道尾秀介のレビュー一覧

  • シャドウ

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    息子目線と父目線で状況がえがかれ、一瞬、作者の意図どおりまどわされたりしつつ、、!
    子どもたち、行動力ありすぎです。
    大人、みんなあやしい。

    0
    2014年04月06日
  • シャドウ

    Posted by ブクログ

    読んでいて、話が解決なり真相なりがわかって「なるほど」と思って・・・でも自分の左手にはまだ結構ページ数が残ってて・・・というのが何度か。

    「これで完結じゃないの?」というところでストーリーがまだ続くおもしろさ。

    ただ、真犯人は・・・消去法で一人しか残らなかったけどさ。伏線めいた話ってあったっけ?
    なんとなく唐突な印象を受けました。
    まあそれくらいは瑣末な問題で、基本的にはかなりおもしろかったんですけど。

    0
    2019年01月16日
  • 向日葵の咲かない夏

    Posted by ブクログ

    いずれ真相が明らかになるのだろうという期待感と、全く予期しない、恐ろしい何か夢の様な世界観の中で翻弄させられている様な、複雑な心境のまま読み終えてしまった‥。
    これまで読んできた本では味わえない余韻に浸ってる。
    いやはや何とも難しい一冊。

    0
    2025年12月13日
  • 透明カメレオン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全体的にコメディ調で楽しく読めた。
    登場人物も全員キャラが立っていて、魅力的で素敵な人たちばかりだから物語に惹き込まれる。
    そのまま笑って楽しく終わりかと思ったら、めっちゃ重いエンディング。

    その落差が心に刺さる。

    記憶に残る一冊です。

    0
    2025年12月11日
  • I

    Posted by ブクログ

    少し難しいが時系列を整理すれば、納得。ネタバレになるので詳細は書けないが、読んだ人とかネタバレを語り合いたい。
    今回はぺトリコールから読んだので、次はゲオスミンから読みたい

    0
    2025年12月11日
  • 透明カメレオン

    Posted by ブクログ

    ラジオパーソナリティの恭太郎が主人公の物語を読み終えました。
    最初は「ある殺人計画」って…ほんとに成立するの?とツッコミながら楽しんでいたのですが、最後にはなるほどと思える展開に。
    軽妙なやりとりの裏に、人が抱えるコンプレックスや嘘の必要性が描かれていて共感できました。
    つらい経験を乗り越えるためには、時には事実よりも物語が支えになることもあるんだなと感じます。
    恭太郎が前を向き続けた結果、かけがえのない仲間に出会えたことがとても温かくて印象的でした。
    読み終えて願うのは、登場人物それぞれがこの先、幸せに生きていけますようにということです。

    0
    2025年12月11日
  • N

    Posted by ブクログ

    4.飛べない雄蜂→1.名のない毒液→3.笑わない少女→5.消えない硝子→6.眠らない刑事→2.落ちない魔球
    の順で読みました。説明書きに忠順に、冒頭に惹かれた順です。
    同じ町(3.5は海外)を舞台に別々の人物を主人公とした短編集であり、独立した話だけど互いに少しずつ干渉し合っているという構成です。
    時期にはズレがあるので、あの人の過去か、とかあの子の未来か、という風に楽しめます。
    登場人物が多い小説なので、感情移入して没頭するというよりは俯瞰的な読み方になるなと私は感じました。
    正直、読む順番で世界が変わるというほどではないかも…読後感は変わるかもしれませんが。

    0
    2025年12月11日
  • N

    Posted by ブクログ

    6つの短編集。
    その6つがそれぞれにリンクしており、どの順番で読み進めるかで全体の印象が変わると言う作りで、その数は720通り。
    すなわち、720通りの物語があると言う触れ込み。
    読み進む場合の連続性をリセットするために、一つずつの物語が上下反転しているところも印象的。(その分、話の初ページを探すのがでちょっと面倒ではあるけれど。)

    そうはいっても最初の印象を後日上回るのは厳しいと思われるので、初読が大事。
    私はひとまず最初から順番に読んでみた。
    読み進めるたびに、あれがあそこに繋がって、これがあの人でと、そのリンクや伏線が回収されていく感覚は楽しいものだった。
    6つの物語の最後にどの話を読

    0
    2025年12月11日
  • いけない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     最後の写真などを見て、そういうことか!と納得できるほど理解しながら読むことはできなかったが、いろんな人の考察を見て、楽しむことはできた。
     最後にこの物語が平和という言葉で表現され終わっていたが、読んでみると全然平和な感じはしない。その場面だけ切り抜けば、平和とされる場面も、その裏に隠された事実に目を向けると平和とは片付けられない。この物語の全体を通して、その物事の裏側に隠されたものの怖さであったり、意外と事実を知ろうとしなければ隠し通せてしまうような世の中を描いているのではないか。

    0
    2025年12月10日
  • いけない

    Posted by ブクログ

    初の道尾秀介作品でした。
    2025の春頃に小説に興味を持ち購入。
    本を読むのに慣れていない自分にとって数話構成になっているのは読みやすくてとても助かった。
    内容もしっかり面白く、人に勧めたくなる作品!

    0
    2025年12月09日
  • ラットマン

    Posted by ブクログ

    気持ちいいほどミスリードに踊らされていた。新事実が出るたびに思い込みを裏切られ展開が二転三転していくけれど、全体的に散らかった印象を受けないのが凄い。

    0
    2025年12月09日
  • 向日葵の咲かない夏

    Posted by ブクログ

    この小説は、ただのミステリーというより、ある種の「読書体験の装置」だと思う。
    少年が経験する出来事、死んだS君の「声」、そして進んでいく物語の全てが、常に読者の想像力を揺さぶり続ける。本当にこれは現実の出来事なのか? 主人公は一体何を隠しているのか? ページをめくる手が止まらない、という月並みな表現では追いつかない、プロットの強度とドライブ感は圧巻だった。
    読んでいる間、私はある種の『呪い』にかかっていた。それは夕木春央の『方舟』が植え付けた、「最後に世界観をロジックで粉砕するような、超弩級の衝撃」への期待だ。
    『方舟』が冷徹なロジックとパズルの完璧さで読者の脳を凍結させるなら、『向日葵の咲か

    0
    2025年12月09日
  • いけない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ※過去に読み終わった本のため、うろ覚えで書いてます。

    文章✖️写真で推理をする、新感覚なミステリー小説

    サクサクのサクっと読み終えてしまうほど、面白い小説でした。
    他の方の解説や評価でも見られるように、最終的には犯罪を犯した人が全員捕まらずに生きているという展開に面白さに拍車をかけました(全員だったよな、、?)。

    雨穴先生の変な家や変な絵シリーズを先に読んでおり、イラストから推理するというミステリー小説にハマっていた頃に、このいけないに出会いました。

    各章のタイトルにもちゃんと意味があり、意味がわかったときにはすっきりした気持ちを味わえます。
    個人的には、難易度が低めと感じ、もう少し推

    0
    2025年12月08日
  • I

    Posted by ブクログ

    ところどころの仕掛けやキーワードのつながりを理解したとき、なるほどなぁと声をあげた。ちなみに私が読んだ順番だと、絶望的な終わり方だった。どっちの話も暗いのだけど、仕掛けを抜きにして、どっちの話もそもそも面白く、単体でミステリーとしてよくできているため、夢中になって読んだ。
    しかし2作目を読むと、どう繋がるのか考えながら読むので、立体的な面白さが出来上がる。『N』は実は未読で、読んでみたいのだけど、この本は中編2作なのがとっつきやすい。
    もしかしたらまだ気づいていない仕掛けがあるのかも…。本にしかできない楽しみだと思う。

    0
    2025年12月07日
  • 雷神(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    色々なところで伏線が繋がっていた。自然という理不尽さや、たった一つでも何か変わっていたら今は違っていたかもという主人公の幸人の葛藤が印象的。

    0
    2025年12月07日
  • I

    Posted by ブクログ

    ネタバレなしに感想を書くのが難しい…
    私が読んだ読み方は比較的明るい終わり方だった。

    これって、反対に読むと、時系列とかまた変わって感じられるのかな?

    色んな意味で面白いけど、道尾らしく、そこはかとなく暗い話だった。

    0
    2025年12月07日
  • カエルの小指 a murder of crows

    Posted by ブクログ

    カラスの親指の続編
    タケさんのかつての仲間たちが集まり
    また、騙されました。
    私の中では、キョウの父親がタケでもありだった。たまには、幸せになって欲しいな。
    みんなのキャラクターが良すぎる。

    0
    2025年12月07日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒヤヒヤを楽しみに読みましたが、そこまでドキドキすることは無かったです。していることはかなりドキドキするはずなのに、不思議と登場人物達を信頼してしまっている自分がいたからでしょうか…ラストもかなり突飛なはずなのに、驚きよりも「そうなんだね。それはそうとしてありがとうね。」という不思議な気持ちが胸を締めていました。不思議なミステリーの読後感でした。

    0
    2025年12月06日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    Posted by ブクログ

    大どんでん返しに構えながら、途中まで読んでました。が、想像を超える綺麗な伏線回収でした。確かになんとなく違和感はあったものの…気付けずでした。ところところで、クスッと笑ってしまうところがあって楽しく読めました!!!

    0
    2025年12月05日
  • 月と蟹

    Posted by ブクログ

    2人の少年が両端から綱渡りするみたいに保っていたバランスが、鳴海が加わることで崩壊していき、さらに人生まで狂っていく様子を直視したくなくて、半ば祈るような気持ちでページをめくっていた。小学生って、自分の欲望に対してある意味で大人よりはるかに残酷だ。加減を知らないというか、浅はかさ、認識の甘さが裏返って悲惨な結末を呼ぶ。それを針の返しに喩えた道尾さんはすごい。刺さるのはあっけないけれど抜くときに激痛を伴う。これって何気ない一言や行為が、とんでもない恥や痛みを連れてくるのと同じだ。

    子どもの、死に触れるまでの鈍感さと、誰かを亡くしてから極端に鋭敏になる死への恐れが見事に表現されていた。死という概

    0
    2025年12月05日