道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレカラスの親指がとても面白かったので、
続編となる本作も読みました!
本作は前作の10年後の世界ですが、またあの魅力的な登場人物たちに会えて本当に嬉しかったです。新登場のキョウやテツもすごくいいキャラでした。
内容としては、詐欺から足を洗った武沢(主人公)がキョウとの出会いをきっかけに、再度メンバーを結集させ大ペテン(前作に続き2回目)を仕掛ける話。
序中盤はすこしだらっと印象もあったが、前作と同様に終盤のたたみかけ(どんでん返しの応酬)
がすごい!
特に、武沢が前作のテツさんと同じ手口でキョウを騙してたのには驚きましたが、そんなことでは終わらず、その後の怒涛の展開!
面白かったです。
前作もそうですが、詐欺というダークなテーマに対し、読後は家族や人の温かさを感じられるとても素敵な作品だと思います。
本作も面白かったですが、前作の方がスケール感、終盤の怒涛の展開への衝撃が大きかったため今回は⭐︎4つとさせていただきました。
前作から見てると、まひろの恋沙汰にはもやっとしちゃいましたね!(武沢視点の気持ち)
また、やひろと貫太郎の息子のテツが10歳にしてはさすがに優秀すぎる。
あと、叶は報われて本当によかった。
タケさんは人情に熱く、やっぱり失敗して騙されてしまうところがいい。
以上、感想でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレYouTubeで紹介されているのを見て、気になったので読んでみた。
だ、騙されたーーー!!
最初から全部テツさんに仕組まれていたとは、全然気づかなかった。
大作戦が終わったときに「意外とあっさり終わるなあ」と思っていたら、最後にこんな種明かしが待っているとは……!
まるでマジックを見ているような感覚で、最後まで読んで「そういうことだったのか!」と気持ちよく騙された。
500ページくらいあったけど、テンポがよくて読みやすく、ページ数を感じないくらいあっという間に読み終わった。
登場人物もみんな憎めないキャラクターで、重すぎず、軽快に読み進められたのもよかった。
ミステリーだけど、読み終わったあとの感じは意外にもスッキリ爽快!
「騙された!」という悔しさより、「うまくやられたな〜!」という気持ちよさが残る作品だった。
特に印象に残ったこと
* 最後まで仕掛けに気づけなかったこと
* 大作戦のあとに、さらに種明かしがあったこと
* テンポがよく、長さを感じなかったこと
* 登場人物がみんな憎めなかったこと
* 読後感がスッキリしていたこと
「最後まで読んで初めて、物語全体の見え方が変わる」感じが面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読む順番は完全ランダムで決め
4-6-5-1-2-3章の順番で読みました。
最後が3章はナシだよと、読み終わったあと軽く頭を抱えました笑
3章読む前までは完璧な順番で読んだなと思っていました。
・6章で精一が死ぬことを知っていたため、唐突な精一の死に対して心の準備が出来ていたこと
・江添の能力についても語られていたため、もやもやしないで1章を読めたこと
・最初に読んだ4章で登場する錦茂が、ニシキモとして2章で登場し天から咲く花を見られたことが判明したこと
2章を読み終わったあとはもう読み終えてもいいと思うほど最高の読後感に浸っていました。
しかし3章を読み、最高の読後感はどこかへと消え去りました。
私が一番好きだった話は5章です。2章と4章、1章と6章はそれぞれ強い繋がりがあり、セットで読んで本領を発揮したという印象でしたが、5章はたった1つの章として段違いに面白いと思います。
10歳とは思えないほどのオリアナの心の強さや、ステラの本心が描かれる場面は、今でも特に強く印象に残っています。
だからこそ3章がとても苦しいのです。
笑わない少女がオリアナを形容する言葉であると気づいた瞬間に気分はどん底へと沈みました。
5章を読み終わった段階ではオリアナはホリーとの別れを受け入れ、ステラとの新しい生活をして幸せに過ごすストーリーを思い浮かべていました。
しかし、3章においてそんな上手くできたお話は無情にも粉砕されてしまいました。
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読み終わったあと思ったことをひたすら文章に起こしてみて、自分は綺麗な話を求めてるんだなと気付きました。
5章は知真目線での話で、オリアナがホリーとの別れを受け入れたなんて書かれていません。そして実際には受け入れられていませんでした。
10歳の子どもが親の、しかもただ唯一の親の死を乗り越えるなんて簡単にできるものでないなと今になってそう感じます。
綺麗な終わり方に強引に当てはめることは、登場人物の感情を半ば無視していることに繋がってしまうのだと痛感しました。
小説などの物語はただの娯楽であり、
ハッピーエンドだと見てよかったと思うし、バッドエンドで気分が沈むなら時間をかけなきゃよかったと思っていました。
けれど、登場人物は私を楽しませるための道具ではなく本の中で生きている人間であると、この作品では感じることができました。物語に対する楽しみ方の幅が広くなったような気がします。
正直、読む順番が720通りあっても大して変わらないだろうと考えていました。ですが、今では、読む順番が違えば絶対にこんな感想を抱かなかったと断言できます。それほどまでに読む順番によって作品の見え方が変わることに、この作品の面白さや奥深さ、そして少しの恐ろしさを感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレn=1の物語
六章の物語の読む順番を、読者が自由に決められるという触れ込みに惹かれて手に取った本作。
読んだ順番は
落ちない魔球と烏→眠らない刑事と犬→笑わない少女の死→名のない毒液と花→飛べない雄蜂の嘘→消えない硝子の星
たまたま作中の時間軸と重なるシルバーウィークの最中に読んだので、より物語に没入できたのが思わぬ収穫だった。
ある章の主人公がある章の脇役としてちらっと登場したり、ある章で訳ありげだった人物が別の章で深掘りされたりと、群像劇好きの私にはたまらない作りをしていた。
読む順番に関しては、一番最初に読んだ『落ちない魔球と烏』のラストが、最後の方に読んだ『飛べない雄蜂の嘘』や『消えない硝子の星』によって、どれだけ奇跡的な光景であるかをやっと実感できたような心地だった。
また単体で読んだ時は消化不良気味に感じた『笑わない少女の死』が、『消えない硝子の星』を読み終えたことで少し光が見えたような、より救いのない終わりになってしまったような…。読後感はともかく、「?」と思った箇所にちゃんと答えが用意されたことでスッキリはした。これ、順序が逆だったらどう感じたんだろう…と一番気になった章だった。
本当に、読む順番によって全く違う印象を抱くことになるんだろう。
繰り返し読みたいというよりは、忘れた頃に読み返してみたい作品。
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Posted by ブクログ
ずーっとどうやって読もうか迷って迷って半年くらい経っちゃった、、、、、
いや、さほど関係なかったかな?とも
思う感じでした。
むしろ飛ばし飛ばしで読んだら、読み落とした一章とかでそう。笑
どんなふうに読んでもいいですよー
っていう本よくあるけど、わたしは割と何も考えずに一から読む。
こちらもそのようにして、一から読んでたけど、逆さになったり戻ったりで、あとどのくらいでこの本終わるんだかわからないのはちょっとなぁ。
なんかそろそろ結末か。
って感じたい。残りのページ数で。
この本で初めて、読み終わるあの数ページをいかにわたしが楽しみにしているのかがわかった!
内容は面白いと思う!
それぞれがリンクしてるのが面白い。
そして、
なぜか
今読んでるのがフィフティピープルっていう韓国の本なんだけど、50人のそれぞれの人生が交差してて、読んでて、あぁーあの人この人か!
っていう本なんだけど。
Nと同じような構成で、
なぜか同じようなときに、同じような本を手にしてしまう不思議に思いを馳せるわたしでした。
#道尾秀介
#一年ぶりの作家さんだった
#面白いのに読んでなかったなぁ -
Posted by ブクログ
『カラスの親指』の続編。
前作は全般的に良かったんだけど、オチというか真相がどうしても納得いかなくて、そこだけが引っかかっていた。だからなのか長いこと積読していたけど、そろそろ続編の今作を読んでみようと思い、手に取ってみた。
今作で特に心に響いたのは、主人公・武沢の深い父性。ひょんなことから協力関係となった少女・キョウのために、仲間たちと知恵を絞り、必死に奮闘する姿に胸を打たれる。
このシリーズの根底を流れているのは、やっぱり家族愛なのだと思う。鮮やかな騙し合いの爽快さはもちろんのこと、「家族」のような存在の窮地に、それぞれが個性を発揮して立ち向かっていく。きっかけも結末も、すべては「家族」という絆で繋がっている。だからこそ、読み終えた後にこれほど温かい気持ちになれるのだと思う。
ユーモア溢れるやり取りとハラハラドキドキの展開を楽しみつつ、最後には爽快な勧善懲悪と温もりを感じさせる作品だった。