道尾秀介のレビュー一覧

  • 球体の蛇

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    ネタバレ

    就活が終わり、久しぶりにどっぷりと読書ができてとても嬉しい!ミステリーで非日常を味わいたいと思い手にとった一冊。初めはあたたかい家族小説かと思いきや、途中から様子がおかしげに。姉のサイコパスな言動に惹かれる青少年主人公は、自らの「かわいそう」という同情を向けることで優位に立っていた。同情と優しさって紙一重だと感じた。私もかわいそうからくる行動はよくしてると思うけれど、自分をよく理解するために自分なりに考えた。同情はスノードームでいう内に閉じ込める行為、優しさはスノードームの殻を破るような行為だと思う。同情と依存関係は共通部分があるとも思った。相手の人生を広げるようなコミュニケーションをとりたい

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    2025年03月31日
  • 鬼の跫音

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    短編ですが、どれも怖い。
    人の根深い悪意、闇がどの作品にも満ち溢れて、
    読み終わる前にハッ!と気づかされ、それだけは止めてーと、終盤に差し掛かるにつれ、恐怖に堕とされていく。ねっとりと絡みついてくる様な悪意が恐ろしかった。

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    2025年03月30日
  • 鬼の跫音

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    ネタバレ

    巧みなストーリー展開で毎回読者を驚かせる道尾秀介の短編集

    全体的な雰囲気として現代を舞台にした作品が多いものの横溝正史や夢野久作のような戦前の探偵小説に近しい雰囲気があり、少々懐かしさをも感じさせる内容ともなっている

    各話の感想

    鈴虫
    最後の伏線回収は見事だが、ラストで私が怒鳴り出すのは意味がわからなかった
    杏子に利用されただけに過ぎないという意味か?

    犭(ケモノ)
    本作で一番のお気に入り
    いい話で終わるかと思ったら・・の先の絶望が後を引く

    よいぎつね
    本作で最も現実味の薄い幻想的な作品だと思った
    ただし次の話のはじめでその隠された真相が明らかになる訳だが・・

    箱詰めの文字
    この物

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    2025年03月29日
  • N

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    全六章を読む順番で、世界が変わる。あなた自身がつくる720通りの物語。
    ひとつひとつのお話は面白かった。少しづつ繋がっていてキャラクターのその後や過去の話を見れて、話の深みが出ていると感じた。
    けど読む順番で物語の受ける印象が変わるという程ではないかな。

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    2025年03月28日
  • ラットマン

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    道尾秀介さん大好き!
    終始ミステリアスな雰囲気に包まれ、ラストには予想外の展開。
    知り合いにこの本のあらすじを説明しようとしたけど、説明難しかった!笑

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    2025年03月26日
  • スタフ staph

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    最初は離婚における女性ならではの悩み?が目立ち、あまり物語に入り込めなかったのですが、
    3〜4章あたりからこの前読み終わった同著者の『カラスの親指』を想起させるような展開になってきて、
    このちぐはぐ(失礼)なメンバーでどのようにミッションをこなしていくのかワクワクしながら読み進めていました。

    最後のまとめは未熟なわたしにはよく分からなかった部分もありますが、
    人間関係において寂しさを感じる方や、仲間たちとどこかに潜入する話が好きな方は楽しめるのではないかと思います。

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    2025年03月25日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    表紙の奇抜さに惹かれて購入。ずば抜けたトリックや盛り上がりはないが、一人一人の人生の一部が誰かの一部と重なり交差して地続きとなって今ここにいる、それぞれの人たちの思いや人生観に目を向け描いた小説でした。

    道尾さん作品は両手じゃきかない数を読んできましたが、やはり表現の仕方や読んでいて頭の中にありありとその映像が浮かぶところが好きです。

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    2025年03月18日
  • 風神の手

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     ミステリー感はあまりない。運命に翻弄される人々の連続短編集といった位置付けで、最後にその運命が繋がるといった感じです。目立ったどんでん返しもなく、謎の部分はあんまりですが、純愛も友情も運命も素敵な物語でした。物語事態は普通に面白かったです。個人的には雷神と同じでミステリー以外が面白いミステリー小説。

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    2025年03月17日
  • 月と蟹

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    子どもながらの繊細で無邪気で不安定な感情が表現されていて、自分の子ども時代を思い出した。
    今思うと何であんなことしたんだろうとか、自分の感情を頭の中で理解することができなくて、上手く折り合いをつけられないこともあったなぁ。
    何度か読み返してますが、初めて読んだ時は春也の「何で上手くいかへんのやろな」のところでなぜか涙が出てしまいました。

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    2025年03月12日
  • 風神の手

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    3章+エピローグで構成される物語。
    どの章も、登場人物が遺影専門の写真館•鏡影館を訪れるところから始まります。

    昔の恋人との思い出を回想する、病気で余命わずかの女性(第一章 心中花)
    学生時代の同級生と悪い奴らを倒した記憶を振り返る男性(第二章 口笛鳥)
    死の間際に、生前自分が犯した大きな罪を告白する老女(第三章 無常風)。
    ささいな嘘がきっかけで、その後の運命が大きく左右されーー
    何年もの月日を経て、謎が解明していく。


    どのお話も繋がっており、さすがは道尾さん、伏線回収が綺麗だなぁと毎回感心させられます!
    数ある道尾作品の中でもセンスが溢れた作品だと思います。
    個人的には、第二章 口

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    2025年03月06日
  • ノエル―a story of stories―

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    再読。誰も不幸にならない物語です。
    こちらのお話には高度なミステリーというほどの小難しさはないけど、そこは道尾先生、気づいた時には小さく少しずつ巧みにミスリードされていて、途中ひゅっと不安な気持ちになる場面もありました。でもその分、プラスの方向へのドンデン返しが嬉しくホッと安心できます。
    3章の別々のお話が、エピローグで、深く繋がりあっていたことを教えてくれます。莉子ちゃんみたいに、卯月圭介×正木弥生『空飛ぶ宝物』の絵本を読めたらいいのになー。

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    2025年02月23日
  • 球体の蛇

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    ネタバレ

    似た人に出会ったことで、忘れかけていた初恋の人を思い出した主人公の昏いいまが描かれる。初恋のサヨを「ある意味」殺した主人公が出会った智子の存在。性的倒錯をもたらす智子はサヨの過去と繋がりがあった可能性があり、彼女の罪もサヨの罪も「あったかもしれない話」として描かれていて、誰が「悪」かはっきりさせないところが魅力的だ。しかし事件を最も複雑にしているのはナヲ(サヨの妹で主人公の同居人)の存在であり、一番「真人間」のような彼女の正義感、(想い人が主人公なら自然な感情としての)嫉妬が絡まることで真相にモヤがかかる部分が皮肉めいていて面白い。

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    2025年02月18日
  • 貘の檻

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    ネタバレ


    薬によって見る悪夢のターンと現実が交差してる構成やけどとにかくどっちも暗い。笑
    三ツ森はいいひと過ぎて絶対なんか怪しいと思ってたら…。
    でも基本的にはいいひとなんかな。
    お金持ちの家に生まれながらもその家の父や兄が見向きもしなかったような家の子供である主人公・辰男のことを昔から可愛がって世話焼いてくれてたわけで。
    そこには何の損得感情も無かった。
    …もしかしたら自分がある種盲目的に愛してた美禰子の命を救った男の息子やった辰男やからこそ恩を返すような気持ちやったとか?
    そしてその後美禰子は失踪して世の中的には辰男の父が殺害したと思われてたけど美禰子と隠れ暮らしてた三ツ森は真実を知ってたから恨む

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    2025年02月18日
  • ノエル―a story of stories―

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    最初の話、一回目よくわかんなくてビックリしてすぐ読み返しちゃった
    優しい気持ちになる道尾作品、「光」以来でした

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    2025年02月13日
  • 風神の手

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    積読してたので読んでみた。
    大ベテラン漁師のささいな嘘が、女子高生と若き息子漁師の運命を変える-「心中花」
    まめ&でっかち、小5の2人が「鏡影館」で遭遇した事件-「口笛鳥」
    自らの死を前に、老女の社長は過去の許されざる罪を打ち明ける-「無常風」
    各章で出てくる登場人物達が、時代を超えて繋がり合う、まあそれはそれはあちこちでつながり合うので、読んでいて「あぁ、この場面はこういうことだったのか!」と何度もなります。
    「上上町」と「下上町」の間にら流れる「西取川」の護岸工事にて、有害物質が川に流れ、隠蔽が発覚してしまう事件が発生。
    下町に住む家族、遺影専門店「鏡影館」、有害物質隠蔽してしまっ

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    2025年02月09日
  • 水の柩

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    再読。
    ダムが出てきます。作品の中にダムが出てくるのが好きなので個人的にとても嬉しいです。冬の冷たい水に満ちた静かで凍てつくダムと、季節を越えて、夏の焼けるようなアスファルトと干ばつしたダム…。それぞれがその場面展開に効果的で、ダムが舞台じゃなかったらこうはいかなかったよなぁと思います。ダムを褒めちぎってるだけの感想みたいですが本当にダムがあって良かった。
    あと、「水の柩」というタイトルが回収されるあのシーンも好きです。

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    2025年02月06日
  • 龍神の雨

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    道尾ワールド炸裂って感じ。

    内容は暗く読みながら浮かぶ情景もどんよりとしたものだが、文章が読み易いので感情移入しやすい。

    黒幕の存在は結構早い段階で検討が付いたが、後半の伏線回収がとても素晴らしい。

    そして、他の方々のレビューでもあったように解説文を読んで鳥肌!

    これが正解なら作者の才能に驚愕する。(でもきっとそうなんだろう)

    あと、風と雷も楽しみ!

    内容は☆3だが解説文も含めて☆4!

    解説文を読むために本作を読むべし!

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    2025年02月06日
  • 光

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    再読。小学生の少年少女が主人公だけど虐待や育児放棄のような悲しい境遇が出てくるわけではなく、道尾作品の中では後味が悪くなく読める作品。
    子供達のキャラクターが立っていて、小学生くらいの時ってこういう子いたなぁと解像度の高さにグッときました。中でも特に祖母と二人暮らしで貧しい生活をする清孝、議員の息子で大人びた言動の劉生は作品のキーパーソンであり印象的なキャラクターです。
    人類初のあの月面着陸の話も効果的に使われていて、より一層子供達が愛しくなりました。
    364ページ以降の物語のスピード感、好きです。

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    2025年02月05日
  • 光媒の花

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    この後ミステリ的なところに集結していくのかな?と思いながら読みましたが、徐々に各短編の登場人物たちのこの先を祈るような気持ちになっていきました。「春の蝶」、「風媒花」が好きです。

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    2025年02月04日
  • 光媒の花

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    再読。
    6篇の短編から成る連続群像劇。それぞれの登場人物が別の章にも脇役として登場して、また本編とは違った顔を見せてくれます。
    6篇のお話の中には辛く悲しいものもありますが、全ての章を読み終えると救いがあるというか希望の光が差したので、随分安心できました。
    前回読んだ時には「虫送り」「冬の蝶」が好きだった記憶がありますが、今回は「風媒花」が心に残りました。読むたびにその時の自分の感情や背景によって作品の印象が変わるのは読書の楽しみであり、再読の醍醐味ですね。

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    2025年01月24日