道尾秀介のレビュー一覧

  • 骸の爪

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    【真備シリーズ2】
    作中ホラー作家の道尾が訪れたのは、滋賀県の山中にある仏像の工房。

    そこで急遽、宿泊した夜中、笑う千手観音、血を流す仏像、聞こえてくる「…マリ…マリ…」と声。

    ホラー体験慣れしている道尾は、悲鳴を上げて失神しない(笑)

    東京に一旦戻り『霊現象探究所』真備と助手:凛と3人で再び仏所を訪れる。閉鎖された仏像工房と隣接する瑞祥寺。20年前の事件と失踪した人たち。

    反転を繰り返し、哀しい真相へ導かれた。釈迦如来、菩薩、明天など、仏像のお勉強をしつつ、後半から怒涛の展開。一気に結末まで読まされた。

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    2023年06月24日
  • カエルの小指 a murder of crows

    匿名

    購入済み

    2作目も面白かったです!
    誰が嘘で誰がホントか考えながら
    一気読みしてしまいました。
    まさかのあの人も?!と、今回も驚きいっぱいでした。

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    2023年06月23日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    匿名

    購入済み

    すっごいわき役ぽい人物として捉えてた人が、まさかのまさかで驚いた!

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    2023年06月22日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    「ミステリー」と一括りにジャンルを分ける事があるが、それはあくまで大枠であり、小さく絞っていけば他種多様な枠組みに落とし込む事が出来る。
     筆者の作品は、単純にミステリーという大枠にありながら、かなり独創的な、彼にしか思いつかない様なストーリーを読者に提示する。(いかにエンターテイメントとして読者を楽しませるか。その努力は小説だけではなく様々なチャレンジをしており、驚かされる。)
    今作も簡単に言ってしまえば街でたまに見かける室内釣り堀の話が起点だ。その事を土台に、どの様な話になるのか。と序盤は全く意味不明だったが、これを「ミステリー」のジャンルまで引き上げ、こんなに面白い作品に仕上げてしまう

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    2023年06月14日
  • スケルトン・キー

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    ネタバレ

     背表紙にあるように、「道尾秀介本人がサイコパスなのではないか」という脳科学者のコメントに、「疑う余地はないでしょう」と僕は思ってしまう。
     どの作品も、他のミステリー作家以上に読者を欺こうとしている捻くれた筆者(僕にとっては褒め言葉だ)だが、今回はサイコパスをテーマに、疾走感のある「欺き」を我々読者に与えてくれた。
     そもそも途中から不思議な感じはしたが(これは僕が道尾秀介を読む際はあらゆる事を疑ってかかる性質からだが)、二章の結末で疑問が広がり、三章の展開で広がっていく世界観は見事だ。僕は最終盤に恐ろしいドンデン返しがあると恐る恐る読み進めたが、まあ、この世界に相応しい着地のしかたかなぁと

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    2023年05月29日
  • スタフ staph

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    誰かの涙が誰かの罪になるように
    あなたの何かは誰かを傷つけるのに
    by スーパーカー

    もう20年以上前のを思い出して聴きました。

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    2023年05月22日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    あらすじがあってないような、たくさんのダメ人間が登場する、好き嫌いが分かれるであろう作品。
    作者のセンスがふんだんに出てる、自分はこういうの大好き❗️
    ヒツギム語、クッサイ(最高)‼️

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    2023年05月16日
  • 月と蟹

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    子どもたちの世界が舞台だが
    おじいちゃんの「腹の中で変なもの育てすぎるなよ」が見事に話をシビアにしてく感じがして、のどかだけど緊張感のあるいい話でした

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    2023年05月11日
  • スケルトン・キー

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    前半部分からなんとなく違和感を感じながら読んでいましたが、後半で見事に驚かされました。道尾作品のゾクゾクするようなどんでん返し好きです。

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    2023年05月07日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    片目の猿という題名だけ見るとちょっとホラーチックな感じだが...

    ライトな読み応え、読後の爽快感、所々に隠されたヒント等など気持ち良く読むことが出来た

    なんとなく読んだ感覚がが同作者の「カラスの親指」に近いかなと感じた、もちろんいい意味で

    ラストのラスト
    「目に見えているものばかりを重要視する連中に、俺は興味は無い」
    これ本当に良い言葉だと思う

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    2023年05月05日
  • 光

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    あだ名とか、子どもの感性とか、あの時期特有の自意識とか、すごく共感。しかも丁寧に描かれている上、スリルに溢れる少年冒険小説。さしずめ、現代のトムソーヤーの冒険のよう。
    月と蟹よりも、こちらの方が共感度高い。

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    2023年04月17日
  • 光

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    道尾秀介の少年が主人公になる作品の中
    で、一番のお気に入りになった。
    短編集のようで、月日が流れていく。
    さまざまなエピソードがあり、利一や友
    人達との絆が強くなる。
    ラストの息詰まる展開から目が離せなく
    なった。

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    2023年04月16日
  • 光媒の花

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    優しくて切ないミステリーの連作6話

    目次を見たときは章立ての作りだったので、長編だと思って読み始めたら一章ごとに話が分かれていて、でも所々でつながっていて小さな世界の物語なんだと分かった

    話自体が短いのもあるけど、とにかく読みやすかった
    (「貘の檻」で田舎の描写を読んでいくのに苦戦したので、一話目の森の中の話に少し構えた)
    道尾さんの作品は、最後にその仕掛けに気付かされてぞっとするような話が多いイメージだったので、それを期待してはいたけれど、あたたかい気持ちで終われる話もいいなぁと思った

    振り切ったコメディから重くて暗い因縁、かと思えば光が差すような優しい話
    同じ人の書くミステリーとは思

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    2023年04月12日
  • 満月の泥枕

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    内容が濃くて面白かった。『罪の聲』から入ったので、こんな感じの作品を書く人とは。ちょっとありないような展開も、ちょうど良かった。

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    2023年03月16日
  • 満月の泥枕

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    泥枕、はどういう意味か、まだつかめていない。
    ミステリーのようでいて、家族の物語でもある。
    数組の家族が登場するが、それぞれどこか欠けている。その欠けている部分を補っていく方法も、またそれぞれなのだ。

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    2023年03月09日
  • 鏡の花

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    面白かった。4.5くらいかなぁ

    読書YouTuberがおすすめしていたので読んでみました。 短編集で、1章でなくなってた人物が、第2章では死ぬきっかけとなった事象を回避して生き残っ手いたならばというパラレルワールドのような世界観で各章進んていく
    事前のあらすじ説明を知らずに読んでたらたぶん混乱してただろう(笑)

    人は誰でもあの時こうすればよかった、そうしなきゃよかったという行動が誰しもあるかと思う、それが家族を失う行動であったら尚更である。

    ある章では病気や事故等によりその人物はなくなっている話で展開されているが、次の章ではその人物がその危機を脱して生きていたならば?という話で物語が進ん

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    2023年03月01日
  • カササギたちの四季

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    ほのぼのとしたミステリー。リサイクルショップカササギが4つの事件に遭遇していく。最初は道尾秀介作品にしてはもの足りなさを感じて読んだけど、4部それぞれ同じ始まり方にドラマのようなワクワク感があったり、最後には、ある意味どんでん返しのような展開があったり、なんだかじーんとくるような作品だった。

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    2023年02月19日
  • 光媒の花

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    ほの寂しくて、冷たい世界に静かにそっと一筋光が射す。そんな印象の一冊。
    暗く、重い内容なのかと思っていたけど、読み進めていくうちにじんわり心の端っこの方から暖かくなる。

    春の蝶、風媒花がお気に入り。
    花や虫を喩えに使った表現がとても詩的で綺麗だった。

    祖父と孫の短編の次の章で、ほんの少しだけ登場した彼が主人公になって、そこの繋がりか!と驚いた。
    道尾さんにはいつも驚かされるなぁ。

    友からのお勧め本。
    自分ではきっと選ばなかった本だと思うので、お勧めして貰えて良かった。

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    2023年02月16日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    匿名

    購入済み

    細部まで計算されていて、全体の構成も見事。
    めちゃくちゃ面白いです!
    そして、途中で感じるであろう違和感をすべて吹き飛ばす驚きのラストが待っている。

    #笑える

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    2023年02月13日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    デビューのきっかけやデビュー直後に縁のある作家との対談なので、綾辻行人が謂わば道標となる存在であることが強調される。
    綾辻行人自身が対談を楽しんで相手の作品を褒めるので読みたくなります。ミステリは継がれていくものだと実感する。

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    2023年02月12日