あらすじ
添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。――そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか? あなたの胸に永劫に刻まれるミステリ。大藪春彦賞受賞作。
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最高に面白かった!面白いという表現は不適切な内容かも知れないが、別々の兄弟と兄妹がどう交わるのか?初めは全く関係ないように見えて徐々に明かされる伏線回収はさずが道夫さん!さすがです。
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蓮&楓の兄妹と、辰也&圭介の兄弟とその継母・里江さんの2組の家族とも、どうか幸せになってほしい。
蓮&楓の継父の睦男さん、仕事を探していたことをちゃんと子どもたちに話してくれれば良かったのに!
「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなきゃいけない。」
蓮のこの言葉が圭介に響いたし、きっと辰也にも響いたと信じている。
文庫の解説が良かった。
考察が鋭すぎる!
バーの常連客同士で解説を頼み、頼まれる関係。
おもしろいなー。
ハブのニュースとか、電話線が切断されたニュースとか、救いを残してくれる結末で安心した。
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こういう救いのない話が大好物、そして道尾秀介は本当に文章が面白くて没入感がすごい〜!!
胸糞あり、ハラハラありで最後までノンストップ。
ええぇ!まさかそんな展開!となったけど、見事に色んな伏線が回収された〜。
評価は☆5弱というくらいかな。
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没入感よ〜!龍神の手汗。
訳ありな家庭に暮らす兄弟と、近しい境遇の兄妹との2重螺旋で進む物語。
もちろん部分的に接点が生まれ、関係性や謎が深みに、、
もう途中から止まりませんでしたよ。深夜3時過ぎましたけど!(自業自得)
ちょいちょい太字になっている謎なフレーズなども、後書きで橋本満輝氏が予測回収していて2度美味しい。
次のを買います。
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嘘をついている人は誰か。そういったロジックが多い道尾秀介作品。物語野中でだまされる登場人物だけでなく読み手側を裏切る手法は、今回もびっくりさせてくれました。
こういうギャップはリアルでも魅力的な部分として伝わるけれども、ギャップこそがよりキャラクター性を高め、人間らしくするのかもしれない。兄弟愛、兄妹愛がすてきです。
以下は気になった文の引用です。
「この死体を殺す」
「いまの自分は、とにかく「普段どおり」でいなければならない。」
「どこまで行けば、自分は最悪にたどり着けるのだろう。」
「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなきゃいけない。たとえ血が繋がっていても、いなくても。」
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前半は子供たちが抱く負の感情の連続で重い。
そして降り続く雨が気分をさらに重くさせる。
それも主人公が子供たち…
子供たちが不幸になる話は嫌だなぁ、失敗だったか
もしれないと思いながら読み進めた。
辰也が里江を拒絶した理由は理解できるし、大人で
もそういう感情はなかなか他人とは共有しない。
楓が真実を蓮に話さなかった理由も理解できる。
でも!そのおかげで圭介が変な誤解と想像をしてし
まったし、蓮があんなことを…
でもそういう事をはじめ、他の何気ない、無関係の
ように見えてた小さなピースも一緒に繋がって、大
きな絵になる様は読んでいて楽しかった。
あとがきの橋本さんのような解釈は私には思いもつ
かなかったけど、面白かった。
楓と蓮に関しては、胸を張って生きて幸せになって
欲しいので、ちゃんと向き合って欲しい。
Posted by ブクログ
再読。19歳の兄と中学生の妹、中学生の兄と小学生の弟という二組の境遇の似た兄弟と、その周りの大人たちが織りなす悲しい物語。
道尾さんの作品の中でもベスト3に好きな作品です。私の中で道尾さんは、ミステリ作家というよりも純文学作家さんなので、少年少女の心情の機微を丁寧に捉えたこちらの作品は真骨頂。子供達のヒリヒリするような苦しみ。何者かになりたいのに何者にもなれない無力さ、頼りなさ、心細さ。思春期の臨場感がすごい。
Posted by ブクログ
血の繋がりのない親と人生を歩む事になってしまった2組の兄弟(妹)の物語。作中ずーっと雨が降り続いている様子が、すれ違う思いと意外な結末へと導く展開を、しとしとと、ジメジメと、切なさを倍増させていきます!!
感動とハラハラが楽しめる珠玉の作品!!
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すごく良かったです。
道尾秀介先生の作品はどれも好きなんですが、
ドラマチックで、切なくて。
あっと驚くところもあって。
かなりおすすめです!
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「まぁ、俺そのうち痩せてカッコよくなるけどね」
逆裁DL6号事件のあの一言の時の「…は?」と同じ恐怖と戸惑いと鳥肌を味わった。
「オイオイオイ何が起きてるんやちょっと待ってくれ」てなってひとまず本置いてトイレ行って落ち着こうとした思い出。
トイレ出てまたすぐ続き読み始めてそこから一気に読んだ思い出。
全部分かったうえでもう1回読みたいな。
Posted by ブクログ
母を亡くし、継父と暮らす添木田蓮、楓の兄妹。
父母を亡くし、継母と暮らす溝田辰也、圭介の兄弟。
"家族"がテーマのかなり重めの作品。
複数視点で物語は進んでいく。
タイトルにもある通り、"雨"がキーワードになってくる。台風により雨が降り続くが、終始薄暗く不穏な雰囲気が漂っている。
雨が降っていたから、こんなことになってしまった…?雨が降っていなければ…?
登場人物の心理、降り続く雨、そして龍の描写が良かった。
「想像は人を喰らう」という表現が出てくるが、添木田兄妹も溝田兄弟も、そして読者の自分も、想像と思い込みで決めつけてしまっていた部分があった。
道尾秀介さんはどの作品もそうだけど、鮮やかな伏線回収が素晴らしい。そうだったのか!と気づいた瞬間が気持ち良い。
一読では全て気づけないくらい伏線が散りばめられているので、読み終わってすぐ再読するのがおすすめ。
Posted by ブクログ
家族って血の繋がりだけではなく信頼の道筋の方向が同じってことだと思います。
蓮と楓。辰也と圭介と里江さん。
物語の続きは読者に委ねられたのだろうけど、きっと哀しいけど潔い行動を2人はとったでしょうね。
再読だけど途中まですっかり忘れていた。
なので再度楽しめてお得でした(笑)
道尾秀介さんは本当に好きです。
いつも楽しませてもらっています。
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雨が続くなか、様々な不幸の連鎖が起こってしまう物語。
途中までは辰也が怪しいと思わせておいてからのどんでん返しに騙されました。
伏線の回収も見事です。
一点、辰也の机の中の体操服だけはネタばらしが無かったですか、これはやはり辰也が…?
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実の両親を亡くし、義理の親の元で暮らす2組の兄弟の物語です。 雨が4人の少年少女の運命を狂わせる。 常に背景が雨であることが物語の不穏さを一層引き立てているように感じました。 物語が方向をガラッと変え始めてからはページを捲る手を止められないほどにのめり込みました。 雨は人々に被害をもたらすものであると同時に恵みをもたらすもの。 雨雲が途切れ、光が差したように思えるラストが良かった
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ずっと雨が降ってた。
救いがあった結末だなって、傾向的に(?)最悪を想定しつつ最悪になって欲しくないと願いつつだったから、ほっとした。
最後のラジオ、解説と同じ読み方をしてたから、そうあってほしいなって。
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血のつながらない家族の2組が殺人事件に巻き込まれていく。
思い違いによるミスリードは最後まで真実が分からなくて面白かった。
解説にもあったが、ところどころのラジオの意味がわかると、あーっ、てなる。
Posted by ブクログ
些細なほつれが次第に大きくなり事件性を帯びてしまう。似た境遇の二組の兄弟。互いに秘密を抱えある日を境にそれを共有していく。雨というのがテーマであり、物語全体を何処か不穏な状態にさせている。結末を終え彼らがどんな選択をするのか読み手に委ねる形になっている。読み応えのある一冊でした。
Posted by ブクログ
きたきた道尾秀介って感じ。
モヤモヤと気持ち悪い感じ。
お兄ちゃんの蓮が良い子で良かったー!楓は何で蓮に嘘をついたんだろう。
半沢が気持ち悪かったな。辰也も楓を狙った、嫌なやつかと思ったけど、そうじゃなかった。でも‥なんで体操着持っていたんだろう?圭介も良い子だった。
解説がすごくわかりやすくて、なるほど!なるほど!と感心した。
龍は亡くなったお母さんたちなのかもね。お母さんは永遠に子供の味方!
Posted by ブクログ
道尾ワールド炸裂って感じ。
内容は暗く読みながら浮かぶ情景もどんよりとしたものだが、文章が読み易いので感情移入しやすい。
黒幕の存在は結構早い段階で検討が付いたが、後半の伏線回収がとても素晴らしい。
そして、他の方々のレビューでもあったように解説文を読んで鳥肌!
これが正解なら作者の才能に驚愕する。(でもきっとそうなんだろう)
あと、風と雷も楽しみ!
内容は☆3だが解説文も含めて☆4!
解説文を読むために本作を読むべし!
Posted by ブクログ
ラストの怒涛の展開に、読み進める手が止まらなかった。2作続けて道尾秀介作品を読んだけど、やっぱり『御仏の殺人』も道尾さんらしさが出てるんだなと思った。最後まで明かされなかった体操服の謎が気になる。
Posted by ブクログ
常時雨が降っているかのようなどんよりした雰囲気が漂っている。ミスリードが上手く展開がどうなるのか読めなくて面白かったです。
この兄妹あまりにも辛いことが多くて可哀想な気もしました。
Posted by ブクログ
添木田さん家の蓮と楓は継父と三人暮らし。溝田さん家の辰也と圭介は継母と三人暮らし。
九月にやってきた台風に付いた名は「龍の王」。自然界が荒れ狂う中、人間の世界で起きたことに龍の影響があったのかもしれない。
Posted by ブクログ
2組の兄弟の物語が思わぬ形で交差する。
終始暗い雰囲気な反面、作品としてはすごく読みやすい。
さすがのどんでん返しも、道尾秀介だけに最後の最後でもう一捻りがあるのではと期待してしまった自分もいた。
Posted by ブクログ
タイトルの通り、ずっと雨が降っている。内容も血のつながらない2つの家族が主体となり、虐待、継母への不信感など重いテーマが続きます。ですがミステリーとしては伏線が張り巡らされており、引き込まれる魅力があります。
Posted by ブクログ
道尾秀介らしいそれ嘘だったんかいっていうストーリー。終わりが想像させる感じで、珍しく中盤あたりが止まらなかった。主人公が闇に染まるか染まらないかの瀬戸際を責めてハラハラさせる感じが最高。
Posted by ブクログ
雨が降らなかったら、物語はどういう風に変わっていただろう。雨というキーワードに人生を振り回された人々。そして、最後の最後に雨が選択をあたえる物語。
どんでん返しっぽさはあるものの、最後のラジオと雨というキーワード以外には個人的にはあまり面白さを感じなかった一作。ただ、逆にいえばそこだけはとても面白かった。
Posted by ブクログ
救い用の無いとまでは言わないが、閉塞感のある状況設定である。それがゆえに暗い雰囲気で物語は進んでいく。
物語の最後で一組の兄弟には少し明るさが差してくる。
一方の兄弟は、「そうなるよな、、」とあまり良くない結末を推測をして物語は終わる。
自分はあまり解説や後書きは読まない方だが、終わり方にモヤモヤした感じがあったので、何か答えを見出せないかと思い今回は解説を読んでみた。
答えは解説にあった。この解説は必読だと思う。
読まなきゃよかった
凄く暗い気持ちになり、後半は気分が悪くなるほどでした。
登場人物の幼い頃の記憶?とか環境による歪んだ思考について行けなかったんだと思います。