道尾秀介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレさくっと読めてよかった。
2章以外は最後の写真を見ても最初すっきりはしなかった。
1章は読んだ後にネタバレを見て、そういうことかと思った。タバコが握られていることをしっかり認識していなかった。
2章は読んでる時に真相がわかったので、写真は答え合わせになった。写真を見た瞬間、山内ぃ〜と思った笑
3章はわかってはいたが、あんまりすっきりせず。
終章もわかったが、そんなにすっきりせず。
ネタバレを読んで、タイトルはそういうことかと納得。
爽やかな感じで終わったが、確かにと思った。
話が繋がっており、前章の話の謎の答えがしっかり書かれているのでもやもやせずに読み進められた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「眠らない刑事と犬」
「落ちない魔球と鳥」
「笑わない少女の死」
「名のない毒液と花」
「消えない硝子の星」
「飛べない雄蜂の嘘」
の順で読んだ。6話それぞれが独立しつつも少しずつ繋がっており、読み進めるごとにパズルのピースが嵌るような感覚を味わえる。1話で十分面白いものが、全てを読むことでより深みを持った物語になる。
「もしもこちらを先に読んでいたら」そんな「もしも」を体験できる素晴らしい作品。読む順番によって、抱く感情が変わってくる。特に私の場合は、「消えない硝子の星」よりも先に「笑わない少女の死」を読んだため、「消えない硝子の星」を読みながらその後のオリアナの運命を思い、やるせない気持ち -
Posted by ブクログ
面白かった。
割と初期段階で犯人や殺人の隠蔽工作の種明かしがあったのでこのまま終わるとは思わなかったけど、終盤にかけてのどんでん返しで、えっ!と声が出た。予想だにしない展開だった。伏線が丁寧に回収されていて、トリックの説明も分かりやすく情景を思い浮かべやすく、読みやすかった。
特にすごいと感じたのが、心の機微を丁寧に描いていること。ほんの些細な言動や仕草、間などから相手の心を汲んだり読み取ったりして、そこから物語が広がったりそれぞれの人物像が今どう考えどう感じているのかがよく分かって、こうした描写がこの物語に深みを出していると感じた。この著者の作品は本作が初めてだったが、他のジャンルの作品もあ -
Posted by ブクログ
6つの章で構成されていて、どれから読むかは読者の自由。読む順番により物語のかたちは6×5×4×3×2×1=720通りに変化する!
面白いこと考えるね、このキャッチコピー見ただけで衝動的に買ってしまったわ。
当たり前だけど読む順番によって物語の結果が変わるわけではない。ただどれもある街に住む人物たちを焦点にして描かれており、ある章では主人公、別の章では脇役、ときにはモブとして登場したりする。そこに過去、未来という時間軸も加わることにより、それぞれの人物関係の深みが増している。
読み方によっては、結末を先に知ったうえで過去の出来事を追想したり、先に読んでなければ流してしまうような細かい描写に思わず -
Posted by ブクログ
著者より、どこから読んでも良いという新しい手法で、全6章から成り立ち、自分で選び720通りとなる斬新な本。
最初から手強いと思いながら、自己流で読み進める。
章と章の物理的つながりをなくすため、との事で1章ごとに文章が反転。
なかなか斬新で不思議な感覚。栞を挟んでいても戸惑う。
どの章も、どこかしらつながりがあり、読む順番により物語の感じ方が変わっていく。しかも、ネタバレ?を読んでいる感覚にも似た感じである。
文庫本の裏表紙のあらすじを読んでから、読み進める事が多いので、はじめに6章のあらすじが書かれており 6冊を読んでいる感覚になる。
「天使の梯子」「錦茂さん」「つの字型のある湾」が