道尾秀介のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
母を亡くし、継父と暮らす添木田蓮、楓の兄妹。
父母を亡くし、継母と暮らす溝田辰也、圭介の兄弟。
"家族"がテーマのかなり重めの作品。
複数視点で物語は進んでいく。
タイトルにもある通り、"雨"がキーワードになってくる。台風により雨が降り続くが、終始薄暗く不穏な雰囲気が漂っている。
雨が降っていたから、こんなことになってしまった…?雨が降っていなければ…?
登場人物の心理、降り続く雨、そして龍の描写が良かった。
「想像は人を喰らう」という表現が出てくるが、添木田兄妹も溝田兄弟も、そして読者の自分も、想像と思い込みで決めつけてしまっていた部分があ -
Posted by ブクログ
ネタバレ道尾秀介6作目
やっぱり読みやすいし引き込まれる
後半はいつものごとく一気読みだった
終始陰鬱で重めな雰囲気だけど
雨の日に是非
■兄妹(兄弟)
兄弟って大体は、血が繋がっていて幼い頃から一緒に育った年の近い人間
両親と同じく唯一無二の関係性だなぁ
喧嘩をすることもあるが二組ともお互いのことをよく見ていて、気づかれていないと思っている心の内も読まれていた
心の奥では互いを気遣って心配しあっている、いい関係性だ。
■あとがき
解釈は色々とあるんだろうけどあとがき見るとより楽しめる
本編が気になって章の間のニュースは流しぎみに読んでしまった…
地理の知識もガバガバだし…
二組の兄妹(兄弟) -
Posted by ブクログ
ネタバレがまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。
1.弓投げの崖を見てはいけない
5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。
しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。
結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっ -