道尾秀介のレビュー一覧

  • 龍神の雨

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    ネタバレ

    きたきた道尾秀介って感じ。
    モヤモヤと気持ち悪い感じ。
    お兄ちゃんの蓮が良い子で良かったー!楓は何で蓮に嘘をついたんだろう。
    半沢が気持ち悪かったな。辰也も楓を狙った、嫌なやつかと思ったけど、そうじゃなかった。でも‥なんで体操着持っていたんだろう?圭介も良い子だった。
    解説がすごくわかりやすくて、なるほど!なるほど!と感心した。
    龍は亡くなったお母さんたちなのかもね。お母さんは永遠に子供の味方!

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    2025年04月15日
  • 雷神(新潮文庫)

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    ちまたでは【神】三部作 とよばれる
    「龍神の滝」「雷神」「風神の手」のうちの1冊。

    道尾秀介さんの著書 「背の眼」 のようにその土地に残る民習や習慣・行事のようなものが深くかかわってくる話で、読み進めるたびに引き込まれていきます。

    文庫本の裏のあらすじに「あの日、雷が落ちなければ、罪を犯すことはなかった……」とありますが、個人的には、本書の中で雷は2度も3度も落ちていて、どのことを言っているのかハッキリしません。が、おそらく初回のベランダから落ちたある種の「雷」なのかな…。と思いました。

    だれかが誰かを強く想っている。そして、その想いを巡る旅。というのが僕の本作における解釈で、だからこ

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    2025年04月11日
  • きこえる

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    文章では『?』を残して、音声を聞いて初めて真相が分かって完結するという、斬新な本。
    道尾秀介さんは本当にアイディアマン。
    私はとても面白いと思った。
    音声を聞くのがだんだん面倒になったけど…(イヤホンをしてよーく集中して聞かないとイマイチ聞き取れないのもあったりするので)

    ストーリーとしては『セミ』が一番好き。

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    2025年04月13日
  • きこえる

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    ネタバレ

    文章の書く観点からは、他作品の方が読み応えあるが、聴覚を利用した聞くの観点からは画期的な試みでとても面白い。
    聞くことで物語の別の側面が見え、ようやく真の完結迎えるところが好印象。
    「聞こえる」「死者の耳」は書く聞く連動がわかりやすいが、「にんげん玉」「セミ」は難解。「ハリガネムシ」にいたっては、それで…?と拍子抜け。
    「セミ」は、作者お得意の少年期のリアルな閉塞感が全面に出ている好みの作品で、音声が加わることでより臨場感が出て、一番のお気に入り。

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    2025年04月10日
  • スタフ staph

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    ひさしぶりの道尾秀介さん作品。とっても楽しめました。シリアスとコメディの押し引きのバランスが良きでした。

    ほのぼの日常系で始まり、久しぶりの道尾さん作品で忘れてましたが、終盤「ああ、ミステリーの人だった」となりました。

    夏都も智弥も冬花もカグヤも先生も…みんな精一杯毎日生きてる。そんな当たり前のことに涙が出てきました。忙しい毎日だけど一瞬一瞬を大事にしなきゃと思いました。

    個人的には先生のキャラがツボでした。

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    2025年04月05日
  • きこえる

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    これはこれで面白い✨️
    小説を楽しむというよりも、謎解きを楽しむに近いです。本文で伏線を張り巡らせ、音声で真相に気づかせる、そしておおそうかと読み直す。楽しい時間でした。

    セミが1番好きな話でした。道尾秀介さんの描く子どもが自分のツボです。

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    2025年04月03日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    前作「カラスの親指」から10年後を舞台に描かれた本書。ゆるーい雰囲気の中、思惑が交錯し、いくつものだましネタが結末に向けて加速していく。

    なんか登場人物、誰も傷つかない感じがいい。勧善懲悪の優しい人たちが彩る物語が心地よい。

    ギミックが前作を踏襲しすぎている感じもあったのでオマケなしで星は4つとしたい。

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    2025年04月02日
  • 光媒の花

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    道尾秀介さんの連作短編。
    最初は仄暗い話が続くけど、段々緩やかになっていく。
    どの話も面白かったけど、特に『風媒花』が良かった。

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    2025年04月02日
  • 球体の蛇

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    ネタバレ

    就活が終わり、久しぶりにどっぷりと読書ができてとても嬉しい!ミステリーで非日常を味わいたいと思い手にとった一冊。初めはあたたかい家族小説かと思いきや、途中から様子がおかしげに。姉のサイコパスな言動に惹かれる青少年主人公は、自らの「かわいそう」という同情を向けることで優位に立っていた。同情と優しさって紙一重だと感じた。私もかわいそうからくる行動はよくしてると思うけれど、自分をよく理解するために自分なりに考えた。同情はスノードームでいう内に閉じ込める行為、優しさはスノードームの殻を破るような行為だと思う。同情と依存関係は共通部分があるとも思った。相手の人生を広げるようなコミュニケーションをとりたい

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    2025年03月31日
  • 鬼の跫音

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    短編ですが、どれも怖い。
    人の根深い悪意、闇がどの作品にも満ち溢れて、
    読み終わる前にハッ!と気づかされ、それだけは止めてーと、終盤に差し掛かるにつれ、恐怖に堕とされていく。ねっとりと絡みついてくる様な悪意が恐ろしかった。

    0
    2025年03月30日
  • 鬼の跫音

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    ネタバレ

    巧みなストーリー展開で毎回読者を驚かせる道尾秀介の短編集

    全体的な雰囲気として現代を舞台にした作品が多いものの横溝正史や夢野久作のような戦前の探偵小説に近しい雰囲気があり、少々懐かしさをも感じさせる内容ともなっている

    各話の感想

    鈴虫
    最後の伏線回収は見事だが、ラストで私が怒鳴り出すのは意味がわからなかった
    杏子に利用されただけに過ぎないという意味か?

    犭(ケモノ)
    本作で一番のお気に入り
    いい話で終わるかと思ったら・・の先の絶望が後を引く

    よいぎつね
    本作で最も現実味の薄い幻想的な作品だと思った
    ただし次の話のはじめでその隠された真相が明らかになる訳だが・・

    箱詰めの文字
    この物

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    2025年03月29日
  • N

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    全六章を読む順番で、世界が変わる。あなた自身がつくる720通りの物語。
    ひとつひとつのお話は面白かった。少しづつ繋がっていてキャラクターのその後や過去の話を見れて、話の深みが出ていると感じた。
    けど読む順番で物語の受ける印象が変わるという程ではないかな。

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    2025年03月28日
  • ラットマン

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    道尾秀介さん大好き!
    終始ミステリアスな雰囲気に包まれ、ラストには予想外の展開。
    知り合いにこの本のあらすじを説明しようとしたけど、説明難しかった!笑

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    2025年03月26日
  • スタフ staph

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    最初は離婚における女性ならではの悩み?が目立ち、あまり物語に入り込めなかったのですが、
    3〜4章あたりからこの前読み終わった同著者の『カラスの親指』を想起させるような展開になってきて、
    このちぐはぐ(失礼)なメンバーでどのようにミッションをこなしていくのかワクワクしながら読み進めていました。

    最後のまとめは未熟なわたしにはよく分からなかった部分もありますが、
    人間関係において寂しさを感じる方や、仲間たちとどこかに潜入する話が好きな方は楽しめるのではないかと思います。

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    2025年03月25日
  • きこえる

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    ネタバレ

    何も知らない私は読もうとしたら急にQRコードが出てきて、音声を聞いて読み進めてねという形式にまずびっくりした。その中で読み進めて、解答編という形で音声を聞くのだが、それも音声ならではの「なぜか聞こえる声」や「声色の印象」、「聞こえる音と聞こえない音」、「誰に対して語りかけている声か」など様々な音を用いて読みを深めるのは良い体験だったなと思う。ただ最後の「動画」はちょいコンセプトから外れたところもあるがそれはここまで音声体験をしてきた読み手なら受け入れられるのではないかなと思う。

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    2025年03月23日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    ネタバレ

    めっちゃ面白かった。
    詐欺によって母親を自殺に追い込まれたキョウ。かつてみんなで大ペテンを仕掛けたメンバーと共にその詐欺師にペテンを仕掛けるカラスの親指の続編。
    まず道尾秀介さんの作品はすごく読みやすい。
    サクサク読んでいけるしすごくドキドキさせてくる。続きが知りたいんだけど読み進めたくないというジレンマ。
    特にまひろが本当にナガミネに恋しちゃうところはモヤモヤがやばかった。なんでやひろも応援しちゃうのって思ってたけど、それも全部知った後だと逆に2人がどうなったのかすごく気になる。
    今回もしっかり騙された。キョウの作戦乗ったフリをして偽物のナガミネを用意する。
    でもそのテレビに出演するっていう

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    2025年03月23日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    表紙の奇抜さに惹かれて購入。ずば抜けたトリックや盛り上がりはないが、一人一人の人生の一部が誰かの一部と重なり交差して地続きとなって今ここにいる、それぞれの人たちの思いや人生観に目を向け描いた小説でした。

    道尾さん作品は両手じゃきかない数を読んできましたが、やはり表現の仕方や読んでいて頭の中にありありとその映像が浮かぶところが好きです。

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    2025年03月18日
  • 風神の手

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     ミステリー感はあまりない。運命に翻弄される人々の連続短編集といった位置付けで、最後にその運命が繋がるといった感じです。目立ったどんでん返しもなく、謎の部分はあんまりですが、純愛も友情も運命も素敵な物語でした。物語事態は普通に面白かったです。個人的には雷神と同じでミステリー以外が面白いミステリー小説。

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    2025年03月17日
  • 月と蟹

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    子どもながらの繊細で無邪気で不安定な感情が表現されていて、自分の子ども時代を思い出した。
    今思うと何であんなことしたんだろうとか、自分の感情を頭の中で理解することができなくて、上手く折り合いをつけられないこともあったなぁ。
    何度か読み返してますが、初めて読んだ時は春也の「何で上手くいかへんのやろな」のところでなぜか涙が出てしまいました。

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    2025年03月12日
  • 風神の手

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    3章+エピローグで構成される物語。
    どの章も、登場人物が遺影専門の写真館•鏡影館を訪れるところから始まります。

    昔の恋人との思い出を回想する、病気で余命わずかの女性(第一章 心中花)
    学生時代の同級生と悪い奴らを倒した記憶を振り返る男性(第二章 口笛鳥)
    死の間際に、生前自分が犯した大きな罪を告白する老女(第三章 無常風)。
    ささいな嘘がきっかけで、その後の運命が大きく左右されーー
    何年もの月日を経て、謎が解明していく。


    どのお話も繋がっており、さすがは道尾さん、伏線回収が綺麗だなぁと毎回感心させられます!
    数ある道尾作品の中でもセンスが溢れた作品だと思います。
    個人的には、第二章 口

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    2025年03月06日