道尾秀介のレビュー一覧

  • 貘の檻

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    道尾作品の独特の雰囲気、不気味さ、徐々に迫り来る真相が同時に味わえる物語だった。特に夢の描写はこの気持ち悪さこそが道尾秀介だ!と叫びたくなるくらいファンとしてとても嬉しくなった。「向日葵の咲かない夏」越えの衝撃は言い過ぎかもしれないが、それでも劣らないほどの衝撃はしっかり受けた。圧巻の小説なのでぜひ。

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    2024年10月28日
  • 透明カメレオン

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    漫画のような展開で油断していた。ラストに明かされた真実には胸が苦しくなったし温かさもあった。存在するって当たり前じゃないし、脆いもの同士の積み重ねなんだろうなと再確認できた。数日経ったらまた忘れるんだろうけど、度々思い出したい。

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    2024年09月14日
  • スケルトン・キー

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    まんまと騙された。
    章ごとに感じる違和感はなんとなくあったし、サイコパスの例のあたりで気づけたのかもしれないけど、、、
    サイコパスだしな〜で納得していた〜。
    相変わらず描写が鮮明すぎて、文章なのにグロかった。
    とにかく最後まで一気に面白かった!

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    2024年08月31日
  • 光

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    ネタバレ

    よかった。とてもよかった。
    こんな子供時代を過ごしてみたかったと思わせる一作です(ただし危ない目に遭ったのを除く)。

    仲間たちもすごくいいですよね。間違った行動をしてしまう時もあるけれど、それが仲間のためっていうのがすごく素敵。

    夢を語り合って、それが叶ったり叶わなかったりするのも結構リアル。

    あと余計なことかもしれませんが、最初の赤い水の物語で、この作者の別の作品が頭をよぎって、また狂った少年が出てきたと思いましたが、全然勘違いでした。すみません清孝くん(汗)。

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    2024年08月22日
  • 鏡の花

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    この本全体が一本の大きな木のように思えた。あちこちに伸びていく枝葉のように、物語は違った方向へ進んでいく。

    最後はたくさんの物語と思いを乗せながら一本の木として光に向かって伸びていく様を思わせた。

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    2024年07月25日
  • 光媒の花

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    とても面白かったです
    短編集と思いきやそれぞれの話の時間軸や登場人物などがつながっている。
    途中で風媒花の説明シーンがある。
    風媒花は風を媒介して受粉する花らしい。
    光媒の花という作品名はまるで次の話次の話と読み進めることによって咲く花(本作)のようだ
    解説にもあったが最初は短編のつながりに少し強引さを感じたこともあった
    しかし個人的には世の中のつながりは思ってるよりも身近にあってそれぞれが繋がっていてそれぞれに光があるんだというメッセージなのかなと思った

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    2024年07月21日
  • 月と蟹

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    直木賞受賞作品です。
    舞台は鎌倉。小学4年生という
    幼い少年の心の内を描いた小説です。秘密基地的な遊び、子ども時代特有の生き物に対する残酷さ、背伸びをした悪い遊びなどを描きつつ、話は進んでいきます。

    主人公の慎一、春也そして鳴海という同級生。皆、家庭や過去に悩みを抱えています。
    基本的には慎一の内省を描いた暗めのタッチですが、クライマックスでの疾走感溢れる文体と、ラストの静かな終わり方が印象的です。

    小学生の高学年という、子供から脱皮していく微妙な時期の心のうちを見事に描いた素晴らしい作品です。



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    2024年07月07日
  • 光

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    切なく、郷愁を誘う少年たちの物語。
    それぞれの小さな胸の裡にある未完成な思いや大きな夢を、宝物のように大事に読んだ。

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    2024年07月01日
  • 貘の檻

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    闇の中を微かな光明を頼りに少しずつ這い進むような話だった。
    夢の話は、怖いのに目を逸らすことができないような奇妙な引力があった。

    人間は怖いけれど助け合うこともできるっていう希望を持ちたい。

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    2024年06月23日
  • 光媒の花

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    哀しさと苦しさと辛さと、そして一筋の光が見えるような一冊だった。人生は一色ではなく、どのような色に彩られた人生だったかその最期に見えるだろうか。

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    2024年06月18日
  • 光媒の花

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    ネタバレ

    各作品が完成されているのに、全部どこか繋がっていて光はどんな時も見えるはずっていう最終章のメッセージが好きだった。
    第一章の美の狂気みたいな気持ち悪い描写が最高においしかったです…

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    2024年05月23日
  • 鬼の跫音

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    地味にずっと気になっていた道尾さんの短編集。
    いやーーー、全話怖かった。
    6篇からなる短編集でしたが、いずれも最後に唸らされ、流石道尾秀介!となりました。
    物凄い殺戮シーンやトリック、とんでもない動機などはありません。
    しかし、語り手の持つ特徴•プロットにより、ここまで恐ろしさを感じされられるなんて…
    全然落ちの予想がつきませんでした。
    また、「冬の鬼」では、幻想的な表現も用いられていて、それがまた不気味でいい味が出ていました。
    ミステリーでもありホラーでもあり。
    やはり道尾秀介の作品は面白いです。

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    2024年05月10日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    ネタバレ

    がまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
    5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。

    1.弓投げの崖を見てはいけない
    5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
    犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。
    しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。
    結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっくり、よく読めば誰が跳ねられたのか分かるそうです。時間がある時にまた読み返してみます。

    2.浜田青年ホントスカ
    一番短いお話でしたが、実は一番心に残りました。
    この短さの中で読者を驚かせる展開が書けるのは流石だと思いました。
    最後はやはり、殺さずに一緒にいる選択を選んだのでしょうか…?

    3.不可能犯罪係自身の事件
    王道の推理モノのような雰囲気を醸し出していながら、予想外のトリックが使われたので驚きました。実際に2部屋を使って行うとするとかなり大変そうな気が…。

    4.大黒天
    あくまでこの5作品の中では、日常に近いというか、一番平和なお話だったと思います。
    非日常の世界を3連続で読んできたので、あまり共感が得られないかもしれませんが、何故だかすごくほっとしました。

    5.Gカップ・フェイント
    スポーツにはほとんど興味がないのですが、この事件の推理をするのは面白かったです。結末は意外と単純でしたが、『不可能犯罪係自身の事件』よりもトリックに納得がいったというか、腑に落ちました。

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    2024年05月09日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    雷神を読んで、この作者の別作品も気になったので手に取りました。
    雷神同様に、本書も読んでいてその情景を読者が想像しやすい作品です。とくに登場人物の息遣いが伝わってくる……というか、過剰な心理描写もないのでとても読みやすい一冊でした。

    中身については風吹けば桶屋が儲かるというかバタフライエフェクトというか……。

    ここに自分が存在する理由って、いろんな事象が重なっている結果なのだなと思わせられます。
    そして終盤の伏線回収といいますか、答え合わせは美しいですね。ああなるほどな……と感じるばかりです。

    良い作者見つけました、自分を褒めたい笑

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    2024年05月02日
  • 光

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    存在しないはずの記憶が思い起こされる物語。子供時代の好奇心や、仲間といる時のワクワク感が目の前に浮かんでくるようだった。ラストの目が離せない展開もハラハラしておもしろかった。もう戻れないんだな、と切なくもなり、余韻がしばらく続くような小説だった。

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    2024年04月28日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    購入済み

    えぐい

    騙された

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    2024年04月27日
  • 月と蟹

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    小学生の少年がヤドカリ様に祈りをするというストーリー。子供ならではの残虐性や考え方など、もう子供じゃない自分が読むと感慨深いものがあった。大人になるということについて考えさせられたのもよかった。物語自体はすごくダークで惹き込まれる。誰もが経験したことのある感情が比喩を用いて明瞭に描かれており、共感することが多かった。直木賞は伊達じゃないと思われされる作品だった。

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    2024年04月14日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    めぐりあわせ

    あれがあったら、これがなかったら
    考えてしまう
    でも過去違う選択をしていたら今の自分はきっといない
    今生きてるんだから生きるしかない

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    2024年04月13日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。

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    2024年04月06日
  • 貘の檻

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    閉鎖的な村で起きた過去の出来事が重すぎる。しかしそれでも道尾秀介さんの得意とする最後に解けていく謎、すれ違いからの殺人のやるせなさ等、読んでしまう…。
    デビューから約10年経っての作品で、まだまだホラー気味がある作風。昨今では様々な試みの作品が多い中で、どっぷりと暗い気持ちになれるのが『貘の檻』だ。

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    2024年03月02日