道尾秀介のレビュー一覧
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全六章にわたる連作群像劇、それぞれの話が少しずつのつながりを持ちながらもそれぞれの話に独特の空気感を帯びて話が展開されていく。描かれているのは人と人との関係、家族の繋がり。それぞれの章に少しずつの謎を描きながら、それが背景描写と相まって物悲しい雰囲気を根底に置きながらも光に向かって進んでいく展開であった。
一番最初の章はとても悲劇的で、そのような作品が続いていくのかなと思ったが章が進むにつれ段々と光が差し込んでくる。p284物語のラストシーン「光ったり翳ったりしながら進んでいるこの世界を、わたしたちもあの蝶のように、高い場所から見てみたい気がした。」という締めくくりもまさに我々に対しての希望、 -
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なんの前情報もなく、ただタイトルに興味を惹かれて読んでみたら、思わぬ良ミステリーに出会えた。
プロローグで「お、これはホラーなんか?」と思わせておいて、
本編に入ると急に爽やかバンドマン物語が始まり、
徐々に不穏な雰囲気になり、
案の定、人が死に…
っていう流れ。
終盤の畳み掛けるようなどんでん返しがちょっとやり過ぎかなとは感じてしまったけど、
伏線はちゃんとあるし、この手の話にしては読後感も悲し過ぎずスッキリしていて、結構好みだった。
イヤなキャラが特にいないっていうのも良かった。
ホームズ役も明確には存在しないので、いわゆる探偵が解き明かしていくタイプのミステリーに飽きた方にはオススメ -
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ネタバレあらすじに「盗聴」とか「スパイ」とかが書かれているので、裏社会を生きる人たちのお話かと思ったら、人生をめちゃくちゃ前向きに生きる明るいお話でした。
少し違和感は感じていたのですが、特に深く考えず読み進んでいって、最後に色々な謎が明らかになった時にその違和感の正体に納得がいきました。
わたしは本当、性別誤認トリック?によくハマるタチで、いつも最後まで気が付かないんですよね(⌒-⌒; )
今回はそれに加えて、身体の一部分がないローズ・フラットの住人たちの特徴にも気が付かなくて、知った時は驚きましたが、
私自身、相手からどう見えるかを気にせずに生きたいと思った事が何度もあったので、彼らをとても羨ま -
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面白かった。
双子というワードが散りばめられていたことに後からなるほど、そういうことかと驚かされた。表紙にもヒントが隠されていたとは。
一方で、過去のくだりでは錠也もサイコパスということだったのに、鍵人と出会って恐怖を感じて以降はある意味まともになってしまい、魅力が薄れた印象で少しもったいなかったなぁと思った。読み手がそれまでに味わったサイコパスへの恐怖を極めるなら、究極のサイコパス同士の戦い、でも面白かったかなぁとも思った。
終わり方も母の録音が出てくるのであれば、もう少し錠也も鍵人もちゃんと救われる終わり方でもよかったなかと思った。
あくまで一読者の希望なので、作品はとても面白かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ就活が終わり、久しぶりにどっぷりと読書ができてとても嬉しい!ミステリーで非日常を味わいたいと思い手にとった一冊。初めはあたたかい家族小説かと思いきや、途中から様子がおかしげに。姉のサイコパスな言動に惹かれる青少年主人公は、自らの「かわいそう」という同情を向けることで優位に立っていた。同情と優しさって紙一重だと感じた。私もかわいそうからくる行動はよくしてると思うけれど、自分をよく理解するために自分なりに考えた。同情はスノードームでいう内に閉じ込める行為、優しさはスノードームの殻を破るような行為だと思う。同情と依存関係は共通部分があるとも思った。相手の人生を広げるようなコミュニケーションをとりたい