道尾秀介のレビュー一覧

  • 光媒の花

    Posted by ブクログ

    『N』に続いて読んだ道尾秀介さんの作品。読み始めはサスペンス色が強く、どこか不穏で緊張感のある物語が続くのだが、読み進めるほどに、それぞれ独立しているように見えた人生が少しずつつながっていく。その構成が本当に見事だった。

    特に印象的だったのは、登場人物たちが意図せず誰かの人生の「媒介者」になっていること。ある人物の何気ない行動や出会いが、別の人物の人生に影響を与え、それがまた次の物語へと受け渡されていく。読み終えて振り返ると、すべての人生が静かに連鎖していたことに気づかされる。

    前半のサスペンスから、後半に向かうにつれて人間の優しさや温かさが浮かび上がり、最後の「遠い光」では、まさにタイト

    0
    2026年08月09日
  • いけない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    章ごとの終わりに画像が載ってて真相が明らかになる斬新なミステリー。だが自分は何も分からなかった。そんな人にも楽しめるようにQRコードを読み込むとヒントが出るようになっててそこでようやく真相を理解した。一つ一つの章の最後でひっくり返る様な物語の構成力、一文に二つの意味を重ねる遊び心と周到さによるなせる技だと思う。振り返ると違う意味になるみたいな気づきもまたこの物語の魅力だった。そしてタイトルの回収も凄まじく最後の街の平和を信じては「いけない」は最後の画像により殺人などを犯した者たちが全てこの町では捕まっていない事がわかる。これが平和と言えるだろうか。凄まじかった。自分の思考では到底及ばないからこ

    0
    2026年08月09日
  • 向日葵の咲かない夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミチオが話していた相手が人間から生まれ変わった者たちであったのを後半で知った時は驚きだった。
    最後のシーンでミチオが人間なのかそれとも別の存在に生まれ変わっているのか、意見が分かれそう

    0
    2026年08月09日
  • N

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    娘の本棚から。
    6編の短編集。
    読む順番によって違う印象をもたらす物語体験を、という趣向のよう。

    一編一編は全く別の物語たが、所々に他の物語と繋がる部分があって、読む順番によってそれがどう繋がっているのか見えている場合と、別の編で読んだときに改めて未来や背景という形で浮かび上がってくる場合とがある。
    仄かな希望を漂わせて終わる物語もあれば、極めてビターなエンディングを迎える物語もある。
    全部読み終わったときに、それぞれの繋がりから環のような、織物のような物語世界が頭の中に出来上がっている。
    人物相関図を作りながら読んだら面白そうだなと思った(やってないけど)。

    こういう物語ってどうやって書

    0
    2026年08月09日
  • 向日葵の咲かない夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    8月、夏、だから読んでみた。
    いやーー、、普通に大どんでん返し所じゃなかった。え?え?どういうこと?え?そういうこと?えっなに?!みたいなのが中盤からずっと続く。
    登場人物もれなく全員疑ってしまった。特にS君のお母さん。とっても疑ってしまって申し訳ない。
    「サイコパス」という単語だけでは簡単に片付けられないお話だった。個人的にはすごく面白かった。
    こんな3歳児いるんだ、、、みたいな感じでしたね。ミチオとんでもないね。

    0
    2026年08月08日
  • 雷神(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2026年21冊目

    星4.5くらい
    さすが道尾秀介先生の書いた小説
    すごく面白かったです。

    最初の半分まではペース遅めでゆっくり読んでいましたが、中盤〜終盤にかけて、続きが気になる!早く次の展開を知りたい!という気持ちで、夢中になって読んでいました。

    なんとなく、最後の展開は読めてきたなと思っていたが、これがミスリードなのか…うまく騙されました、、
    特にあのある仕掛けには、あ!そっちなんだ!と予想が外れてしまうことに笑。
    自分の中では、最後こうなるだろうと思い描いていたものがありましたが、上手く引っくり返されました。
    そういうことなのか!と驚嘆と面白さでニヤニヤ。

    神様はいるのか、なぜ

    0
    2026年08月08日
  • カエルの小指 a murder of crows

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    複数のペテンや嘘の複層構造になっており、伏線もしっかり張られている。前作以上に層が重ねられており、最後の嘘(勘違い)からのネタばらしと未来へ希望が繋がる形での回収が素晴らしい。

    0
    2026年08月05日
  • I

    Posted by ブクログ

    「ゲオスミン」と「ペトリコール」。
    読む順によって結末が変わるとは?と首を捻りながら「ゲオスミン」から読みました。なんか救いのないストーリーと思いつつ、次は「ペトリコール」。

    うーん、うん?どちらから読めば生き残るパターンだつたの?
    読み終わって遡ってチラチラと眺めたけれども…
    読解力が無さすぎるわたしに、だれか教えてっ!って感じでした。

    本を逆さにして読むとか、それぞれの中で(あぁ、なるほど)とか、ユニークな一冊だと思います。が、ですよ。はっきり分からなくてもどかしい〜。

    0
    2026年08月09日
  • N

    Posted by ブクログ

    道尾秀介さんの『N』は、これまで読んできたミステリーとはまったく異なる読書体験を味わえる作品だった。どの順番から読んでも一つの物語として成立する構成は斬新で、それぞれの短編が少しずつ重なり合い、一冊を読み終えたときには壮大な一つの物語へと変わっていく。その「つながり」の美しさこそ、本作最大の魅力だと感じた。

    特に印象に残ったのは「消えない硝子の星」。少女が周囲の人との交流を通して母親の死を受け入れ、少しずつ前を向いていく姿は温かく、読後には希望が残った。しかし、その少女が「笑わない少女の死」で事故により命を落とす展開には大きな衝撃を受けた。救われたからといって幸せな未来が約束されるわけではな

    0
    2026年08月04日
  • I

    Posted by ブクログ

    2026.8.4
    繋がった。すごい。
    2つの章、どちらを先に読むかで運命が変わる。
    逆の読み方の方がよかったなー!

    0
    2026年08月04日
  • I

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読む前は、死ぬという事実は順番によって変わらないのでは?と思っていたが、読んでみたら納得。誰が死ぬのかが時系列によって変わるという面白いトリックだった。

    0
    2026年08月04日
  • I

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私の読み方はハッピーエンド気味でお後がよろしい。
    前半読んだ時点で、後半の仕掛けは時間がキーとわかったから、時系列意識しながら読んだけど、姉との秘密までは思い至らず。
    バッドエンドの分かれ道は赤い傘。

    0
    2026年08月03日
  • きこえる

    Posted by ブクログ

    誰しもが持つ「先入観」。そこには属性、状況、関係性の罠がある。
    道尾秀介『聞こえる』は、文字に植え付けられたその目隠しを「音」で剥ぎ取る体験型ミステリー。
    第5話の音声➕アルファの仕掛けを見た瞬間、全ての点が線になる戦慄の読書体験。

    0
    2026年08月02日
  • 鬼の跫音

    Posted by ブクログ

    ホラー小説、短編の6話です。
    全ての話にSという人物が登場しますが、全て別の人物という設定です。
    最終的に謎が残る感じが、もやもやします。
    個人的に「悪意の顔」が好きです!

    0
    2026年08月01日
  • いけない

    Posted by ブクログ

    最初わからないことだらけだったストーリーが、ラストに進むにつれて「ああ…あああ…」ってわかりはじめて鳥肌でした。怖かった!

    0
    2026年08月01日
  • 背の眼(上)[新装版]

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大好きな道尾秀介さんのデビュー作。
    ひとまず上巻のまとめ。

    ・ホラー作家の道尾が福島県白峠村で聞いた
     「レエ…オグロアラダ…ロゴ…」
    ・白峠で神隠しにあった4人の子供(7〜9歳)
    ・首だけ川で見つかった少年→糠沢耕一
     「ネェ…ボクノカラダ…ドコ…」
     首は川の上流から流された
    ・宿の主人の歌川春芳 東海道五十三次
    ・脇道ですれ違った棒と箱をもった美人
    ・自殺した痴呆の母親 呂坂寿々
     →遺書「少年を河原で殺した」
    ・自殺し自分の背の目を見た、呂坂幹男
    ・『霊現象探求所』真備と助手の北見凛
    ・背中に人の目が映り込み、後に自殺した4人の写真 
     白峠2、愛染2
     →数値的に糠沢耕一の眼か?

    0
    2026年08月01日
  • 骸の爪[新装版]

    Posted by ブクログ

    笑う仏/血を流す仏/殺す仏/消える仏/生きている仏/宿る仏/最後の仏/仏は人を殺すか

    仏像を生み出す場所で事件は起きる
    怪奇現象なのか 人の手によるものか
    不思議があり 恐怖もある
    自然の理もあり 複雑な人の心もある

    ホントの所は誰にも分からない……

    0
    2026年07月27日
  • N

    Posted by ブクログ

    それぞれの章で、これはあの章の〇〇のことだなとか考えながら読んでいくのが楽しかった。読む順番が変わると印象も変わるとあるけどどうなのかはよくわかりません。でもそれぞれ楽しく読めました。

    0
    2026年07月26日
  • I

    Posted by ブクログ

     時系列を整理して読むことをおすすめします!

     二つの物語の時系列がめっちゃ大事だったらしく、それぞれは年月とか関係なく読めるからそのまま読み終えたら、両方の結末を味わう謎の感想になってしまった笑

    0
    2026年07月26日
  • 雷神(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     ノイズのように蘇りかける失った記憶の断片や、ぽっかり空いたような時間の空白の描写に混乱し、読めば読むほど謎が増える。
     そんな中でも手紙のトリックには「こういうことかな……?もしかしたら分かっちゃったかも」と閃きのようなものを覚えたものだったが、いざ手紙の本文を見てみるとアレレ?とまたハテナが浮かぶ。
     最初から最後までしっかりとミスリードに乗せられてしまった。
     そこからの伏線回収は見事なもので、言われてみれば確かに繋がるなという細かい伏線が随所にばら撒かれていたことに気付かされた。悔しくもあり心地良くもある。

     結局、秘密は隠し通せていたのかな?それとも……?

    0
    2026年07月26日