道尾秀介のレビュー一覧

  • 鏡の花
    一本の花を囲んだ複数の鏡。目次に描かれた絵はこの物語たちのイメージ通りに思える。元は同じ花なのに鏡に映るのは少しずつ違う花、見えている花びらが違い数が違う。少しずつ異なる世界に見つかるものは何だろう。
  • ノエル―a story of stories―
    別の世界に入り込むしかなかった、
    身近に童話があった人たちの3つの物語。
    いじめに遭いながら、物語を作る少年。
    姉になるのが怖い少女が書く絵本の続き。
    絵本の読み聞かせを止めようと決めた老人。

    いろんな仕掛けがあり、
    今までに味わったことのない展開の仕方。
    感情の起伏が激しかった。

    誰かに影響を...続きを読む
  • 笑うハーレキン
    スクラップ置場でホームレス生活をする家具職人の東口。子供と死別し、妻とは離婚する。経営していた会社は倒産。そしてホームレス。普通の生活をしているのは人にとっては、絵にかいたような転落人生だ。しかしなぜだろう。まったく不幸な話に思えない。どちらかといえば、楽しそうな生活をしているように見える。なぜだろ...続きを読む
  • ノエル―a story of stories―
    切なさがありながらも、ほんわりとした結末にジーンと染み入る余韻。少しづつの優しさが誰かを助け、無意識のうちに誰かの人生に影響を与えている事があるのなら、生きていくのも悪くない。遠い昔 莉子と同じように架空の友達と会話していた事を思い出した
  • ノエル―a story of stories―
    騙されたい作家NO.1ですね。意外性もさることながら、正解?に辿り着いた時に心も温かくなります。この連作はさらに仕掛けがあるのですが、そう言う伏線や展開がストーリー上全く邪魔にならないのが、この作家の秀逸で好きなところです。
  • 背の眼(上)
    読みやすくて手が止まらなくてびっくりした、そして著者(道尾秀介)は自分のことが大好きなのだろうと思った。
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件
    一つの舞台で共有して書くシェアードワールド。
    この作家さんが書いた人物が、この作家さんのところにも出てる!わー!っていうところにも興奮。
    好きな伊坂さんの作品はやっぱりよかったし、この作品読まなかったら知らなかったなっていう人もいたのでいい出会いでもあったり。
    読みやすかったのであっという間。
    忘れ...続きを読む
  • シャドウ
    ミステリーなのかな。知人から勧められて読んだ。面白かった。物語のほとんどが伏線で、最後の数ページで一気に全貌が明らかになる。どんでん返しあり。家族愛って大事。主人公の少年、素敵なお父さんを持ってよかったね。そういえば、お父さんの職業が本当にソレなのかどうか、確たる描写はなかったのか…。さすが。脱帽。
  • カササギたちの四季

    為替のよう…

    道尾さんの作品というだけで読み始めた
    読み終わったのは買ってから2か月後
    明智小五郎は大好き
    が、なんだか主人公と明智小五郎とが
    重なって
    上下動の少ない波形を感じながら
    単調さに次頁への欲求が わかない

    が、和尚が手紙を読んでいる途中
    大の男が電車内で涙ぐんだ
    嫌じゃない

    感想とかレビューじゃ...続きを読む
  • 月の恋人―Moon Lovers―
     おもしろいラブストーリーだった。
    豪華なパーティー会場に惨めな思いをさせられた弥生が、言いたいことをきっちり言って出ていくところとか、相手がだれであれ自分の気持ちをきちんと伝えようとするところが好きだなあ。線香花火で思い出す。
  • 月の恋人―Moon Lovers―
    『そのおじさん、もう遠くに行っちゃったんだけど、よく言ってた。この世の中にあるものは、みんな人間の幸せのために生まれてきたんだって。テレビも電話も家具も、お金も、ぜんぶ。』

    素晴らしい。この一言が、物語の通奏低音をなしていて、読み終わった後に気付かされる。登場人物はみな、テレビと電話と家具とお金に...続きを読む
  • 月の恋人―Moon Lovers―
    長らく本棚に眠っていた本。ドラマを見てしまっていたのでなかなか手がでなかったけど、読んでみたらドラマより全然よかった。
    心がチクチクする、登場人物たちの気持ちの動きにとっても引かれました。
  • 向日葵の咲かない夏

    素晴らしい

    夢中になって読みました。凄い。
    物語はとんでもない方向に進んでいきますが、がんばってついていってください。

    でもこれ、ミステリかな?ミステリとして読むとスマホ投げ飛ばしたくなるかもしれません。

    でも、純粋に読み物として捉えれば、これは本当に素晴らしい。この常軌を逸したお話は、実は結構な人が共感で...続きを読む
  • 月の恋人―Moon Lovers―
    久々にサクサクと読み進められるような小説に出会いました。

    弥生のおじいさんが
    大きな一本木について話す場面が特にお気に入りです。
  • シャドウ
    またやられた(笑)騙されないぞと構えるから余計に騙されるのかな(笑)
    主人公の凰介の見る幻影が重要なキーになると思わせておいて本筋にほとんど関係ないとは思いもよらなかったわ(笑)
    読み終えてスッキリするからいいんだけど(笑)
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    爽やかな後味

    最後の一行まで、飽きさせないで引っ張って行く
    展開。
    読者を騙してくれる快感、爽やかな後味。
    極上のミステリーです。
  • 月の恋人―Moon Lovers―
    ドラマとは全くの別物で読みやすかった。
    蓮介が主役だったドラマとは違い蓮介、弥生、シュウメイの三人を視点に描かれる物語。その中ではメインはドラマには未登場の弥生。
    この弥生の心情が見どころ。笑いもあって心が温まるストーリーだった。
    弥生に共感できるところもあった。
    道尾秀介といったら最後にどんでん返...続きを読む
  • 光媒の花 1
    原作が道尾さんだから購入した。
    原作の方はまだ読んでいないので、どちらを先に購入するか迷ったけど買ってよかった。
    この方(斉藤倫さん)の漫画は初めて読んだけど、絵が好きだ。
  • シャドウ
    面白かった。
    息子目線と父目線で状況がえがかれ、一瞬、作者の意図どおりまどわされたりしつつ、、!
    子どもたち、行動力ありすぎです。
    大人、みんなあやしい。
  • シャドウ
    ブックカバー折り返しの内容紹介文を読むと結構重苦しい内容なんでどうだろうと思いながら読んだ。確かにストーリーは重い。しかし中盤から謎解きの要素も増えなかなか面白かった。途中「精神科医がこんなこと言っていいの?」とひっかかるセリフもあったが実はそれも伏線でした。ミステリーとしても非常によく練られていた...続きを読む