道尾秀介のレビュー一覧
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ネタバレミカ、S君、トコ婆さん、泰造と、皆生まれ変わったように描かれている。
「ミチオだけの妄想じゃないよ。麺おじさんだってトコ婆さんの存在を知ってるんだから!」……てな感じで転生を肯定して読者をミスリードするが、ちょっと待てよ、ミカは生まれる前に死んでるんだから、あの妙に大人びた人格はミチオがデザインしてるってことでしょ。
つまり、全部ミチオの狂った頭が生み出した幻想。そうすると麺おじさんも動物や虫なんだと推測できる。
ともかく、どこが妄想でどこが現実なのかの判別が難しい迷宮小説だった。
気持ち悪さ全開の岩村教師が、まともな方というのがすごい。 -
Posted by ブクログ
久しぶり?いやここまでのミステリーは初かも。
イヤミス、という言葉もはじめて知った。Audibleで。
章ごとにあるヒント写真を含めて読者が謎解きを楽しめ、最終章ですべての章の謎が繋がり、すっきりする流れ。同じ町のあちこちで事件が起こるので、時系列を辿りながらと「あの場所が、あの時の事件現場か」と土地勘のようなものができて面白い(同じ町で5年間に人が死にすぎではあるけど)
登場人物の中で視点が各章で変わり、思っていた事実が別の視点から見ると違ったものだったり。ずーっと暗い感じの雰囲気だけど頭を使って読めるので面白かった。IIも読んでみる。
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Posted by ブクログ
ネタバレコンセプトが面白いと思い、購入。
楽しんで読めたが、それぞれのエピソードが割と切り離されていて、そこまで大きなつながりは感じられなかった。
最初に読んだ野球部の少年の話がお気に入り。
「思い出しただけなのかもしれない。でも、もしかしてこれが言いたかったのではないか。
たったいまニシキモさんが言ったのと同じことを。何もない人生のほうがしつらくて哀しいことが何ひとつ起きない人生のほうが、特別なのだということを」
偶然にもニシキモさんがメインのエピソードを最後に読んだため、彼がどんな気持ちで光の花を見ていたか最終回で思いを馳せることに。
他の人の感想を読むのが楽しみな作品。
※他の人の感想を -
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ネタバレ玄人=くろ=カラス 親指(お父さん指)はほかの4本の指が全部見えるが、題名のオチ。
竹沢(タケさん)・・・営業マンだったが妻をガンで亡くし、しばらくして娘も火事で亡くす。賭博で借金を作った友人の保証人になり、友人が逃亡した後その借金を背負い込んでしまう。ヤクザの追い込みを逃れるためにヤクザと組み自分も取り立て屋になる。貧しい母子家庭から根こそぎ取り立てたあと母親が自殺する。
テツさん・・・・・・ 鍵職人。はじめた商売がうまくいかず、妻は不倫の末家出。舞いもどった時には薬中毒になり、莫大な借金をしょっていた。テツさんは家出。以来かかわりの無い生活をしていた。鍵を使った詐欺師になってその仕事中に -
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ネタバレ考察系です。でも最初全然分からない、紙に時系列書いても余計に分からない。
読んでしばらく経って、全編に⬜︎が一個だけの意味にハッと気づき、やっと分かりました!!
わたしは残念コースで読んでたんですね。正常化バイアスが働いて、なんとか良い方に持っていこうと無意識に考えたようです。
道尾さんならではの湿り気、短編でも充分楽しめましたけど、もう一個を読むと変わるってどうゆうこと?が気になって、だいぶ楽しめました。
ネット考察オープンになったら、そちらも読みたい。賢い人の考察を読みたい笑
道尾さん最近仕掛け本が続いてるので、ぼちぼち普通の長編も読みたいなぁと思ってみたり。
「月と蟹」とか好きなんで -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
もはやマジック。人が死なないかつ、こんなに爽やかな結末が用意されてるミステリーがあるなんてと新たなジャンルを発見した気分。文体も読みやすく後半はページを捲る手が止まらなかった。小説の全ての出来事が仕掛けられてたことに最後は気づくわけだけど、手品の仕掛けを解くみたいに伏線を確認したいとポジティブに思えたミステリー作品はこれが初めて。すごい。確かにストーリーがちょっと上手く運びすぎてる感はあったけれど、それもこれもマジックだなんて思いもしなかった。事件じゃなく、出来事全てが仕掛けられているからこそ、その出来事への感情移入ができいろんな解釈もできてすごく楽しい作品だった。