道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1作目同様、さくっと読めてよかった。
前作とのつながりはほぼないが、ある人物の弟が登場。
「クマの手」というワードが出てきて、聞いたことあるワードだと思った。
前作よりわかりやすく、写真を見るより前にわかってしまう章が多かった。
第一章は写真を見て、悲しい結末であることに気づいてた。
最後まで読んでも動機がわからず(死体を見られたから?)。
最初の写真もしっかりつながっているとは…。
第二章は自殺してしまったのはわかった。過去のできごとがフラッシュバックして、甥からの言葉で限界になってしまったのだろうと後から思った。
第三章はわからなかった。
真相がわかった後も結構無理があるなとは思った -
Posted by ブクログ
ネタバレ合理性とファンタジーが入り混じる不思議な世界観。S君が蜘蛛になって現れたところは「そんなのあり?」と思ったが、S君の推理は筋が通っているように感じられる。ミチオやその周りの人々の異常さや狂気に違和感を感じつつも読み進めていくと、衝撃の事実が明らかになる。私たち読者は、ミチオが作り出した物語を見せられていたのである。ミチオはミカとS君を死に至らしめてしまった罪悪感に耐えられず、自分だけの物語を作り、妄想を生み出してしまった。それは、あまりにも重すぎる運命を背負ってしまった少年にとって、自身が壊れてしまうのを防ぐための唯一の方法だったのだろう。エピローグでも、ミチオは物語から抜け出せず、たった一つ