あらすじ
“写真”が暴くもうひとつの真相。あなたは見抜けるか
各章の最終ページに登場する一枚の写真。その意味が解った瞬間、読んでいた物語は一変する――。二度読み必至の驚愕ミステリ。
※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
最後の写真などを見て、そういうことか!と納得できるほど理解しながら読むことはできなかったが、いろんな人の考察を見て、楽しむことはできた。
最後にこの物語が平和という言葉で表現され終わっていたが、読んでみると全然平和な感じはしない。その場面だけ切り抜けば、平和とされる場面も、その裏に隠された事実に目を向けると平和とは片付けられない。この物語の全体を通して、その物事の裏側に隠されたものの怖さであったり、意外と事実を知ろうとしなければ隠し通せてしまうような世の中を描いているのではないか。
Posted by ブクログ
※過去に読み終わった本のため、うろ覚えで書いてます。
文章✖️写真で推理をする、新感覚なミステリー小説
サクサクのサクっと読み終えてしまうほど、面白い小説でした。
他の方の解説や評価でも見られるように、最終的には犯罪を犯した人が全員捕まらずに生きているという展開に面白さに拍車をかけました(全員だったよな、、?)。
雨穴先生の変な家や変な絵シリーズを先に読んでおり、イラストから推理するというミステリー小説にハマっていた頃に、このいけないに出会いました。
各章のタイトルにもちゃんと意味があり、意味がわかったときにはすっきりした気持ちを味わえます。
個人的には、難易度が低めと感じ、もう少し推理要素があっても良いのかなと感じました。
せっかく写真を載せているので、もっともっと推理力を試される、あっと驚くような仕掛けもあると良いなと、次回作以降にも期待です
Posted by ブクログ
さくっと読めてよかった。
2章以外は最後の写真を見ても最初すっきりはしなかった。
1章は読んだ後にネタバレを見て、そういうことかと思った。タバコが握られていることをしっかり認識していなかった。
2章は読んでる時に真相がわかったので、写真は答え合わせになった。写真を見た瞬間、山内ぃ〜と思った笑
3章はわかってはいたが、あんまりすっきりせず。
終章もわかったが、そんなにすっきりせず。
ネタバレを読んで、タイトルはそういうことかと納得。
爽やかな感じで終わったが、確かにと思った。
話が繋がっており、前章の話の謎の答えがしっかり書かれているのでもやもやせずに読み進められた。
Posted by ブクログ
読者がちゃんと楽しめるように丁寧に難易度設定されてて面白い。個人的にはもうすこし難易度が高くてもよかった。
この人は本当に後味の悪い作品をよく作るなあと思う。「DETECTIVE X」でもそうある必要がないのに1も2もやたら後味が悪かった。
「絵の謎に気づいてはいけない」は写真なしで自分で気づきたかったと思う。
Posted by ブクログ
おもしろい謎解きミステリーでした。
割とわかりやすい引っ掛けや表現の騙しでミスリードを誘いますね
私も最初の話は騙されましたw
ストーリー的には胸糞ですけどw
これはきっと謎解きを楽しむためのお話なので良いのではないかと思います。
Posted by ブクログ
この作品で道尾秀介さんの虜になりました。
全てが秀逸で伏線と伏線回収が完璧です。
とばし読みには向かずしっかり文章とにらめっこしながら読む作品で、写真を見てから何度も捲っては考えてを繰り返した作品です。
短編で色んな方が読みやすい作品だと思います。
写真を見ることで結末を見破れるのはもちろんですが、最後の1ページまでの物語もおもしろく伏線と回収も沢山ふくまれています。
復讐に青年2人を殺した邦夫、隅島を殺した吉住、お婆さんと革ジャン兄貴を崖から突き落とした山内、2人を殺した守谷、水元を殺した竹梨
この全員がまだ逮捕もされずこの街にて
終章の題「街の平和を信じてはいけない」の回収も綺麗にされて話は幕を閉じました。