道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレがまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。
1.弓投げの崖を見てはいけない
5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。
しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。
結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっ -
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Posted by ブクログ
全編残すことなく全てのシーンが暗くて冷たくて異様。シンプルかつ無駄のない文章で描かれる底気味悪い6つのストーリー。
最後は毎回どんでん返し。予想できてしまうところも多かったけどそれでも満足できる面白さでした。
鬼という言葉の語源は「隠(オヌ)」、つまり目に見えない存在を指す言葉だそうで、語源の通り人間の中に潜む見えない狂気、悪意、醜さ満載のストーリー。見えないものの恐ろしさ、見えないが故の薄気味悪さ。ゾワゾワさせられました。
まさにこの短編集全部に共通するテーマがずばり綴られていたので作中文の引用を。
…ケモノは、べつに珍しいものではない。昔もいまも、誰の胸にだって棲みついているものなのだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めから読み返して伏線を回収していきたいと思う作品。
登場人物同志の細かい心理描写が過去の出来事、体験に対する直感的な共感であることが多かった。
飛躍してしまうようだが、
「他人の過去の出来事に触れる時、似た体験をしていて心情がわかる事と、その人自身に寄り添うことのどちらが大切なのか」
と読書中に考えてしまった。実際に、夏都は最後まで智弥の気持ちを菅沼先生の体験に投影することで理解していたようだが納得はしていない様子で、人との間の愛情をただ信じることでしか寄り添うことができていなかった。
だが、分からなくたって愛していたいと思うのではないか。分からないからこそそばにいて、いつか過去に触れて