道尾秀介のレビュー一覧

  • カエルの小指 a murder of crows

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    気持ちの良いどんでん返しのスケール感は前作カラスの親指の方が上でしたが、ラストの希望を感じさせる終わり方はカエルの小指の方が好みです。素敵な読書時間でした!

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    2025年09月05日
  • いけないII

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    ネタバレ

    『いけない』はあんまり良いなと思わなかったのですが…
    『いけないII』はめちゃめちゃ好みでした!

    全ての章が読みやすくて推理しやすい。一章だけはネタバレ見て理解しましたが、写真の違和感には気付けました。二章、三章は写真をみる前になんとなーく予想できて、その通りだったので嬉しさが込み上げてきました。

    少し痛々しい描写もありましたが、そんなところも自分の好みで、想像しながら読み進められました。

    『いけない』もそうでしたが、最終章のまとめ方がすごく上手で読後も良かった?けど良くなーいって感じの印象に残る一冊でした。

    小澤姉妹のご両親が大変不憫で可哀想です。
    滝に祈っていれば何か変わったでしょ

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    2025年08月27日
  • いけないII

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    読みながら、そういえばこれはどうなったんだろうと浮かんでいた疑問点が最後にどんどん解決されていくのが気持ちがいい。最後のページの写真では鳥肌がたちました。写真一枚に多くの情報が隠されているのが面白い。

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    2025年08月26日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    道尾さん、こんなチャレンジングな企画物もあったんだ。聴覚とミステリのコラボ作品「きこえる」も良かったし、どこから読んでもつながる「N」も面白かった。視覚とミステリのコラボ作品には「いけない」もあったが、今作はもっと手短。いわゆる写真で一言みたいなノリ。どれも簡潔にゾクっとさせたりクスっとさせたり。どれもこれも巧いなって唸る感じ。この短さでここまで面白くさせるとはさすがの一言。でもこんなにサクッと読めてしまうと、今度は「光媒の花」や「龍神の雨」、「月と蟹」「水の柩」なんかの陰鬱な長編も読みたくなる身勝手さ。

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    2025年08月25日
  • いけないII

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    ネタバレ

    【本書の楽しみ方】
    1まずは各章の物語をお楽しみください。
    2各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。
    3写真をみることで、それぞれの〝隠された真相〟を
    発見していただければ幸いです。

    前作をはるかに凌ぐ“どんでん返し”と“伏線回収”。
    「写真」の真相を見抜いたとき物語は一変する。
    道尾秀介が仕掛ける体験型エンタメの金字塔、再び。


    ミステリー好きにはたまらない、この構成。「体験型エンタメ」っていうフレーズがぴったりで、章の最後の写真とさらにはQRコードでヒントまである。
    難易度も高すぎず、満足度が高いです。
    どっぷりハマりました。



    第一章「明神の滝に祈ってはいけない」

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    2025年08月11日
  • 龍神の雨

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    没入感よ〜!龍神の手汗。

    訳ありな家庭に暮らす兄弟と、近しい境遇の兄妹との2重螺旋で進む物語。
    もちろん部分的に接点が生まれ、関係性や謎が深みに、、

    もう途中から止まりませんでしたよ。深夜3時過ぎましたけど!(自業自得)

    ちょいちょい太字になっている謎なフレーズなども、後書きで橋本満輝氏が予測回収していて2度美味しい。

    次のを買います。

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    2025年08月08日
  • いけないII

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    ネタバレ

    前作の「いけない」がグレードアップしてる感じです!

    それぞれの事件の結末が1箇所にたどり着いた時、1番「ゾクッ」とします。

    写真が物語っている真実。
    とても面白かったです!
    私的には「いけない」より好みな感じでした。

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    2025年07月21日
  • 鬼の跫音

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    短編集。
    キーとなる人物が全てSと表記されてて繋がるのか?とも思ったがそれはなかった。
    どれも非常に質の高い短編であるが、特に1/8から日記システムで遡っていく話はぞわぞわして秀逸だった。
    どれもこれも、予想を少し上回った結末に収束していく。

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    2025年07月19日
  • 月と蟹

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    小学生の慎一と春也、鳴海の危うい関係と、子どもならではの自分ではどうしようもないことに苦しむ閉鎖感が味わい深い一冊だった。何かが違っていれば一緒に危ないことに手を染めてしまったかもしれない慎一と春也の関係が特に印象的だった。

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    2025年07月18日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    カラスの親指読んですぐ読んだから今度はどこで騙されるか見破ってみたいって気持ちで読んだのに同じようにどんでん返しをくらっておもしろい。
    人を救うために欺くこと、それで救われる人がいること、今回はそれを上回る作戦をキョウが持ってたけど、カラスの親指のときよりさらにタケさんたちのことを見守りたくなった。

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    2025年07月17日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    ネタバレ

    今回もまた最後まで欺されました!
    途中から、役者さんが紛れ込んでるのかなぁとの予感もしましたが、下手に予想せずに読んだ方が物語にのめり込める気がしたので、あえて欺されにいきました。

    『カラスの親指』もそうでしたが、みんなで考えた作戦を実行している時が一番ドキドキします。なぜかいつも途中で不穏な出来事があって、予定通りに進まなかったりするんですよね。でもそれが面白い( ー̀ωー́)⁾⁾ウンウン

    あと、缶詰のフタ、ライター、セロハンテープで合鍵を作る方法には驚きました。
    ライターで鍵をあぶり、すすで真っ黒になったらセロハンテープを貼りつけて剥がし、鍵のかたちを型取る。
    その後、缶詰のフタに鍵の

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    2025年07月08日
  • ソロモンの犬

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    ネタバレ

    青春謳歌劇。4人の男女の恋愛やミステリが絡まって、泣いたり涙ひっこんだり。いつも仕掛けにハマります。
    想像の上をいくんだよなーもっとハマりたい!
    間宮の「好きな相手に話しかけるときは体内で女性ホルモンが盛んに分泌されて、自然と声が高くなる」ってあるけど、ほんとかな?

    以下はお気に入りの文引用です。
    「しかし、外はひどい雨。しばらくはここにこうして座っているしかない。」
    「秋内の頭の中は葛藤と困惑で満たされた。どうする。どうしよう。どうしましょう。」
    「塾なんて行かないよ。あれは親に夢を売りつける、ただの商売だから」
    「高校生だもん。付き合ったり別れたり、忙しいよ」
    「人間だけが自殺するんです

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    2025年06月26日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    今までの道尾さん作品の中で一番面白いっ!シリアスなシーンも緩いシーンも良いバランスで、テンポ良く読める。最高のコンゲームとテツさん。そして、道尾さんもまた最高の詐欺師でありマジシャンだ。

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    2025年10月19日
  • 龍神の雨

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    ネタバレ

    嘘をついている人は誰か。そういったロジックが多い道尾秀介作品。物語野中でだまされる登場人物だけでなく読み手側を裏切る手法は、今回もびっくりさせてくれました。
    こういうギャップはリアルでも魅力的な部分として伝わるけれども、ギャップこそがよりキャラクター性を高め、人間らしくするのかもしれない。兄弟愛、兄妹愛がすてきです。

    以下は気になった文の引用です。
    「この死体を殺す」
    「いまの自分は、とにかく「普段どおり」でいなければならない。」
    「どこまで行けば、自分は最悪にたどり着けるのだろう。」
    「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなきゃいけない。たとえ血が繋がっていても、いなくても。」

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    2025年06月13日
  • 風神の手

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    やはり道尾秀介さんの作品は面白い。
    言葉選びや文章も頭の中でイメージしやすくすっと映像が思い浮かぶのに、独特な表現や擬音語を使う。まず単純に小説としての読みやすさの評価が高く、次にストーリーと展開が神がかっている。
    最初は変哲もない話で何が伝えたいかモヤッとしているが、後半にかけての伏線回収で全ての登場人物が絡み合って物語を構成している。

    偶然の重なりで人生が作られていることを感じる良い作品だった。

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    2025年06月04日
  • きこえる

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    久しぶりの道尾秀介さん
    震える

    本当にどの物語もよくできている
    『企画』的要素は満載だけど
    引けを取らない文才で
    ストーリーもわかりやすくて面白い
    『セミ』が一番よかったかなぁ

    最後の『死者の耳』はちょっと反則…?

    ようやく読める!!って期待大の作品は
    だいたい自己ハードル高めに作ってしまいがちなんだけど
    ちゃんと超えてくれる道尾さんすごいです

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    2025年05月26日
  • シャドウ

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    完全に騙されました。ストーリーが二転三転して、怪しいと思ってた人が、聖人だと思ってた人が……
    読みながら抱いていた違和感もミスリードでほんとに見事でした。
    小学生が受け止めるには重すぎる真実だったけど、読後感は良いです。

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    2025年05月17日
  • シャドウ

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    向日葵の咲かない夏が良かったので道尾俊介作品を読んでみた。
    見事な伏線回収とミスリードで一気読みしてしまった。
    道尾俊介作品はとにかく展開が良くて、読み心地が気持ち良すぎる。嫌な予感をさせるのがうますぎるし、中だるみが一切ないのが凄い。これからも道尾俊介作品を読んでいきたいと思う。
    人の強さを考えさせられるいい話だった。

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    2025年05月12日
  • きこえる

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    QRコードで音声を聞きながら読むホラー。音声が聴けるのと聴けないので解釈が変わる話とかもあってなかなか面白い。ただ、音声を聞きながら先を読んじゃったりしたので、両方味わうためには時間がいる!笑 これぞ、拡張する現代小説って感じじゃない?

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    2025年05月04日
  • 向日葵の咲かない夏

    購入済み

    予想ができない

    あまり本を読んだことがなく、久しぶりに読んだのが『向日葵の咲かない夏』でした。きっかけはYouTuberの小澤ゆうたさんが紹介していたので気になり読み始めました。小説があまり得意でない方でも、スラスラと読めてしまいます!途中から早く結末を見たくて、気づいたら長時間読んでいました笑笑
    ミステリーなどが好きな方本当にオススメです。
    最後のどんでん返しに驚きました

    #深い #スカッとする #ドキドキハラハラ

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    2025年04月25日