道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ道尾秀介さんのOfficial Webサイトに「あなたへのオススメ作品検索」というのがあり(心理テストみたいで楽しかったのでお時間ある方はぜひ♪)、
やってみたらこの作品をオススメされたので読んでみた。
そしたらやっぱり面白くて、読んでよかった。
奈津美の嘘がいつバレるのかヒヤヒヤしたり、
まめとでっかちの写真は遺影じゃなくてホッとしたり、
中江間建設の消石灰流出の隠蔽事件は、え?そうだったの?だったり、
どんどん話がつながって楽しかった。
道尾さんの地の文が好き。
あれは何と呼ぶのだろう、とか挟んでくる感じ。
語り手の気持ちに入り込めて、するっと読める。
エピローグで源哉と歩実が変わ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ前半は子供たちが抱く負の感情の連続で重い。
そして降り続く雨が気分をさらに重くさせる。
それも主人公が子供たち…
子供たちが不幸になる話は嫌だなぁ、失敗だったか
もしれないと思いながら読み進めた。
辰也が里江を拒絶した理由は理解できるし、大人で
もそういう感情はなかなか他人とは共有しない。
楓が真実を蓮に話さなかった理由も理解できる。
でも!そのおかげで圭介が変な誤解と想像をしてし
まったし、蓮があんなことを…
でもそういう事をはじめ、他の何気ない、無関係の
ように見えてた小さなピースも一緒に繋がって、大
きな絵になる様は読んでいて楽しかった。
あとがきの橋本さんのような解釈は私には思いもつ -
Posted by ブクログ
なんか、いいミステリ読んだなーよりもいい小説読んだなーってなった。ミステリーやどんでん返し系の本としても素晴らしいのはさることながら、単純に物語としても良い気がする。伏線を上手く張り巡らせて、綺麗に回収したりする小説も好きだが、そういったものは割と主人公やその他の登場人物を深掘りするパートが薄くなりがちで、登場人物それぞれの気持ちに入り込みにくいことが多い。殺人ミステリーであれば、犯人の動機を理解しにくく、「なんで殺したのか?」が腑に落ちないことが多い。その点この作品は主要人物の背景についても触れられていて、すごく物語に厚みが出ていたため、ただのどんでん返し系としてではなく、1つの事件・1人の