佐藤雫の作品一覧
「佐藤雫」の「行成想歌」「残光そこにありて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
「佐藤雫」の「行成想歌」「残光そこにありて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
佐藤雫さんのデビュー作『言の葉は、残りて』に感銘を受け、本作を手に取りました。
舞台は戦国、茶々(淀殿)と大野治長の生涯を描いた物語です。 これまで茶々に対しては「気が強く、野心家、悪女」というステレオタイプな、あまり良くないイメージを抱いていました。しかし、本作を読んでその印象が一変。歴史は勝者の視点で語られることが多いため、彼女の否定的な側面ばかりが強調されてきたのかもしれません。
運命に翻弄されながらも、最後まで互いを想い合い、支え合おうとする二人の姿はあまりに切なく、胸を打ちます。
本作で茶々は最後、「豊臣家を必死に守ろうとした一人の人間」としても描かれています。親の命を奪われ、側室とさせられ、憎しみはあったと思うのですが。
豊臣家、というよりは秀頼を、という方が適切かもしれません。となると、彼が大野治長との子であったという説(本作での解釈もまた)を前提にするなら、茶々が守りたかったのは「秀吉の血筋」ではなく、「自分と愛する男の間に生まれた命」ということになります。どうなのだろう?
また、本作でもう一人印象的だったのが真田信繁(幸村)です。これまでいくつかの作品で彼の生き様に触れてきましたが、本書での描かれ方も一本筋が通っており、その格好良さが際立っていました。