道尾秀介のレビュー一覧

  • 本格王2022
    みんな良かったです!
    読んだことのない作家さんのお話は興味深く、次に読む本をどれにしようかな~、と迷ってます!
  • 月と蟹
    小学生の男の子が主人公だけれど、とてもヘビーな心理描写だった。初めて本物の殺意を抱いた少年がどんな顔をしていたか、考えるだに恐ろしい。
    ただただ友だちと馬鹿なことをして笑い合っていた頃から、闇が押し寄せるまでの経緯が、丁寧に大胆に描かれていて引き込まれた。少年が色んな気持ちを味わうのがひしひしと伝わ...続きを読む
  • 球体の蛇
    「あのころ世界には、大人と子供しかいなかった。男と女なんてなかった。両親や乙太郎さんや逸子さんは単に大人で、自分たちは単に子供だった。」

  • 月と蟹
    もう少し爽やかなことが起きてもいいような舞台(海のある田舎、葉山かな?)で、すごくグロい、ハラハラしてしまうような日々の描写。
    しかし、なんていうか子どもたちは人の心が読めすぎ、爺ちゃんを除いて大人たちは何も気づかなすぎ(気がついても見なかったことにするのも含めて。)大人と子どもの違いなのか。
  • 光

    スタンドバイミーのような作品
    ミステリーかなと思って読んでたから毛色が違くておどろいたけど、これはこれで大好き
    少年の頃の思い出が蘇ってくる、、
    最初のページから騙されてるだなんて思ってなかった笑
  • 月と蟹
    大人と子供の境目、見えないのに確かにある気がしている。「子供なんだから」「大人のくせに」日常会話にもよく出てくる。乳飲み子にはなかったはずのドロドロとした負の感情は、いつから子供の心に芽生え育ち始めるのだろう。自分の古い記憶に、楽しさや喜びと同じ数くらい、憎しみや恨みなんかもあることを、この子たちの...続きを読む
  • 貘の檻
    小さい頃にみた恐怖を大人になって蘇り息子と一緒に生まれ育った村へ過去と向き合うために訪れる。
    引き込まれていく描き方に最後までハラハラしながら読み終わる。

    田舎の長閑さが伝わり時間がゆっくり流れていく描写も素晴らしいと思う。
  • 月と蟹
    国語の受験問題に出てくる本って、問題の中ではわからなかったけど、ちゃんと読んでみるとこんなに面白いんだって気付かされた本。
    向日葵の咲かない夏と同じ著者って知らなかった。
    グロテスクでダークな表現が上手で、すごく好みな文章。
    他の作品も読みたい
  • スケルトン・キー
    内容はもとより、言葉選び、構成、ちょっとしたトリックが合わさっていて、一気に読み進んでしまう笑
    残酷な描写も多い気もしたけど、題材を考えると妥当なのかなと思う...
    とりあえずもう一回読む笑
  • 風神の手
    一章ずつに分かれているけどストーリーは時間軸を変えながらすべてが繋がっている。
    なんか不思議な構造だなぁと思いながらも、それぞれの人生、その人たちの生きた時代を追体験していく感じで読みました。
    誰の人生でも、こういうことが起こっているんだとは思うけど、改めて物語として読むと、すごいなー。

    奇跡とい...続きを読む
  • 満月の泥枕
    2021.8.1
    いや本当に面白かった。
    こんなに小説で笑ったことない。
    笑うだけじゃないのさ
    涙も出ちゃうの。
    泣き笑いさ、ほんと。
    疲れてて顔に何度も本は落ちてきたけど
    でも読む前は楽しみで
    仕事してても続きが気になる本でした。
    '
    汐子がすごくいい子で
    二美男と汐子のこの先もずっと応援したい...続きを読む
  • 満月の泥枕
    銭湯でふやけながら読みたい。読んじゃダメだけど
    。強さってなんだろうと思ふ。正解に辿り着く力ではなく正解を求める力なんだろうな。人間味。
  • スタフ staph
     人違いで拉致されたアラサーのヒロインが、自分でもよくわからないまま、なぜか事件に首を突っ込んでしまう。軽快なテンポ、展開も早く、楽しく読み始めることができる。第四章までは、概ね、このような疾走感にあふれた内容が続く。
  • 背の眼(上)
    読みたくて購入したにも関わらず、ながく積読になっていた第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞の著書デビュー作品。

    休日を利用して上下巻の一気読みでした。

    上巻はホラー要素も強く、夜中に読みながらふと背後が気になったり...

    ミステリー作品は好きな為、これまでもそこそこの冊数を読んできましたが、な...続きを読む
  • 風神の手
    第一章 心中花 Shin-chu-ka
    第二章 口笛鳥 Kuchibue-dori
    第三章 無常風 Tsune-naki-kaze
    エピローグ 待宵月 Matsuyoi-no-tsuki

    それぞれに別の物語なのに、少しずつ関係がある。もしもの分岐点が数知れずあって、今の状態になっているの...続きを読む
  • 風神の手
    道尾秀介作品の、様々な色の謎と不安と情景が少しずつ絡み合って糸になり、それが最後にはモザイクアートのように浮かび上がる…そんな展開が大好きだ。
    世界観に没頭してしまうので、次の日休みの夜に一気読みが理想。
    ぼやけていたものが鮮明になっていく心地良さは本当に癖になる。眠かったはずなのに目が冴える。時間...続きを読む
  • 球体の蛇
    若さ故の過ちと言えど決して取り返すことのできない過ちを犯したと後悔する友彦、そして痛みを抱えたまま人生を過ごす人達。

    人であるが故の悲しさの様な物がひしひしと伝わって来て乙太郎の死には泣かされました。

    サヨ、智子も怖さを潜んでいたけれどもしかして本当に怖いのは始終、優しさを携えていたナオだった...続きを読む
  • 風神の手

    引き込まれる作品

    道尾さんの作品は好きで読んでいますが、一人一人の物語が想像しやすく読みやすいです。
    最後の意味深な感じとか考えさせられました。
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~
    綾辻行人対談集。ミステリの話題がいっぱい。面白そうな本の話題もいっぱい。それぞれの作家さんのこだわりなども知ることができて、とにかく楽しい一冊です。
    だいたい読んでいる作家さんが多かったので、読みたい本が爆発的に増えるということは幸いにしてありませんでしたが。積んでいる本が多いのでそれらをさらに読み...続きを読む
  • 満月の泥枕
    始めはさほど期待した?わけではないが、ちょっとしたミステリにどんでん返し。インディジョーンズばりの活劇にペーソス。さすが道尾秀介と感嘆