道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレYouTubeで紹介されているのを見て、気になったので読んでみた。
だ、騙されたーーー!!
最初から全部テツさんに仕組まれていたとは、全然気づかなかった。
大作戦が終わったときに「意外とあっさり終わるなあ」と思っていたら、最後にこんな種明かしが待っているとは……!
まるでマジックを見ているような感覚で、最後まで読んで「そういうことだったのか!」と気持ちよく騙された。
500ページくらいあったけど、テンポがよくて読みやすく、ページ数を感じないくらいあっという間に読み終わった。
登場人物もみんな憎めないキャラクターで、重すぎず、軽快に読み進められたのもよかった。
ミステリーだけど、読み終わったあとの感じは意外にもスッキリ爽快!
「騙された!」という悔しさより、「うまくやられたな〜!」という気持ちよさが残る作品だった。
特に印象に残ったこと
* 最後まで仕掛けに気づけなかったこと
* 大作戦のあとに、さらに種明かしがあったこと
* テンポがよく、長さを感じなかったこと
* 登場人物がみんな憎めなかったこと
* 読後感がスッキリしていたこと
「最後まで読んで初めて、物語全体の見え方が変わる」感じが面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレn=1の物語
六章の物語の読む順番を、読者が自由に決められるという触れ込みに惹かれて手に取った本作。
読んだ順番は
落ちない魔球と烏→眠らない刑事と犬→笑わない少女の死→名のない毒液と花→飛べない雄蜂の嘘→消えない硝子の星
たまたま作中の時間軸と重なるシルバーウィークの最中に読んだので、より物語に没入できたのが思わぬ収穫だった。
ある章の主人公がある章の脇役としてちらっと登場したり、ある章で訳ありげだった人物が別の章で深掘りされたりと、群像劇好きの私にはたまらない作りをしていた。
読む順番に関しては、一番最初に読んだ『落ちない魔球と烏』のラストが、最後の方に読んだ『飛べない雄蜂の嘘』や『消えない硝子の星』によって、どれだけ奇跡的な光景であるかをやっと実感できたような心地だった。
また単体で読んだ時は消化不良気味に感じた『笑わない少女の死』が、『消えない硝子の星』を読み終えたことで少し光が見えたような、より救いのない終わりになってしまったような…。読後感はともかく、「?」と思った箇所にちゃんと答えが用意されたことでスッキリはした。これ、順序が逆だったらどう感じたんだろう…と一番気になった章だった。
本当に、読む順番によって全く違う印象を抱くことになるんだろう。
繰り返し読みたいというよりは、忘れた頃に読み返してみたい作品。
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Posted by ブクログ
ずーっとどうやって読もうか迷って迷って半年くらい経っちゃった、、、、、
いや、さほど関係なかったかな?とも
思う感じでした。
むしろ飛ばし飛ばしで読んだら、読み落とした一章とかでそう。笑
どんなふうに読んでもいいですよー
っていう本よくあるけど、わたしは割と何も考えずに一から読む。
こちらもそのようにして、一から読んでたけど、逆さになったり戻ったりで、あとどのくらいでこの本終わるんだかわからないのはちょっとなぁ。
なんかそろそろ結末か。
って感じたい。残りのページ数で。
この本で初めて、読み終わるあの数ページをいかにわたしが楽しみにしているのかがわかった!
内容は面白いと思う!
それぞれがリンクしてるのが面白い。
そして、
なぜか
今読んでるのがフィフティピープルっていう韓国の本なんだけど、50人のそれぞれの人生が交差してて、読んでて、あぁーあの人この人か!
っていう本なんだけど。
Nと同じような構成で、
なぜか同じようなときに、同じような本を手にしてしまう不思議に思いを馳せるわたしでした。
#道尾秀介
#一年ぶりの作家さんだった
#面白いのに読んでなかったなぁ -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学生のミチオは同級生のS君の死体を発見してしまう。しかし、警察が駆けつけたところ、その死体は無くなっていた。そこへS君の生まれ変わりの蜘蛛が現れて、「僕の死体を探して欲しい」と頼まれる。一体何が起きたのか?
リーダビリティーが高く、物語が気になるため、スラスラと読んでいける面白さがある。
犯人は誰なのか?なぜ死体を持ち去ったのか?同街中で起こる動物の虐殺とトコ婆さん事件は?
ミステリーとスリルがうまく共存していた。
大きな要素として、死んだS君が蜘蛛として生まれ変わる、という世界で、生まれ変わりは他にもいたのだ!というたたみかけの後半!トコ婆さんも猫かい!妹のミカもトカゲかい!最後は両親も生まれ変わったって話なのかな?
この要素が現実離れしていて賛否両論なのかもしれない。
あと、黒幕は爺さんだったけど、少しインパクトに欠ける犯人だったなぁと。しかも小学生のミチオの推理パートと狂気も現実離れ感が強かった。
ネタバレを読んで、動物の声が聞こえるのは全てミチオの妄想であり、母親の人形を愛しているのと同じ。そういう物語を作ってきたが、全部燃やしてぶっ壊すつもりが、1人で生き残ってしまう。母親の生まれ変わりが油蝉ならば、1ページ目の嫌な感情の伏線回収が見事だった!
道尾作品だなぁ〜この独特な後味。
じっとりホラー感。 -
Posted by ブクログ
『カラスの親指』の続編。
前作は全般的に良かったんだけど、オチというか真相がどうしても納得いかなくて、そこだけが引っかかっていた。だからなのか長いこと積読していたけど、そろそろ続編の今作を読んでみようと思い、手に取ってみた。
今作で特に心に響いたのは、主人公・武沢の深い父性。ひょんなことから協力関係となった少女・キョウのために、仲間たちと知恵を絞り、必死に奮闘する姿に胸を打たれる。
このシリーズの根底を流れているのは、やっぱり家族愛なのだと思う。鮮やかな騙し合いの爽快さはもちろんのこと、「家族」のような存在の窮地に、それぞれが個性を発揮して立ち向かっていく。きっかけも結末も、すべては「家族」という絆で繋がっている。だからこそ、読み終えた後にこれほど温かい気持ちになれるのだと思う。
ユーモア溢れるやり取りとハラハラドキドキの展開を楽しみつつ、最後には爽快な勧善懲悪と温もりを感じさせる作品だった。