道尾秀介のレビュー一覧

  • 光

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    子どもの頃というのは、自分たちで遊びを思いつき、ちょっとしたことも冒険となる。自分たちでひらめいたことに感動しては、成功すると信じて疑わない。想像力豊かで、希望に満ちている。いま振り返って懐かしいと感じるということは、いつの間にか子どもの頃の当たり前が無くなっていたということ。無くしてしまったことにも気付かなかった、ということだ。子どのも時間は特別で、二度と味わえないのは寂しいけれど、その頃を思い出すきっかけとなる素敵な話だった。

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    2024年11月19日
  • ノエル―a story of stories―

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    それぞれ短編として楽しめながらも、作品全体として楽しめる長編でも楽しめる、作者の技量の凄さ。
    色んな家庭のお話。自分の周りの人が少し大切に感じることも出来る作品です。

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    2024年11月09日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    道尾秀介の長篇ミステリ作品『風神の手』を読みました。
    『いけない』に続き、道尾秀介の作品です。

    -----story-------------
    遺影専門の写真館・鏡影館。
    そこに飾られた一枚の写真が、絡まり合った嘘と誤解を解きほぐす。
    幾重もの?が奇跡へと鮮やかに変貌する超絶技巧ミステリ。

    あの日、風が吹かなければ、私は生まれてこなかった――。
    藤下歩実は母の奈津実とともに遺影専門の写真館・鏡影館を訪れた。
    病を抱えた母の撮影のために。
    そこに飾られた一枚の写真を目にして、奈津実はひどく動揺した様子を見せる。
    小学五年生の男子二人組、入院中の高齢女性。
    川沿いの町に暮らす人々の幾重もの?が

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    2024年11月04日
  • 鬼の跫音

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    短編集全ての物語で、最後にゾクっとする一文で終わるところが道尾秀介だなぁと感じました。道尾秀介ワールド感がかなりあった気がします。

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    2024年10月28日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    風神とか雷神、鬼とかいう題名に、弱いのです。
    手にとって、読んでみたくなる、キーワードのようです。

    はじめから、遺影専門の写真館という、不可思議な場所があることで、物語にグイッと引きこまれます。

    けれど、その後しばらくは、女子高校生の、夏休みの何気ない、ちょっと甘酸っぱいドキドキの話が続いて、安心してしまうのです。

    物語は、ダレかが投げた小石のように、はじめはただゆっくりと飛びはじめ、だんだんと風を集めてぐんぐんスピードをあげ、最後にストンと落ちていきます。

    第一章を読んで、なんとなく話が上手くまとまって終わったので、第二章はべつの話かと思ったくらいなのです。

    第二章から第三章へと、

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    2024年10月25日
  • 龍神の雨

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    ラストの怒涛の展開に、読み進める手が止まらなかった。2作続けて道尾秀介作品を読んだけど、やっぱり『御仏の殺人』も道尾さんらしさが出てるんだなと思った。最後まで明かされなかった体操服の謎が気になる。

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    2024年10月10日
  • 月と蟹

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    子供が持つ無邪気さと残酷がこれでもかと表現されていていた
    道夫さんは向日葵の咲かない夏のイメージで、物語の構成が上手い人、というイメージだったのですが心情描写が今作はきめ細かくて好きです。
    最初は遊びのようにザリガニを火に炙る春也がサイコパスに見えたのですが、読み進めていくうちに違うと感じる。それはタバコの持ち方がわからず照れ隠しするところだったり、鳴海に心惹かれてしまうこと、そして鬱屈した環境の中で慎一に救いを見出していたこと。彼も残り二人のようにまだ大人になれない子供だったんですね。

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    2024年10月06日
  • 光媒の花

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    ネタバレ

    結構好きなタイプの道尾短編集。各話ちょっとずつ繋がり、円環になるような構成。残酷ながらも切なくて温かい話あり。好きなのは、「冬の蝶」、「春の蝶」、「風媒花」。サチは色々あったけど力強く生きている。「虫送り」の兄妹は真実が知れて良かったね。
    蝶道って初めて聞いた(Nで言ってたっけ…?)。不思議…

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    2024年09月29日
  • 水の柩

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    ネタバレ

    笑子さんの「とにかく全部忘れて、今日が一日目って気持ちでやり直すの」という言葉が印象に残りました。
    私情ですが、最近仕事で嫌なことが続いたので、もし次にそのようなことがあっても、この言葉を思い出してリセットしていきたいです。

    また、絹田さんの「十を三で割ったあと、三をかけても元に戻らない。機械がやる計算なんて信用できない」というお話も興味深かったです。
    もし次に機械は信用できないって、人に諭すことがあれば参考にしたいです(あるかなぁ…)。

    ストーリー自体は面白かったです。敦子が自殺していなくて本当によかった…!
    個人的にどんでん返しを期待してしまっていたけれど、それが無いまま終わったため、

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    2024年09月27日
  • 貘の檻

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    ネタバレ

    夢と現実、過去と現在を行き来しているような(実際そうなのかもしれないけど)作品だった。

    閉鎖的な村、子どもの時に起きた事件、見てしまったモノ、見てなかったモノ。それぞれの登場人物が知ってる事実と知らない事実が複雑に重なって、起きてしまった事件。
    道尾作品はこういう『ちょっとの掛け違いで起きた不幸』『そんなつもりじゃなかったのに他者に与えてしまった不幸』みたいなの多いな。ネガティブアンジャッシュと名付けよう(笑)
    イヤミス好きにはたまらない。

    前半なんとなく雰囲気が『テセウスの船』を彷彿とさせ(ドラマを見ていたので)、想像がそちらに寄ってしまった。
    それにしたって嫌な方、嫌な方に流れていく物

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    2024年09月22日
  • わたしの名店

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    稲垣えみ子さんお目当てで読みました。
    他の方々のエッセイも大変面白く、思わぬ収穫でした。
    ここに出てきた店の鍋焼きうどん、メーヤウ、ピネライス…食べてみたい。

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    2024年09月22日
  • 透明カメレオン

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    クスッと笑えるセリフがあって、おもしろかった。
    マンガっぽい展開で進んでいくので、このままドタバタで終わるかと思いきや、最後はしんみり。

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    2024年09月18日
  • 本格王2022

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    短編って
    全てのストーリーが面白いってないですね。
    ひとりひとりの作家は
    それぞれ面白くて好きなのに…
    読む側の集中力の問題でしょうか?

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    2024年09月07日
  • 鬼の跫音

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    本作は、6篇の短編、そのどれもがミステリーでもホラーでもある独特の世界観をもっています。

    また、なぜかシンプルに犯罪を追っていくストーリーなだけなのに、ミステリーとしての要素があるから、これがまた不思議なんです。

    どの短編も、殺人や詐欺などの「犯罪」がでてきてそれに至った理由や背景、感情がリアルに描写されています。

    そして、読み進めれば進めるほど「オレでもそうするな…」と他人事ではいられなくなります。

    決して犯罪は犯してはいけないけれど、そうしないければならなくなった理由というのは案外、身近に転がっていているものなんです。

    それが意味するのは、あなたもその可能性を有しているということ

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    2024年09月05日
  • シャドウ

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    久しぶりに、夜更かししてまで読み続けてしまいました!
    不穏な空気をまとった人がちらほら…でも、人前ではそうでもなくて…
    面白くて夢中になって読んでいる割には、なんかピンと掴めない感じ。
    でもそれって人間だからしょうがないよなー、この人はこの性格!この気持ち!この感情!ってはっきり決められるものでもないよなーと、納得しながら、
    このぼんやり感も含めて楽しむことができました。

    心理学、精神科医、そういうの結構好きです。
    人の気持ちって説明できないからこそ、少しでも近づいてはっきりさせたくなります。

    でも、最後は少し無理矢理感。

    なので⭐︎4


    あと、話の中で共感した部分
    子供が父親の支えに

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    2024年08月29日
  • 風神の手

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    ネタバレ

    タイトルはどういう意味だろ〜と考えながら読んでいたけど、なるほど!と感服。
    最後の方、話中の人がどんどん繋がっていき、真相もわかったので気持ち良く読み終われました!
    個人的には一章の「心中花」の事件がひっくり返るのかと思い読んでいたため、★4にしました。

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    2024年08月27日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     盗聴専門の探偵がある依頼を受けて捜査している途中で殺人事件の様子を盗聴してしまい、その渦中に巻き込まれていくストーリーで、犯人は予想がついたが物語の根幹の部分や登場人物の秘密が何なのかが分かったとき「そういうことか!」と驚かされた。小説でこそ成立するトリックだと思った。

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    2024年08月22日
  • 鬼の跫音

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     ダークな道尾秀介先生の短編集で、後味悪いミステリー、ホラー、怪奇幻想小説というジャンルが収録されていてどの話も陰鬱としつつも続きが気になる構成になっていて面白かった。

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    2024年08月22日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    写真を見て、その中にある物語を紡ぎ出している作品。個人的には『写真で一言』のミステリー版という感じがしました。全体的にスッと読める物語ばかりですが、中には考えさせられたり、他の物語とつながりがあるものがあったりして、面白かったです。30分くらいで読めました!

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    2024年08月17日
  • 透明カメレオン

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    誰もがかかえる消せない深い哀しみ。私たちはどのようにして乗り越えていけるでしょう。あの時もしこうしていれば違った人生が送れたかも知れない。あなたは透明カメレオンを信じることは出来ますか?

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    2024年08月06日