言の葉は、残りて

言の葉は、残りて

792円 (税込)

3pt

美しい海沿いの景色と裏腹に陰謀、嫉妬、憎しみが渦巻く鎌倉幕府。その若き三代将軍・源実朝のもとに、都から摂関家の姫・信子が嫁いできた。突然の縁談と異国の地に不安を覚える信子は、実朝の優しさと生まれて初めての海の匂いに包まれ、次第に心をゆるしていく。一方、自分のために鎌倉へ来てくれた妻を生涯大切にしようと誓った実朝は、信子の導きで和歌の魅力を知り、武の力ではなく言の葉の力で世を治めたいと願うようになる。しかし、殺戮さえいとわない醜い権力争いが、否応なく二人を悲しみの渦に巻き込んでいくのだった……。悲劇の将軍の葛藤と信念、そして運命に翻弄された夫婦の切実な愛を描く歴史恋愛小説。第32回小説すばる新人賞受賞作。

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言の葉は、残りて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    史実を元に、こんなにきれいにまとめ上げてることに感動!最後ホロリときてしまった…
    登場人物が多い物語は本来苦手なのですが、このお話はそれぞれのキャラクターや心情が丁寧に描かれてるので、どの人物も人物像を描けて物語にぐいぐい引き込まれていきました。
    佐藤雫さんの他の本も読みたいと思います!

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

     鎌倉三代将軍・源実朝の理想と現実を、哀しくも美しく描いた歴史ロマンです。歴史小説というよりは、一人の青年の生き様を丁寧に綴った内容で、歴史小説が苦手な方にもおすすめです。

     和歌を愛し、武力ではなく「言の葉」の力で世を治めようと願う青年将軍・実朝と、彼を支える御台・信子の運命が煌めくような筆致で

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    今まで実朝にはあまり良いイメージがなかった。「武から逃げたかっただけじゃ?」「なんでそんなに和歌?」「あっさり前世の話に騙された挙句、港にならない地形でもろい船なんか作っちゃって」とか。でも武に依らない統治を目指し、人によって態度を変えない強さを待ち、当時珍しかったであろう妻onlyっぷりに、真の優

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    ・さねともぉ。。。
    ・のぶこぉ。。。
    ・とももりぃ。。。
    ・みなせぇ。。。
    ・やすときぃ。。。

    ・ってなる物語だった。
    ・これだけ壮絶で儚い話が、現実に起こったことが基になっているというのが衝撃。
    ・実朝が生きている間の話は、言葉のマイナスの力の強さを思い知った。
    ・だが、実朝が言葉の力を信じて行

    0
    2023年06月26日

    Posted by ブクログ

    歴史小説を読んでいる際、特に史実をもとに創られた物語を読んでいるとき、いつも「これは本当にあったことか」「この部分は作者の虚構か」ということに引っ掛かる。地の文に歴史的背景が補足されている小説なら、さらに気になる。そういう癖があるので、余計にネット検索して自分にネタバレされることがちょこちょこある。

    0
    2023年01月04日

    匿名

    購入済み

    一気に読みました

    静かに、美しい文章で、涙も誘われ、実朝夫婦の生き様を、読ませていただいた感じです。
    世が世なら、きっと、武に頼らず、言の葉で導こうとした権力者は慕われたであろうに…、と、切なくなりました。

    #泣ける

    0
    2022年10月16日

    Posted by ブクログ

    かつて存在した歴史上の人物も、こんなふうに葛藤したり苦しんだり時に笑ったりしながら生きていたのかなと考えると少し不思議な気持ちになります。
    権力に翻弄されながらも、自分を持とうと足掻く実朝はなんだかかっこよく見えました。

    0
    2022年03月22日

    Posted by ブクログ

    とにかく美しくて、涙が出ます

    史実を考えれば、変えられない行方を

    こうであって欲しいと願わずにはいられないです

    本当に綺麗で、清らかで、壮大で

    言の葉は、残りて

    言の葉の力を信じたくなります

    0
    2022年02月12日

    Posted by ブクログ

    実朝と信子の、お互いを敬い慈しみ合う姿が美しく、
    またとてつもなく切ない。

    幼い実朝を由比ヶ浜に連れて行って遊んでくれていた大姫が、実は実朝の中に木曽吉高を見ていて、実朝を『よしたかさま』って呼んでたところはハッとして涙が出た。

    佐藤雫さんの本はまた読みたい。

    0
    2023年06月13日

    Posted by ブクログ

    言の葉で世を治めるという実朝の考えは、力ではなく言葉で解決するという意味で現在にも通ずるところがあるなと思った。
    その点で実朝はちょー賢い
    信子は一生つらい
    実朝死ぬところをもっと時間かけてやってほしかった。

    0
    2023年04月02日

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