道尾秀介のレビュー一覧

  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    自分がどれだけ偏った見方をしているのかを実感させられた一冊。ストーリーの面白さもさることながら、本を読むことの楽しさを大いに感じさせてくれます。登場人物がつながっていくのが楽しい!!

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    2025年02月06日
  • 月と蟹

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    再読。なんとなく好きな作品だった憶えはあるものの内容は例の如く忘れており、でも読み終えて今回も好きであることを再確認。私は道尾さんオタクですが、中でもこういった少年(少女)の苦悩が鮮やかに描かれている系統の作品が最も好きです。(他に「向日葵〜」「龍神の雨」など。)道尾さんの才能ここに極まれり。今作も主人公の小学生慎一の感情の機微が、序盤〜中盤までムズムズ、ヒリヒリと繊細で引き込まれます。さらに後半284Pでがらりと変化した心境は鬼気迫るものがあり、そのあとはさらに息がつけない展開。ほんと天才。

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    2025年01月30日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    物語の深いテーマ性と心に残る登場人物たちが交錯した、非常に感動的で引き込まれる一作です。最初は一見、犯罪小説やサスペンスのような印象を受けますが、物語が進むにつれてその本質は人間ドラマと倫理、そして「運命」を問いかける深いテーマに変わっていきます。

    この小説の魅力は、何と言ってもその複雑なストーリーテリングと多層的な構成です。物語は、二人の男が関わる“計画”を中心に進みますが、その計画はすべてがうまくいくわけではなく、予想外の出来事が次々に起こります。その一つひとつの出来事が、登場人物たちの心に刻まれ、彼らの人生にどれほどの影響を与えるのかをじっくりと描いています。特に「運命」や「過去の贖罪

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    2025年12月23日
  • ソロモンの犬

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    ネタバレ


    面白かったー!
    いつもながらミスリードさせられてもちろん京介と智佳の仲を疑ったしラスト死んだのは主人公である秋内やと思ってた(笑)
    そして陽介は何かしらの理由があって意図的にころされたのかと思ってたけど…ただの偶然が引き起こした痛ましい事故やったとは。
    しかもそれが父親が原因になってしまったというまさかの。
    この父親の悟も可哀想ではある。
    一番の被害者かもなあ、、、
    いや、一番の被害者は何の罪もないのにしんでしまった京介か。

    とにかく先が気になってどんどん読めた。

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    2025年01月23日
  • カササギたちの四季

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    春夏秋まで冒頭に出てくる和尚のイメージは最悪でしたが、冬に和尚の寺で一泊してからそのイメージは一変しました。
    一見怖い人でも見方を変えて見てみると意外な発見があるものですね…!勉強になりました。

    文章も読みやすく内容も面白いため、あっという間に読み切ってしまいました。
    まだこの3人の物語を読んでいたいのですが、おそらく続編はないんですよね…。残念です。

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    2025年01月22日
  • 龍神の雨

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    再読。19歳の兄と中学生の妹、中学生の兄と小学生の弟という二組の境遇の似た兄弟と、その周りの大人たちが織りなす悲しい物語。
    道尾さんの作品の中でもベスト3に好きな作品です。私の中で道尾さんは、ミステリ作家というよりも純文学作家さんなので、少年少女の心情の機微を丁寧に捉えたこちらの作品は真骨頂。子供達のヒリヒリするような苦しみ。何者かになりたいのに何者にもなれない無力さ、頼りなさ、心細さ。思春期の臨場感がすごい。

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    2025年01月21日
  • ラットマン

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    アマチュアロックバンドのメンバーが繰り出す謎。
    狭い空間で起こっていることなのに、ハラハラドキドキ感がある。
    サスペンスなのに、最後あたたかい気持ちになったのも面白かった。

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    2025年01月18日
  • 骸の爪

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    ホラーかと思いきやミステリー。
    次々と減っていく弟子たち。
    犯人の実態がわからず終わりのギリギリまで怖かった。

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    2025年01月18日
  • 龍神の雨

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    血の繋がりのない親と人生を歩む事になってしまった2組の兄弟(妹)の物語。作中ずーっと雨が降り続いている様子が、すれ違う思いと意外な結末へと導く展開を、しとしとと、ジメジメと、切なさを倍増させていきます!!
    感動とハラハラが楽しめる珠玉の作品!!

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    2025年01月14日
  • 雷神(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最高。

    久し振りに移動時間や寝る前の時間が待ち遠しくなる本に出会えた。

    30年前、心優しい姉が母親の仇を取るためにお祭りのキノコ鍋に毒を盛った。
    事実を知った主人公の父は自らが罪をかぶり、娘が責められぬよう、娘の失った記憶が戻ることがないよう、一生を終える。

    15年前、主人公の心優しい娘のささやかな心配りが原因で、妻が事故に遭い亡くなってしまう。
    主人公もまた、その事実に娘が気付くことがないよう、秘密を胸に抱えて一生を終えると決意する。

    2つの事件が絡み合い、さらなる凄惨な事件を引き起こす。
    冬の雷の無慈悲さが心を打つ。

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    2025年01月14日
  • カササギたちの四季

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    「嘘」を基点とした物語。誰かの嘘に嘘を重ね の推理を正当化する。あくまで謎の解決はその結果生まれたものだという展開が面白い。
    面白かった…と同時にこれだけ複雑な展開を明瞭に違和感なく落とし込める道尾さんの技量に感服する。

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    2025年01月07日
  • 雷神(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2本の線がどこに加わったのか、手紙を注意深く読んだが、すぐには気付きませんでした…
    雷と雪の字が似ていることに加え、手書き文字の妙が活かされたトリックだと感じました。
    最後の1行もそうですが、最後から2行目を読んだときにハッとさせられました。

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    2024年12月15日
  • わたしの名店

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    様々な方がお気に入りのお店を、そのお店のエピソードと共に紹介してくれる1冊

    朝井リョウさんはギャグ漫画のような語彙力高すぎの表現力でガリガリ君が1本刺さってるサワーを出す早稲田大学生の定番丸八を

    孤独のグルメの作者である久住さんは佐賀の絶品餃子を南吉を

    人それぞれの名店をこれでもかとくらい惜しみなく紹介してくれる、読むための食べログ

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    2024年11月28日
  • 透明カメレオン

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    完璧じゃないって、いいなって。だからさ、自分が弱いこととか、不完全なこととか、僕は誇りに思ってるよ。弱かったり不完全だったりするのはいいことなんだっていう、その事実の生き証人になってやるつもり。

    鳥みたいに空を飛んでみろと言われたって、そんなことはできない。でも、そのかわり僕たち人間は、空を飛ぶのを夢見ることができる。願うことができる。そういったことが、何よりの力になる。

    素敵な言葉で胸に突き刺さりました。

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    2024年11月23日
  • 満月の泥枕

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    おもしろかった!!
    半分もいかないくらいでもう山場となる場面がきてしまい、この後は一体どうするのかと思いきや…。そこから流れががらっと変わり、その後も予期せぬ展開が続くので、最初から最後までずっと楽しめた。物語の序盤だけでなく、途中何度も「これからどうなるの!?」という期待を持たせてくれて、ちゃんとそれを裏切らないからおもしろい。
    くすっとしたり、心が温かくなったり、はらはらしたり、いろいろな感情が味わえる。
    そして、登場人物たちは人生に少しつまづいたりした人が多いのだが、人間味があってなんだかあたたかくてみんな好きになってしまう。
    本当にこれは読んでよかった。

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    2024年11月21日
  • 龍神の雨

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    すごく良かったです。
    道尾秀介先生の作品はどれも好きなんですが、
    ドラマチックで、切なくて。
    あっと驚くところもあって。
    かなりおすすめです!

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    2024年11月14日
  • 貘の檻

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    道尾作品の独特の雰囲気、不気味さ、徐々に迫り来る真相が同時に味わえる物語だった。特に夢の描写はこの気持ち悪さこそが道尾秀介だ!と叫びたくなるくらいファンとしてとても嬉しくなった。「向日葵の咲かない夏」越えの衝撃は言い過ぎかもしれないが、それでも劣らないほどの衝撃はしっかり受けた。圧巻の小説なのでぜひ。

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    2024年10月28日
  • ソロモンの犬

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    とても面白かったです
    秋内、京也、ひろ子、智佳の大学生4人が大学の先生の息子陽介の事故に関わった話
    キーとなるのはオービーという飼い犬。
    ラストにどんでん返しはあるけど嫌なショックは少なく全体を通して青春ストーリーなので読みやすかった

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    2024年10月20日
  • 花と流れ星

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    真備シリーズの短編集。

    冒頭の「流れ星のつくり方」は、かつて読んだ最初の道尾作品なのだが、これにすっかり魅了されてしまって、道尾さんのファンになったのだった。

    何度読み返しても、好きな作品だなぁと思う。

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    2024年10月17日
  • 透明カメレオン

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    漫画のような展開で油断していた。ラストに明かされた真実には胸が苦しくなったし温かさもあった。存在するって当たり前じゃないし、脆いもの同士の積み重ねなんだろうなと再確認できた。数日経ったらまた忘れるんだろうけど、度々思い出したい。

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    2024年09月14日