道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレせずにレビューを書くのが激ムズな作品。
未読の方はレビュー等読まずに、先入観を排してまずはご一読いただきたい。未知の読書体験ができることは『I』が保証する。
〈ゲオスミン〉と〈ペトリコール〉の2章からなる物語。“読む順番によって結末が大きる変わる”と冒頭で作者が大胆に宣言する。
そんなことある?と眉に唾をつけて読み進める…
ウワー!ホントに結末変わる!
初読ではよくわからなかったが、読み返して時系列を整理してみたら…脳震盪。ある出来事が全く違う意味合いに変化する騙し絵的面白さ。「信頼できない語り手」を活かしたミスリード。キーアイテムをトリガーにした因果関係ずらし。些細なところまで辻 -
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今回の仕掛けは「読む順番で結末が変わる」という。
道尾秀介さんは、そんなこと出来る〜?をやってのける斬新さとチャレンジ精神が本当にすごい!!
このギミックが気になり過ぎるんだけど、2つの章それぞれが物語として十分に面白い。
私の好みは希望が感じられる『ペトリコール』だけど、『ゲオスミン』のような心の奥底に潜む難しい心理描写にも引き込まれた。
構想に相当時間かかっただろうなぁ。
見事にピタリと辻褄が合う完成度の高い作品だった。
私は残念ながら「救えない方」を選んでしまった。
けれど読後、逆に読んだら…を想像して異なるラストを味わうのも新たな発見があって面白かった。
内容も構成も、満足度 -
Posted by ブクログ
中学生の時に夏休みの指定文庫にされていて(まじでどういうこと?)、さらに題名に「ひまわり」とあったのでひと夏の青春的な物語だと思い読み始めたら、、、
中学生までの読書歴といえば、夢水清志郎シリーズ・黒魔女さんが通る!・星の王子さまなど。そんなガキすぎる私にはあまりにも、あまりにも刺激が強くて本を読んでいて初めて頭が痛くなった。
ただ、この気持ち悪さが何故か忘れられず、ある種の快感?を覚えてしまった私は、もう普通の王道な小説では満足できない体になってしまい、ここからイヤミスの世界に飛び込んでいくのであった...。
私に新しい扉を開かせてくれた罪深い小説♡ -
Posted by ブクログ
私が視聴してるユーチューブチャンネル「ほんタメ」のたくみさんが、よく道尾秀介さんの作品をおすすめしているので、今回も読んでみました。道尾秀介さんの作品を読むのは、「N」と、「向日葵の咲かない夏」に続いて3作目です。
やっぱり、Nを読んだときも感じたことですが、『新感覚』の作品を作るのがすごく得意な方なんだなと思います。
今回に関しては、各章最後の1ページのイラストもしくは写真を見ることで、今まで読んで考えてきたことが気持ち良いくらいに裏切られます。そういった遊びみたいなものを使うミステリーって、あまり無いので楽しく読めました。特に最終章は他章に比べてイラストの表す意味がわかりやすくてストレ -
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人は、いかに主観だけで物事を捉えているかを思い知らされる作品だった。
作中に散りばめられた「思い込みの種」があまりに巧みである。
その種から導き出した結論めいたものは、物語が進むにつれて、ことごとく覆されていく。
どんでん返しの快感を存分に味わえた。
そしてストーリー展開の面白さに加え、引き込まれるのは登場人物たちの複雑な感情の描写だ。
特に姫川が抱え続けている深い哀しみや、母との関係性に苦しむ姿には胸が締めつけられる。
「思い込み」は、その対象への想いが強いほど誤った方向へと勝手に歪んでいく。
原因は愛なのか、憎しみなのか、それとも執着のような感情なのか……。
さらにエピローグ -
Posted by ブクログ
ネタバレ道尾秀介さんの作品は、大好きなので、読み漁っている感じなのですが、前に読んだ「I」と同様に、新感覚のエンターテイメント小説であり、非常に面白かったです。
1話目の「聞こえる」は、最後に、殺された夕紀乃の父親を装った男が荷物を回収しに来ますが、その男こそが、犯人であったことに、寒気を感じました。
2話目が、個人的に1番怖く、叙述トリックのような形で紡がれていた感じでした。音を聴くことによって、自分は今まで何を読まされていたのだろうと思わされぐらい、ミスリードが巧みでした。講演者と主人公の境遇が、全然違ったことに、戦慄を覚えました。
3話目は、唯一のハートウォーミングであったような終わり方で -
Posted by ブクログ
ネタバレゲオスミン→ペトリコールの順で読みました。
書き出しで恋愛っぽいのより不穏な方からのほうが読みやすいかなと思って選びました。
娘さんが自死された二人の父親の話が悲しすぎてミステリーを読んでると言うのを忘れて泣きながら読んでいました。
道尾秀介さんは情景描写もすごく丁寧で好きです。
洞窟の中で雪夫が腕を広げて回数を数えている所、海辺へ酒を持って向かう時の砂を踏むジャリッとした感覚、ハロウィンパーティーの翠の恥ずかしそうな嬉しそうな表情、汚れたテントの中で髪を切っているところ、スマホに伸びるカーテンからの光など、それが映画を観てるような感覚と言うより、私も同じ場所で同じ空気を吸っているかのような