道尾秀介のレビュー一覧
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道尾秀介『光』
記憶の淵で、少年たちが放つ一筋の輝き
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こんにちは。
本日は、道尾秀介さんの『光』を紹介します。
この作品は、同じ小学校に通う少年たちが、嘘や秘密、そして消えない罪悪感を抱えながら過ごす日々を瑞々しく、時に残酷に描いた物語です。
読み終えた後、心に静かに残った感情を短歌とともに振り返ります。
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第一章:女恋湖の人魚
「嘘の中に眩しい思い出あり」
枯れ果てた
湖底に浮かぶ 洞窟は
あの日僕らが
始めた体験
夏休み、雨が降らずに干上がった湖。現れた洞窟は、少年たちにとって最高の冒険の舞台でした。
教頭先生が語る「人魚伝説」が切ない真実へと繋がっていく構成に、冒頭から心を掴まれます。
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第二章:ウィ・ワァ・アンモナイツ
「奇跡は思うことから始まる」
⚪︎本歌
手が器用 作る化石は
アンモナイツ
騙す相手は
友の自尊心
⚪︎返歌
出来悪い 友の化石を
壊したよ
嫉妬と罪に
悩まされて
「アンモナイト」を「アンモナイツ」と呼ぶ少年たちの無垢さと、その裏にある自尊心。
友への嫉妬から生まれた小さな悪意が、胸を締め付けます。
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第三章:冬の光
「想いを受けホタル輝く」
残された 時は少なく
友頼る
病室で起きた
奇跡の光よ
病に伏した友の祖母のために、冬にホタルを見せようと奔走する少年たち。
死という抗えない現実を前にして、彼らが懸命に手繰り寄せた「光」の美しさに、涙が止まりませんでした。
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第四章:夢の入口と監禁
「狂言から狂気へ」
□利一
森の中 探索してたら
見つけたよ
行方不明の 友達ひとり
□劉生
父親の 議員辞職
企てる
狂言つもりが
マジな誘拐
遊びのつもりの狂言誘拐が、本物の事件へと変貌していく緊迫感。
道尾さんらしいミステリの技巧が光る一編です。
日常がふとした瞬間に反転する恐怖が描かれています。
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第五章:夢の途中と脱出
時が流れて省みる
□利一
目をとじて 思い起こすよ
その昔
光も闇も 宝なりけり
□悦子
あの日みた 巨大な影は
何者ぞ
嘘か真か
私のみ知る
少年少女たちは、大人になりました。
当時の記憶の断片を物語としたとき、そこに新しい「光」が見つかりました。
当時の記憶は、幻か?それとも真実か?
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読み終えて:
いつか大人になる子供たち。
幼きころの記憶を楽しみ、ときに悲しむ大人たち。
この『光』という作品は、ノスタルジーのなかに潜む刹那さを呼び起こしてくれる物語でした。 -
Posted by ブクログ
終始主人公がフワフワとしたキャラクターで、それを取り巻く面々も個性的なキャラクターのため、日常ドラマのような話かと思って読み進め、ある事件をきっかけに色んなことがわかったり、分からなくなったり、秋内と一緒に「どういうこと??」と思いながら読んだ。
喫茶店がオシャレな雰囲気だったが、喫茶店にいる時にちぐはぐなことが起こるため、妄想説も私の中で浮上し、それだけは勘弁して欲しいと思いながら読んだので、最後はホッとした。
何を持ってして「やり直し」とするかは分からないが、人が何人か亡くなった後にする選択なのかな…とそこは現実味がなかったが、楽しめた。 -
Posted by ブクログ
貫太郎一家は、元詐欺集団である、ブロの詐欺師に騙された、キヨウの母親が、相手を刺して、自分は、自殺したのを嗅ぎつけられて、更に全てが終わった事にされてしまった。寛太郎一家は、全員で、真実を暴いて、復讐する事にした。プロの詐欺師に復讐する為、番組制作会社で「撲滅ウォリアーズ」を担当している軽谷と重森を利用したが、
キヨウは別れた父親と詐欺師を鉢合わせして、真実を伝える計画て、仲間も騙されてしまう。ここが最大のポイントカナ。
カラス、プロの詐欺師、恋愛詐欺師は、異性に近づき、気持ちと身体を奪い、最終的には金を奪う。
タケと呼ばれる武沢竹夫、テツという鉄平、その両親である貫太郎とやひろ、妹まひろ、飼い猫チョンマゲ、詐欺師ナガミネマサトに騙されて自殺した寺田未知子の娘、女子中学生キョウ、探偵事務所TSUGGAWAエージェンシー津賀和聖也氏、ナガミネマサトの本名は長澤正志、藤村佳波という十七歳のアイドル、別れた父親「木本幸司」、瀬谷ワタル、十数年前に死んだあの男岩見克照、偽者のナガミネ役の雁井、
「五人家族の中で、ほかの全員と円満な関係もつくれればダメな関係もつくれてしまうのは誰だ?」
ここまでの話を聞いたかぎりだと、ナガミネはおそらくカラス──プロの詐欺師だろう。
──五人家族の中で、ほかの全員と円満な関係もつくれればダメな関係もつくれてしまうのは誰でしょう?
「もう一つ想像をつけ加えると、連中がそんなにしてまでキョウさんにナガミネ捜しをあきらめさせようとしたのは、たぶん、キョウさんのお母さんが自殺したからだと思う。
「×ナガミネマサト→×長澤正志→◎兼澤高志」
「計算もぴったり合うんだ。いま十四歳のキョウさん。ミスターTが橋の上で寺田未知子さんの命を救ったのが十五年前。で、ミスターTは、家に帰れない寺田未知子さんを、自分の部屋に泊めた」
母親を欺したナガミネを、同じ場所から地面に突き落とす。その光景をモニターごしに瀬谷ワタルに見せつける。それがキョウの作戦だった。それだけがキョウの目的だった。
「しかし……父親だったとはね」 瀬谷ワタル。本名は木本幸司。
「大丈夫だ、祈ってろ。信じてろ。だって親子して、片っぽが〝未知〟で、もう片っぽが〝叶う〟だろ?」
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「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」
詐欺師から足を洗い、実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、
訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。
母親が残酷な詐欺被害にあったのを境に、厳しい現実を生きることになったキョウ。
武沢は彼女を救うため、かつての仲間を再集結、大仕掛けを計画する。
シリーズ累計70万部の人気作! -
Posted by ブクログ
ネタバレ4.3✨
んー最後のエモいガラクタ傘の下で泣き会うシーンとサイレントタイトル回収最高でした!
この作品はifの常連客たちがみんな人柄が良く好きになりました。こんな温かい人物ばかりの本は久しぶりで幸せでした。それに辛い過去を乗り越えて来たとなるともうより一層、、、
道尾秀介さんの作品は初めてだったのですが表現の節々にクスッと笑えるところが散りばめられていて素敵な作家さんだと思いました。
若干のミステリー要素である角刈りのごつい男が恵の父親である事は見破れたので僕の成長を感じました笑、でもこの作品はそんな伏線なんかよりヒューマンドラマというかアクションというか臨場感というか、それらの方が見応えがあって山に入ってからはページを捲る手が止まりませんでした。
これまでの集大成でスター状態に入った時は笑い転げました笑
そこでマリオ要素だしてくる!?(*^^*)
とにかく恵と恭太郎は結婚してください。