道尾秀介のレビュー一覧
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まず、カラスの親指の登場人物が皆個性的で大好きだったのでまたその続きを読めることが素直に嬉しかった。
個人的には佳境のまさかの展開は前作よりも驚かされ、そのエピソードの数も多かったように感じる。
今回感情移入した登場人物はキョウで、少女の強い決意の裏にある健気で痛々しいまでの心情や行動に胸を打たれた...続きを読むPosted by ブクログ -
「カラスの親指」の続編!
作者が、「登場人物たちにまた会いたくなったから」が続編作る動機だけあって、ええ感じに仕上がってます!
今は、実演販売士として生きてるタケさん。確かに、前職が生きるかも?
人を騙す!いやいや、商品の魅力を分かって貰う職業やな(^◇^;)
そこに、過去に母親を助けた縁のある...続きを読むPosted by ブクログ -
前作「カラスの親指」は記憶の遥か彼方に飛んでいってしまい、思い出す事が難しかったが、作品中に出てくる「思い出」を通し、少しずつだがあらすじを呼び起こす事ができた。前作発売からの時間もだいぶ経っているが、続けて読めばきっと道尾秀介の作品の中でもドラマとしての成り立ち、構成がずば抜けていると感じるシリ...続きを読むPosted by ブクログ
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※一巡目を終えて。全ての謎は当然わからないが。ひとまず。
道尾秀介のアイデアそしてチャレンジについて本当に尊敬できる。ミステリー小説というジャンルに囚われず、あらゆる方法を駆使して読者を悩ませようとする頭脳は、最近の作家の中でもずば抜けているのではないだろうか。
今回は、「フォトミステリー」...続きを読むPosted by ブクログ -
零細な釣り堀とそれがある街を舞台に、個性の強い人々がそれぞれの思惑に翻弄される物語
(簡潔に説明するのが難しい作品…)
文庫版は最初のページに
登場人物が描かれたタロットカードがあり、序盤各人の登場シーンはそれを見ながらなんとなくの人物像をイメージできた
読み終わった後にもう一度タロットカードを見...続きを読むPosted by ブクログ -
児童文学でつながる3編の連作小説
それぞれの話の中、不穏な空気は漂いつつも、だれも悲しくさせない結末に辿り着いてにっこり
特に「光の箱」が好きだった(ミスリードにもちゃんと引っかかったし)
作中に出てくる児童文学、本当に絵本になってくれたらいいのに
蛍とカブト虫とヤモリの話とか、大人も考えさせら...続きを読むPosted by ブクログ -
盗聴専門の探偵が、受けた依頼によって巻き込まれる事件
彼を取り巻く人々やその過去
新しくスカウトした同業の女性
複数の要素が出てくるけど、短い章立てで組み立てられていてするすると読める
でも、この"するする読める"ということすらたぶん罠
本を読むとき、目の前にあるのは文章だけで
その文章を頭の中...続きを読むPosted by ブクログ