あらすじ
ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。バー「if」に集まる仲間たちの話を面白おかしくつくり変え、リスナーに届けていた。大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに迷い込み、彼らは「ある殺害計画」を手伝わされることに。意図不明の指示に振り回され、一緒の時間を過ごすうち、恭太郎は彼女に心惹かれていく。「僕はこの人が大好きなのだ」。秘められた想いが胸を打つ、感涙必至のエンタメ小説。
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Posted by ブクログ
その「嘘」はやがて世界の見え方を変える
容姿に自信がない主人公は本人も唯一の自信にしている「声」を使ってラジオパーソナリティの仕事をしている。そんな主人公のもとに突然現れた謎の美少女に半ば脅されながら復習計画の一員となる。
まず一番に読む上でポイントになるのは主人公から見たヒロイン像と読み手から見たヒロイン像とのギャップであり、そこにこの物語の本質でもある「誰が信頼できる語り手」なのか、「真実の動機づけ」とは何かを読み解いていくのが良いと思った。
読み手からするとどう見ても怪しいこのヒロイン、主人公もそう思っているのだがそこには「惚れてしまった」補正が加わり、ヒロインとの関わりにドギマギし楽しみ喜びを感じているこの二人の関係性には読み手とヒロインには生じていない「愛情」やら「恋愛感情」といったつながりがあるから故なのだろう。「恋は盲目」とは言い得て妙だとも思う。
そして読み解いた先にある様々な真実に、様々な嘘を知ると気づいた先に
「盲目」であったのは読み手である「わたし」であると。
その嘘に隠された様々な「愛情」、誰かを救ったり、励ましたり、守ったり、「愛」には確かな「熱」がある。その「熱」で冷たく凍った世界を少しでも溶かしていけたら、そんな励ましの「熱」を読後に確かに受け取ることができた。
道尾秀介さんの作品は様々なキャラクターが存在する。世間という集合から少し離れた人々たち、ただその関わりにも確かな「愛情」や「熱」がある。読後にガラリと変わる見え方を心に刻んでほしい。
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最高に笑えてほっこりできる、ちょっぴりスリリングな物語!
ラジオパーソナリティの主人公が、あれこれ戸惑いながらも奮闘している様子がたまらなく愛おしいです。仲間たちのキャラクターも一人一人が際立っていて、特別な事件もないのに映画を見ているような面白さがあります。
特に随所で出てくるラジオ放送の様子が本当におもしろい。実際にラジオを聴いているような気持ちになれました。
女の子の性格がぶっ飛びすぎてて味方になれないところや、真相の奇妙さもありましたが、それも含めて小説だからこそ活かされていると思います。
みんなの過去話には思わずやり切れない気持ちになりました。それでも弱いままでなんとか生きていこうと支え合う彼らが最高でした!
Posted by ブクログ
好き!!!
キャラクターがみんな個性的で、登場人物の姿を頭に思い浮かべやすくて、ドラマを観てるみたいに楽しめた。
ラストシーンまではコミカルなエンタメ作品としておもしろくて、終盤らへんで『どんでん返しがあると事前に聞いていたけど、それってここかな〜?』などと考えながら読み進めたら、最後の最後に大きいどんでん返しがあって、泣きそうになった。
Posted by ブクログ
完璧じゃないって、いいなって。だからさ、自分が弱いこととか、不完全なこととか、僕は誇りに思ってるよ。弱かったり不完全だったりするのはいいことなんだっていう、その事実の生き証人になってやるつもり。
鳥みたいに空を飛んでみろと言われたって、そんなことはできない。でも、そのかわり僕たち人間は、空を飛ぶのを夢見ることができる。願うことができる。そういったことが、何よりの力になる。
素敵な言葉で胸に突き刺さりました。
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漫画のような展開で油断していた。ラストに明かされた真実には胸が苦しくなったし温かさもあった。存在するって当たり前じゃないし、脆いもの同士の積み重ねなんだろうなと再確認できた。数日経ったらまた忘れるんだろうけど、度々思い出したい。
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見た目残念、声イケボなラジオパーソナリティの恭太郎が通う行きつけのバー。
そこで毎日のように顔を合わせる仲間たち
ある日突然来店した不思議な女性にみんなが振り回される。
中盤くらいまでは話の柱を見つけられないまま進むが後半がすごい!
そんな伏線回収が潜んでいたとは、、
何がいいってそれぞれこキャラクターとバーの仲間のチーム感がいいです!
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声の良いラジオパーソナリティの主人公とバーに集まった年齢も性別も異なる人たちが、協力して危機に立ち向かう話。登場人物のキャラクターが立っていて面白かった。
辛い経験をした人たちがなんとか自分達を騙しながら、思い込みながら生きていく姿に胸を打たれた。
Posted by ブクログ
全体的にコメディ調で楽しく読めた。
登場人物も全員キャラが立っていて、魅力的で素敵な人たちばかりだから物語に惹き込まれる。
そのまま笑って楽しく終わりかと思ったら、めっちゃ重いエンディング。
その落差が心に刺さる。
記憶に残る一冊です。
Posted by ブクログ
ラジオパーソナリティの恭太郎が主人公の物語を読み終えました。
最初は「ある殺人計画」って…ほんとに成立するの?とツッコミながら楽しんでいたのですが、最後にはなるほどと思える展開に。
軽妙なやりとりの裏に、人が抱えるコンプレックスや嘘の必要性が描かれていて共感できました。
つらい経験を乗り越えるためには、時には事実よりも物語が支えになることもあるんだなと感じます。
恭太郎が前を向き続けた結果、かけがえのない仲間に出会えたことがとても温かくて印象的でした。
読み終えて願うのは、登場人物それぞれがこの先、幸せに生きていけますようにということです。
Posted by ブクログ
読みやすいしおもしろかった!!
人が死んで感動させる話嫌いなんだけど、それまでがコミカルすぎてギャップにびっくりした、でもそれが良くて悔しくも感動してしまった…
文庫本で読んだけど最後の鈴木おさむの文章も良かったな
星4だけど、3.5って感じかな
Posted by ブクログ
こんなコミカルな作品も書ける作家さんだっなのね。
面白いじゃん。「僕のピーチ姫」泣けた!
でも最後の最後にとんでもない答え合わせが。
これ、必要だったのか?
無くても良かったのに。
楽しい気分が吹き飛んだ。
彼らが本当の意味で幸せになれるといいなと思う。
Posted by ブクログ
ほんタメで「感動どんでん返し」として紹介されていたこの作品。
主人公はめちゃくちゃええ声やけど外見は残念なラジオDJ。
そのDJが行きつけのバーで常連さんと飲んでいたら急に扉が開かれ、知らない女性が立っていた。そして一言。
「…コースター」
全員「コースター?」
コースターを受け取ると女性はどこかへ立ち去った。
そして誰かが気付く「さっきのって『…コースター』じゃなくって『…殺した』って言ったんじゃない…?」
みたいな感じのあらすじ。ここだけ見るとちょっとホラーというかシリアスな感じがするかもやけど、中身は結構ポップな感じで描かれていて、序盤からすごい文章も読みやすく軽快。そのまま最後の方までサクサクいけちゃうんやけど、「これからどうどんでん返してくるん?」かーらーのー!
どん!
でん!!
って感じで、確かに感動どんでん返しって感じやった。いやー、もうそこから始まってたんやねー。って感じ。
Posted by ブクログ
再読。ラジオパーソナリティの主人公男性と、彼の行きつけのバーに集まる常連客、そして突然現れた1人の女の子との物語。ラジオっていう聴覚が全てのモチーフを、視覚(文字)メインの小説で描くってなんかオシャレ!道尾先生のセンス好き…
多少の哀愁はありつつも、ワンチームでドタバタコメディー的な展開なので、「カラスの親指」「カエルの小指」系。ラストの告白は、胸が締め付けられるドンデン返し。全部の見え方が変わってくるので、それを踏まえて初めからもう一回読み直したくなります。
切ないけれど、希望を感じるお話。
Posted by ブクログ
誰もがかかえる消せない深い哀しみ。私たちはどのようにして乗り越えていけるでしょう。あの時もしこうしていれば違った人生が送れたかも知れない。あなたは透明カメレオンを信じることは出来ますか?
Posted by ブクログ
Audibleにて。
謎めいた登場人物と、ちょいちょいくすっと笑えるポイントがあって面白かった。
ラストの打ち明け話でお話のイメージがガラッと変わる。バーの名前「if」がみんなの気持ちを代弁してる。
Posted by ブクログ
道尾作品の中では、ポップな内容で、代名詞のどんでん返しもある程度予想できた範囲だったため、そこまでの驚きはなかった。
ただ、主人公の心情には共感できる部分がかなりあって、最後の展開には温かいものを感じた。
人はみな過去を背負って生きているのだな、と。
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あのときこうしていたら。ああしていたら。そんなことは考えても仕方がない。行動の結果なんて誰にもわからない。選択自体が間違いだったわけじゃない。それなら、いまをつくり変えるしかない。新しいいまをつくってしまえばいい。たとえ目に見えない透明な世界だったとしても、本気で願えば、人はそれに触れることができる。両足で立つことができる。僕はそう信じていた。
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あとは、『透明カメレオン』というタイトルが秀逸だなと。読み終えて初めて、そこに込められた意味がわかった。
Posted by ブクログ
ラジオパーソナリティの声だけが良いイケていないお兄さんの話。
なんかめっちゃ面白いってわけじゃないし、めっちゃスッキリってわけじゃない。すごく伏線がきれいってわけじゃないし、最後も納得ってこともない。
でも、主人公の嘘がキレイだったからちょっと感動してしまった。つらいことも無かったことにできるんかなって。今の自分はつらいこと無いし、わからない。つらくなったときそう思えるかもわからない。でも、いい話だったと思う。
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主人公は人気ラジオのmc
容姿いまいちだが、美声の持ち主
印象に残ったフレーズ
「ああしていたら、こうしていたらを考えても仕方ない。結果なんて誰にもわからない。
今を作り変えるしかない、新しい今を作ってしまえばいい」
バーの常連の辛い過去をラジオで結果だけかえ、面白い話にして、笑顔を取り戻した
三梶恵との出会いをきっかけに物語が動き出す。
Posted by ブクログ
ラジオパーソナリティの主人公と、
飲み仲間とのストーリー。
ある日、いつものスナック?に、
謎めいた女性が入ってくるところ
から、ストーリーが進む。
女性が仕組んだ作戦に加担してい
くが、作戦の裏には、女性の不幸
な出来事が関係している。
ラストは、道尾秀介らしいドタバ
タな展開だが、明るい性格の飲み
仲間にも語りたくない過去が分か
ってくる。
題名を透明カメレオンにした理由
も納得した。
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最後で明らかになる真実にジンとくる一冊。
ミステリー小説好きのわたしは、申し訳ないことに中盤までは緩やかな内容に感じ、ちょっと物足りなさを感じてしまったが、読後は明日も仕事頑張ろうと思えた一冊。
Posted by ブクログ
登場人物たちが賑やかで愉快なメンバーだなと思って読んでいたけど、最後にそれはある一面に過ぎないことが分かってちょっと納得した。
ついたらいけない嘘もあるけど、つかなきゃやってられない嘘もある。
他人につく嘘もあれば自分につく嘘もある。
少なからず身に覚えがあるよなぁ。。
なかなか人間くさい話で面白かった。
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未来のためにつく幸せな嘘って時には必要。
ミステリー要素はあまり濃くないけど
もう未来を生きる気力がなくなったり、
あぁもう嫌だ。って思った人にオススメしたい。
人は弱くても、良い。
Posted by ブクログ
最後の展開にはちょっと驚きだったけど、途中の設定や展開に無理矢理感を感じてしまった。
もっと裏切って欲しかった。。
ミステリーというより、感動コメディ??
Posted by ブクログ
イケボおじさんの奮闘記
2転3転コロコロコロコロ道尾ワールド炸裂!
でもなぁツッコミ所が多すぎて好みやないのよね、、、
真っ暗な山の中で香水の匂いを頼りに歩く?
親にブロック落とす?
ドタバタと展開がカラスの親指と似てる感じ
感動の長編?結局は騙された父親が1発殴りに悪徳業者へ行くことを娘が止めて?一緒行って?ifの常連が追っかけて、トラブルに巻き込まれ、最後なんで解放された?んで、実はみんな色々な悲しい過去があるってお話なので感動の長編ではないかな
結局のところなんで透明カメレオンなんでしょ?小学校の時のお話があったけど
Posted by ブクログ
面白かった。面白かったけど、私には物足りなかった。贅沢かな。
流石の伏線回収であったり、話の展開のスピーディさであった。
ボリュームの割には勿体無かったと思う。
Posted by ブクログ
感涙必至のエンタメ小説と書いてあったので買った一冊。
心に傷を持った人達の話
中盤くらいまで、なんでこうゆう展開になると疑問があった。
途中のラジオで流したエピソードもこうゆうのが必要かな、これがちょくちょく話に入ってくるのかなとか、なんか興味がわかない流れてだなと思いつつ読んでいたが、終盤ですべて納得した。
終盤で伏線を回収
スッキリ終えると思ったが、なんかラストがスッキリしなかった。
その後どうなったかが気になる
嘘が多かった話だったが、嘘も使い方しだいで傷付いた心を癒す。そんな感じがした小説でした。
Posted by ブクログ
ラジオパーソナリティを務める素敵な声と冴えない容姿の持ち主・桐畑恭太郎は、仕事終わりにいつもの仲間たちと飲みかわすべく、行きつけのバー『if』へ訪れる。大雨のその夜、びしょ濡れになった美女・三梶恵がバーに迷い込んだことをきっかけとして、『if』に集うメンバーは彼女の殺害計画を手伝わされることに。
恵の計画に振り回される愉快な飲み仲間たちと恭太郎。恭太郎は傍若無人な恵に呆れつつも次第に心惹かれていき……。そんな道尾秀介先生の描くドタバタコメディと思いきや、最後にはまさかの結末が。テンポよく進んでいくギャグのような掛け合いも、このラストのためだったのかと思えるほど。
気になって読み返すと、いたるところに伏線があるのなんの。この作品を読み終えたあと、読者はきっと主人公の恭太郎が大好きになっていると思う。
どこか初恋の人の面影を感じる恵に恋をし、些細な勘違いから自己嫌悪に浸る、そんなガラスハートのチキン男。それでいて多くの人が立ち竦んでしまうような状況下でも、大好きな人のために立ち上がる姿が本当に愛おしい。愛すべきバカという言葉がこれほど似合う男がいるだろうか。こんな人になりたいと思える人物像を示してくれた。