道尾秀介のレビュー一覧

  • 鬼の跫音

    Posted by ブクログ

    人のなかには、最初から眠っている鬼がいて、それが6人のSをきっかけにして、少しずつ目覚めていく物語。
    自分にとって妬ましい相手だったり、唆してくる相手だったり、異常な愛への執着をうむ相手だったりする。
    きっと誰にもSはいて、自分がいま、どの段階の鬼なのかはわからない。
    ゆえに、この物語は哀しく恐ろしく、そしてなぜか愛おしいのだろう。

    0
    2023年10月03日
  • いけない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品で道尾秀介さんの虜になりました。
    全てが秀逸で伏線と伏線回収が完璧です。
    とばし読みには向かずしっかり文章とにらめっこしながら読む作品で、写真を見てから何度も捲っては考えてを繰り返した作品です。
    短編で色んな方が読みやすい作品だと思います。

    写真を見ることで結末を見破れるのはもちろんですが、最後の1ページまでの物語もおもしろく伏線と回収も沢山ふくまれています。

    復讐に青年2人を殺した邦夫、隅島を殺した吉住、お婆さんと革ジャン兄貴を崖から突き落とした山内、2人を殺した守谷、水元を殺した竹梨

    この全員がまだ逮捕もされずこの街にて
    終章の題「街の平和を信じてはいけない」の回収も綺麗にさ

    0
    2025年11月05日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

    Posted by ブクログ

    一枚の写真とそれから広がる想像の世界。ユーモラスなもの、言葉遊び的なものもあるがホラー系のミステリーが不気味。ただ写真とそんなにマッチしていないのもあって、お話だけでも良かったのではと思った。ショートショートの切れ味は抜群。

    0
    2023年09月20日
  • 光媒の花

    Posted by ブクログ

    初めて道尾秀介さんの作品を読んだ。短編だったのもあるが、とても読みやすかった。それぞれの話や登場人物が少しずつ絡んでくるのもおもしろかった。情景が浮かんでくる描写が上手だな〜と感じた。

    0
    2023年09月18日
  • 月と蟹

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一体、何匹のヤドカリが炙られただろうか。海から取ってきたヤドカリを『ヤドカミ様』として崇め、少年たちは願う。心が『無』になるまでの過程が丁寧に描写されており、かつての言葉にし難い感覚に共感を覚えた。心の廃退とヤドカリの子の成長の対比が印象的。物語の後半~終盤にかけての畳み掛ける疾走感。暗闇の中の月は悲しくも美しかった。

    0
    2023年09月13日
  • 月と蟹

    Posted by ブクログ

    道尾秀介さんが好きな友からのお勧め。

    読んでいるこちらが苦しくなるような灰色の閉塞感が終始漂っていて、
    「今のタイミングで読むのしんどいかも…」なんて思っていたが、鳴海が慎一家に遊びに来た辺りから目が離せなくなった。

    子供の無邪気な残酷さ、後ろめたさや不安からくる、下腹の辺りがムズムズするあの感覚。
    心理描写が見事で、子供の頃抱いた事のある仄暗い感情を思い出した。

    道尾さんの作品はどれも一気読みしてしまうなぁ。

    0
    2023年09月09日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

    Posted by ブクログ

    仕掛けや意味を理解した時の驚きやゾッとする感じがたまらない。
    道尾秀介さんの発想力と想像力がすごい。頭の中どうなっているんだ…
    理解できないものもあったけれど、他の方々が書かれている解説読んだりして理解したものもあるので、本当に感謝です。

    0
    2023年09月05日
  • 月と蟹

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何も知らずに読み始めたので、いつ殺人事件が起こるんだろう、、と思ってたら読み終わった
    読後感がなんとも言えない、叫び散らしたい
    小学校高学年ともなれば思考は大人、でも経験値の浅さからか物事の判断力は子供、みたいなちぐはぐさが、なんとも懐かしいような、恥ずかしいような気持ちになった
    あと爺ちゃん好き

    0
    2023年09月02日
  • 本格王2023

    Posted by ブクログ

    1 今村さん
    別の本は途中読むのを辞めてしまったが、
    こちらの小説は面白い。
    どんでん返し

    2結城さん
    面白い、なるほど。こんな言葉だったのか。っと思いました。

    3潮田さん
    うーん、
    まずは、文章の書き方が読みづらい。

    4矢樹さん
    面白い 自業自得だった。

    5荒木さん
    面白い

    6白井さん


    7道尾さん
    面白い

    0
    2023年09月09日
  • 本格王2023

    Posted by ブクログ

    ミステリ―が読みたーい!でも最近の作家さん知らなーい!となってる方におすすめ。2022年に発表された本格ミステリー短編から選ばれた7つの作品を読むことが出来て、新しい作家さんを知る機会となります。矢樹純さんと荒木あかねさんが好きでした!

    0
    2023年08月13日
  • 貘の檻

    Posted by ブクログ

    道尾さんの本は初めてかと思ったら、「ラットマン」を読んでいたらしい。とある村出身の主人公が、自分の両親から始まるある事件に巻き込まれていく話。
    雪の溶け方で代掻きの時期を決めるとか、田植え用の放水とか、その地方でしか知られてない歴史上の人物とか、地味ではあるんだけど、その地味な舞台背景の中で何度も何度もどんでん返しをくらわされる。映画にしたら映えないだろうなと思うけど、ちょっと「ゆれる」みたいな感じがある。
    お母さんの、子供をとにかく守るためなら夫も殺すという気持ちは今ならよく分かる。そうするしかない瞬間が、母親にはあると思う。

    0
    2023年08月09日
  • 月と蟹

    Posted by ブクログ

    どんよりと暗く重い灰色の印象の作品でした。
    子供特有の残虐性、繊細さ、悲哀が詰まっています。心の機微をこれ程までに細やかに表現できるのかと驚きました。
    当たり前ではありますが、子供といえども社会があり、自己があり。大人が思うよりもずっと複雑で繊細なのだと改めて考えさせられます。
    そして、子供だからこその歯止めの効かない狂気も感じる事ができました。
    ひたすらに苦しく報われず幸せになれない作品です。じゅくじゅくとした擦り傷を砂で汚れた指で弄くり回すような陰湿な痛みが表現されています。が、人生ってきっとこうなのだよなと個人的には清々しく感じました。

    0
    2023年07月30日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    マスターの深海魚エピソードが引っかかった。
    未知の領域への知的欲求という希望的側面も感じるし、
    結局は同族しか寄りつかないという諦念も感じる。

    0
    2023年07月09日
  • スケルトン・キー

    Posted by ブクログ

    なかったはずの違和感が、突如として現れた。
    知らない世界をまた1つ見てしまったような後ろ暗いような不思議な気持ちになる作品。後半の怒涛の流れに翻弄されない人はいない!
    登場人物にはモデルがいるに違いない、と思うほど登場人物の解像度が高い…脱帽。

    0
    2023年07月06日
  • 光媒の花

    Posted by ブクログ

    静かな中にちょっとゾワッとする描写だったり、人の心の中の嫌な部分を切り開いて見せるような描写だったりがあって、とても引き込まれた。他の方の感想を見てると、ミステリー要素が少ないことが残念、というような記載があったから、この作者さんの本を読むのが初めてで何の先入観もなく読めて逆に良かったのかも。ミステリーとしてでなくただの連作の短編集だと思えばとても上質。

    0
    2023年07月01日
  • 骸の爪

    Posted by ブクログ

    【真備シリーズ2】
    作中ホラー作家の道尾が訪れたのは、滋賀県の山中にある仏像の工房。

    そこで急遽、宿泊した夜中、笑う千手観音、血を流す仏像、聞こえてくる「…マリ…マリ…」と声。

    ホラー体験慣れしている道尾は、悲鳴を上げて失神しない(笑)

    東京に一旦戻り『霊現象探究所』真備と助手:凛と3人で再び仏所を訪れる。閉鎖された仏像工房と隣接する瑞祥寺。20年前の事件と失踪した人たち。

    反転を繰り返し、哀しい真相へ導かれた。釈迦如来、菩薩、明天など、仏像のお勉強をしつつ、後半から怒涛の展開。一気に結末まで読まされた。

    0
    2023年06月24日
  • カエルの小指 a murder of crows

    匿名

    購入済み

    2作目も面白かったです!
    誰が嘘で誰がホントか考えながら
    一気読みしてしまいました。
    まさかのあの人も?!と、今回も驚きいっぱいでした。

    0
    2023年06月23日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    匿名

    購入済み

    すっごいわき役ぽい人物として捉えてた人が、まさかのまさかで驚いた!

    0
    2023年06月22日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

    Posted by ブクログ

    「ミステリー」と一括りにジャンルを分ける事があるが、それはあくまで大枠であり、小さく絞っていけば他種多様な枠組みに落とし込む事が出来る。
     筆者の作品は、単純にミステリーという大枠にありながら、かなり独創的な、彼にしか思いつかない様なストーリーを読者に提示する。(いかにエンターテイメントとして読者を楽しませるか。その努力は小説だけではなく様々なチャレンジをしており、驚かされる。)
    今作も簡単に言ってしまえば街でたまに見かける室内釣り堀の話が起点だ。その事を土台に、どの様な話になるのか。と序盤は全く意味不明だったが、これを「ミステリー」のジャンルまで引き上げ、こんなに面白い作品に仕上げてしまう

    0
    2023年06月14日
  • スケルトン・キー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     背表紙にあるように、「道尾秀介本人がサイコパスなのではないか」という脳科学者のコメントに、「疑う余地はないでしょう」と僕は思ってしまう。
     どの作品も、他のミステリー作家以上に読者を欺こうとしている捻くれた筆者(僕にとっては褒め言葉だ)だが、今回はサイコパスをテーマに、疾走感のある「欺き」を我々読者に与えてくれた。
     そもそも途中から不思議な感じはしたが(これは僕が道尾秀介を読む際はあらゆる事を疑ってかかる性質からだが)、二章の結末で疑問が広がり、三章の展開で広がっていく世界観は見事だ。僕は最終盤に恐ろしいドンデン返しがあると恐る恐る読み進めたが、まあ、この世界に相応しい着地のしかたかなぁと

    0
    2023年05月29日