道尾秀介のレビュー一覧

  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    最初、エスパー達の話なのかと思って、SFとか入り込めるかな…と不安になったが、うまく裏切られた。
    面白かった。

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    2025年12月25日
  • 球体の蛇

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    chatGPTに聞いた道尾秀介さんの作品で、ドンデン返し系でオススメの読んだ事のない小説の一つ。
    主人公の悪癖がエグい。
    幼少時と高校時の事件。誰かが嘘をついているかもしれないし、真実かもしれない。結局真実はわからないが、読み終わって色々と想像させてくれるほどのインパクトがある。

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    2025年12月24日
  • 透明カメレオン

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    ネタバレ

    声の良いラジオパーソナリティの主人公とバーに集まった年齢も性別も異なる人たちが、協力して危機に立ち向かう話。登場人物のキャラクターが立っていて面白かった。
    辛い経験をした人たちがなんとか自分達を騙しながら、思い込みながら生きていく姿に胸を打たれた。

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    2025年12月21日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    前作以上に、物語の構成が緻密で驚かされました。何気ない会話や風景が、後半に向かって怒濤の勢いで「意味」を持ち始める快感。一つひとつの過去が解き明かされるたびに、見えていた景色がガラリと変わる感覚は、まさに道尾秀介さんの独壇場です。伏線がすべて回収されたラストの爽快感は格別で、最後まで一気読みせざるを得ない、最高に贅沢なミステリ体験でした!

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    2026年03月27日
  • 透明カメレオン

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    ネタバレ

    全体的にコメディ調で楽しく読めた。
    登場人物も全員キャラが立っていて、魅力的で素敵な人たちばかりだから物語に惹き込まれる。
    そのまま笑って楽しく終わりかと思ったら、めっちゃ重いエンディング。

    その落差が心に刺さる。

    記憶に残る一冊です。

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    2025年12月11日
  • 透明カメレオン

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    ラジオパーソナリティの恭太郎が主人公の物語を読み終えました。
    最初は「ある殺人計画」って…ほんとに成立するの?とツッコミながら楽しんでいたのですが、最後にはなるほどと思える展開に。
    軽妙なやりとりの裏に、人が抱えるコンプレックスや嘘の必要性が描かれていて共感できました。
    つらい経験を乗り越えるためには、時には事実よりも物語が支えになることもあるんだなと感じます。
    恭太郎が前を向き続けた結果、かけがえのない仲間に出会えたことがとても温かくて印象的でした。
    読み終えて願うのは、登場人物それぞれがこの先、幸せに生きていけますようにということです。

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    2025年12月11日
  • ラットマン

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    気持ちいいほどミスリードに踊らされていた。新事実が出るたびに思い込みを裏切られ展開が二転三転していくけれど、全体的に散らかった印象を受けないのが凄い。

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    2025年12月09日
  • 雷神(新潮文庫)

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    色々なところで伏線が繋がっていた。自然という理不尽さや、たった一つでも何か変わっていたら今は違っていたかもという主人公の幸人の葛藤が印象的。

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    2025年12月07日
  • 月と蟹

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    2人の少年が両端から綱渡りするみたいに保っていたバランスが、鳴海が加わることで崩壊していき、さらに人生まで狂っていく様子を直視したくなくて、半ば祈るような気持ちでページをめくっていた。小学生って、自分の欲望に対してある意味で大人よりはるかに残酷だ。加減を知らないというか、浅はかさ、認識の甘さが裏返って悲惨な結末を呼ぶ。それを針の返しに喩えた道尾さんはすごい。刺さるのはあっけないけれど抜くときに激痛を伴う。これって何気ない一言や行為が、とんでもない恥や痛みを連れてくるのと同じだ。

    子どもの、死に触れるまでの鈍感さと、誰かを亡くしてから極端に鋭敏になる死への恐れが見事に表現されていた。死という概念を、身体を以て理解するタイミングは人それぞれなのだろう。祖父がくちびるの皮をべろんとめくるところとか、人間の老いた部分を直視する暴力性が現れている。自分が小学生の頃、背中の曲がったおばあちゃんを見るだけで胸がきゅうとなって居心地の悪さを覚えた。心が綺麗とかそういう問題ではなく、自分が悲しくならないために目を背けたいだけだという、あのなんとも言えない罪悪感と哀愁。

    そんな中で語られる祖父のセリフが悲しいし心にずっしりくる。「お前、あんまし腹ん中で、妙なもん育てんなよ」という一言に、母よりもずっと孫を見つめてきたのが凝縮されている。男同士だからか、漁師だった祖父のさっぱりとした気性なのか、年の功なのかわからないけれど。女である私が(いや、女だからこそかもしれないが)母親に嫌悪感を抱くのは、慎一を通して子ども時代の心細さや母への依存を想起し、しかし実の母とは重ならないフィクションの母(純江)に情が生まれるわけもなく、ただ怒りを覚えるからだろうか。あるいは大人になった身として、慎一が不安定になる原因は純江の監督不行き届きだと感じるからかもしれない。過去と現在、二重の怒りが存在しているような気がする。

    傷ついて傷つけて恥ずかしくて、その痛みや後悔や恥や矛盾に耐えられなくなった結果、苦肉の策で痛みに鈍感になることが、大人への第一歩なのか?
    その過程で、どうすれば相手を不快にさせ、自分をすっきりさせられるのか、賢くなっていくのだろうか。諭すような口調の方がいっそう相手を傷つけられると発見するように。そして、自分の加虐性を自覚して、それに恐れを抱いてようやく、むやみに人を攻撃すべきではないと理解するのかもしれない。動物だったらそのうち淘汰されていくだろうけど、なまじ賢くてしぶとい人間はそれくらいじゃ死なないので、たまに行き過ぎた一部の人だけが、法を破ることになるのかもしれない。子供とは、大人が予想できないような罪を犯す危うさとつねに背中合わせの生き物に思えてくる。

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    2025年12月05日
  • 透明カメレオン

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    ネタバレ

    読みやすいしおもしろかった!!
    人が死んで感動させる話嫌いなんだけど、それまでがコミカルすぎてギャップにびっくりした、でもそれが良くて悔しくも感動してしまった…
    文庫本で読んだけど最後の鈴木おさむの文章も良かったな
    星4だけど、3.5って感じかな

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    2025年12月02日
  • いけないII

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    ネタバレ

    1作目同様、さくっと読めてよかった。
    前作とのつながりはほぼないが、ある人物の弟が登場。
    「クマの手」というワードが出てきて、聞いたことあるワードだと思った。

    前作よりわかりやすく、写真を見るより前にわかってしまう章が多かった。
    第一章は写真を見て、悲しい結末であることに気づいてた。
    最後まで読んでも動機がわからず(死体を見られたから?)。
    最初の写真もしっかりつながっているとは…。

    第二章は自殺してしまったのはわかった。過去のできごとがフラッシュバックして、甥からの言葉で限界になってしまったのだろうと後から思った。

    第三章はわからなかった。
    真相がわかった後も結構無理があるなとは思った。
    殺人を犯して動揺している中、ドライブレコーダーでの偽装や、床下に埋めて車を森まで走らせ戻ってくるのを一晩でやるというのは。
    思考的にも、作業的にも。
    最後の章でドライブレコーダー偽装の理由は判明するが。

    終章を最初に読んだときは、事件解決のチャンスを失ったのだと勝手思っていた。床頭台ではなく窓際のチェストに花を置いたとあったので、スマホに気づけずに終わったのかと思った。
    それでも全てがつながって、すっきりした気持ちでいた。

    その後ネタバレを見ると、明神の滝に願ったものの願いは全て叶い、願っていないものの願いは叶わなかったこと、刑事がまだ代償を払っていないことを知って、よくできていると思った。
    最初は星3、ネタバレを読んで星4になった。

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    2025年12月02日
  • スケルトン・キー

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    スピード感があり一気読みでした!

    毎度思いますが、作り込みが凄い〜
    各章のナンバリングが地味にヒントになっていて、後半になって、なるほど、、パターン。

    道尾秀介パターン。

    サイコパス怖い。

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    2025年11月19日
  • いけないII

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    読みながら最後のおちは自分で推理する体験型ミステリー

    なんとなーく推理できてたつもりでいたけど、細かいところまでは分かってなかった
    解説見てすっきり

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    2025年11月10日
  • 龍神の雨

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    実の両親を亡くし、義理の親の元で暮らす2組の兄弟の物語です。 雨が4人の少年少女の運命を狂わせる。 常に背景が雨であることが物語の不穏さを一層引き立てているように感じました。 物語が方向をガラッと変え始めてからはページを捲る手を止められないほどにのめり込みました。 雨は人々に被害をもたらすものであると同時に恵みをもたらすもの。 雨雲が途切れ、光が差したように思えるラストが良かった

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    2025年11月09日
  • いけないII

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    2025.11.5 audible聴了

    明神の滝にまつわるミステリー集

    今回も謎を解きたいと集中して読んだ。
    集中して読む分、物語にはしっかり引き込まれた。ドンピシャの答えを出すことはなかなか難しかったが、前作よりは深いところまで考えられたと思う。

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    2025年11月09日
  • ラットマン

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    面白かった。
    割と初期段階で犯人や殺人の隠蔽工作の種明かしがあったのでこのまま終わるとは思わなかったけど、終盤にかけてのどんでん返しで、えっ!と声が出た。予想だにしない展開だった。伏線が丁寧に回収されていて、トリックの説明も分かりやすく情景を思い浮かべやすく、読みやすかった。
    特にすごいと感じたのが、心の機微を丁寧に描いていること。ほんの些細な言動や仕草、間などから相手の心を汲んだり読み取ったりして、そこから物語が広がったりそれぞれの人物像が今どう考えどう感じているのかがよく分かって、こうした描写がこの物語に深みを出していると感じた。この著者の作品は本作が初めてだったが、他のジャンルの作品もあれば読んでみたいと思った。

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    2025年11月06日
  • 背の眼(下)[新装版]

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    第四章 ゴビラサ
    第五章 ハーモニカ
    第六章 天狗
    第七章 糸
    第八章 道は異族の首を……
    終 章 面

    真備の解説、道尾の思いつき、美貌の凜
    よくわからない事態が続くなか
    真備が答えを見つける

    そういう事も有るかもしれないが
    そうだったのか! 感 はあまりない
    少しだけ亮平君に救われたかも

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    2025年11月03日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    ネタバレ

    月9のために書き下ろした作品とのこと。
    当時の月9見てなかったけど、調べたら後書き通り話が全然異なっていた⋯。

    元派遣社員の弥生ちゃんはなんであんなに行動力もあってまっすぐ素直に生きているのにこれまで不遇だったのか謎。
    ご都合主義だけど蓮介に出会うためか、と思うくらい好き。
    蓮介とくっついても苦労するどけな気がするけどそれでもいいか。ラブストーリーだし。
    職場の先輩とほのぼの生きるのも良いと思うんだけどな⋯。当て馬好きとしては⋯。

    登場人物が皆こっそり近付いていって、友情を築いていくのも良かった。シュウメイ幸せになって!!

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    2025年10月31日
  • 背の眼(上)[新装版]

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    初めましての作家さん。
    話のネタの場所が地元なので、何となく購入しました。

    文庫にしては分厚い上に上下巻。正直、あまり好きなタイプではないです。
    読んでみると、面白い。主要メンバーは勿論、チョイ役の人まで大変個性的で、とても人間らしい性格。
    序盤は何だかグダグダしてるなぁと思いましたが、途中から一気に加速します。

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    2025年10月31日
  • ラットマン

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    ネタバレ

    文章が読みやすくてサクサク読めた。
    ひっくり返されひっくり返され、、
    私はラストの1個前の結末が一番納得感あったなあと思ったから、最後がちょっと気持ち悪かった笑
    思い込みは危険!というか、関係値に関わらず自分の知らないことはあると思っていろんな可能性を考えなくては、と思う、、

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    2025年10月29日