道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ご都合主義が見え隠れするが、故に万人受けする名作。
前評判でよく聞いたのは「予測できない展開」と「魅力的な登場人物」で、まさにその通りだった。
この予測できない展開というのは、当てられる訳がないという意味ではなく、当ててやろうと思わせない書き方によって達成されている。この点が筆者の非凡な特徴ではないだろうか。
初めはミステリのつもりで読んでいるが、読み進めるうちに何か映画を観ているような気持ちにされて、一つ一つの展開をハラハラしながら「見守っている」自分が居た。
なるほど、確かに道尾秀介はマジシャンかもしれない。
ちなみに私の人差し指と小指は親指の助けを借りなくとも滑らかに寄り添うことが出来ました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ天狗、霊にまつわるミステリー。オカルトがメインかと思いきや人格の話も出てきて全部霊現象で片付ける、というお話ではなかった。
歌川のキャラは好きだったけど読むうちに色々抱えてることがわかって豹変していく過程が少し辛かった。
右手で左手を包んで2回胸元へ引き寄せると「助ける」という意味になるらしい。
五十三次の件で天狗の面背負ってるページ見た時軽く鳥肌が立った。
最後に…亮平が真備の側になくなった奥さんがいること指摘してくれてほっこり。またそれをすぐに言わない道尾もいい。
どんでん返しみたいな衝撃はないけど一つ一つの事実を読み解くのはそこまで難しくない。あきよし荘みたいな田舎の温泉旅館…泊まってみたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短いながら内容は濃く、かなりトリッキー。各章の仕掛けも面白いが、答えを全部説明せず読者自身に考えさせる作りが道尾さんらしい。読み返して考え、気づけば二度読みさせられている。それすら仕掛けのうちなのかも笑。特に2章は『向日葵の咲かない夏』を彷彿とさせる独特の気持ち悪さ。読み進めるほど「これは大変なことになりそう」とページをめくる手も止まらない。そして最後の絵。タイトルの「いけない」が、弓子の邦夫への「DON'T GO」にも思えて鳥肌。仕掛けだけでなく感情まで持っていかれた〜
ストーリー4.0/仕掛け4.5/脳みそ4.0 総合4.2/5 -
Posted by ブクログ
ネタバレカラスの親指がとても面白かったので、
続編となる本作も読みました!
本作は前作の10年後の世界ですが、またあの魅力的な登場人物たちに会えて本当に嬉しかったです。新登場のキョウやテツもすごくいいキャラでした。
内容としては、詐欺から足を洗った武沢(主人公)がキョウとの出会いをきっかけに、再度メンバーを結集させ大ペテン(前作に続き2回目)を仕掛ける話。
序中盤はすこしだらっと印象もあったが、前作と同様に終盤のたたみかけ(どんでん返しの応酬)
がすごい!
特に、武沢が前作のテツさんと同じ手口でキョウを騙してたのには驚きましたが、そんなことでは終わらず、その後の怒涛の展開!
面白かったです。
前作もそうですが、詐欺というダークなテーマに対し、読後は家族や人の温かさを感じられるとても素敵な作品だと思います。
本作も面白かったですが、前作の方がスケール感、終盤の怒涛の展開への衝撃が大きかったため今回は⭐︎4つとさせていただきました。
前作から見てると、まひろの恋沙汰にはもやっとしちゃいましたね!(武沢視点の気持ち)
また、やひろと貫太郎の息子のテツが10歳にしてはさすがに優秀すぎる。
あと、叶は報われて本当によかった。
タケさんは人情に熱く、やっぱり失敗して騙されてしまうところがいい。
以上、感想でした。