道尾秀介のレビュー一覧
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『N』に続いて読んだ道尾秀介さんの作品。読み始めはサスペンス色が強く、どこか不穏で緊張感のある物語が続くのだが、読み進めるほどに、それぞれ独立しているように見えた人生が少しずつつながっていく。その構成が本当に見事だった。
特に印象的だったのは、登場人物たちが意図せず誰かの人生の「媒介者」になっていること。ある人物の何気ない行動や出会いが、別の人物の人生に影響を与え、それがまた次の物語へと受け渡されていく。読み終えて振り返ると、すべての人生が静かに連鎖していたことに気づかされる。
前半のサスペンスから、後半に向かうにつれて人間の優しさや温かさが浮かび上がり、最後の「遠い光」では、まさにタイト -
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ネタバレ章ごとの終わりに画像が載ってて真相が明らかになる斬新なミステリー。だが自分は何も分からなかった。そんな人にも楽しめるようにQRコードを読み込むとヒントが出るようになっててそこでようやく真相を理解した。一つ一つの章の最後でひっくり返る様な物語の構成力、一文に二つの意味を重ねる遊び心と周到さによるなせる技だと思う。振り返ると違う意味になるみたいな気づきもまたこの物語の魅力だった。そしてタイトルの回収も凄まじく最後の街の平和を信じては「いけない」は最後の画像により殺人などを犯した者たちが全てこの町では捕まっていない事がわかる。これが平和と言えるだろうか。凄まじかった。自分の思考では到底及ばないからこ
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ネタバレ娘の本棚から。
6編の短編集。
読む順番によって違う印象をもたらす物語体験を、という趣向のよう。
一編一編は全く別の物語たが、所々に他の物語と繋がる部分があって、読む順番によってそれがどう繋がっているのか見えている場合と、別の編で読んだときに改めて未来や背景という形で浮かび上がってくる場合とがある。
仄かな希望を漂わせて終わる物語もあれば、極めてビターなエンディングを迎える物語もある。
全部読み終わったときに、それぞれの繋がりから環のような、織物のような物語世界が頭の中に出来上がっている。
人物相関図を作りながら読んだら面白そうだなと思った(やってないけど)。
こういう物語ってどうやって書 -
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2026年21冊目
星4.5くらい
さすが道尾秀介先生の書いた小説
すごく面白かったです。
最初の半分まではペース遅めでゆっくり読んでいましたが、中盤〜終盤にかけて、続きが気になる!早く次の展開を知りたい!という気持ちで、夢中になって読んでいました。
なんとなく、最後の展開は読めてきたなと思っていたが、これがミスリードなのか…うまく騙されました、、
特にあのある仕掛けには、あ!そっちなんだ!と予想が外れてしまうことに笑。
自分の中では、最後こうなるだろうと思い描いていたものがありましたが、上手く引っくり返されました。
そういうことなのか!と驚嘆と面白さでニヤニヤ。
神様はいるのか、なぜ -
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道尾秀介さんの『N』は、これまで読んできたミステリーとはまったく異なる読書体験を味わえる作品だった。どの順番から読んでも一つの物語として成立する構成は斬新で、それぞれの短編が少しずつ重なり合い、一冊を読み終えたときには壮大な一つの物語へと変わっていく。その「つながり」の美しさこそ、本作最大の魅力だと感じた。
特に印象に残ったのは「消えない硝子の星」。少女が周囲の人との交流を通して母親の死を受け入れ、少しずつ前を向いていく姿は温かく、読後には希望が残った。しかし、その少女が「笑わない少女の死」で事故により命を落とす展開には大きな衝撃を受けた。救われたからといって幸せな未来が約束されるわけではな -
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ネタバレ大好きな道尾秀介さんのデビュー作。
ひとまず上巻のまとめ。
・ホラー作家の道尾が福島県白峠村で聞いた
「レエ…オグロアラダ…ロゴ…」
・白峠で神隠しにあった4人の子供(7〜9歳)
・首だけ川で見つかった少年→糠沢耕一
「ネェ…ボクノカラダ…ドコ…」
首は川の上流から流された
・宿の主人の歌川春芳 東海道五十三次
・脇道ですれ違った棒と箱をもった美人
・自殺した痴呆の母親 呂坂寿々
→遺書「少年を河原で殺した」
・自殺し自分の背の目を見た、呂坂幹男
・『霊現象探求所』真備と助手の北見凛
・背中に人の目が映り込み、後に自殺した4人の写真
白峠2、愛染2
→数値的に糠沢耕一の眼か?
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ノイズのように蘇りかける失った記憶の断片や、ぽっかり空いたような時間の空白の描写に混乱し、読めば読むほど謎が増える。
そんな中でも手紙のトリックには「こういうことかな……?もしかしたら分かっちゃったかも」と閃きのようなものを覚えたものだったが、いざ手紙の本文を見てみるとアレレ?とまたハテナが浮かぶ。
最初から最後までしっかりとミスリードに乗せられてしまった。
そこからの伏線回収は見事なもので、言われてみれば確かに繋がるなという細かい伏線が随所にばら撒かれていたことに気付かされた。悔しくもあり心地良くもある。
結局、秘密は隠し通せていたのかな?それとも……?