道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夏休みを迎える終業式の日にに欠席した級友のプリントと返された作文を
届けるよう、先生に頼まれ家を訪れるのだが、
家には誰もいないが、玄関が開いていた。
家の中では、きぃ、きぃ、と音が聞こえ、気になって入ってみると、
級友のS君が、首を吊って死んでいた。
学校に報告に行くと、先生と警察が確認に行ったのだが、
S君の死体はなかったとのこと・・・。
作品の前評判的には、だいぶなサスペンスとかホラー的要素を含ませて、
好みわかれるみたいな感じを持っていて、だいぶな期間積読してましたが、
ついに読んでみると、ページ数のわりに読みやすく、ジャンルが複雑な感じで、
って、これ以上語ってはネタバレも含みそう -
Posted by ブクログ
ネタバレ『N』を読んでから何年経っただろうか。
シリーズ第2弾ともいうべき新作が読めて嬉しい。
今回は2つの中編をどの順番で読むのかが読者に委ねられるもの。
どちらの物語を先に読もうか。その二者択一で結末が大きく変わる、という。多くの人が命を失うのか、はたまた生き残るのか。黒か白か…それを考えただけでドキドキした。
物語の内容は勿論、どの順で読んだのかは作者とのお約束で秘密なのでここで詳細は書けないけれど、どうやら私は登場人物たちの命を救ったようだ。
ではラストで命を救われた人たちは幸せになれたのか…バッドエンドではないもののハッピーエンドとも言えず。うーん、なんと言おうか…複雑。
微妙に苦い余韻が -
Posted by ブクログ
ネタバレ10年以上前に読んだはずの再読。内容はほぼ覚えていなかったが、確か、なんかおかしいはず、みたいな認識は持って臨んだ
はるかにその想定を超えるほどの不可解さ。主人公の「ミチオ」の精神が正常ではない。その主観から描かれるストーリーは全てが歪んでいて、読者をミスリードへと誘う。「ミカ」については明らかに三歳児の人間ではないと思い序盤から読むことができたため、たまに意図的な?違和感があれど、自然な表現が施されているなあと感心した。
終盤に訪れる、「あれ、どれが人間?そもそもいない?」混乱しながらも、暴かれる真相。
終始読み味としては不気味だが、展開も早く、予想だにしないもののため、まんまと没入してしま -
Posted by ブクログ
全ての章に死と海に咲く花が絡み、程よいどんでん返しが散りばめられていた。
登場人物は孤独なように見えて、さまざまにつながり合って町の営みが形成されている。どの章から読むかによって、それぞれの章の登場人物への印象が変わるのがおもしろかった。結局、その人への理解の深さによって、印象は変わってしまうんだと思った。先入観はある。
全ての登場人物が、「花」を見つけて希望を持って生きてほしい。
読んだ順番↓
消えない硝子の星:アイルランドのホスピス
飛べない雄蜂の嘘:DV夫を殺した女性と空き巣男
眠らない刑事と犬:息子を信じられない女性刑事
笑わない少女の死:蝶を逃した不器用な元英語教師
名のない毒液と -
Posted by ブクログ
ネタバレ読む人によって結末が変わる小説を書いてみたいなと思っていたところ、それを実践していそうな小説に出会ったので読んでみた。
私は5→2→1→4→3→6の順。
1話1話を完結させて、都度視点を変えているため、シンプルな方法で目論見を実現させている。
面白いなと思ったのは、読み進めても終わりが見えなかったこと。行きつ戻りつ、本を逆さにしつつ読むことになるため、物語は終わらないことを(人の人生はこの話の前後にも続いていくんだなあ、というようなことを)感じさせられる。
「ページ数的にそろそろ終盤だから、もうひと展開くらいか、、?」などと余計なことを考えずにフラットに楽しめた。
少々人死にすぎ&みん