あらすじ
生の悲哀、人の優しさが沁みわたる、人情ミステリーの傑作。
娘を失った二美男と母親に捨てられた汐子は、貧乏アパートでその日暮らしの生活を送る。このアパートの住人は、訳アリ人間ばかりだ。二美男はある人物から、公園の池に沈む死体を探してほしいと頼まれる。大金に目がくらみ無謀な企てを実行するが、実際、池からとんでもないものが見つかった!その結果、二美男たちは、不可解な事件に巻き込まれていくことになる……。
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ドタバタに話が進んでいく中にもシリアスさがちりばめられている。
みんな、いろいろな想いを抱えて生きている。
ドタバタが続くなあ、と思っていたら急に終章へ。
終章はグッとくる。ベタな展開なんだけど。
さすがの文章だなあ。
題名はなんでだろう??って思っていて、キーワードはちょいちょい出てきたけど、それも最後に明らかに。
ふーーむ。
Posted by ブクログ
ドタバタコメディミステリーで小学生でも読める。
道尾秀介にしては、おどろおどろした所がなく、
爽やかで切なく温かい作品。
4歳の娘を亡くした主人公二美男は、
兄の賢い娘汐子を引き取る。
酒浸りの日々を乗り越え、
汐子と愉快なアパートの住民と祭りの日、
みんなの協力を得て、事件を起こす、
汐子の同級生のために起こしたこの事件が、
みんなを巻き込んで、あらぬ方向へ向かう。
人の心理を上手く捉え、日々の葛藤や、
普通に暮らす人々の善意の温かさが感じられ、
何となくほんわか温まる本でした。
道尾秀介らしくないと言おうか?
ダークさを抑えたコメディミステリー。
Posted by ブクログ
エンタメ33% ミステリ33% ヒューマンドラマ33% くらいの構成
表紙の絵や帯のアオリ文から、悲愴な物語化と覚悟して読んだが、道尾秀介の作品の中ではむしろコミカルでライトなものだった。この作家は何を書いても上手ですね。
遺族をターゲットにした宗教は、道尾作品に何度か出てくるね。
ミステリ部分に関しては、ミスリードを誘うものではなく、道尾さんにしてはヒントが多く親切な書き方だった。
映画化できそうな、ビジュアル映えする作品(もうされてるのかな?)
道尾さん独特の人間の哀しさ、愚かさ、愛おしさがちょうどよい重みで書かれていて、万人受けする作品だと思った。コアな道尾ファンには少し物足りないかも。でも、嫌味もなく、何かが足りないというわけでもなく、基本的に完成度が高い。道尾秀介という作家への信頼度がまた一つ上がった。
Posted by ブクログ
読み始めて少ししてから「んっ」ってなった。あーこれ読んだことあるわー。でもどんな話だったのか思い出せない…。途中まで日常が書いてあるので眠くなるが、色々事件が起こってからは面白くなった。そして最後には伏線が回収されてめでたし?心情が良く表されていて良かった。
Posted by ブクログ
泥枕、はどういう意味か、まだつかめていない。
ミステリーのようでいて、家族の物語でもある。
数組の家族が登場するが、それぞれどこか欠けている。その欠けている部分を補っていく方法も、またそれぞれなのだ。
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訳ありアパートの住人+剣道の師範+警察官のミステリー。
そんなことあるって感じだけど、子どもを亡くした親の気持ちを考えると、そうなるかもしれない。おもしろかった。
Posted by ブクログ
どこか陰がある登場人物たち。ギリギリ普通の人々が集まっているコミュニティで、それなりにドタバタな展開で物語が進む。最後は意外な結末で・・・。道尾氏の著作でよくあるパターンの展開なのだが、今回は驚きよりも人情味溢れる人々の言動にホロリときた。個々はろくでなしかもしれないが、あの人々の輪の中には入りたい。輪の中で笑って泣いて、お互いを尊重する。そんな世界はきっと人生が楽しくなるはずだ。
Posted by ブクログ
そこまでのどんでん返しでは無いかなと思うけど、心がほっこりなる内容でした。個々のキャラが良かった。個人的には、菜々子さんが大活躍すぎて、主人公とくっついたり、ビックリな過去とかあるのかと思ったけど。汐子ちゃんが愛おしいです。
Posted by ブクログ
推理だけれども人情ものでもある。丁寧に感情が書かれていて、よい本でした。ダヴィンチブックオブザイヤー2017を購入し、気になる本を読み漁り中。
Posted by ブクログ
重々しいストーリーかと思っていたけれど、想像していた何倍もポップな感じて意外だった。ドタバタと物語が進んでいくのに、ちゃんと伏線回収されていてスッキリする。
Posted by ブクログ
登場人物みんな個性があってめちゃくちゃ良かった☆
物語通してずっと温かい空気感とユーモアが流れています。
とりあえずみんなしあわせになっても良いし、なって欲しいと感じました!
Posted by ブクログ
久しぶりの道尾秀介作品。結構複雑な謎でした。
P434
「あんな、おいちゃん」
初めて、汐子が顔を見て上げてこちらを見た。
「幸せになってもええねんで」
両目に夜を映しながら、真っ直ぐに二美男を見ていた。
「毎日楽しくしててもええねんで。変わらへんもんは変わらへんねん。自分が苦労したかて、そんなんおんなしやろ。何も変わらへんやろ。そしたら、楽しいほうがええやん。まわりも楽しくなるやん」
Posted by ブクログ
今まで感じていた道尾作品の「陰」のイメージと比べて、今回はかなり「陽」で面白かった。酔っぱらいのダメ親父が殺人事件を目撃して、追われるか自分で推理を始めるか、な展開かと思ったら、まるで違った。展開が早くて一気読み。汐子かわいい。
Posted by ブクログ
6年前に不運が重なって娘を死なせてしまった二美男と、父を亡くして二美男と同居している姪の汐子。
地元の祭りの夜、酔った二美男は小さな悲鳴と何か大きなものが池に落ちる音を聞く。
池に沈んでいる何かを拾い上げるため、アパートの住人達とある計画を立てる二美男。
読みにくい訳ではないが、続きが気になって仕方がないというこ事もなく、さらりと読んだ。
切なくも、じんわりほっこりするお話。
道尾氏にはパンチを期待してしまうが、そういうのはなかった。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ道尾秀介。
なんだかほのぼのとした感じで進んでいった。
歌野さんのような…?
どうしようもない主人公だなぁと思いながら、汐子ちゃんのキャラが素敵すぎ。
このまま一緒に歩んでいって欲しいなぁ〜。
Posted by ブクログ
道尾さんが今まで書いた主人公の中で一番好きというのがよく分かった、好きそう(笑)
どこにでもいそうな人達で多分皆誰かしらに当て嵌まるような将来の自分のような。そんな人達が大事件を起こして、破茶滅茶になっていきます!(笑)
ただ読み終えると、愛おしさ、そして人間同士の繋がりの儚い美しさがあった。人間って脆いけれどだからこそ人間って良いな、と思える時があるのだろうね。
と思える作品です。
Posted by ブクログ
子供を亡くしたオジサンと引き取られた姪っ子が、おんぼろアパートに住むご近所さんたちと騒動に巻き込まれていく。
お祭り、龍、池に沈んでたドクロ、鉱山博物館での大騒動とストーリーは進んでいきますが、中盤までがなかなか展開が進まず、読むのに時間がかかってしまいました。
姪っ子の汐子ちゃんがおいちゃんに「幸せになってもええねんで」って言います。
変わらないものは変わらないから。自分が苦労したって何も変わらないんだから、楽しい方がいいでしょって。
そんなこと、言ってくれる姪っ子が側にいるオジサンはシアワセです。
Posted by ブクログ
*哀しき人、公園の池に沈めたのは…。娘を失った男、母に捨てられた少女。ろくでもない生活の終わりは、いつくる?生の悲哀、人の優しさが沁みわたる、人情ミステリーの傑作! *
下町風情の人々との関わり、あたたかな描写、せつない事情。ややドタバタを盛り過ぎなのと、途中の中だるみ感を除けば、さくさく面白く読めます。ラスト近くの、娘を死なせてしまった自分は罰を受け続けるしかない、幸せな日なんてあってはいけない…のくだりには泣けた。
Posted by ブクログ
子どもを失ったおじさんに引き取られた汐子。自分の子どもの代わりじゃないけれど、汐子がいたから毎日の生活が遅れたのかも。
しかし、こんなにも飲んだくれてたらあかんわ。
アパートの住民の協力があってこそだね。
問題解決できたら、それが自信となって生活改善にもつながるか。
Posted by ブクログ
さてさて、この物語は昭和の香り漂う古ぼけたアパートから始まる......。
「平成十八年生まれやもんな、私もりくちゃんも」。
??
しー坊、今なんて言った?
平成、十八年?
ということは、この物語は現代も現代、現代の話だった!
物語は自分の失態で一人娘のりくをなくした男、凸貝(とつがい)と姪の汐子、そしてボロアパートの住人と顔見知りの警官(剛ノ宮)たちで進められる。
凸貝が酔っ払って見た光景は殺人事件(?)へと発展し、どんどん広がって、最後に......。
物語の進み方はのんびりしている。
ものすごく恐ろしいこと(子供を亡くす事以外には)も起きない。
なんだかこの著者にしては珍しいなあ、とのんびり構えていると二転三転する物語に次第に引き込まれていく。
自分の不注意で、判断ミスで、大事な人を亡くしてしまったら?
本当のことが言えなくて、嘘を重ねていってしまったら?
がんじがらめになってしまった、どうしようもない人生に、ぼんやりと光る蛍石。
象徴的だ。
起きてしまったことは変わらない。
苦悩も凡夫には逃れられまい。
だが手元に残った光る石が、おぼろげながらも自分の行く先を照らしてくれるから、人は生きていける。
満月にはかなうまい、けれども、人の行く先を照らしてくれるのは、存外小さなもの。
小さな宝珠とともに、人は進んでいくのである。
Posted by ブクログ
3月-2。3.5点。
娘を喪った30代後半の主人公。姪を預かり、同居。
近くの道場の孫が、相談を持ちかける。
殺人か、失踪か、アパートの住人を巻き込みながら、調べていく。
相変わらずの道尾節。最近は人情ものばかりという気が。。
Posted by ブクログ
ミステリーとしてはどうなのかとも思うが,日常の延長のような中で嘘や勘違いや思い込みがごった混ぜになって,しっかりしすぎた小学生の子供たちのリードで祭りから祭りへ駆け抜ける.前半のコンゲーム的な焼きメレンゲドラゴンボールを投げる辺りがとても面白かった.
Posted by ブクログ
子どもを亡くした男がふたり。傷のなめ合いのようであったり、同志と感じる描写にはひきこまれる。
自分が幸せになってはいけないと律するあたりはじんときた。
全体像が見えてくるまでに時間がかかったのと、他にも魅力的な人物がいっぱい登場してくるのに細かくスポッとを当てられなかったのがとても残念。
Posted by ブクログ
夜中に泥酔した男が見た「事件」は本物だったのか…。
複雑な過去により自堕落な生活を送る男と面倒を見ることになった姪。二人の生活は夏のその事件をきっかけに思いがけない面倒事へと巻き込まれていく…、重く断ち切れない過去を深奥に秘めた人物ばかりながらも、表面的にはそんな人たちが大人数でどたばた知略を巡らせたり巻き込まれたり巻き込んだりの物語が展開します。
ミステリ風味より、人情味のほうが強く、人物たちのそれぞれの同じ場所での違う想いを受け取ると複雑な味わいがあります。哀しくもおかしくて、やりきれないこともあるけれど、それでも前に進みたい。その前に進むための力をお互いが補完しあっているのが、良いよなあと感じました。
人生捨てたものじゃないって手垢のついた言葉だけれど、そんな簡単に割り切れるものじゃないってある程度人生歩んだらわかるけれど、それでも、ともにいてくれる人、支えてくれる人のささやかな力のあたたかさは本当にかけがえがない、なんてことをつらつらと思ったのでした。