道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みながらの伏線回収もありながら、読むだけじゃ解ききれない写真についての謎があるという、ゲーム要素がある本でした。(公式ヒントサイトも有り)
Nもそうだけど、道尾秀介さんは読む以上の面白さを詰め込むのがうまいですね。
個人的にはなんだかんだ1章が一番面白かった。
伏線回収がとても良い…
「ナオヤ」とつぶやき続ける安見のシーン、自分を殺した犯人の名前か?(序盤で犯人の名前は3文字と書かれている)とミスリードしてた。
でもナオヤは事故で亡くなった息子の名前で、犯人の名前はナオト…と後でわかる。
それ以外にも読み進めるごとに「そういうことか!」とわかる伏線回収が多くて、楽しく読めた。
あとは心理 -
Posted by ブクログ
様々な場所でお勧めされていた作品であるため、勿論知ってはいたのだが、なかなか読む機会がなく、本日ようやく読むことができた。
詐欺師の物語であるのだが、どことなくヒューマンドラマ的な暖かな風味も感じる。
勿論、スリリングな展開もあれば、ミステリもあり、エンタメ作品として非常に面白かった。
また、作内で仕掛けられている様々な装置に悉く引っかかってしまったのだが、非常に美しいというか、お洒落な演出だった。
ただ、オチの部分はなんとなく既視感があり、どこかでこの作品を読んだのか、それとも同じような作品を読んだことがあるのか、少し釈然としない部分があり、全てを忘れた状態で読めたらより良い読書体験になった -
Posted by ブクログ
短編を読み終えて最後に添付された画像を見ることで物語の結末がわかる!というシリーズの第二弾
前作に比べて、メインのこころみである「画像で結末がわかる」という部分はだいぶ優しい作りになっているな、という印象
たとえわからないまま読み進んだとしても、次の章でキッチリ言葉にして答えを明かしてくれていたりします
さらに言うなら、第一章なんて画像がなくても本文だけで結末がわかったりしますもの
でも面白い、とにかく面白いです
もっと言うなら、『第二章 首無し男を助けてはいけない』が面白過ぎます
何がどうとは言いませんが、道尾先生のこういったお話が大好きです
画像で結末という趣向以外に、文庫の冒頭で -
Posted by ブクログ
ネタバレ真備シリーズ第一弾。大好きな道尾先生の作品。
心霊現象や霊に纏わる話が続くので、読みながらずっと背後が気になりつつもどうしてこうも先が気になって気になって仕方ないんだろう。夜に読み始めたことを後悔したけど、でも読む手が止まらない。上下巻ともほぼ一気読みだった。
真備と道尾、そして助手。それぞれのキャラクターが大好きで、特に美男美女だと言う点がわたし的にポイントが高い。主要人物の容姿を好きに想像するけど、美しいと読んでて惹き込まれるし、この登場人物たちでもっともっと作品が読みたいと思わされる。
話の内容では、序盤から「旅館の主人が怪しいな、、、」と想像し、結末としてはそれで合っていたのだ -
Posted by ブクログ
短編集やけど、どの話も必ずどこかにQRコードが載っていてそれを読み込むとYoutubeに繋がり音声が流れ、それを聞くと物語がガラリと変わったり、真相がわかったりする作品。多分史上初の試みよね。
もうめちゃくちゃ好きやった。特に「にんげん玉」「ハリガネムシ」がめっちゃ好き。この仕掛けと言いますか、アイデアと言いますか、思い出しただけで鳥肌立っちゃうね。
ぜーったいネタバレ見る前にまず読んで欲しい。そして聞いて欲しい。
あ、でも道尾秀介ってミステリーを沢山書いてきたし、中にはホラー作品みたいなんも結構あるけど、今回の音声の中に「それはネ…?………お前だぁぁぁぁあああ!!!!!」みたいな急に叫ん -
ネタバレ 購入済み
初読
今回話題作がお値引きとあり拝読
表示と表題から敬遠していましたが
とても面白い作品でした
小説の様な出来事の小説でした
取り零しなく全ての伏線回収と
大ドンデン返し
敵のアジトに乗り込んだ場面の描写に
ハラハラドキドキした気持ちを返して欲しい!
他の作品もディグることにします