道尾秀介のレビュー一覧

  • 満月の泥枕

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    ドタバタコメディミステリーで小学生でも読める。
    道尾秀介にしては、おどろおどろした所がなく、
    爽やかで切なく温かい作品。
    4歳の娘を亡くした主人公二美男は、
    兄の賢い娘汐子を引き取る。
    酒浸りの日々を乗り越え、
    汐子と愉快なアパートの住民と祭りの日、
    みんなの協力を得て、事件を起こす、
    汐子の同級生のために起こしたこの事件が、
    みんなを巻き込んで、あらぬ方向へ向かう。
    人の心理を上手く捉え、日々の葛藤や、
    普通に暮らす人々の善意の温かさが感じられ、
    何となくほんわか温まる本でした。
    道尾秀介らしくないと言おうか?
    ダークさを抑えたコメディミステリー。

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    2026年05月31日
  • 龍神の雨

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    意外性に富む話の展開がとても良い。
    加えて、解説文もとても良い。この小説の魅力をしっかり気づかせてくれる。

    この小説、良い内容だが、一人だけ「あの人」だけは間違いなく気の毒ですよねー。

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    2026年05月29日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    トウヘイのクイズあたりは特に???となりながら、ラストで全部伏線回収されます


    2026年 29本目

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    2026年05月29日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    「カラスの親指」の続編と聞いたので買った一冊。

    予想外の結末だった

    終盤になってから

    えっ? えっ? えっ?

    みたいな こうゆうのをどんでん返しって言うのかね

    楽しく読み終えました。

    続きの話があれば読んでみたいと思ったりしたが、それよりまたカラスの親指をもう一度読もうかとも思った小説でした。

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    2026年05月29日
  • 透明カメレオン

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    弱い人間が、普通に生きようと誰かと繋がりながら懸命に時間を過ごす。

    多くの人は誰でも人に言いたくないような、思い出したら辛いような経験をしていて、自分の生き方を見失い、後悔や恨みの殻に閉じこもってしまう。その殻から出るきっかけはいろんなことがあるかもしれないが、人と深く繋がり何かを成し遂げて、今の目の前の世界が悪いものじゃないと思えるようになって、世界がクリアに見えてくることがきっかけの一つとなりうる。そこからが自分を変えるチャンスなのかもしれない。変わるのが怖い、面倒だという状態から殻を壊したくなるような小説。

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    2026年05月25日
  • 透明カメレオン

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    ネタバレ

    はじめの方のユーモアからは想像もつかないくらい素敵な終わり方だった。改めて人と人との繋がりっていいなと思えた。少なくてもいいから人と深く繋がりたい。

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    2026年05月21日
  • 笑うハーレキン

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    家具職人の主人公東口
    会社経営中は家族を顧みず
    息子が亡くなってしまった後は妻も仕事付き合いがあった他会社社長のもとへ
    会社が傾き、ホームレス生活
    ホームレスの仲間たちと葛藤がありながら過ごす
    疫病神と表現する幻影との掛け合い

    足の悪い謎の少女が住み込み(トラック荷台)で働きたいと
    そこから物語が動き出す

    ホームレスを悪く活用する人たち
    そこで少しびっくりな事実

    どんでん返しとかホラーとかではない
    人はその時その時で場面、シチュエーションにあった仮面をかぶって生きている
    面白かった


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    2026年05月14日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    写真で一言 大喜利みたい。
    怖い話や、クスッとする話も。
    読んですぐわかるものから、何回も読まなければわからないものまであって面白かった。
    昔話関連はクスッとした。

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    2026年05月10日
  • 笑うハーレキン

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    ものすごく切ない方へデフォルメしてあるけれど誰もそうだな

    面白い、頑張れ!頑張れ!東口に対して、自分に対して。

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    2026年05月10日
  • ソロモンの犬

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    表紙の絵が謎。大学生は青春ではないと思っている私にはこの本から青春は感じられなかった。
    頬を叩くシーン、「お前はほんと優しいな」が何を言っているかわからなかったが、目の問題だったと知って腑に落ちたのでそこが1番印象的だった。

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    2026年05月09日
  • 雷神(新潮文庫)

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    なるほど、そういうことかと、後半になって気づくことが多々あった。上手く書けてるなぁーと…一気読みした。

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    2026年05月09日
  • 光

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    道尾秀介『光』
    記憶の淵で、少年たちが放つ一筋の輝き
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    こんにちは。
    本日は、道尾秀介さんの『光』を紹介します。

    この作品は、同じ小学校に通う少年たちが、嘘や秘密、そして消えない罪悪感を抱えながら過ごす日々を瑞々しく、時に残酷に描いた物語です。

    読み終えた後、心に静かに残った感情を短歌とともに振り返ります。
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    第一章:女恋湖の人魚
    「嘘の中に眩しい思い出あり」

    枯れ果てた
    湖底に浮かぶ 洞窟は
    あの日僕らが
    始めた体験

    夏休み、雨が降らずに干上がった湖。現れた洞窟は、少年たちにとって最高の冒険の舞台でした。
    教頭先生が語る「人魚伝説」が切ない真実へと繋がっていく構成に、冒頭から心を掴まれます。
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    第二章:ウィ・ワァ・アンモナイツ
    「奇跡は思うことから始まる」

    ⚪︎本歌
    手が器用 作る化石は
    アンモナイツ
    騙す相手は
    友の自尊心
    ⚪︎返歌
    出来悪い 友の化石を
    壊したよ 
    嫉妬と罪に
    悩まされて

    「アンモナイト」を「アンモナイツ」と呼ぶ少年たちの無垢さと、その裏にある自尊心。
    友への嫉妬から生まれた小さな悪意が、胸を締め付けます。
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    第三章:冬の光
    「想いを受けホタル輝く」

    残された 時は少なく
    友頼る
    病室で起きた
    奇跡の光よ

    病に伏した友の祖母のために、冬にホタルを見せようと奔走する少年たち。
    死という抗えない現実を前にして、彼らが懸命に手繰り寄せた「光」の美しさに、涙が止まりませんでした。
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    第四章:夢の入口と監禁
    「狂言から狂気へ」

    □利一
    森の中 探索してたら
    見つけたよ
    行方不明の 友達ひとり

    □劉生
    父親の 議員辞職
    企てる
    狂言つもりが
    マジな誘拐

    遊びのつもりの狂言誘拐が、本物の事件へと変貌していく緊迫感。
    道尾さんらしいミステリの技巧が光る一編です。
    日常がふとした瞬間に反転する恐怖が描かれています。
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    第五章:夢の途中と脱出
    時が流れて省みる
    □利一
    目をとじて 思い起こすよ
    その昔
    光も闇も 宝なりけり
    □悦子
    あの日みた 巨大な影は
    何者ぞ
    嘘か真か
    私のみ知る

    少年少女たちは、大人になりました。
    当時の記憶の断片を物語としたとき、そこに新しい「光」が見つかりました。

    当時の記憶は、幻か?それとも真実か?
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    読み終えて:
    いつか大人になる子供たち。
    幼きころの記憶を楽しみ、ときに悲しむ大人たち。

    この『光』という作品は、ノスタルジーのなかに潜む刹那さを呼び起こしてくれる物語でした。

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    2026年05月09日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ところどころフッと笑えるとこもあり
    楽しく一気見できますが
    終盤、深く問いかけられることもあり
    「人」として考えさせられる
    素敵な作品です

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    2026年05月07日
  • 雷神(新潮文庫)

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    完成度の高いミステリーで、読み終わって満足感があった。設定も緻密で、読んでいて作品の世界観に引き込まれていった。中盤の展開が少しスローペースに感じた部分もあったが、終章の怒涛の展開は圧巻だった。

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    2026年05月06日
  • いけないII

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    写真から推理する体験型小説第二弾。前作読まずとも楽しめますが、可能ならばⅠからがお奨め。
    本作は3章+終章から構成されます。3章までは同じ街を舞台とした、独立した中編。
    どちらかと言えば陰な道尾作品になってますが、短中編でありながらミステリとしては上質な作品と感じます。

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    2026年05月05日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    カラスの親指を読み終えた時と同じくらい心地良い。暑い夏のある日の夕方に涼しい風がサッと吹いたような清々しい感覚(余韻)を残してくれる。

    (読み終えたあと、なぜか夏の夕方の景色を思い出した)

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    2026年05月02日
  • わたしの名店

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    テーマごとにお気に入りの店ととっておきの一皿、それにまつわるエピソードがまとめられた1冊。
    大好きな作家の澤村伊智が寄稿しているというので読んだ。澤村伊智、なかなかエッセイなどは書かないので……。
    タイトルの通り、書き手がこよなく愛する料理のことを書いているのと、そうに至ったエピソードがあり、読んでいて楽しかったし料理の描写がおいしそう。お腹すく。
    前後で読んでいた本がわりと重めだったからいい息抜きになった

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    2026年04月29日
  • ラットマン

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    道尾 秀介作品初読みです。

    何気なく取った本でしたが
    予測できない結末に衝撃。

    流れはよくある内容なのに
    非常に楽しめた作品


    ステレオタイプにご用心!

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    2026年04月27日
  • いけないII

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    前作よりも好みだった。前作は写真を見てもよく分からなかったが、今回は謎について推測しやすくて良かった。それでも分からないところはネットで調べた。割とホラー(ヒトコワ??)で夜中に読むと結構怖かった。

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    2026年04月26日
  • ラットマン

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    道尾秀介さんの作品は「カラスの親指」「カエルの小指」に次いで3作品目だったが、期待を裏切らず面白かった。
    タイトルであるラットマンの通り、1方の目線からの思い込みや勘違いが幾重にも重なり、最後の1ページまで楽しめた。
    寂しく悲しい雰囲気のストーリーであるものの、とても読みやすく良い意味で裏切られた傑作でした。

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    2026年04月24日