」。
その後味の悪さこそが、この作品のいちばん“いけない”ところだと思う。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

ミステリー好きに薦めたい、よく出来た繋がりのある短編集。
道尾秀介は天才だと思った(解説ブログ読むまで気付かなかった所も多いけど苦笑)。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

おもしろかった!
2章、夜中に1人で読んでたら、いじめの描写悲しいし、崖のシーンも最後の写真も怖くてゾクゾクしたけど。3章は自分で謎がわかったし、4章は意外な(?)そんなに暗くない終わり方で、読後感がいい!

久々に自分がちゃんと本読めたことに感動

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

さすがと言うしかない。
読みやすさはもちろん、最後の最後に衝撃を与えてくるタイミングとかも、最高でした。
読み進めるのに、特にホラーとかでもないのに、妙に不気味さというか、不穏さを感じさせる写真とか、ドキドキしながらもどうなるのかとワクワクもさせてくれる。読後感も素晴らしかったっ!

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

普段、食い入るように文章を読むことはないが、本書については章末の写真を見たあと、手がかりを探すかのように丁寧に読み返した。
ギミックがあり楽しめた反面、ミステリーに慣れていない人は上手くはまれないのではないかとも思った。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

面白すぎる
道尾秀介さんって本当に本が好きで、本で楽しむのが凄い上手な人だなって思った
Nでは本をひっくり返しながら読んで、この作品は写真で真実に気付かされて、面白すぎるて
結構好きだったなあこれ
特に、3章目と最終章が好きでした。普通に声出た
短編はあまり読まないけど、こういう物語が繋がっている連作短編は結構色んなの読みたいなとも思った
いけないは2作目もあるみたいだから、絶対に読みます

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

難しかった!
もっと最後の絵を見て「え!そうだったの!?」となるのかなとわくわくして読んだのだけれど、
ネットの解説を見ないとよく分からなかったり、なんとなく分かったけれどどこか納得しきれずにもやもや感が残ったりしました(´-`).。oO

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 最後の写真などを見て、そういうことか!と納得できるほど理解しながら読むことはできなかったが、いろんな人の考察を見て、楽しむことはできた。
 最後にこの物語が平和という言葉で表現され終わっていたが、読んでみると全然平和な感じはしない。その場面だけ切り抜けば、平和とされる場面も、その裏に隠された事実に目を向けると平和とは片付けられない。この物語の全体を通して、その物事の裏側に隠されたものの怖さであったり、意外と事実を知ろうとしなければ隠し通せてしまうような世の中を描いているのではないか。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

初の道尾秀介作品でした。
2025の春頃に小説に興味を持ち購入。
本を読むのに慣れていない自分にとって数話構成になっているのは読みやすくてとても助かった。
内容もしっかり面白く、人に勧めたくなる作品!

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

※過去に読み終わった本のため、うろ覚えで書いてます。

文章✖️写真で推理をする、新感覚なミステリー小説

サクサクのサクっと読み終えてしまうほど、面白い小説でした。
他の方の解説や評価でも見られるように、最終的には犯罪を犯した人が全員捕まらずに生きているという展開に面白さに拍車をかけました(全員だったよな、、?)。

雨穴先生の変な家や変な絵シリーズを先に読んでおり、イラストから推理するというミステリー小説にハマっていた頃に、このいけないに出会いました。

各章のタイトルにもちゃんと意味があり、意味がわかったときにはすっきりした気持ちを味わえます。
個人的には、難易度が低めと感じ、もう少し推理要素があっても良いのかなと感じました。
せっかく写真を載せているので、もっともっと推理力を試される、あっと驚くような仕掛けもあると良いなと、次回作以降にも期待です

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

久しぶりにミステリー小説読みたくなって手に取った本。面白い!
これだよなー小説の面白さ!と思わせてくれる作品でした。
真相を知ったいま、もう一度読みたくなる。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

自殺の名所【弓投げの崖】がある町で
起こる事件
4話の【いけない】は繋がっている
その話でよく分からない部分も
その後を読み進めたら分ってくる
サクサク読めた

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さくっと読めてよかった。

2章以外は最後の写真を見ても最初すっきりはしなかった。
1章は読んだ後にネタバレを見て、そういうことかと思った。タバコが握られていることをしっかり認識していなかった。

2章は読んでる時に真相がわかったので、写真は答え合わせになった。写真を見た瞬間、山内ぃ〜と思った笑

3章はわかってはいたが、あんまりすっきりせず。

終章もわかったが、そんなにすっきりせず。
ネタバレを読んで、タイトルはそういうことかと納得。
爽やかな感じで終わったが、確かにと思った。

話が繋がっており、前章の話の謎の答えがしっかり書かれているのでもやもやせずに読み進められた。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品で道尾秀介さんの虜になりました。
全てが秀逸で伏線と伏線回収が完璧です。
とばし読みには向かずしっかり文章とにらめっこしながら読む作品で、写真を見てから何度も捲っては考えてを繰り返した作品です。
短編で色んな方が読みやすい作品だと思います。

写真を見ることで結末を見破れるのはもちろんですが、最後の1ページまでの物語もおもしろく伏線と回収も沢山ふくまれています。

復讐に青年2人を殺した邦夫、隅島を殺した吉住、お婆さんと革ジャン兄貴を崖から突き落とした山内、2人を殺した守谷、水元を殺した竹梨

この全員がまだ逮捕もされずこの街にて
終章の題「街の平和を信じてはいけない」の回収も綺麗にされて話は幕を閉じました。

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

楽しみ方も沢山ある 純粋に読みながらも楽しめ、終わったあとも余白を想像して楽しむ。その後は、ネットで他の人の考察を照らし合わせて楽しむことができる贅沢な一冊。文庫で手に取りやすい値段なのも嬉しい。
完全には答えが分からないのが、逆に楽しめるスパイスとして上手く機能していて、誰かに「読んでみて」と、すすめ易い気がする。

重たい気持ちになるような作りではなく、あえて不思議さを愉しむことに注力した作品になっているのが、後味も悪くならなくて良い。

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

適当に読んでいたせいで、一章二章は最後の写真を見てもわからなかった。
章ごとの関連性もあったが、それも読むのに時間をかけすぎたため、人物の名前などを忘れてしまっていて、気付けなかった。
いつかちゃんと読み直したいと思いました。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

各章を読んだあと、それぞれのラストページに掲載された写真から物語の「隠された真相」を見つけてくださいという、変わった趣向の作品。
謎解き好きとしては、こういう形の小説も楽しいかなぁと思いながら読めた(SCRAP×道尾秀介の謎解きも面白かった)が、解説編があれば親切だったかも。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終章が良かったから最終章のみで星3。
最終章に全振りの作品です。

全4章で各章の最後に写真があり、それが誰がやったか?誰が死んだか?のヒントになる。
最後の4章でその答え合わせを描く。

4章のタイトル、「街の平和を信じてはいけない。」
殺人を犯した人は、罰せられる事も無く生活を続けていく。
年2人は平和だと言い、罪を償おうとした大人は偶然で生きる。
終わり方は完璧だと思う。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

第一章が特におもしろかった。
読解力なくて、わからなくて考察サイト頼ったけど。読んでぞくぞくした。
いけないIIも読みたい。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

『弓投げの崖を見てはいけない』:シーラインを車で走っていた安見邦夫は路肩に留まっていた車が突然出てきて衝突。相手の車から出てきた不良少年たちにトドメをさされる。主犯格が殺されて従犯のやつらもどんどん殺されるのかと思うが、その前にひとつドッキリ。最後に謎の宗教団体の車に突然撥ねられて死んだ男は一体誰なのか。地図の挿絵が示す真実は。
『その話を聞かせてはいけない』:中国人の子供の馬珂がとあるお店のお婆さんが殺されるのを見て慌てて店を出た。その後同級生の山内にその話をするが、以前から少し変な行動をしてる山内のことをあまり好きではない。後日お婆さんが生きていることが分かるが馬珂は先日の事件で死んだのはお婆さんではないことが分かるが連れ去られてしまう。崖から突き落とされそうになるが、最後にあれれ?馬珂を救ったのは誰だ。そしてなぜ?
『絵の謎に気づいてはいけない』:宗教団体の女性職員が自宅で縊死した。管理会社の男も後日死に、操作を継続していた後輩刑事も転落死する。挿絵はスマートロックの通過した絵。犯人は宗教団体の仮面を被ったポリスマンなのか。
『街の平和を信じてはいけない』:邦夫、馬珂、山内、竹梨刑事が登場して全話を振り返る。2つの自白分の手紙が交差する平和な街の裏側とは。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミスリード多いけど章ごとで
一応区切られるから読みやすい。

自分の理想しか認められない、
解釈違いは絶対認めないという
現実逃避している糞みたいな
自己保身の化け物が、
傾倒している宗教の活動が
妨げられないように隠蔽工作を
行っている様は怖い。

とある考察では警察内部でも
十王還命会の信者がいそう、
というのを見かけて納得した。

この本では殺人を犯した人間が複数人いて
そのうち5人も罪が明るみにならず
今も街のどこかで生きているという恐ろしい結末。

知ってはいけない平和。ほんとそう。


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2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一章は事故で亡くなったのが息子だったのは驚いた一方でラストはねられた方は冒頭の地図をたびたび確認しながら読んでたので最後の写真を見る前に誰が死んだのかがわかった。あといるはずの夫をあまりにも無視した書き方はさすがにずるさを感じる。2章も写真を見る前にあいつなのではと予想はついて写真で予想通りだったんだけど怪異に近い彼の謎の説明があるのかと思ったらそんなことはなかった。3章は終盤で誰が入信しているか分かったので水元がどうなるのか予想ついてしまった。写真を見て手帳にどういう細工をしたのかは理解した。終章も妻が書いたふりをしている可能性も考えていたので意外性のない写真だった。
あとミヤシタさんが殺されなければならない理由が作品内で説明があると良かったなと思った。
全体的には向日葵の咲かない夏のような重苦しさはなく先が読みたくてすぐに読み終わり気軽に楽しめた。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

最後の種明かしでスッキリしましたが、細かな描写に気づかずに読んでいたので、もう一度読まないと理解できませんでした。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

私は謎解きが苦手らしい。
自分で推理するより作家さんの美しい文章で読みたい、という自分の好みを確認できたなで感謝です。

特に第3章は皆さんの考察を読んでも謎の部分が多くて。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

んー…スッキリしない。
時間ある時にまたじっくり読みたい。

…こっから独り言なんだけど、YouTubeのショート動画で小説紹介してる某氏がオススメしてる小説は今のところ自分にはあまりハマらない。
なんでだろうね?動画見ると読みたい!ってなるのに。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

各章の終わりにある1枚の写真で真実が見えてくる。
面白い仕掛けだと思う。
たぶんそう…だよね?でもあの件はどうなった…?と自分の推理と理解力にあまり自信のないまま次の章へと読み進み、前の章との点と点が繋がって「なるほど」と腑に落ちる。
最後まで読むとほとんどの謎は明らかになるが、細かい疑問は残り、読み手の解釈に任される部分もあるのでその辺りは好みが分かれるところかもしれない。
3章まではテーマも重くこちらの気分も沈みそうだったのに、4章では眩しいくらいの晴れやかな空気に一変する。が、これで良いのか?と問われると 答えは『いけない』のだと思う。
不思議な読後感に包まれた。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

理解力が足りないからなのか、騙されたと感じることはあまり無かった。第一章の叙述トリックには騙されたがフェアではないので好みじゃないかな。
写真について、第一章は2択の選択肢が写真で確定しただけ、第二章は物語の内容そのまま、第三章は写真で「そういうことか!」とはなったが、その前のページでほぼほぼ予想出来てしまうのが残念、終章は意外性はないが章題含め終わり方は良かったと感じる。
モヤモヤするポイントが幾つも残り若干消化不良。第一章の章題だけオカルトチック?う〜ん。
でも、読みやすい作品かつ面白い試みだった!

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

考察型ミステリーを求めていた折、書店で高く平積みされている本書に惹かれ手に取った。

舞台はひとつの街。そこで起こる複数の出来事が、それぞれ異なる視点から語られ、物語の終わりには「写真」という決定的な手がかりが添えられる。文章だけで完結しないこの構成は新鮮で、読者を推理の当事者へと引きずり込む仕掛けになっている。

ただし、本作の「答え」は一つに収束しない。写真によって視点は反転するものの、真相は明確に言い切られず、読者それぞれの解釈に委ねられる。その余白こそが、この作品の最大の特徴であり、同時に好みが分かれる点でもあるだろう。読者同士で考察を持ち寄り、擦り合わせることで初めて物語が立ち上がる、いわば参加型のミステリーだ。

章によっては読み解く難度に差があり、戸惑う部分もあれば、長くミステリーに親しんできた読者なら展開を予測できる箇所もある。事前に「最後の写真で全てが分かる」と聞いていると、どうしても想像以上の反転を期待してしまうが、それをどう受け止めるかもまた読者次第だ。

読み終えた瞬間に完結する物語ではなく、読後に考え続けることを前提とした一冊。この“後味”を楽しいと感じるか、煮え切らないと感じるかで評価は大きく分かれるだろう。少なくとも私は、ミステリーというジャンルの可能性を改めて意識させられる読書体験だった。

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2026年01月10日

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