あらすじ
SNSで大反響! 多様性の時代の新エッセイ集
29歳で移り住んだニューヨーク。
言葉も、これまで培ったスキルも通じない日々。
そんな中、大切な人たちと繋がらせてくれたのは
心の底にしまい込んでいた自らの美意識だった。
「本音をインターネットに置いておいて、本当に良かった」――
世界の諸問題への視点、生活への美意識。
総フォロワー数15万人超のSNSで、独自の視点が信頼と感動を呼ぶ
文章を発信し続ける著者のデビュー作。
noteで大反響を呼んだエッセイに書き下ろし6編を加えた
新世代エッセイ集。
解説・谷川嘉浩(哲学者)。
※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
何度も手に取る本。
静かで消え入りそうな、形のない煙の尻尾のようなものを掴もうと頑張ることで、正しい(かもしれない)感情が見えてくるものだ。
書くってそういうことだなと思った。
そして、書くことで世の中を変えられることは、きっとあるのだろうなと。
Posted by ブクログ
文章が綺麗な本だった。
30代前後の人がぶつかる、仕事や社会との向き合い方についての悩みと闘った様子が感じられた。
著者は世間の決めた枠にはまりにいこうとせず、自分の感覚や特性を大切にしようとする。
「美しくあること、とは」「競争社会で闘わないー私のルールで生きる」「ミニマルに働くということ」が特に面白く読めた。
Posted by ブクログ
こういう大人になりたいを体現している。
どんな遠い場所に行ってもそこで元々暮らしていた人たちがいて、
やはり本は、文字は、消費社会において一番重要かもしれない。蔑ろにされていそうだけど、きっと絶対に揺るがない。
そういえば最近電車の中で本を読んでる人がこころなしか少しだけ増えてる気がする。みんな闘っていこう。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んだけど、凄く良かった、
思わず表紙を撫でたくなっちゃう感じ、笑
静かだけど、社会が見えていて、聡明で、力強く、でも弱さがある
社会の三年一昔は、まだまだ20代の自分にとって尚のことそうである。
時間を空けて読んだら、また違う感想を持つと思う。
また違う世界に行きたくなった時、そして違う世界に行く時に読もう
Posted by ブクログ
まだ見ぬここじゃない世界への憧れ。
以前いた、ここじゃない世界で起こった
良き思い出。
それらが胸を支配して、今この場所から
逃げたくなる。
しかしこの世界もここじゃない世界も
どちらにも意味がある。
そのことに気づけるか、
ちがいを本当に理解できるか。
その違いを理解しようとする中で、
自分も変化していく。
それぞれ違う世界があることを
街、夫婦、友人関係、政治などを通じて
見つ直すことができた。
「大都市を離れて」の章の、世界のどこに行ったってに続く言葉が心に残る。
筆者と同じく夜の時間を楽しむ者として、
これからも静かな時間にゆっくり読みたいと
思う本。
Posted by ブクログ
優しく語られる文章。
その中にある、知らなかった真実や世の中のムーブメント。インターネットやSNSの長所短所。
世界は自分が見ているものでしかないのでここじゃないどこかはないという著者の言葉。
なるほどな、と思いながら読みました。
Posted by ブクログ
大学2年生になって忙しさと焦りから毎日いっぱいいっぱいな日々。
家に帰れば疲労感に襲われて本を読む気力すらないけど、現実逃避したくて久々に手にとってみたエッセイ本。タイトルの「ここじゃない世界に行きたかった」という言葉がすっと心に沁み込んできた。
夜型のわたしには、同じく夜型らしい塩谷さんの描く文章がとても心地よかった。
自分と重なる部分、自分とは違う視点からの考え方、彼女の紡ぐ想いや言葉に触れて今自分に見えてる世界がいかに一部であるか知れたような気がする。
色んな考え方を持った人がいるこの世界で、その全てを理解して肯定することはできなくても、やみくもに否定することなく、そっと「こんな考え方もあるんだな」と受け入れられる器を持っていたい。それから理解できないことを理解できる成熟さも。
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私たちは「ここじゃない世界に行きたい」といまいる場所から離れてしまいたくもなるけれど、その遠い場所では結局、別の現実の中で人々が懸命に生きている。
けれども「努力が実を結ぶのは自分の実力」という考えそのものが、自分がマジョリティ側だからこその特権でもあったのだ。それを知るだけの想像力は、持ち合わせていなかった。
世界が鮮やかであることを忘れないために、自分とは色の異なる友人を大切にしたい。いま見えている色だけではなく、できれば育った環境も含めて。
良いことでは飯が食えない、だなんてつまらない一般論には、さっさと終止符を打たなきゃいけないのだ。
もっとも、警鐘のサイレンが鳴り続ける中で、夢から醒めないでいるほうがむずかしい。
Posted by ブクログ
散文が続いた。でもこの著作は推敲を重ねたでもない、求められることを提供する彼女なりの能力があればこその1冊、良く書けている。
見えない世界への憧れは人を前へと駆り立てる。旅に出るのも新しい挑戦をするのもきっとその延長線上にあるのだろう。
世界は広く可能性は尽きない。大人になってもその好奇心を忘れずにいたいものだ。
実現している、隣町に住んでいたのか!?
Posted by ブクログ
今年であってよかった本最上位にランクインする本。五感とか共感とか、現代社会で蔑ろにされそうな感覚、だけどないと自分が壊れてしまう大事なもの…これを密やかに、だけどブレずに大切にされてる方なんだなというのが強く伝わってくる本。そして、エッセイという形式で自分の日々の心の移ろいの変化を見返して成長を感じるのってとても素敵だなぁとなんだか浄化された気持ちになりました。何度でも読み返したい…!
Posted by ブクログ
多色な個性が存在する場所だが、ある時は赤と青に分かれ争いが始まる__ ニューヨークは一体どんな場所なのか。塩谷さんの視点から知る遠い異国の現実と痛み。言葉が通じないからこそ生まれる"感性の繋がり"は見知らぬ地に潜む希望のようだ。
Posted by ブクログ
エッセイは久々に読んだのだけど同年代の女性のありのまま生きていて、深く深く考えて紡いでる言葉はとてもわかりやすくて気付きも多かった。
特に大統領選の章が良かった。「強姦や近親相姦であっても中絶を認めない」とする法案について、日本に産まれた大多数は反対となるだろうけど、産まれた背景や考えによってただの賛成反対とは言えない、と思わされる内容。大統領選についても全ては赤青だけでなくオレンジやピンクもあるのでは、という所が良かった
以下いいなと思った内容
私の考えは正しく、間違っていない。そう思ってしまうのが1番怖いことだよね
先に答えを知ると、本質に辿り着きにくくなる
労働可能時間でその人の価値が決まるのであれば、頑健な男性には勝てっこないのだ
女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。
Posted by ブクログ
バスライターという本人曰く恥ずかしい肩書がある塩谷舞さんのエッセイ。以前はバズらせ方を駆使して記事を多くの人の目に触れさせる生業をしていた彼女も経験を経て、NYへと引っ越し、いつしかちゃんと自分の目の行き届くところに意識を向け始めるようになる。彼女の感性を持ってしても生きづらさや世の中の問題はやはり大きくて、それでも答えを見つけようと足掻く。この世代の方が何を考え、そして私たちが何をすべきか、立ち止まって考える良い機会になった。
Posted by ブクログ
エネルギッシュな人だなと思った。内から出る熱が溢れ出ていて、その持て余した熱量が作者に文章を書かせるのだなと。
私は色々なことに関心を抱くことができない。無関心とは少し違っていて、理由もなく惹かれることや突き動かされることがない。理屈の上でしか人や物を好きになれない。だから純粋に作者のことが羨ましかった。
Posted by ブクログ
「ここじゃない世界」に行ってしまいたい(逃げ出してしまいたい)と思うことがかつての私にもあって、気になって手に取った1冊。
目の前の現実から逃げ出したとしても、逃げた先には少し形の違う現実があることを、実体験を通して語りかけてくる。
自分と重なる部分、自分とは違う視点からの考え方、塩谷さんの紡ぐ思いや言葉に触れて今自分に見えている世界がいかに一部であるか知れたような気がする。
いろんな考え方を持った人がいるこの世界で、その全てを理解して肯定することはできなくても、闇雲に否定することなく、そっと「こんな考え方もあるんだな」と受け入れられる器を持っていたい。
それから理解できないことを理解できる成熟さも。
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「魅力的な人に囲まれていたい」と願わない人はいないだろう。
けれども、たとえ目の前にいるのが同じ人であれ、"じぶんの在り方"によっては魅力がまるで違ってくるのだから、結局は自分次第なのかもしれない。(P.92)
Posted by ブクログ
ゆとり世代作家兼インフルエンサーの塩谷さんのエッセイ集
初めて触れて、日常の葛藤や困惑、小さな喜びなどコロナ禍のニューヨーク生活を中心に書いてある。
かなり読みやすく、舞台が現代なだけに共感するポイントも多かった。
InstagramやTwitter、Netflixなどそういった時代に問いかけ、戸惑う作品の一つである。