感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年06月16日
※一巡目を終えて。全ての謎は当然わからないが。ひとまず。
道尾秀介のアイデアそしてチャレンジについて本当に尊敬できる。ミステリー小説というジャンルに囚われず、あらゆる方法を駆使して読者を悩ませようとする頭脳は、最近の作家の中でもずば抜けているのではないだろうか。
今回は、「フォトミステリー」...続きを読むという事で、今まで「いけない」シリーズで挑戦してきた、一つの写真で物語全てを覆すという試みを、写真をベースに言葉を追加する事で全く違ったイメージを読者に脳内再生させようという試みだ。
写真と言葉の組み合わせについて、気づく事が出来ると物凄く脳を刺激され、高揚感を得る事が出来る。(まるで自分がすごい奴になった様な気分だ。)しかし、当然、現時点で全て読み解く事が出来ないため、のめり込んでしまったら大変だ。僕はある程度基準を設けてこの本を開き、チャレンジし、確実に解き明かしたものには付箋をし(ミステリーに付箋を使うとは(笑))わからないものは通過し、ひとまず最後まで辿り着いた。近々、再読予定だが、色々な角度から取り組み(道尾秀介は沢山読んでいるが、それでもわからないかも)なんとか謎を解き明かしたい。どうしようもなければネットに頼るしかないだろう。
リドルストーリーという程ヒントがなく、どちらかと言えば閃きに近い様にかんじる。
いけないでも感じたが、道尾秀介解説のサイトや動画を作ってくれたらエンターテイメントとして更に面白い。
ネタバレは野暮だという方もいるが、真相を知りたい気持ちは遮る事が出来ないはずだ。
Posted by ブクログ 2023年12月22日
いけない、からこの路線への転換なのでしょうか。新作は映像とのコラボのようですし。新境地に突き進むエネルギーは感じられるものの、がっつりしたミステリも読みたいな、というのが正直なところです。写真とショートショートのカップリング。読み込めばミステリ要素が感じられるものの、軽いタッチで詩集のようにも感じら...続きを読むれました。
Posted by ブクログ 2023年12月15日
一枚の写真と、そこに添えたれたショートストーリー。
イマイチよく分からないものもありましたが、個人的にはほとんどの作品が楽しめました。
謎解きみたいにスッキリ理解できるものはもちろん、想像を巡らせてストーリーを楽しむのも楽しかったです。
お気に入りは『つちのうま』。
Posted by ブクログ 2023年12月05日
フォトショートショート、たまに連作。
「N」の作者さん、発想が柔軟。今回は写真数枚に短いショートショートを添えた短編集。タイトルに、見出しに、フォントにと視覚情報全部で楽しませてやろうという気概が感じられていいですね。
20分もあれば読めてしまいますが、途中クスリと笑ったり、どういう意味かと悩ん...続きを読むだり、なかなか楽しい時間でした。朝読書にもいいと思うし、本が苦手な子におすすめしたい。
Posted by ブクログ 2023年09月20日
一枚の写真とそれから広がる想像の世界。ユーモラスなもの、言葉遊び的なものもあるがホラー系のミステリーが不気味。ただ写真とそんなにマッチしていないのもあって、お話だけでも良かったのではと思った。ショートショートの切れ味は抜群。
Posted by ブクログ 2023年09月05日
仕掛けや意味を理解した時の驚きやゾッとする感じがたまらない。
道尾秀介さんの発想力と想像力がすごい。頭の中どうなっているんだ…
理解できないものもあったけれど、他の方々が書かれている解説読んだりして理解したものもあるので、本当に感謝です。
Posted by ブクログ 2023年08月20日
写真に、タイトルとごく短い物語をつけた短編集。
フォトミステリーとタイトルにあるが、ホラーに近い話も多かったように思う。
一つ一つの話は独立しているが、たまに続きものが出てきて面白い。
また、写真だけでなく、タイトルも見て初めて全貌がわかる話も多かった。
個人的に好きなのは「中身は家の裏に埋めたそう...続きを読むな」。
文章は一文。写真は単なる果物の写真。それなのに、タイトルと文章と写真を合わせると全く違う印象を受ける完成度が素晴らしい。
Posted by ブクログ 2023年08月10日
写真とそれを元にしたショートストーリー集。道尾秀介さんらしいホラーチックだったり、イヤミスだったり、暗号や謎解きのようなものもあって楽しめた。意味がわかった瞬間はクイズが解けた時のようにスッキリする。
お気に入りは「静かな午後」「つちのうま」「今夜」「習慣」「いかないで」「ごめんね」。難しかったのは...続きを読む「ジャンプ力」「行方」「手羽先」。
Posted by ブクログ 2023年07月18日
「いけない」のショートショート版w ⭐︎3.5 ってとこ。
ミステリーというか…ほぼホラー、もしくはブラックジョーク?www
量的にはサクッと読めてしまうけど、え?どういうこと??と何度読んでもわからないものも。→「手羽先」の弓矢
なんとなく、こういうことかな?って勝手な解釈をしてるものもあ...続きを読むるかもだし、ホント解説欲しい…(^◇^;)
1発目の「静かな午後」からゾワッとくるやつをサラッとかましてきて、期待値爆上がりだったんだけど、クスッと笑えちゃうやつや、んんっ?てなるやつや、あー、はいはいってのもあったりでwww
あと、元ネタ知らないと意味不明なのとか、もあった。
昔話とか漫画とか都市伝説とか。
次作もあるかな? 楽しみにしてますよ!
Posted by ブクログ 2023年12月24日
能才やつちのうま系列の話は好きだけど、読み応えがない。
フォトから広がるストーリーを読ませる融合型なのはわかるけど、それで?どうした?と肩透かしを喰らうものも多い。
Posted by ブクログ 2023年12月06日
サクサク読めました!
おー!となるもの、クスッとくるもの、ゾクッとするもの、様々で面白かった!
うん?となるものも少なくて、さすが道尾秀介先生。
Posted by ブクログ 2023年11月11日
写真で一言×ショートショートな作品集。写真がネタ振りの機能を果たしているだけな作品が多かったので、文章を読んだ上で改めて写真が効いてくる作品がもう少しあると良かったかも。「お兄ちゃんの髪は濡れてた」なんかはまさにって感じで好み。
Posted by ブクログ 2023年10月17日
1枚の写真の後に短いお話。
星新一のショートショートみたいなすっきりわかった時と、なんだかわからないまま終わる時もある。
全然関係ない様でいて、前の写真の後日談だったりネタ明かしだったり。言葉遊びもあったり。
Twitterでも似たようなことが出来そう。
Posted by ブクログ 2023年09月15日
写真と連動する50のショートショート。写真を見て本文を読むと、何とも不思議な気分になれる作品集。目次には51のタイトルが表示されているが、実はあの話とこの話は続きになっている、みたい…(?)。ぜひ手に取って見てください。
Posted by ブクログ 2023年09月13日
【収録作品】静かな午後/さがしもの/お兄ちゃんの髪は濡れてた/行方/能才/ジャンプ力/ごめんね/デュロン/手紙/習慣/人のもの/つちのうま/今夜/聞いてごらん、と言った女性の肌は濡れていた/何日か経つと静かになった/世界平和①/世界平和②/手羽先/往復書簡①/往復書簡②/悩み/いかないで/どちらか/...続きを読むよくいるクレーマー/ダイイングメッ……/成長は難しい/大丈夫/盲点/ちょっと遅かった/中身は家の裏に埋めたそうな/ウミガメのスープ/干しガキ/生き餌/FはFlee/FreeのF/ハツカネズミと人間/弟は野良猫とビーグルのあいだだった/夢/ひとをうたがうべからず①/ひとをうたがうべからず②/指/髪飾りに見えるのは目だった/そろそろ妹はビーグルよりも大きくなった/幼体/成体/導火線/ベロン/いたずら少年は翌朝になって発見された/思い出/旅立ち
フォト&ミステリ。ショートショート。
わかるものあり、わからないものあり。
Posted by ブクログ 2023年09月01日
写真にストーリーをつけるという『いけない』のショートショートのような作品。
道尾さんらしく、かなりブラックな遊び心満載だった。想像するとぞっとするものやクスッとできるものや理解できなかったものなど、50話入っているがあっという間に読み終わる。
誰かと解釈について話したくなる一冊。
読書会したいなぁ...続きを読む。
Posted by ブクログ 2023年08月23日
またまた遊び心満載な道尾さん♡♡
「いけない」みたいな感じかと思ったけど、こちらは、この写真を見てひと言!的な、写真が先にあって、それについて短い文が添えられてるパターン。
一見、よくある日常の光景な写真だけど、文章を読んでその意味が分かるとゾッとしたり、ちょっと笑えたり!
ほんと道尾さん、どれだ...続きを読むけ想像力豊かなんだ♡♡
なぜこの写真で、そんな発想が出来るのかと感心しきり〜!
50話ものショート集だけど、私の頭では意味が分からなかったのもちょいちょいあった(~_~;)
出来れば解説も読みたかったな〜!←そこが不完全燃焼
ゾッとしたのは、生き餌、FはFlee、ハツカネズミと人間とその連作。
クスッとしたのは、世界平和、習慣
ジーンとしたのは、ごめんね、手紙
意味が分からなかったのが、ジャンプ力、髪がさりに見えるのは、、、幼体、成体、指、よくいるクレーマー
分からなかった所が残念だったけど、楽しかった〜\♡︎/
Posted by ブクログ 2023年08月22日
斬新さに思わず目を引く一冊。写真に文章を添えるだけで、意外な物語が誕生するのが面白い。白黒でなくてもゾクッとした。笑顔の写真ほど恐怖を感じるのは何故だろう…
Posted by ブクログ 2023年08月16日
まず、この本のサイズ感が珍しいです。絵本の絵の部分が写真になって短文が添えられている感じにも思えました。タイトルがフォトミステリーとなっておりますが、文字が反転していたり、回文になっていたりと小説の概念が変わる感じがしました。チャレンジ要素いっぱいの一冊だと思います。
Posted by ブクログ 2023年08月12日
写真と物語でエンタメを綴る挑戦的な作品集、道尾先生のセンスと切れ味が光る一冊 #フォトミステリー
■きっと読みたくなるレビュー
写真素材に対して、短い物語を紡いでいる作品集。道尾先生のセンスが十二分に堪能できる内容で、一冊の商業出版にしてしまうというチャレンジングさが素晴らしいです。これからも新し...続きを読むいことにどんどん挑戦してほしいです。
ゾクッとさせられるものもあれば、優しい気持ちに包まれる作品もある。全編さらりと読破できてしまいますが、二度三度と読み直すことで、さらに奥深さを楽しめる内容になっています。
お気に入りは子どもたちが主役の作品。詩のように短い物語の中にも、胸にじわりと来て涙がでそうなことも… 先生は純粋な子どもたちを描くのがほんとお上手なので、ぜひまた長編を書いてほしいです。
〇お気に入りの作品
・能才
母娘の会話がキュートすぎる、しかし得体のしれない怖さも見え隠れする
・手紙
子供の後悔と父への想いが温かく描かれた作品、好き
・大丈夫
この短い会話だけで、こんなにも先生と少女の優しさを描くなんてエグイよ
・ハツカネズミと人間
少年のちょっとした出来心と代償、名画「禁じられた遊び」を思い出した
・そろそろ妹はビーグルよりも大きくなった
ハツカネズミ…から続く連作の結末。こえーよ
・思い出
素朴な文章にも関わらず、胸が締め付けられる。写真の表情が素敵すぎ、眺めていると自然と涙がでてきちゃう
■ぜっさん推しポイント
センスの塊ともいえる先生の脳みそを垣間見れる良作ですね。読んでるとイマジネーションが鍛えられます。ゼロから物語を作り上げる想像力、妄想力をつけるにはとても参考になるのではないでしょうか。
自分も街の風景や雑踏を眺めて、感受性を豊かにしてみたいと思いました。
Posted by ブクログ 2023年07月29日
道尾さんぽい遊び。
暇つぶしには良書。わかってクスッとしたりゾッとしたり、わかんなかったり。
評価が割れそうな本だけど、こういう遊びは嫌いではない。(子供たちも好き)
答えが欲しいけど、きっとそれは野暮。
Posted by ブクログ 2023年07月26日
写真と連動するミステリー。50のショートショート。
まさに新感覚。何ヶ所かわからないところがあったので読み返します。ミステリーというよりホラー?意味がわかるとゾッとするものも。道尾先生の新しいアイデアの挑戦ものが大好き。
Posted by ブクログ 2023年07月20日
道尾秀介さん初のショートショート集は、写真と連動した斬新なミステリー。
全50編が収録されている。
可愛い写真に見惚れていると、とんでもなく恐ろしい世界へ連れて行かれるので油断は禁物。
印象に残ったのは
ユーモアを交えた怪談『習慣』。
不気味&ファンタジーな『成長』。
微笑ましい家族写真にSF要...続きを読む素を加えた『世界平和①』『世界平和②』。
数百年後の未来を予感させる『往復書簡①』『往復書簡②』。
鏡文字を取り入れたホラー『いかないで』。
ちょっと笑っちゃう『どちらか』。
心温まる『大丈夫』。
写真とのギャップが大きい程、面白い。
Posted by ブクログ 2023年06月30日
考察・推理好きな方には堪らないだろう、道尾先生ならではのクセ強々で悪戯で意地悪(笑)な、写真と短い文から読み解く謎かけショートショートストーリー50。
挑戦的というか遊び心に弾けてるというか(笑)。じっくり展開を読み進めるものでもなく、主な登場人物というものもないので、読後はあっさりさっぱりテイスト...続きを読む。ミステリークイズみたいでした。
あっという間に読み終えてしまうんですけど、一つ一つに読み手に投げかけられていく謎問いは色々考えさせられる。
正直何回読んでも「う、うーんっ、さっぱりわかんない!」ってお話も数話あり、どなたか頭の良い方の考察が欲しいです(諦めるな)。
ゾッとするものやクスッとしてしまうもの、SFっぽいものやら幅が広い。ちょっと『シャドウ』を思わせたものもあったり。
頭使うので、頭の体操にいいかもしれないと思った。ただかなり好みは分かれそうな作品でもあるので、書店で実際目を通してみるのもいいかなと。
写真で見るという点では『いけない』シリーズに似ていますが、今作は短過ぎるが故に更に難解さを感じました。
正直言えば私は推理力も考察力も乏しいので、今作はちょっと苦手系だった(笑)。
『世界平和』『思い出』が好き。言葉なるほどでは『干しガキ』。シュールさでは『ちょっと遅かった』。
個人的には登場人物の肉付けある起承転結ありのお話が好きなので、このタイプの作品だともう読まないかな。道尾先生の作品は大好きなんですが。
『雷神』のような長編がまた読みたいです。