道尾秀介のレビュー一覧

  • 雷神(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とにかく切なく哀しい話。

    全ては誤解と嘘と優しさが招いた事件。

    皆、誰かを守ろうと口を噤む。

    そして最低人間の登場。

    神はいないのか?!?!

    夕見には幸せになってほしいと、私も心から願う。

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    2025年08月31日
  • 鏡の花

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    6編の短編なのですが、これが全部並行に存在する世界というか「こうかもしれなかった世界」というか。
    鏡の中の世界に引っ張られたみたいに繋がったり、別れたり。
    やっぱりどこか切なくて、わだかまりみたいなものはあるけれど、道尾作品の中でもかなり好きなタイプ!

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    2025年08月26日
  • 月と蟹

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    道尾秀介の作品は子どもの世界を描いたものが多い印象。
    「月と蟹」も、高学年の小学生3人がメインです。
    ただでさえ大人になりかけの微妙な時期。少ーしだけ見える子どもらしく無邪気な部分にやたら安心するのは、ほぼずっと息が詰まりそうな展開だからかも。
    子どもって大人が思うよりも大人を冷静に見てるものですよね。
    どうしたって大人の事情に心が振り回されてしまうのが、仕方ないけど辛い。
    大人が言い訳したり取り繕ろったりするのも、子どもにとってはさらにキツい。
    子どもの世界にもいろいろあるなぁ、しかもけっこう残酷。
    なんとか自分を守ってほしいと思いながらも、それぞれに立ち向かう姿に苦しくなりました。

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    2025年08月26日
  • 雷神(新潮文庫)

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    しょっぱなから不穏な空気を纏っており先が気になりスルスル読み進めた。
    最後まで畳み掛けるようにどんでん返しがあり入り組んでおり犯人が誰なのかぜんぜん読めない。
    最後の1ページまで不穏で良かった。

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    2025年08月25日
  • カササギたちの四季

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    最近SNSで本作者の小説をよくみかけたのでうちで積読になっていたこの作品に手をつけました☺️
    主人公と突拍子もない推理を展開するカササギさん。そして悪徳和尚。
    でも最後の最後で和尚のストーリーがすごくよく心にじんときました。
    カササギさんが推理できる伏線と主人公の本丸への伏線とで二重になっているのに、わかりやすいストーリー展開でこの作者の他作品も読んでみたくなる一作でした。

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    2025年08月21日
  • 球体の蛇

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    ネタバレ

    ナオは嘘をついているの?
    わからないままお話は終わるけれど、わからなくてもいいかと思える。
    嘘かもしれないと考えるのは主人公のトモくんの考えであって、何が真実かは結局わからない。

    今回は登場人物の誰にも共感はできなかった。
    他の道尾さんの作品のように容赦なく不幸な出来事が続くけれど、悲しさにどっぷり浸ることもなく真相が気になって読み進めてしまった。

    小説の中だけでいいかなと思う場面もちらほら。
    平凡な現実のありがたみを感じる。

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    2025年08月25日
  • 雷神(新潮文庫)

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    読み始め。道尾秀介さんの作品は3本目。第1章(34/375P)が終わったところだが、もう面白い。道尾さんの作品は、なにかが起こる前でも、このあと良からぬことが起きるんだろう、起きてしまうんだろう、、、という不穏さがにじみ出ていて、魅了される。作中の謎に対して、すでに「これってもしかしてこういうこと?」と思わせられているが、きっと良い意味で裏切られるんだろう・・・。楽しみ。

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    2025年09月25日
  • 鏡の花

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    【花シリーズ2】
    「光媒の花」と強い繋がりはない…世界観が似ている。6話の連作短篇集、そしてパラレルワールドのプロットが秀逸!

    どの話も近しい人の死にまつわる。
    残された家族にいつまでもまとわりつく「なぜ?」と「後悔」…ああしておけば、言葉にすれば——。

    花鳥風月も物語に絡み美しく切ない。

    3話『きえない花の声』、4話『たゆたう海の月』が特に胸に迫り哀しい。

    パラレルワールドにホッとする気持ちが救いとなってくれる。

    《洗ったような月》《名前のわからない鳥が鳴いている。土の匂いがする》文章が好きなんだよね、たまらなく♡

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    2025年08月10日
  • 風神の手

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    ネタバレ

    連作中編集。
    3つの中編とまとめ的な1編の構成。

    上上町と下上町での出来事が各パートで語られ、その登場人物たちがリンクしていく。
    各パートごとでも謎や解決があるが、次のパートで見方が変わり真実が明らかになったりする。
    ミステリーではあるけど、ヒューマンドラマ的な感じ。

    1編目 漁師見習と女子高生の恋愛物語。女子高生は家庭の事情で引越すことが決まっている中、彼氏が事故に遭い死んだと告げられるが、数年後再会する。

    2編目 まめとでっかち小学生2人の物語。

    3編目 女子高生の家庭の事情は祖父の会社が起こした事故と隠ぺいなのだが、それが事故ではなく人的に起こされたことが真実として語られる。

    読み終えて細かい疑問残るところ、スッキリしないところもあるが面白かった。

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    2025年08月10日
  • ラットマン

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    バンド仲間との青春物語かと思いきや、想像を超える重苦しい展開に引き込まれ、一気読みしてしまった。どんでん返しに次ぐどんでん返しにまんまと騙され、予測はことごとく裏切られる。単なる「反転」や「トリック」では到底語れない、怒涛の物語。

    「ラットマン」とは、見る角度によって印象が変わる絵。その構造が物語全体に張り巡らされ、真実と思っていたものが何度も覆される。登場人物たちは皆、思い込みや勘違いを抱えたまま、それぞれの優しさが絡み合って複雑な人間関係を生んでいく。

    現在の事故と23年前の事故。この二つの出来事に翻弄される主人公・姫川の苦悩が痛いほど伝わってくる。特に真相を知ったあとの彼の感情は、読者の心にも深く刺さる。仄暗い空気が全編を支配しながらも、過去と現在が交錯し、少しずつ真実が浮かび上がっていく構成に圧倒された。

    読み終えたあとには深い余韻とやるせなさが残るが、最後にほんのわずかながら救いが用意されていたことに希望を感じた。読後に疲労と満足が同時に押し寄せる、濃密な一冊。

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    2025年08月03日
  • 龍神の雨

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    ずっと雨が降ってた。
    救いがあった結末だなって、傾向的に(?)最悪を想定しつつ最悪になって欲しくないと願いつつだったから、ほっとした。
    最後のラジオ、解説と同じ読み方をしてたから、そうあってほしいなって。

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    2025年08月01日
  • ラットマン

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    ラストで二転三転あってもう目眩がしそうでした。
    ミステリー小説を読む方は私も含めてみんな予想しながら読むと思うんですけど、この本に関しては何一つ予想が当たりませんでした。
    良い作品だったと思います。

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    2025年07月18日
  • いけないII

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    いけない、第2弾。
    文庫化を待ってた!♪‹‹‪⸜(*ˊᵕˋ* )⸝‬›‹‪⸜( *)⸝‬›‹‪⸜( *ˊᵕˋ*)⸝‬››♪

    各章末に挿入された写真を見た時、物語はがらりと姿を変える。読書の概念を覆す、驚異の《体験型ミステリ》第2弾。

    文庫化と共にヒントサイトが開設されたので、章を読み終える度に推理して、ヒントサイトを見ていたのですが、これがすっごくよかった。
    段階的にヒントが書かれているので、自力で推理しやすくなっていて、より楽しめた。

    今作は前作と違って、各章の真相が物語の中できちんと明かされるので、ヒントサイトやネタバレサイトを見たくない方も真相を知れて、モヤモヤしないのが◎。

    私はホラーが苦手なので2章の最後の写真はとても怖かった…(((:(꒪꒫꒪ ):)))
    3章から終章にかけて、全部が繋がっていく構成が好き。
    滝への願いは全部叶ったけれど、ラストはスッキリするような、しないような…。

    次作の体験型ミステリも楽しみです♪

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    2026年04月27日
  • 透明カメレオン

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    面白かったです!
    ドキドキもしたし、驚きましたし、感動もしました!
    ホワイトな道尾秀介先生の作品が読みたい方におすすめです!

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    2025年06月20日
  • 水の柩

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    道尾さんはこんな本も書かれるですね
    カラス…と似た感じ
    人生やり直しはできるんです
    誰と出会うか…で変わるんです
    逸夫くんは最初から普通じゃない大人だ
    こんな子…なかなかいない

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    2025年06月16日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    ネタバレ

    楽しめた。1.5日で読んだ。★3.5。4には届かない。
    ヒグチに許されたところで「あれ?」と思ったが、最後の謎解きの内容は考えつかなかった。でも、それはちょっと話ができすぎな気持ちがあり、★4にならず。
    「カラスの親指」の意味も最後にわかった。
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    1日経って思った。ヒグチに許されて「あれ?」と思ったのは、作者の意図だったのかも。それで武沢が最後の謎解きをすると共に、読者がそれを納得するための伏線。
    ★4にしよう!

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    2026年06月28日
  • 月と蟹

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    消失感を抱えた少年が奇妙な儀式を友達と始める。そこから段々と少年に内包されている自我が変化していき、悲しみや寂しさが溢れてそれは暴力性や非倫理的な思いや行動へとつながっていく。
    話の中に流れる描写が少年たちの行動や心情を生々しく描いている。その少年少女たちも家族を失っていたり、家族に暴力を振るわれていたりと家庭の愛をどこか感じられていない心にすっぽりと穴があるような人たちである。それが交わり交流していく中で改めて主人公に訪れる妬みや嫉妬、それらがいつか主人公の人格もどこか変えてしまう。
    どうして人生は上手くいかないのだろうか、どうして大人になるのは難しいのか、そんな誰しもが抱える気持ちをこの本の読みに捧げながら、溶かしながら読み進めていくと、腹の中にドロドロとした様々な感情が読み手の中に生まれると思う。

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    2025年06月14日
  • 風神の手

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    再読。4篇の連作短編集。遺影専門の写真館のある町を舞台に、35年前と今、そしてその後の長い時間を通じて絡み合う物語。読み進めるほど、こんなに隅々まで伏線が張り巡らされてるうえにちゃんと全部回収されてるのが驚きというか…道尾先生の凄さを改めて実感します。
    昔どこかで吹いた小さな風の影響が今の自分や大切な人たちをつくっている、不思議な縁と優しい気持ちに包まれます。途中登場人物が多いのと時代を行ったり来たりするのとで混乱しかかりましたが、丁寧な描写のおかげで戻ってこれました笑。

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    2025年06月08日
  • 龍神の雨

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    道尾秀介の中でも好き。ずーっと暗い。暗さがちょうどよかった。若干救いようがあるラストだった気がする。

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    2025年06月07日
  • シャドウ

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    多分10年以上ぶりに読書欲が湧いて、2番目に読んだ作品。
    まだまだ道尾秀介さんの作品で未読のものは多いけど、今のところ個人的にはこの作品が1番心にきた。

    なんだろう、各登場人物たちの苦悩が1番す…っと自分の中に入り込んできた、1番入り込んだ感じで。
    今までの自分が経験してきた苦悩(仕事のことだったり親の介護だったり色々な漠然とした不安だったり)が勝手に個々の登場人物たちの苦悩とリンクして、途中からポロポロ泣きながら読んだ記憶がある。

    同時に読み終わった後、登場人物のほぼ全員(全員ではない笑)をぎゅっと抱きしめたくなるような気持ちに襲われました。

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    2025年06月03日