道尾秀介のレビュー一覧
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別の世界に入り込むしかなかった、
身近に童話があった人たちの3つの物語。
いじめに遭いながら、物語を作る少年。
姉になるのが怖い少女が書く絵本の続き。
絵本の読み聞かせを止めようと決めた老人。
いろんな仕掛けがあり、
今までに味わったことのない展開の仕方。
感情の起伏が激しかった。
誰かに影響を...続きを読むPosted by ブクログ -
切なさがありながらも、ほんわりとした結末にジーンと染み入る余韻。少しづつの優しさが誰かを助け、無意識のうちに誰かの人生に影響を与えている事があるのなら、生きていくのも悪くない。遠い昔 莉子と同じように架空の友達と会話していた事を思い出したPosted by ブクログ
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騙されたい作家NO.1ですね。意外性もさることながら、正解?に辿り着いた時に心も温かくなります。この連作はさらに仕掛けがあるのですが、そう言う伏線や展開がストーリー上全く邪魔にならないのが、この作家の秀逸で好きなところです。Posted by ブクログ
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おもしろいラブストーリーだった。
豪華なパーティー会場に惨めな思いをさせられた弥生が、言いたいことをきっちり言って出ていくところとか、相手がだれであれ自分の気持ちをきちんと伝えようとするところが好きだなあ。線香花火で思い出す。Posted by ブクログ -
『そのおじさん、もう遠くに行っちゃったんだけど、よく言ってた。この世の中にあるものは、みんな人間の幸せのために生まれてきたんだって。テレビも電話も家具も、お金も、ぜんぶ。』
素晴らしい。この一言が、物語の通奏低音をなしていて、読み終わった後に気付かされる。登場人物はみな、テレビと電話と家具とお金に...続きを読むPosted by ブクログ -
長らく本棚に眠っていた本。ドラマを見てしまっていたのでなかなか手がでなかったけど、読んでみたらドラマより全然よかった。
心がチクチクする、登場人物たちの気持ちの動きにとっても引かれました。Posted by ブクログ -
久々にサクサクと読み進められるような小説に出会いました。
弥生のおじいさんが
大きな一本木について話す場面が特にお気に入りです。Posted by ブクログ -
最後の一行まで、飽きさせないで引っ張って行く
展開。
読者を騙してくれる快感、爽やかな後味。
極上のミステリーです。
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ドラマとは全くの別物で読みやすかった。
蓮介が主役だったドラマとは違い蓮介、弥生、シュウメイの三人を視点に描かれる物語。その中ではメインはドラマには未登場の弥生。
この弥生の心情が見どころ。笑いもあって心が温まるストーリーだった。
弥生に共感できるところもあった。
道尾秀介といったら最後にどんでん返...続きを読むPosted by ブクログ