あらすじ
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。全六章を読む順番で、世界が変わる。あなた自身がつくる720通りの物語。すべての始まりは何だったのか? 結末はいったいどこにあるのか?――道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える!
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Posted by ブクログ
読む順番は完全ランダムで決め
4-6-5-1-2-3章の順番で読みました。
最後が3章はナシだよと、読み終わったあと軽く頭を抱えました笑
3章読む前までは完璧な順番で読んだなと思っていました。
・6章で精一が死ぬことを知っていたため、唐突な精一の死に対して心の準備が出来ていたこと
・江添の能力についても語られていたため、もやもやしないで1章を読めたこと
・最初に読んだ4章で登場する錦茂が、ニシキモとして2章で登場し天から咲く花を見られたことが判明したこと
2章を読み終わったあとはもう読み終えてもいいと思うほど最高の読後感に浸っていました。
しかし3章を読み、最高の読後感はどこかへと消え去りました。
私が一番好きだった話は5章です。2章と4章、1章と6章はそれぞれ強い繋がりがあり、セットで読んで本領を発揮したという印象でしたが、5章はたった1つの章として段違いに面白いと思います。
10歳とは思えないほどのオリアナの心の強さや、ステラの本心が描かれる場面は、今でも特に強く印象に残っています。
だからこそ3章がとても苦しいのです。
笑わない少女がオリアナを形容する言葉であると気づいた瞬間に気分はどん底へと沈みました。
5章を読み終わった段階ではオリアナはホリーとの別れを受け入れ、ステラとの新しい生活をして幸せに過ごすストーリーを思い浮かべていました。
しかし、3章においてそんな上手くできたお話は無情にも粉砕されてしまいました。
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読み終わったあと思ったことをひたすら文章に起こしてみて、自分は綺麗な話を求めてるんだなと気付きました。
5章は知真目線での話で、オリアナがホリーとの別れを受け入れたなんて書かれていません。そして実際には受け入れられていませんでした。
10歳の子どもが親の、しかもただ唯一の親の死を乗り越えるなんて簡単にできるものでないなと今になってそう感じます。
綺麗な終わり方に強引に当てはめることは、登場人物の感情を半ば無視していることに繋がってしまうのだと痛感しました。
小説などの物語はただの娯楽であり、
ハッピーエンドだと見てよかったと思うし、バッドエンドで気分が沈むなら時間をかけなきゃよかったと思っていました。
けれど、登場人物は私を楽しませるための道具ではなく本の中で生きている人間であると、この作品では感じることができました。物語に対する楽しみ方の幅が広くなったような気がします。
正直、読む順番が720通りあっても大して変わらないだろうと考えていました。ですが、今では、読む順番が違えば絶対にこんな感想を抱かなかったと断言できます。それほどまでに読む順番によって作品の見え方が変わることに、この作品の面白さや奥深さ、そして少しの恐ろしさを感じました。
Posted by ブクログ
全部で6章、720通りのパターンというふれこみで自分も自由に話を選択して1パターンで通して読んでみた。
あれ?何か気持ちよくすんなりハマって終わったぞ。自分が最後に選んだのは、消えない硝子〜の話。花を眺めつつ綺麗に終わった。
でもこの後に、笑わない少女〜の話を入れていたらどよ~んとして同じく罪悪感を持って終わったのか。
花を眺めるパターンが多い気はしたけど印象はだいぶ変わるよね。この後再読は多分しないけど色んな終わり方のイメージはしてみるけど、途方もないな。ただの群像劇ではなく、おっしゃる通り実験的な作風で楽しめた。
I、はどんなんなんだろう。
Posted by ブクログ
好み。泣けた。
「読む順番で世界が変わる。」という謳い文句で、その形式でそれが成立しているのがすごい。だけど個人的にはそれがなくても普通に面白い物語でした。
6つの章に同じ登場人物が出てきていて、どの人物の背景を知った上でその章を読み進めるのかが読む順番によって違う。
深いところに家族愛のテーマがある気がした。
Posted by ブクログ
面白かった。
「名のない毒液と花」〜「眠らない刑事と犬」の順で、順番通りに読んだ。
章が上下逆さまになっているのが面白い。よくこんな仕掛けができるものだ。
英語教師の新聞が取り返しのつかないとんでもない馬鹿をしでかしてて放心。
「笑わない少女の死」を最後に読んでなくて良かった。
また違う順番で読んでじっくり楽しみたい。
Posted by ブクログ
貴重な読書体験だった。
名のない毒液と花→笑わない少女の死→消えない硝子の星→眠らない刑事と犬→飛べない雄蜂の嘘→落ちない魔球と鳥
の順で読んだが、最後に読んだのが「落ちない魔球と鳥」でよかったと思った。
巻末の解説でも、私とは別の順番で読んだにも関わらず、この順番で読んでよかったと記されており、他の順番でまた読み返したいと思わされた。
読み進めるごとに、他の章とのつながりが意識され、既読の章のページを捲り、また戻って読み、を繰り返しながら読んだ。
物語の絡み合い方が絶妙であるが、もちろんそれぞれに出てくるストーリー単体も面白く、美しい描写が多く、映像が頭に浮かんでくるようだった。
また少し話を忘れてきた頃に読み返すだろう。
そのときが今から楽しみ。
Posted by ブクログ
1話1話の完成度が短編としてかなり高くて毎回震えた。話の繋がり方もすごく自然で、それでいて毎回名前が出たり、時系列がわかったり、その人の過去がわかったりする度に鳥肌が立った。切なくて、感動的でちょっと救いのある話だった。読む順番によってどの事実を先に知るかが変わり、どこで衝撃を受けるかがかわる。謎が生まれ、解決されるという体験が読む順番によってどこで謎が生まれどこで解決されるのかが変わるというすごく面白い体験をした。きっとひとりでは楽しめなくて、他の人にも読んでもらってその感想から新たな「N」を知れるんだと思った。個人的には消えない硝子の星の話と江添&吉岡の話が大好きだけど、まじで全員好きニシキモさんもヨウムの2人も新間せんせいも。この物語にモブキャラは居ない。実際にはいるのだが、しかしその人たちにもそれまでの物語があり、これからの未来もある。ぼんやりとした俺の生活にもいつか天使の梯子が降りて光の花が咲いてくれるような少しだけ前向きになれた。俺は「笑わない少女の死」→「落ちない魔球と鳥」→「消えない硝子の星」→「飛べない雄蜂の嘘」→「眠らない刑事と犬」→「名のない毒液と花」の順で読んだ。
Posted by ブクログ
小説を上下逆さまにして読むのが斬新で面白かった。解説では『読む順番によって、書かれていることが謎になったり、ただの事実になったりする』とあり、こっちの章を先に読んだらどう思ったんだろうと想像するのが楽しい。スッキリする話もあるし、少し暗くなるような話もあり、読んでいて充実感のある作品。
Posted by ブクログ
「眠らない刑事と犬」→「名のない毒液と花」→「落ちない魔球と鳥」→「消えない硝子の星」→「飛べない雄蜂の嘘」→「笑わない少女の死」の順で読みました。
読後感「オリアナー!!!!!!」に全部持っていかれました……。最後に何を読むかでかなり読後感が変わると思います。「落ちない魔球と鳥」で終わっとくとだいぶ後味よかったかもしれない……。キャラとしては「眠らない刑事と犬」「名のない毒液と花」の江添が好きです。
Posted by ブクログ
n=1の物語
六章の物語の読む順番を、読者が自由に決められるという触れ込みに惹かれて手に取った本作。
読んだ順番は
落ちない魔球と烏→眠らない刑事と犬→笑わない少女の死→名のない毒液と花→飛べない雄蜂の嘘→消えない硝子の星
たまたま作中の時間軸と重なるシルバーウィークの最中に読んだので、より物語に没入できたのが思わぬ収穫だった。
ある章の主人公がある章の脇役としてちらっと登場したり、ある章で訳ありげだった人物が別の章で深掘りされたりと、群像劇好きの私にはたまらない作りをしていた。
読む順番に関しては、一番最初に読んだ『落ちない魔球と烏』のラストが、最後の方に読んだ『飛べない雄蜂の嘘』や『消えない硝子の星』によって、どれだけ奇跡的な光景であるかをやっと実感できたような心地だった。
また単体で読んだ時は消化不良気味に感じた『笑わない少女の死』が、『消えない硝子の星』を読み終えたことで少し光が見えたような、より救いのない終わりになってしまったような…。読後感はともかく、「?」と思った箇所にちゃんと答えが用意されたことでスッキリはした。これ、順序が逆だったらどう感じたんだろう…と一番気になった章だった。
本当に、読む順番によって全く違う印象を抱くことになるんだろう。
繰り返し読みたいというよりは、忘れた頃に読み返してみたい作品。
Posted by ブクログ
読む順番を自分で選べる。
適当に後ろ2章から最初に戻る流れで読んでみた。
なるほど、これは確かに読む順で感じ方、見え方が変わってくる。
だからもう1度読んでみたいと思うけどもう知らなかった時の私には戻れないと言うのが非常に残念。
Posted by ブクログ
ずーっとどうやって読もうか迷って迷って半年くらい経っちゃった、、、、、
いや、さほど関係なかったかな?とも
思う感じでした。
むしろ飛ばし飛ばしで読んだら、読み落とした一章とかでそう。笑
どんなふうに読んでもいいですよー
っていう本よくあるけど、わたしは割と何も考えずに一から読む。
こちらもそのようにして、一から読んでたけど、逆さになったり戻ったりで、あとどのくらいでこの本終わるんだかわからないのはちょっとなぁ。
なんかそろそろ結末か。
って感じたい。残りのページ数で。
この本で初めて、読み終わるあの数ページをいかにわたしが楽しみにしているのかがわかった!
内容は面白いと思う!
それぞれがリンクしてるのが面白い。
そして、
なぜか
今読んでるのがフィフティピープルっていう韓国の本なんだけど、50人のそれぞれの人生が交差してて、読んでて、あぁーあの人この人か!
っていう本なんだけど。
Nと同じような構成で、
なぜか同じようなときに、同じような本を手にしてしまう不思議に思いを馳せるわたしでした。
#道尾秀介
#一年ぶりの作家さんだった
#面白いのに読んでなかったなぁ
Posted by ブクログ
本の向きを変えなきゃいけなかったりするので、あれこの名前どっかで見た、と思ってもなかなか探しだせずなんか入り込めないなぁと思っていたのに。三話目くらいからかな、他の話が気になって気になって。なんとなく冒頭文で気になったものから読んでいたけど、時系列考えながら、分かった上で読み返してみたいなと思う。
Posted by ブクログ
俺の読む順番は良い方だったと思う。ばあちゃんとおじいちゃんになっちゃったって感じ。良い2人の話しを最初に読んで,なんか惹かれた。また読み返したいかも、
Posted by ブクログ
6本のストーリーから構成される短編集。
冒頭にそれぞれの話のプロローグが連続して書かれており、どの話から読んでも良いという珍しい構成となっている、実験的なシステムの挑戦作。
自分はサイコロを振って決めたので、
眠らない刑事と犬→笑わない少女の死→名のない毒液と花→消えない硝子の星→飛べない雄蜂の嘘→落ちない魔球と鳥
の順番でした。
複数の話にまたがる登場人物や出来事に関する情報を「初めて見る」or「前もって知っている」。
読んだ順番だけでこの差が生まれ、ストーリーに受ける印象に大きな影響を与えるという新鮮さがありました。
また、流れで続けて読むことを防止するためか、偶数番の話のみ逆さに印刷されており、本をひっくり返して読むという独創的な作りに驚かされました。
計720通りの組み合わせは階乗の「n」、逆さまでも変わらない点対称のタイトル「N」にも洒落が効いています。
内容自体は尖りすぎず緩すぎず。
短編ゆえにボリューム感が薄いので、若干駆け足気味なものや、繋ぎ目を意識したような違和感を覚えた部分も僅かながらあるため、全てを通して秀逸というほどではないですが優良な作品です。
Posted by ブクログ
6つの短編がバラバラのようで繋がっていく。
繋がり方は、読む順によっても全く異なる‥
体験としてとても面白かった。
が、初回の印象度を超えられる気はせず、再読するかというと微妙かも‥
諸々謎は残したままだが、詳細解説求む、というのは野暮だろうか。
読順
雄蜂→毒液→刑事→魔球→硝子→少女
Posted by ブクログ
上下を入れ替えながら読むのが斬新だなと思った。
しかし私は人物名を覚えるのが苦手なので同じ名前が出てきてもピンとこない場面が幾度か、、、次読むときはしっかり頭に入れておきたい。
Posted by ブクログ
娘の本棚から。
6編の短編集。
読む順番によって違う印象をもたらす物語体験を、という趣向のよう。
一編一編は全く別の物語たが、所々に他の物語と繋がる部分があって、読む順番によってそれがどう繋がっているのか見えている場合と、別の編で読んだときに改めて未来や背景という形で浮かび上がってくる場合とがある。
仄かな希望を漂わせて終わる物語もあれば、極めてビターなエンディングを迎える物語もある。
全部読み終わったときに、それぞれの繋がりから環のような、織物のような物語世界が頭の中に出来上がっている。
人物相関図を作りながら読んだら面白そうだなと思った(やってないけど)。
こういう物語ってどうやって書くのか不思議。
ましてや本書の短編たちの初出は小説すばるへの掲載。
1番早いやつで2019年10月号で1番遅いやつが2021年6月号。
1年半後に書く物語との繋がりをその時点で意識して書いてたの?
一方向的に繋がっているわけじゃないから書き直しとかしたくなる気がするんだけど。
それとも最初の時点で全体はあらかた書けていて、1年半かけて小出しにしてったこと?
それはそれで気の長い話。
初稿から改稿して書籍化しましたみたいな断りもないし。
うーん、不思議。
匿名
全六章を読む順番で、世界が変わる。あなた自身がつくる720通りの物語。
ひとつひとつのお話は面白かった。少しづつ繋がっていてキャラクターのその後や過去の話を見れて、話の深みが出ていると感じた。
けど読む順番で物語の受ける印象が変わるという程ではないかな。
Posted by ブクログ
6つの章をどの順番で読むかで自分だけの物語を体験できるというのに惹かれこの本を手に取りました。
眠らない刑事と犬→落ちない魔球と鳥→名のない毒液と花→笑わない少女の死→飛べない雄蜂の嘘→消えない硝子の星
読み進めていくうちに時系列が分かり、登場人物の過去を知ることができました。どの順番でも楽しめたのかなと思います。
Posted by ブクログ
うーん
6章をどの順番から読むかによって720通りの読み方ができる!となっていて、順番によって結末が変わってしまう、とかそういうことかと思ってたけど違った。
6章すべてを読んだらひとつの物語が完成するというわけではなく、それぞれ独立した話で、登場人物が交差してるという感じでした
(この人さっきの章でも出てたな、これは15年後の話かあ、大人になったんだなあ、とか、これさっきも出てきたシルバーウィークの同じ日のできごとなんだな、みたいな)
ちょっと誇大広告かも、いや私が期待しすぎただけかな
Posted by ブクログ
今までに読んだことのない仕組みの小説で、作り込まれていた。私はタイトルのあいうえお順で読んだが、また別の順番での体験も気になる。一方、かなり軽率に登場人物を殺しており、そのせいで内容が逆に薄いと感じる部分もあった。
Posted by ブクログ
読む順番のおすすめを調べてから読むか、自身のフィーリングで決めるか迷いながら、読み始めた。
短編をそれぞれ読んでいるという感じで、読む順番でそこまで世界は変わらなかった。
『眠らない刑事と犬』の「ただ一つ考えなかったのは、自分自身についてだった」がすごく好き。
Posted by ブクログ
本をくるくる回しながら読む体験が新鮮で楽しい。
前半に読んだ章の登場人物が後半の章にでてきて、
お!知ってる人!となるけど、
それが自分の読む順番次第で変わってるのがすごい。
短編集の内容としては、伏線やトリックで自分に刺さる内容が無かったのが残念。
Posted by ブクログ
一章ごとに視点もストーリーも変わり、何処からどう読み進めても良いという謎の本だったので気になり購入。
凄いピンポイントな感想だがmoca展で見た絵画「天使の梯子」とイメージと相まって、その現象は「キレイ」だけではない、なにかを何処かへ導くものという認識になった。
Posted by ブクログ
1.眠らない刑事と犬 2.名の無い毒液と花 3.飛べない雄蜂の嘘 4.笑わない少女の死 5.落ちない魔球と鳥 6.消えない硝子の星 の順に読んだ。
刑事と毒液とで思わぬ繋がりがあったので、その後もどんな繋がりがあるかな?を探しながら読めた。ある章ではモブだった人物が別の章では主人公として描かれたりと、誰もが物語の主人公なんだなと感じた。
Posted by ブクログ
さて、違う順番で読み見直すべきか?
事実を知る順番が違うと、感じ方が違うということかもしれません。
それぞれの物語に人の死があります。その死にまつわる悲しい物語で、ハッピーエンドではありません。救いはあれど。
メモ 生成AI 時系列
『飛べない雄蜂の嘘』わたしと錦茂、ルリシジミ
『名のない毒液と花』吉岡利香とペット探偵、和真
『消えない硝子の星』カズマのターミナルケア、ルリシジミ
『笑わない少女の死』ルリシジミ、五枚の花びら
『落ちない魔球と鳥』五枚の花びら、錦茂、ペット探偵
『眠らない刑事と犬』ペット探偵
匿名
綺麗な小説
読む順番によって内容が異なる、のキャッチコピーから想像していた内容とは違ったけれど、どの内容も綺麗な小説だった。登場人物があ、この人さっきの章で出てきた人だ、となったりして面白い。どんでん返しという程ではないけど、へぇそうなの?となるくらいにクオリティの高い短編集だった。感動系多め。
Posted by ブクログ
6つの短編で構成されてるとのことで、バラバラに読みました。たしかに繋がりがある部分はあるけど、順番によってそんなに物語変わるかな?という印象。結末とかないし(順番のせい?)普通に短編集読んだっていう感想。