道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前半は子供たちが抱く負の感情の連続で重い。
そして降り続く雨が気分をさらに重くさせる。
それも主人公が子供たち…
子供たちが不幸になる話は嫌だなぁ、失敗だったか
もしれないと思いながら読み進めた。
辰也が里江を拒絶した理由は理解できるし、大人で
もそういう感情はなかなか他人とは共有しない。
楓が真実を蓮に話さなかった理由も理解できる。
でも!そのおかげで圭介が変な誤解と想像をしてし
まったし、蓮があんなことを…
でもそういう事をはじめ、他の何気ない、無関係の
ように見えてた小さなピースも一緒に繋がって、大
きな絵になる様は読んでいて楽しかった。
あとがきの橋本さんのような解釈は私には思いもつ -
Posted by ブクログ
なんか、いいミステリ読んだなーよりもいい小説読んだなーってなった。ミステリーやどんでん返し系の本としても素晴らしいのはさることながら、単純に物語としても良い気がする。伏線を上手く張り巡らせて、綺麗に回収したりする小説も好きだが、そういったものは割と主人公やその他の登場人物を深掘りするパートが薄くなりがちで、登場人物それぞれの気持ちに入り込みにくいことが多い。殺人ミステリーであれば、犯人の動機を理解しにくく、「なんで殺したのか?」が腑に落ちないことが多い。その点この作品は主要人物の背景についても触れられていて、すごく物語に厚みが出ていたため、ただのどんでん返し系としてではなく、1つの事件・1人の
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Posted by ブクログ
物語の深いテーマ性と心に残る登場人物たちが交錯した、非常に感動的で引き込まれる一作です。最初は一見、犯罪小説やサスペンスのような印象を受けますが、物語が進むにつれてその本質は人間ドラマと倫理、そして「運命」を問いかける深いテーマに変わっていきます。
この小説の魅力は、何と言ってもその複雑なストーリーテリングと多層的な構成です。物語は、二人の男が関わる“計画”を中心に進みますが、その計画はすべてがうまくいくわけではなく、予想外の出来事が次々に起こります。その一つひとつの出来事が、登場人物たちの心に刻まれ、彼らの人生にどれほどの影響を与えるのかをじっくりと描いています。特に「運命」や「過去の贖罪 -