道尾秀介のレビュー一覧

  • 月と蟹
    子供ならではの素直で残酷な世界を垣間見た感じストーリー展開は飽きなかったし、関係性の描き方が良かった
  • いけない
    「きこえる」が好きだったので。
    物語を読み、最後に現れる写真を見ると物語に隠された真相が分かるという体験型ミステリー。
    一章読み終わる毎に、推理してネタバレサイトで答え合わせをしながら読み進めた。
    連作短編になっているのだが、写真を見るまでの物語のクオリティが高く、ドキドキハラハラの展開を楽しめた。...続きを読む
  • 向日葵の咲かない夏
    どんでんかえしが読みたくて買いました。序盤からミチオに違和感を感じさせながら、登場人物すべてに疑惑を持たせる演出がうまく、最後まで一気に読みました。だまされた!というかんじはないですが、これでまだ終わらないのか!?という怒涛の展開に引き込まれました。作り込まれた世界観の割に先生の件やお爺さんの動機が...続きを読む
  • きこえる
    新感覚、こういうことか...。
    1話目は導入編って感じ。こういう風に謎が解けてくからねっていう。非常にわかりやすい。
    全体的に、聴くことで謎が解けることが多いのでイヤフォン必須で、電車移動中はもやもやが増えるだけなのと、本とケータイとで手元が忙しくなるのであまりお勧めできません。笑
    お風呂上がりに静...続きを読む
  • カエルの小指 a murder of crows
    カラスの親指が好きで買いました。感想はですね
    京よりもまひろ やひろ貫太郎が見たかった。テツのことを話すか話さないかの葛藤ももっと見せてほしかっしまひろと役者のその後もどうなるかも知りたかった。
  • 風神の手(新潮文庫)
    人が殺されるだけがミステリーではない。
    様々な伏線が回収されていく爽快感。
    ミステリーだけど嫌な気持ちが一切生まれない良きミステリー。
    道尾秀介ならではの語彙力にも圧巻する。

    西取川が流れる町を舞台に、様々な嘘が絡み合い、謎が生まれては謎が解ける。
    短編集となってるが、登場人物が複雑に絡み合い、何...続きを読む
  • 雷神(新潮文庫)
    帯にどんでん返しってデカく書いてあって、まあとても良く練られたプロットだなとは思いました。ですが、「さあすごいどんでん返しでしょう!ご覧あれ!」ってそのためにだけ作られた物語や設定って感覚が強すぎて、それだけって感じ。登場人物を小道具にしてると少しでも感じさせられると興醒めする。心を揺さぶられるよう...続きを読む
  • ソロモンの犬
    少ない登場人物だが、繊細な人間関係や一人一人の気持ちを想像させるような描写で読み応えがあった。青春ミステリ
  • きこえる
    ミステリー書評
    読書レベル 中級
    ボリューム 262頁
    ストーリー ★★★
    読みやすさ ★★★★
    トリック  ★★★★★★!
    伏線・展開 ★★★★
    難易度   ★★★★★
    読後の余韻 ★★★

    一言感想:短編集が好きな方、少し変わったミステリを読んでみたいという方にオススメです!

    とにかく発想がめ...続きを読む
  • 向日葵の咲かない夏
    人が死ぬ場面の描写が鮮明すぎて数回吐き気を催した(笑) 主人公が小学生ということもあり、幼さと独特の世界観にあまり共感できず「主人公の主観で語られるミステリーって苦手かも……」と思いながら読み進めていたけど、そこがミソだったんだなと終盤で納得した。読みながらずーーーっと違和感が付き纏う感覚があったけ...続きを読む
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
    とても読みやすかった。最後のどんでん返しに驚かされたが、これは解説を読むことで作品だけでなく作者のミステリー感度の高さや作品への向き合い方がより伝わってくる。

    ハラハラドキドキしながら初めは読んでいたが、まさかの結末に少しばかりホッとした。
    至るところに伏線が散りばめられていて確かによく読んでいれ...続きを読む
  • 鬼の跫音
    人の内面に潜む鬼がテーマで、後味の悪さが楽しめました。

    独立した話だけれど、なんとなくつながっているような感覚が、奇妙さを増していました。
  • きこえる
    視覚のみならず聴覚も使って体感する新感覚ミステリ短編集。作中の要所に埋め込まれたQRコードからリンクされたYouTube音声を確認することで、物語の真相が浮かび上がる形式。
    私は普段から“紙の本”を読む派だが、コレは新鮮な読書体験で興味深く読んだ。作者特有のエッジの効いた反転攻勢は、もはや職人芸の域...続きを読む
  • きこえる
    はじめのQRコードを読み込むときは、めちゃくちゃドキドキした。ホラーテイスト警戒していたので。実際は心地よい音楽が流れてきて、あれ?と気が緩んだところで、心がざわざわ。こういう感じかー。面白い!
    聞こえる、セミ、ハリガネムシは音を聞いたらすぐわかって、すっきり。
    特にセミは幸せになってほしい、と思い...続きを読む
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
    ストーリー展開も早く、読みやすい。
    好みとしてはもっと社会問題など暗い要素が多く含まれていた方が好きだが、普通に読みやすくて面白い本。
  • 向日葵の咲かない夏
    衝撃的な結末だった。
    最近読んだ本の中で大どんでん返し、驚きで言えば1番だった。

    あらすじを読むだけではよめない最後の結末。まさかこんな結末になるとは。
    多くを語れないし、語りたくない。
    とにかく読んでみてほしいと思う作品
  • 向日葵の咲かない夏
    叙述トリックが巧妙
    ミカもトコお婆ちゃんもスミダさんも人間じゃなかったとは思えない。
    すべて分かってから読むと、ミチオの異常性がより伝わる

    ただのサイコミステリーじゃなくて、背景が明らかになることで動機が見えてくる。悲しいけど、気持ちが分からなくもない。
    決していい話ではないけど、人気な理由が理解...続きを読む
  • わたしの名店
    大好きなお店の一皿で、気分があがる! 自身にとっての「名店」と特別な一品を28人の作家たちが想いを込めて綴るエッセイ集。登場するお店の情報も掲載。『asta*』掲載を文庫化。データ:2023年10月現在。

    行ってみたいお店もちらほら。
  • 骸の爪
    ホラー作家の道尾さんが仏像の工房で、口を開けて笑う千手観音と血を流す仏像を見てしまって…から始まるミステリー!

    題材に馴染みがないので、用語は分からないことが多いのになんでこんなに読みやすくできるんですかね?
    最後までぶっ通しで読みました。

    一人一人のボタンの掛け違いから、起こってしまった悲しい...続きを読む
  • 風神の手(新潮文庫)
    風神の手が、悲劇を生み、命を生んだ。
    風が吹けば桶屋が儲かるというけど、まさにその話。
    どの出来事がどう作用するのか、誰にもわからない。
    嘘はいけないことだけど、その嘘が知らないところで誰かの幸せに繋がっているかもしれない、不思議な縁の話だった。