道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同じ世界線で繋がる6話の短編集。ミステリーでサスペンスも含むけど、ミステリー、推理小説として読むとがっかりするかもしれない。
人との関係性に希望のある話が多い。本自体の構造が面白く、紙で読むと上下を逆にしないといけないので、他人が見たら「それ上下逆じゃない?」と言われること必至だろう。読む順番で印象が変わるという惹句がついているが……、人間関係を中心にしているため、確かにそうなのかもしれない。一方向から見えていることが全てではないだろうから。
とはいえ、普通に切なくて良い話が多いので、全部読み切ると最後はぼんやりと脱力してしまう。余韻はあるが、小説の中で全て完結しているので、私がごちゃごちゃ考 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1番目:笑わない少女の死。
おじさんが開けてはいけない箱を開けた。
お母さんの生まれ変わりの蝶がいなくて、外に飛び出して亡くなった少女。おじさんは、自分が救いたかった少女を、自分のせいで死なせてしまった…。
2番目:眠らない刑事と犬。
犬探しをする刑事とペット探偵の江添さん。
江添さんの過去の話が佳境かと思ったら、最後にへ!?と驚かされた。お母さんは子どもと向き合えてなくて、何も知らなくて、この事件の犯人だと疑っていた。息子は傷ついただろうけど、とても優しくて良い子だった。
3番目:消えない硝子の星。
オリアナ!!お母さんとカズマ、叔母のステラの話。
シーグラスを探すシーンで、オリアナが言 -
Posted by ブクログ
5つの異なる短編が収められている。
いずれも推理もので、話の最初や最後、途中などにQRコードが挿入されており、それをスマホで読み取って動画の音声を聴くと、作中の謎が消化される。音と文章の合わせ技。
1話目は、一番わかりやすく動画で答え合わせしてくれており、さっそく面白かった。
2話目はタイトルの意味がよくわからないけど、音声を聴いてそっちか〜!と読み返した。
3話目は、なんだこの粗野な子どもはという第一印象だったセミのことがだんだん愛おしくなってくる人情話。ほんとお馬鹿だよこの子は…
4話目は、うーん、意図は分かるけどちょっと音を使うの無理やりだったかなという印象。
最終話は映像もちゃんと見な -
Posted by ブクログ
ネタバレ各章の最後に割と色々ひっくり返る要素が追加されており、新鮮な読書体験だった。
一章について誰が死んだかわからないという意見が散見されるが、地図を見比べれば章内で完結できる、と思う。
事故を起こした十王還令会の車両は、事故現場に花を添えた後ゆかり荘の前に差し掛かった。つまり北から南に車を走らせていたことになる。一章終了時点で死亡疑惑があるのが、邦夫、雅也、隈島の三人であるが、ここでP80「右側から人影が現れ」で、邦夫ではないことがわかる。
両者のゆかり荘までの経路は、雅也が商店街突き当たりを左折、隈島は迂回している。ここで最後の地図を参照する。ゆかり荘は道路の向かい側、西方向から道路が延びた突