道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『いけない』はあんまり良いなと思わなかったのですが…
『いけないII』はめちゃめちゃ好みでした!
全ての章が読みやすくて推理しやすい。一章だけはネタバレ見て理解しましたが、写真の違和感には気付けました。二章、三章は写真をみる前になんとなーく予想できて、その通りだったので嬉しさが込み上げてきました。
少し痛々しい描写もありましたが、そんなところも自分の好みで、想像しながら読み進められました。
『いけない』もそうでしたが、最終章のまとめ方がすごく上手で読後も良かった?けど良くなーいって感じの印象に残る一冊でした。
小澤姉妹のご両親が大変不憫で可哀想です。
滝に祈っていれば何か変わったでしょ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【本書の楽しみ方】
1まずは各章の物語をお楽しみください。
2各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。
3写真をみることで、それぞれの〝隠された真相〟を
発見していただければ幸いです。
前作をはるかに凌ぐ“どんでん返し”と“伏線回収”。
「写真」の真相を見抜いたとき物語は一変する。
道尾秀介が仕掛ける体験型エンタメの金字塔、再び。
ミステリー好きにはたまらない、この構成。「体験型エンタメ」っていうフレーズがぴったりで、章の最後の写真とさらにはQRコードでヒントまである。
難易度も高すぎず、満足度が高いです。
どっぷりハマりました。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回もまた最後まで欺されました!
途中から、役者さんが紛れ込んでるのかなぁとの予感もしましたが、下手に予想せずに読んだ方が物語にのめり込める気がしたので、あえて欺されにいきました。
『カラスの親指』もそうでしたが、みんなで考えた作戦を実行している時が一番ドキドキします。なぜかいつも途中で不穏な出来事があって、予定通りに進まなかったりするんですよね。でもそれが面白い( ー̀ωー́)⁾⁾ウンウン
あと、缶詰のフタ、ライター、セロハンテープで合鍵を作る方法には驚きました。
ライターで鍵をあぶり、すすで真っ黒になったらセロハンテープを貼りつけて剥がし、鍵のかたちを型取る。
その後、缶詰のフタに鍵の -
Posted by ブクログ
ネタバレ青春謳歌劇。4人の男女の恋愛やミステリが絡まって、泣いたり涙ひっこんだり。いつも仕掛けにハマります。
想像の上をいくんだよなーもっとハマりたい!
間宮の「好きな相手に話しかけるときは体内で女性ホルモンが盛んに分泌されて、自然と声が高くなる」ってあるけど、ほんとかな?
以下はお気に入りの文引用です。
「しかし、外はひどい雨。しばらくはここにこうして座っているしかない。」
「秋内の頭の中は葛藤と困惑で満たされた。どうする。どうしよう。どうしましょう。」
「塾なんて行かないよ。あれは親に夢を売りつける、ただの商売だから」
「高校生だもん。付き合ったり別れたり、忙しいよ」
「人間だけが自殺するんです -
Posted by ブクログ
ネタバレ嘘をついている人は誰か。そういったロジックが多い道尾秀介作品。物語野中でだまされる登場人物だけでなく読み手側を裏切る手法は、今回もびっくりさせてくれました。
こういうギャップはリアルでも魅力的な部分として伝わるけれども、ギャップこそがよりキャラクター性を高め、人間らしくするのかもしれない。兄弟愛、兄妹愛がすてきです。
以下は気になった文の引用です。
「この死体を殺す」
「いまの自分は、とにかく「普段どおり」でいなければならない。」
「どこまで行けば、自分は最悪にたどり着けるのだろう。」
「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなきゃいけない。たとえ血が繋がっていても、いなくても。」