道尾秀介のレビュー一覧
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ドタバタコメディミステリーで小学生でも読める。
道尾秀介にしては、おどろおどろした所がなく、
爽やかで切なく温かい作品。
4歳の娘を亡くした主人公二美男は、
兄の賢い娘汐子を引き取る。
酒浸りの日々を乗り越え、
汐子と愉快なアパートの住民と祭りの日、
みんなの協力を得て、事件を起こす、
汐子の同級生のために起こしたこの事件が、
みんなを巻き込んで、あらぬ方向へ向かう。
人の心理を上手く捉え、日々の葛藤や、
普通に暮らす人々の善意の温かさが感じられ、
何となくほんわか温まる本でした。
道尾秀介らしくないと言おうか?
ダークさを抑えたコメディミステリー。 -
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道尾修介さんの本ということで、今回読ませていただきました。ゲオスミンとペトリコール、それぞれの2つの物語があり、読む順番によって結末が変わるということで読み始めました。私はゲオスミン・ペトリコールの順番で読みました。主人公と奥さん、娘、また別の物語としては主人公と里親と少年という形の物語で進んでいきました。どっちから読んでも物語の結末というのは大きく変わるのかっていうところは、言われちゃうと分からないんですが、そういうことかみたいな感じはありましたね。やっぱりなんか
それぞれの物語でキーとなる人、犯人と主人公みたいな感じで、それぞれの人物の物語が進んでいく形なんですが、感情移入する度合いによっ -
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ストーリーも、読書体験としても面白かった!
少しずつ重なり合う6つの物語。
主人公も物語のメインの時間軸もバラバラだが、シルバーウィーク最終日に光の花が咲く、あの瞬間だけ視線が一つに重なる。
どの短編から読んでもよいが、どの物語にも「脇役だがとても気になる人物」がいる。
ありがたいことに、気になる人物のより詳しいエピソードは、別の短編で語られている。
わたしは「人に歴史あり」と思わせるエピソードが好きなので、
『笑わない→硝子→眠らない→毒液→魔球→雄蜂』
という順番が時系列としても、登場人物の繋がりとしてもオススメです。
実際読んだのは、魔球→雄蜂→笑わない→硝子→毒液→眠らないの順 -
Posted by ブクログ
読む順番で、世界が変わる。
全6章、あなた自身がつくる720通りの物語。
「本書は6つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。読みたいと思った章を選び、そのページに移動してください。物語のかたちは、6×5×4×3×2×1=720通り。読者の皆様に、自分だけの物語を体験していただければ幸いです。/著者より」未知の読書体験を約束する、前代未聞の一冊! この物語をつくるのは、あなたです。
すべての始まりは何だったのか。
結末はいったいどこにあるのか。
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がし -
Posted by ブクログ
道尾秀介さんが手がけたミステリーゲーム「detective」をプレイし、小説家という枠に収まらない立体的な才能に感心して本作を手に取りました。
一言で言って、まさに「パラダイムシフト」を体感できる驚愕の小説です。
全6章、どの順番で読み進めるかによって読書体験が全く変わるという構成は、ただただ「奇跡」としか言いようがありません。
同じ出来事でも、見方によれば「悲劇」にもなり、別の視点からは「救済」にもなる。そんな非常に本質的なメッセージが、『N』というタイトルと、本を反転させるという物理的な構造によって見事に表現されています。
読書という行為そのものの概念を覆す、すごい作品。未読の方はぜひ