言の葉は、残りて

言の葉は、残りて

792円 (税込)

3pt

美しい海沿いの景色と裏腹に陰謀、嫉妬、憎しみが渦巻く鎌倉幕府。その若き三代将軍・源実朝のもとに、都から摂関家の姫・信子が嫁いできた。突然の縁談と異国の地に不安を覚える信子は、実朝の優しさと生まれて初めての海の匂いに包まれ、次第に心をゆるしていく。一方、自分のために鎌倉へ来てくれた妻を生涯大切にしようと誓った実朝は、信子の導きで和歌の魅力を知り、武の力ではなく言の葉の力で世を治めたいと願うようになる。しかし、殺戮さえいとわない醜い権力争いが、否応なく二人を悲しみの渦に巻き込んでいくのだった……。悲劇の将軍の葛藤と信念、そして運命に翻弄された夫婦の切実な愛を描く歴史恋愛小説。第32回小説すばる新人賞受賞作。

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言の葉は、残りて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月26日

    ・さねともぉ。。。
    ・のぶこぉ。。。
    ・とももりぃ。。。
    ・みなせぇ。。。
    ・やすときぃ。。。

    ・ってなる物語だった。
    ・これだけ壮絶で儚い話が、現実に起こったことが基になっているというのが衝撃。
    ・実朝が生きている間の話は、言葉のマイナスの力の強さを思い知った。
    ・だが、実朝が言葉の力を信じて行...続きを読む

    0
    購入済み

    一気に読みました

    匿名 2022年10月16日

    静かに、美しい文章で、涙も誘われ、実朝夫婦の生き様を、読ませていただいた感じです。
    世が世なら、きっと、武に頼らず、言の葉で導こうとした権力者は慕われたであろうに…、と、切なくなりました。

    #泣ける

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    Posted by ブクログ 2022年03月22日

    かつて存在した歴史上の人物も、こんなふうに葛藤したり苦しんだり時に笑ったりしながら生きていたのかなと考えると少し不思議な気持ちになります。
    権力に翻弄されながらも、自分を持とうと足掻く実朝はなんだかかっこよく見えました。

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    Posted by ブクログ 2022年02月12日

    とにかく美しくて、涙が出ます

    史実を考えれば、変えられない行方を

    こうであって欲しいと願わずにはいられないです

    本当に綺麗で、清らかで、壮大で

    言の葉は、残りて

    言の葉の力を信じたくなります

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    Posted by ブクログ 2023年06月13日

    実朝と信子の、お互いを敬い慈しみ合う姿が美しく、
    またとてつもなく切ない。

    幼い実朝を由比ヶ浜に連れて行って遊んでくれていた大姫が、実は実朝の中に木曽吉高を見ていて、実朝を『よしたかさま』って呼んでたところはハッとして涙が出た。

    佐藤雫さんの本はまた読みたい。

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    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    言の葉で世を治めるという実朝の考えは、力ではなく言葉で解決するという意味で現在にも通ずるところがあるなと思った。
    その点で実朝はちょー賢い
    信子は一生つらい
    実朝死ぬところをもっと時間かけてやってほしかった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月18日

    「鎌倉殿の13人」ですっかり実朝くんファンになってしまったので、読んでみた。
    もちろん鎌倉殿とは違う描き方をしているのだけど、とてもよかった。

    実朝様とその御台所信子様(ドラマでは千世様)中心のストーリー。

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    お友達のお勧めの一冊です。史実に忠実なのに、女性の作家さんのためか、繊細な描写が多く読みやすかったです。鎌倉の三代将軍、源実朝と公家の姫、信子との夫婦愛が何とも言えない甘酸っぱさで、とても良くて。また、実朝は、和歌に秀でていて、金槐和歌集が後にまとめられたそうです。

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    Posted by ブクログ 2022年09月27日

    鎌倉殿の13人を見ているひとにおすすめの本として紹介されてるのをみてこれは読まねば!!と手にとった本。登場人物がちょうど今見てる人たちですっと入ってきたのがよかった。歴史に詳しくないのでどれくらい忠実なのかわからないけど、頼朝を尊敬しながらも『言の葉で世を作る』と言う自分の政治を全うしていたのもすご...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月08日

    思わぬ掘り出し物と言ったら著者に失礼かもしれないが、この若さ、しかもデビュー作で、歴史小説のこの完成度にちょっと驚いた。もっとベタな恋物語を想像していたので。正直、既視感は色々あるけれど、実朝と正室の儚い夫婦愛を丁寧に描きつつ、一連の内部抗争など史実も要領良くまとめられていたと思う。何より人物造形が...続きを読む

    0

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