【感想・ネタバレ】片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、冬絵の存在を知った。同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に殺人事件が起きる。俺たちは否応なしに、その渦中に巻き込まれていった。謎、そして……。ソウルと技巧が絶妙なハーモニーを奏でる長編ミステリ。(解説・佐々木敦)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

そうだったのか!!!なる多数の事実とどんでん返しのお子様ランチ状態です。
ライトなハードボイルドのようでありながら、言い訳や逃げを許さないような重みと深みが内包し、痛みと悲しみ、やるせなさと同時に笑いと愛と温もりがそこにある、人の心に突き刺さる物語。
深くて素敵なお話でした。とても好きなお話。『ソロモンの犬』も大好きな作品となったんですが、こちらも違った魅力があります。ていうかもう、道尾秀介先生に沼りそう。
もうね、文章が私好みなんです。ああ、遅くなったけど知る事が出来て良かった。
主人公の三梨さんは三枚目と二枚目のバランスが良い軽妙さ。ルパン三世とかシティーハンターの冴羽さんとか、銀魂の銀さんみたいな、カッコ悪さやだらしなさや適当な緩さとか、時に引かれるような部分なのにそれが魅力、みたいなキャラ。そして熱いハートを持つカッコイイ所もある。
他、アパートの住人達がこれまた滅茶苦茶クセがあって濃ゆい。読んでいて『めぞん一刻』(若い人知ってるかなぁ?)の住人達思い出しました(笑)。けど皆すっごく素敵なんですよ!他に帆坂くんやバーのマスターもなんですけど、三梨さんの周りにいる人達は読み終わったらもう全員大好きになってると思います!
『ソロモンの犬』に引き続き、どうしてこんなに登場人物が魅力なのか道尾先生。二作連続超好み。
他の人と違うハンデやコンプレックス。先入観の恐ろしさ、人間の保身や狡い心を剝き出しにされていく恥ずかしさを感じさせられます。
多数派で決まっていく【普通】という枠が決められてしまう集団心理。これを正しいとは思わないけれど、多数派の中にいると安心してしまうのも、実際あるんだよなぁって。身に覚えがあり過ぎる小心者の私です。
そこを痛く突かれ、そして起こる悲劇に隠された真相の一つには、何かこう…酷くゆっくりと己の悪意の塊を、冷たく蔑んだ表情で抉り取って見せられているような気分。
三梨さんとバー『地下の耳』のマスターとの会話のシーンで「あくどいことをする人間ってのはさ、罪を感じないものなのかな」の三梨さんの問いかけに、マスターが「私にはわかりません」と答えながらも、彼らは『深海魚』みたいなもの、あいつらはそこで生まれたから身体がそういう環境に適している。だから普通の魚では一瞬で潰されて死んでしまっても、あいつらには屁でもない。何の違和感もおぼえずに生きている。
ふっっかぁぁ…と共にやるせなぁぁっ…てなりました。そしてこの説得力よ。
ミステリーも存分にあって、色んな真実が隠されており、これでもかってくらい騙されまくりました。あれもこれもそれものフルオープンの事実は全然予想出来ない展開で、私途中でお風呂に入りながらこれでもかってくらい、首捻りながら(わかってないがな)頑張ってあれこれ考えていたのに、えっ…ぇぇぇぇぇっ!?と全然違う方向からこられて口が開きました(閉じろ)。
もうね…いや、これ最後のネタバレ感想で叫びます(またかい)。
とんでもなく悲痛な事もあり、この野郎!みたいなのもあり、ワクワクな爽快さもあり、ニマニマしたくもなり、しんみりしたくなり、もうお腹がいっぱいみたいな感じのてんこ盛りの仕掛けがこの一冊に詰め込まれてます。ページ数は厚くないのに中身の熱さが凄い。
伏線回収は今回もお見事。本当に見逃してしまいそうな所とかにも隠されているんですよね。
途中で出てくるトランプの意味とかも、その時はわからなくても後できちんと意味がわかるようになってますので安心を。
最初、三梨さんの持つ特殊能力みたいなものがあり得なさ過ぎというか、普通にずば抜け過ぎていて、え!?いくらなんでもそれはちょっと…とか思っていたんですけど、これがまたやられた!っていうか何て言うかそういう事かーっ!!ってストンと腑に落ちました。もうこのこのっ!って感じ(笑)。
ラストは気持ちの良い終わり方です!
軽いテイストっぽいようでガツッと胸に勢いよく打ち込まれる、とてつもなく重い衝撃を堪能!
とてもとても面白かったです!!

以下、完全ネタバレ感想の叫びです。

一番に、秋絵さんが男性だった事が衝撃でした。
そして何故一見関りがなく見える今回の事件と、もう過去になっている秋絵さんの自殺が同時に物語にピックアップされてきているのかが謎だったんですけど、まさかこの性意識の問題が秋絵さんを死へと追い詰めた悲劇の糸に絡んでいたとは…何かもう全ての事を知った上で見せてくる、「鳩が好きなの」って言葉の意味に胸が痛くなりました。「誰も、見分けようなんて思わないの」これが深くて悲しくて。どんな思いで鳩を見つめていたんだろう。はかり知れない。死なないで、幸せな道があったらなぁ…っ、そう思わずにはいられない。三梨さんの狂ったような慟哭が辛かった。

凄く驚いたアパートの住人達の正体!全員同業者かい!(元だけど)実は…なこの真相よ!また登場が三梨さんのピンチに颯爽とですよ!カッケー!!特に野原の爺っちゃん素敵!!!←
そして双子ちゃん達の無免許運転登場にも脱帽!ナニコレ、ワクワクすっぞ!(孫悟空か)なんだろな~とんでもなく無茶苦茶なのに気持ち良いっ。もう笑顔になる。
しかしまさか帆坂くんやアパートの住人全員、三梨さんの耳を失くしてしまったと同じ、あったものを失くしてしまっていた事実には吃驚しました。足、鼻、眼、腕…ここで途中で出てきたトランプの意味がわかって「ああっ!」と。
「自分の身体のことなんて何も気にしていない」「奴らは片眼でも両眼でもない。眼の数なんて数えても意味がないことを知っている、素晴らしい猿だ」
泣ける…!!!(TAT)
三梨さんの三枚目だけどこのカッコ良さったらさ!!!(一言多い)
冬絵さんとも上手くいったようで良かった良かった。
でも、せっかく作った耳が勿体ないと思った私はセコイ人間ですかそうですね(笑)。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつか手にしたいと思っていたところ、いつも通う本屋で突然陳列されていおり入手できた。

どんでん返しの名手である道尾秀介さんらしい作品。
盗聴専門の探偵三梨がある依頼を調査中新たな仲間を作り、ともに仕事をする中ある殺人事件を"聴いて"しまう。そこから過去同棲していた人物や新たな仲間への違和感やそれを取り巻く舞台が目まぐるしく動いていく。

主人公と近しい人々の行動や所作に違和感を感じ「何か、明言を避けているな」と思ったり、「異能力の世界観でいくのか?」という疑問をもったりしていた。が、最後にはそれぞれが見事に回収された。能力が万能でなかったことにも納得。
映像化して欲しいけど、無理そうです。

周りの人と違うこと、周りの人からの目線、自分だけの個性、、、といったものへの恐怖や偏見を皆もってしまっていると感じさせられました。周りと同じことがいいのか、自分だけの個性として受け入れるのがいいのか考えさせられる作品です。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

自分がどれだけ偏った見方をしているのかを実感させられた一冊。ストーリーの面白さもさることながら、本を読むことの楽しさを大いに感じさせてくれます。登場人物がつながっていくのが楽しい!!

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2025年02月06日

Posted by ブクログ

思い込みが激しい人ほど騙される作品。
解説にもある通り、文体が軽くて読みやすかった。
片眼の猿という意味と、この本の主題が面白かった。

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2023年11月27日

Posted by ブクログ

とても良かった!犯人が想像ついてしまっていたので、そこは少し残念だったけど、それよりも主人公の心情や周囲の人たちとの関係がとても良かった。
大好きな叙述トリックでいえば、もう最初の章から騙された。そしてそれを知った後も勘違いしていたとは…うまいなぁ
冬絵と同じ悩み持ってる…

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

面白い。一休みの時はこんな読みやすく面白いものがいい。でもやはり道尾作品、あなどれない。
※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

細かく文字の詰まった分厚い本を読んでいて疲れたので、ぱらぱらとめくってこの本に換えた。
最近の文庫は、以前のものに比べて1ページは二、三行少ない、一行の文字数も、二、三文字減っている。その分文字が大きくなって紙も少し厚めでページも少なく、気楽で読みやすい。
買うには躊躇するが読むときには、気分転換になっていい。

本代を、乏しい小遣いから捻出していた子供時代は、文字がぎっしり詰まっていて出来れば2段組で分厚いものが嬉しかった。
重いので転がっては読めない、机に座って支えがあって読めるようなものがよかった。
今はこのように会話も一行になっていると、ますます嬉しくなる。
これなら読み終わるのもすぐだろう、中身は読んでみてから、道尾作品はあまりはずれが無かったし。

主人公の三梨幸一郎は、遠くの音を聞き分ける才能を生かして、探偵業をしているが、それで住んでいるローズ・フラットの家賃は払えるし部下を一人雇うくらいの収入はある。
通りがかりに聞こえてきた話から、電車の中で不審な行動をする女に目をつけて部下に加える。
彼女は悪徳だという評判の興信所に勤めていた。実入りのいい裏の仕事を捨てて、なぜかあっさり承諾して仲間になった。

三梨は一年同居した秋絵が、7年前に自殺したことが心の傷になっている。
採用した女は冬絵といった、名前を見ても縁があったのかもしれないと三梨は思った。
引き受けた仕事は、依頼主は大手楽器屋の会長で、競争相手がどうも新製品のデザインを盗んでいるらしい、という調査依頼だった。成功報酬も高い。

夜、人気の無い時間に聞き耳を立てながら冬絵を忍び込ませて証拠を探すが、手がかりが無い。しかしそのあとすぐ、足音がして建物の中で殺人があったような物音と声を聞く。
通報で殺人が見つかり、警察が捜査を始める。三梨はその隙を狙って証拠集めをするが、いろいろと不審な出来事に当たる。
冬絵はなぜ二つ返事で承知したのか

三梨は忍び込んだ楽器屋のビルで経営者のヤクザたちに暴行を受けた。
瀕死状態のとき、ローズ・フラットの住人が駆けつけてくる。中には地下のスナック「地下の耳」のマスターまでいた。
瀕死に見えたが、マスターからもらった人形が三梨を助け、三梨はそれでも壁際にあったデータサーバーを持って、一行はほうほうの体で退散する。

このデータがさまざまな疑問に答えてくれる。
だがそれだけではなかった。

読み始めは、道尾さんも読みやすいライトな作家だったのかな、と思いながら小見出しの3くらいまで読んだ。
止めないでよかった、そこからが加速度的に面白くなった。

そして急転直下、命拾いをするところから、ローズ・フラットの住人(お爺さん、お婆さん、神様に脳をいじられた青年、特徴のある双子、過去が暗いらしいマスター、気のいい部下)のいわくのある話が、それまでの小出しにされた筋書きにつながり、冬絵のことまでうまく収まる。作者は準備怠り無かった、書き出しまで解決する。

意識的なぼかしや消化不良になりそうな部分もあるが、この本は、読む前にネタばれの感想文は読まないほうがいいと思う。
冬絵さんについてはもう少し意外性もあっていいのではないかと思うが。犯人当てのミステリではなく、ストーリに巻きこまれて、流されて、ミスリードまでされそうになって(されてしまって)、ついに本音が聞けると思えば、理屈ではないところが面白い。技あり!。

読みやすく面白く次にとりかかる元気が出た。。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

最初、エスパー達の話なのかと思って、SFとか入り込めるかな…と不安になったが、うまく裏切られた。
面白かった。

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2025年12月25日

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道尾先生作品は、純粋に面白い!これぞ「読む娯楽」という感じ。

現実っぽさとちょっと宇宙(空想世界)の狭間。
と言えば、村上春樹作品もそうなのですが、道尾秀介作品はちょいちょいふざけている笑 「あ~友達とこんなやりとりあるわぁ」がより没入させてくれるのかもしれません。(そうですか)

ストーリーも謎も筋が通っているので楽しめる一冊です。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじに「盗聴」とか「スパイ」とかが書かれているので、裏社会を生きる人たちのお話かと思ったら、人生をめちゃくちゃ前向きに生きる明るいお話でした。

少し違和感は感じていたのですが、特に深く考えず読み進んでいって、最後に色々な謎が明らかになった時にその違和感の正体に納得がいきました。
わたしは本当、性別誤認トリック?によくハマるタチで、いつも最後まで気が付かないんですよね(⌒-⌒; )
今回はそれに加えて、身体の一部分がないローズ・フラットの住人たちの特徴にも気が付かなくて、知った時は驚きましたが、
私自身、相手からどう見えるかを気にせずに生きたいと思った事が何度もあったので、彼らをとても羨ましく思いました。

生きることが辛く感じた時、読んでほしい本です。
手や耳や足や鼻がなくとも、自尊心を持って毎日を過ごしている彼らにぜひ、会いにいってほしいです。

でも三梨さんは最後のページで、見た目で判断するお客さんには興味がないようにおっしゃっていますが、そういうお客さんにも来てもらわないと生活が苦しくなるような気がします。
お給料が払えなくなって冬絵さんに愛想を尽かされても知りませんよ(´・Д・)」

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 盗聴専門の探偵がある依頼を受けて捜査している途中で殺人事件の様子を盗聴してしまい、その渦中に巻き込まれていくストーリーで、犯人は予想がついたが物語の根幹の部分や登場人物の秘密が何なのかが分かったとき「そういうことか!」と驚かされた。小説でこそ成立するトリックだと思った。

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2024年08月22日

Posted by ブクログ

またしても友人Kからのお下がり本。

この作品の主人公は「主人公」感が強い。
道尾秀介特有のヌメっとしたテイストはありつつも、「こいつならやってくれるんじゃないか」ふとそう期待してしまうような、常にどこか光を感じるようなストーリーだった。

終盤のシーンは、まるでアクション映画を見ているかのような疾走感が包む。

そして何より、小説でないと成立しない道尾秀介らしいギミックが読み応えを増幅させたし、「やってくれたなぁ」と思わされた。

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハンデキャップ、障害を抱えるひと、そしてそれらを取り巻く環境への問題提起となるような一冊。
サクサク読み進められて、楽しかった。

主人公耳がない
冬絵目が小さめ(身体的ハンデというコンプレックス)
秋絵ジェンダー
ほさかくん車椅子
マンションの住人(鼻がない、目が見えない、腕がない、、、)

殺人のトリックや聴力が良過ぎるというトリックが後半明かされてすっきり。

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

 如実トリックの魔術師こと、道尾さんの小説。全体的に伏線を張り巡らす形で展開していくストーリー。残念なのは、如実トリックの部分が物語を根本から覆すようなギミックではなかったことですかね。ただ、さすがに楽しい。ちなみに、この人が作成に協力した謎解きは、今までの中で一番楽しかったです。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

ミステリーの要素もさることながら、メッセージ性も強い作品。人間は自分と違うものを虐げる。虐げられた人間は時に傷つき、心にも傷がつくりそれでも前を向いて歩いていく力が人間にはある。そう気づかせてくれた作品。

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2023年10月24日

Posted by ブクログ

マスターの深海魚エピソードが引っかかった。
未知の領域への知的欲求という希望的側面も感じるし、
結局は同族しか寄りつかないという諦念も感じる。

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2023年07月09日

Posted by ブクログ

片目の猿という題名だけ見るとちょっとホラーチックな感じだが...

ライトな読み応え、読後の爽快感、所々に隠されたヒント等など気持ち良く読むことが出来た

なんとなく読んだ感覚がが同作者の「カラスの親指」に近いかなと感じた、もちろんいい意味で

ラストのラスト
「目に見えているものばかりを重要視する連中に、俺は興味は無い」
これ本当に良い言葉だと思う

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔読んだのを思い出して再読。
たぶん初めて叙述トリックというものに騙されて、荒れてたあのとき家で珍しく饒舌になった気がする(*´꒳`*)
叙述トリックって呼び名を知ったのは、もっとだいぶ後だったけど^^;

道尾さんは本当に絵みたいな文章だなと思う。
小説としても面白いし勉強にも参考にもなるし、自分的には三度おいしい作家さん。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

80ページくらいまで読んで一回これ面白いの?ってなってしまい挫折。

カラスの〜とカエルの〜で道尾さんに惹かれてシャドウを読んで、あれ?こんな感じ?となり、今回の途中挫折。

なるほど、カラスとカエルが面白すぎたのか。。と思って一回ソロモンの犬に手を出したら最後まで面白く読めた。

じゃあもっかい片眼の猿!ということで改めて読んだら最後まであっという間だった笑

片眼の猿というタイトルの意味がまた良いですね。眼で見えるものが全てになりがちですが、作ってもらったのにやっぱりいらないわとなるような人でありたいもんです。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

登場人物の身体的特徴が、想像していた姿と違った。(解決編?で覆された)
ほんのりハードボイルド調なのが良い。
本格ミステリーというより、ミステリー要素が入ったエンターテインメント小説といった感じ。
カラスの親指やカエルの小指に近い雰囲気だったが、その二冊と比べると少し見劣りしてしまった。

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特徴的な耳がコンプレックスの盗聴専門の探偵が、特徴的な目がコンプレックスの同業の女性に恋心を抱いたり疑いを抱いたりと悩みつつ、殺人事件の真相を暴くストーリー。
事件のトリックはとても単純で、トリックそのものよりも登場人物の生き様が主題なのだとわかる。 "何かが欠けている人々"が日々をいかに強く前向きに生きているかを描いているのだと思う。しかし、前作『向日葵の咲かない夏』の仕掛けが凄かったせいでこちらの期待値が上がり過ぎてしまっており、構成としてはちょっと残念な印象だった。単体としては軽妙で読み易い作品と思う。

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2025年06月07日

Posted by ブクログ

道尾さんもなんとなく読み積んで9冊目
タイトルになった「方眼の猿」の逸話が作中に登場するのですが、これも創作ということで良いのかしら?これが、なかなか良いのです。この逸話が意味するところのジェンダーとかマイノリティを
先がけた作品かも。

盗聴専門の探偵が産業スパイ中に一人の女性と知り合い、殺人事件に巻き込まれていくミステリなのだけど、事件とは別のところで小粋に騙される感じ。

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、冬絵の存在を知った。同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に殺人事件が起きる。俺たちは否応なしに、その渦中に巻き込まれていった。謎、そして……。ソウルと技巧が絶妙なハーモニーを奏でる長編ミステリ。
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最初は犬の耳や犬の目をもっていると思った。
最後にいろいろと明かされるんだけど、時間をかけて読んでるからどんな伏線があったかいまいち思い出せなくてすごく損してると思う。

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

嫌いな食べ物や飲み物があったときに、
それは人生の半分は損してるって言う人いますよね。
そういう人の両目を潰してやろうって話です。
嘘です、強く、楽しくパーティーしようって話です。

以下抜粋

- このアパートの連中は人を見てただ「人」だと感じる。それだけなのだ。(P.321)

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2025年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても読みやすく、早く読めた。
登場人物が特徴的で分かりやすい。
なぜか主人公の耳がすごくでかくて、ビロビロに伸びているイメージで読み進めたので、わかってから逆や!となった。
秋絵さんは全くわからなかった。わかってから、実家のシーンを読み返して納得。
冬絵さんは大体予想通り。
後半のアクションシーンはあまり動きがイメージできなかったが、勢いだけはわかった。
アパートの住人が魅力的。
一気に読んだ。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと騙されてたっていうレベルじゃなくて
脳みそって都合よく見えないものを作り出す天才、でもそれって怖いなぁと思いました

明るくてスピード感があってマンガみたいに読んでしまったけど、テーマは重くて

秋絵がアパートにきて少し落ち着けたのはメンバーたちの影響があったんだろうな
鳩のエピソードもかなし

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2023年09月16日

Posted by ブクログ

ミステリとしての種明かしもさることながら、最後に明らかとなる人物造形についても、してやられた感じ。ただ、取ってつけた感は否めず、それを言い出したらいくらでも…とは思えてしまう。物語そのものが面白かったから、そんなに気になる問題ではないんだけど。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

単なる謎解きではない
問題提起、テーマが大きい
そういう意味で深い
謎解きとしてはかなり複雑で二転三転する感じで正直ついていけない部分もあった
問題提起については単純なテーマにも感じたが、こういう謎解きの中で人間のコンプレックスというテーマを混ぜている所が新鮮で面白かった

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2023年05月29日

Posted by ブクログ

だまし絵のような作品。初期の頃に一環として描いている家族をテーマに不思議な登場人物たちが織りなすミステリーでもある。といってもその要素は薄くどこか寓話的な印象を受ける。らしいというのは仕掛けを多く施している点でも言える。特に本作は小説ならではの特性を生かして読者を欺いていく。盗聴専門の探偵という造形はありそうでなかったかもしれない。ただストーリーの面白さというと首をかしげる所もある。いささか急な物語運びでついていない場面もチラホラ。いつもの鬱屈した道尾さんを期待していると肩透かしを食うかもしれない。

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2023年05月02日

Posted by ブクログ

スピード感のある小説で、伊坂幸太郎を思わせる感じ。
話の概略としては突拍子もないが、その実、人は見た目で判断できない事などが、素晴しく描かれている。全てを伏せる事で見せた影響を、全てを明かした事でひっくりかえす。その素晴らしさが、道尾秀介らしい話だった。

人は、永遠に哀しみ続ける事はできない。かさぶたに爪を立てるのは、自分。
今の私に重い言葉だ。

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2023年05月02日

Posted by ブクログ

ナイスなミスディレクション。しっかり騙されました。
タイトルの意味にも納得。
淡々としていて、読みやすい。

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2026年02月22日

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