大切に読みたい一冊
作者の言葉が読む人、読む時によってどこが引っかかるのか、変わると思う。
2022年9月に読んだ私が気になった言葉
p10
「美しく見える景色が内側までも美しいとは限らない」
パンデミック中のタイムズスクエアのことを言っていたけれど本当に色々なことに対して言えると思う
p30
...続きを読む「NYに渡米したての頃、お金がない・住居もままならない・洗濯中にも物乞いにお金をせびられる・アポはすっぽかされる……などなど」
本当にこれが私が感じた日本と世界の違いだと思った
日本はコスパがもてはやされて、レストランとかでも安いお店でもある程度丁寧な対応をしてくれる。でも海外に行ったら安いレストランではよっぽど馴染みの店じゃない限り丁寧な対応はされないし、お客様は神様精神がまったくないから(日本も最近はだいぶ薄れてきたけれど)でも合理的だと思う。そうじゃないと高級なお店の売りが減ってしまうし、それぞれの役割があるから。ここが本当に懐かしいと思った。
そして海外で"何者"にもなれない自分、焦り、夢や希望を語る人に気後れしてしまう自分。肩身が狭い。なにかになりたい、でもなにに?
「人は遠すぎる人に対しては嫉妬せずに、なれそうでなれないに対して嫉妬する」
58
「美しさというギフトは、誰からももらえないし、どこに行っても買えやしない。親や家族から器や環境は与えられるかもしれないが、与えられてばかりでは自ら輝きを発しにくい。美しさとはつまり、自分だけが自分に与えてあげられる、大切なギフトなのだ」
p65
「私のかんがえが正しいと思ってしまうことが1番怖いこと」