道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレエンタメ33% ミステリ33% ヒューマンドラマ33% くらいの構成
表紙の絵や帯のアオリ文から、悲愴な物語化と覚悟して読んだが、道尾秀介の作品の中ではむしろコミカルでライトなものだった。この作家は何を書いても上手ですね。
遺族をターゲットにした宗教は、道尾作品に何度か出てくるね。
ミステリ部分に関しては、ミスリードを誘うものではなく、道尾さんにしてはヒントが多く親切な書き方だった。
映画化できそうな、ビジュアル映えする作品(もうされてるのかな?)
道尾さん独特の人間の哀しさ、愚かさ、愛おしさがちょうどよい重みで書かれていて、万人受けする作品だと思った。コアな道尾ファンには少し物足りないか -
Posted by ブクログ
ネタバレ猫が死ぬ作品だって言ってよ〜泣と書くところでしたよ!テツさん!
最後の最後までうーーん言われているようなどんでん返しはどれだろう…と思いながら読み進めてましたが、最後の最後に作品のぜーーーーんぶウソ!なのが判明してスッキリ?ビックリ?どっちかというとじんわりしました。よかったね、タケさん!
主人公であるタケさんがどこかハードボイルド感じる優しい男性で好きです。キャラクターが凝りすぎてないのに愛着を持てる造形しているのがいいですね。
名作と呼ばれる作品を読んできましたが、そういう作品は実写化されたら素敵だろうなと浮かびます。リアルの世界を絡ませながら風景や存在たちの描写力が為せる技なのでしょうか -