道尾秀介のレビュー一覧

  • 鬼の跫音

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    地味にずっと気になっていた道尾さんの短編集。
    いやーーー、全話怖かった。
    6篇からなる短編集でしたが、いずれも最後に唸らされ、流石道尾秀介!となりました。
    物凄い殺戮シーンやトリック、とんでもない動機などはありません。
    しかし、語り手の持つ特徴•プロットにより、ここまで恐ろしさを感じされられるなんて…
    全然落ちの予想がつきませんでした。
    また、「冬の鬼」では、幻想的な表現も用いられていて、それがまた不気味でいい味が出ていました。
    ミステリーでもありホラーでもあり。
    やはり道尾秀介の作品は面白いです。

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    2024年05月10日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    ネタバレ

    がまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
    5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。

    1.弓投げの崖を見てはいけない
    5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
    犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。
    しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。
    結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっ

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    2024年05月09日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    雷神を読んで、この作者の別作品も気になったので手に取りました。
    雷神同様に、本書も読んでいてその情景を読者が想像しやすい作品です。とくに登場人物の息遣いが伝わってくる……というか、過剰な心理描写もないのでとても読みやすい一冊でした。

    中身については風吹けば桶屋が儲かるというかバタフライエフェクトというか……。

    ここに自分が存在する理由って、いろんな事象が重なっている結果なのだなと思わせられます。
    そして終盤の伏線回収といいますか、答え合わせは美しいですね。ああなるほどな……と感じるばかりです。

    良い作者見つけました、自分を褒めたい笑

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    2024年05月02日
  • 光

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    存在しないはずの記憶が思い起こされる物語。子供時代の好奇心や、仲間といる時のワクワク感が目の前に浮かんでくるようだった。ラストの目が離せない展開もハラハラしておもしろかった。もう戻れないんだな、と切なくもなり、余韻がしばらく続くような小説だった。

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    2024年04月28日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    購入済み

    えぐい

    騙された

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    2024年04月27日
  • 月と蟹

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    小学生の少年がヤドカリ様に祈りをするというストーリー。子供ならではの残虐性や考え方など、もう子供じゃない自分が読むと感慨深いものがあった。大人になるということについて考えさせられたのもよかった。物語自体はすごくダークで惹き込まれる。誰もが経験したことのある感情が比喩を用いて明瞭に描かれており、共感することが多かった。直木賞は伊達じゃないと思われされる作品だった。

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    2024年04月14日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    めぐりあわせ

    あれがあったら、これがなかったら
    考えてしまう
    でも過去違う選択をしていたら今の自分はきっといない
    今生きてるんだから生きるしかない

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    2024年04月13日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。

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    2024年04月06日
  • 貘の檻

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    閉鎖的な村で起きた過去の出来事が重すぎる。しかしそれでも道尾秀介さんの得意とする最後に解けていく謎、すれ違いからの殺人のやるせなさ等、読んでしまう…。
    デビューから約10年経っての作品で、まだまだホラー気味がある作風。昨今では様々な試みの作品が多い中で、どっぷりと暗い気持ちになれるのが『貘の檻』だ。

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    2024年03月02日
  • 風神の手

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    めちゃ、良かった!

    根底にあるテーマは「許し」
    だと感じた。悪事をはたらいた人も
    事情があって、許し合うことで、最後は
    みんなが、ひとつの情景に溶け込むような美しいラスト。ウミホタルは
    読者の心の中で、光るかのごとく。

    頭の中に
    登場人物や風景が
    自然とうかんで、
    なんだか香りや風や
    光や影まで感じられる
    素晴らしい文章。

    少年少女の淡く苦い恋。
    小5のまめとでっかちコンビの友情と冒険。
    この2つの話が
    繋がって、
    他の登場人物たちやエピソードも
    繋がって、
    パズルのピースが綺麗にはまっていく感覚が、心地よい。



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    2024年02月27日
  • 光媒の花

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    各章で前章の登場人物が主人公となる構成となっており、6章から成る作品でありながら、繋がりある1つの世界観を感じることのできる連作短編集。
    一言で説明すれば、前編3作は哀しいほどに純粋な衝動をテーマにしたイヤミスで、後編3作は家族愛を描いている。
    個人的には4作目の「春の蝶」の温まるラストが好きだった。
    道尾作品には、いつも主要登場人物の子供に心を持っていかれてしまう。

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    2024年02月02日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    匿名

    購入済み

    してやられた

    ストーリーはとてもまとまっていて読みやすく、それでいてしっかり伏線も散りばめられていて、終盤にひっくり返される…ディズニーのアトラクションで例えるなら、スプラッシュマウンテンのようなドキドキがあった

    #感動する #ドキドキハラハラ

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    2024年01月16日
  • シャドウ

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ゾクゾクしたぜ!

    父親と息子のハートフルな話だと思っていた。いや、間違いとまでは言わないが、ミステリーとの融合があり、新たなジャンルを開拓したようで鳥肌が止まんねぇよ!

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2024年01月13日
  • 骸の爪

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    ネタバレ

    なんか事件が起きてそうで特に起きていない前半。道尾さんの作品は、そんな感じで進み、実はいろいろと伏線が散りばめられていると感じる。この作品も後半に向けて物語がどんどん加速していく。真備のキャラは好きだけどもうちょっと周りに真相教えてあげてたら被害は少なくなるんじゃないかなぁとか思う。

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    2023年12月01日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    思い込みが激しい人ほど騙される作品。
    解説にもある通り、文体が軽くて読みやすかった。
    片眼の猿という意味と、この本の主題が面白かった。

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    2023年11月27日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    自分の理解力が乏しいせいかスッと理解できるものが少なかったけれどコンセプトとしてはとても良いと思った

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    2023年11月24日
  • 鬼の跫音

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    全編残すことなく全てのシーンが暗くて冷たくて異様。シンプルかつ無駄のない文章で描かれる底気味悪い6つのストーリー。
    最後は毎回どんでん返し。予想できてしまうところも多かったけどそれでも満足できる面白さでした。

    鬼という言葉の語源は「隠(オヌ)」、つまり目に見えない存在を指す言葉だそうで、語源の通り人間の中に潜む見えない狂気、悪意、醜さ満載のストーリー。見えないものの恐ろしさ、見えないが故の薄気味悪さ。ゾワゾワさせられました。

    まさにこの短編集全部に共通するテーマがずばり綴られていたので作中文の引用を。
    …ケモノは、べつに珍しいものではない。昔もいまも、誰の胸にだって棲みついているものなのだ

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    2023年10月30日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    購入済み

    結末で全てOK

    切なくて、ホロッときて、爽やかな気持ちにさせてくれる最高の結末。
    ミステリーのカテゴリーを超えた家族の物語

    #ドキドキハラハラ #泣ける #感動する

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    2023年10月30日
  • 月と蟹

    購入済み

    中二病前夜の年頃を描く

    ⚫️小学校高学年とは、何も分かっていないようで大方のことは識っている年頃だ。そんな子供達の心象言動について、空恐ろしいほど鋭く生々しく描かれている。⚫️それにしても、養育とは難しい。この物語で、子供にとって肉親は胸襟を開ける相手ではなく、教師は登場しない。大人から子供への接し方を考え込まされる。⚫️大人は子供を少々ムリがあっても一人前に扱うことで、真に頼られる存在となり得るのかもしれない。これは大人と子供を目上と目下に言い変えても同じであろう。自分の職場での目下に対する態度が脳裏に去来し反省しきりである。

    #深い

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    2023年10月07日
  • 光媒の花

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    これは、どうジャンルわけしたら良いのか…。ミステリ?道尾秀作さんの作品は、これで3作目。でも、初めて「この作家好き!」、とはっきり思った。短いお話なのに、ちゃんとオチがあって、そのオチが怖い!急に意味がわかって、その途端ひゃっ!、と背筋が凍る感じ。しかも、ダラダラと説明もしない。「え!」、と不安になる読者を置き去りに、ストン、とお話は終わりを迎える。そんな短いお話がモザイクのようにつながって、一つの作品になる。見事としか言いようがない。

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    2023年08月22日