感情タグBEST3
道尾さんの作品というだけで読み始めた
読み終わったのは買ってから2か月後
明智小五郎は大好き
が、なんだか主人公と明智小五郎とが
重なって
上下動の少ない波形を感じながら
単調さに次頁への欲求が わかない
が、和尚が手紙を読んでいる途中
大の男が電車内で涙ぐんだ
嫌じゃない
感想とかレビューじゃ...続きを読むないけど
なんだか、これを書きたくなったから。
やっぱり紙媒体が好き
読んでいる自分の様子も。
Posted by ブクログ 2024年04月13日
何年かぶりに引っ張り出してきて再読。
良い、とても。
ヒグラシの影の苦労や、カササギとナミちゃんの明るい暴走。
カササギはキャラが良すぎて憎めない。
ナミちゃんもしっかりものだし。
相変わらず続編希望。
Posted by ブクログ 2023年02月19日
ほのぼのとしたミステリー。リサイクルショップカササギが4つの事件に遭遇していく。最初は道尾秀介作品にしてはもの足りなさを感じて読んだけど、4部それぞれ同じ始まり方にドラマのようなワクワク感があったり、最後には、ある意味どんでん返しのような展開があったり、なんだかじーんとくるような作品だった。
Posted by ブクログ 2022年10月19日
「道尾秀介」の連作ミステリー作品『カササギたちの四季』を読みました。
『鬼の跫音』、『龍神の雨』、『球体の蛇』、『光媒の花』、『月の恋人―Moon Lovers』、『月と蟹』に続き「道尾秀介」作品です。
-----story-------------
開店して2年。
店員は2人。
「リサイクルシ...続きを読むョップ・カササギ」は、赤字経営を2年継続中の、ちいさな店だ。
店長の「華沙々木」は、謎めいた事件があると、商売そっちのけで首を突っ込みたがるし、副店長の「日暮」は、売り物にならないようなガラクタを高く買い取らされてばかり。
でも、しょっちゅう入り浸っている中学生の「菜美」は、居心地がいいのか、なかなか帰ろうとしない―。
でも、この店には、少しの秘密があるのだ――。
あなたが素直に笑えるよう、真実をつくりかえてみせよう。
再注目の俊英による忘れ得ぬ物語。
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「リサイクルショップ・カササギ」の店長「華沙々木(かささぎ)丈助」と、その高校時代の友人で副店長の「日暮(ひぐらし)正生」、「リサイクルショップ・カササギ」に入り浸っている中学生の「南見菜美」の三人が、周囲で巻き起こる謎めいた事件を解決する、ほのぼのとした温かな雰囲気のミステリ作品… 「道尾秀介」作品にしては珍しく軽い感じの内容で、心地良く読み進められましたね、、、
好奇心旺盛な「華沙々木」が自ら探偵役を買って出て事件に首を突っ込み、的外れな推理で誤った謎解きをするのですが… 「華沙々木」のことを慕っている「菜美」を悲しませないために、「日暮」は事前に事件の真相と「華沙々木」の誤った真相を推理して、「華沙々木」の推理が正しいものだと思えるように細工をしてフォローをするという展開が面白いですねぇ。
「日暮」の涙ぐましい努力に同情しながら、それを愉しみながら読みました。
■春 鵲(かささぎ)の橋
■夏 蜩(ひぐらし)の川
■秋 南の絆
■冬 橘の寺
■解説 米澤穂信
『春 鵲の橋』は、「リサイクルショップ・カササギ」の店内で発生した「ブロンズ像放火未遂事件」を解決する物語、、、
狙われたのは、売約済みの札を貼ったブロンズ像… 容疑者は、事件の二日後に店内にハンカチを落としたという小学三年生くらいの少年と、価値があるとは思えないブロンズ像を買いに来た怪しげな男性客。
実はブロンズ像には隠された仕掛けが… 少年の母を思う気持ちにほろりとさせられる作品でした。
『夏 蜩の川』は、「リサイクルショップ・カササギ」の取引先の木工所で発生した「神木損壊事件」を解決する物語、、、
老舗の木工所から、新しい従業員の部屋の為の家財道具一式を揃えて欲しいという大口の依頼に応えるために、顧客の元を訪れた三人は、神社の御神木が何者かに傷付けられた事件に首を突っ込む… 容疑者は、この木工所で働く若い弟子の「宇佐見」と、新たに弟子として正式採用された「早知子」。
「華沙々木」の推理と同じく、先輩格の「宇佐見」が怪しく感じられる展開でしたが… 実は全然違う動機を持った、もう一人の容疑者の犯行でしたね、、、
木工職人に憧れた女性の夢と現実のギャップ… ですかね、でも、ちょっと身勝手な動機に感じられましたね。
『秋 南の絆』は、一年前の秋に「リサイクルショップ・カササギ」の取引先の豪邸で発生した「マルちゃんヤケ食い事件」を解決する物語、、、
高級な家財道具を格安で引き取って欲しいというVIPな依頼があり、早速、依頼主の元を訪れると、引き取る家財道具はすべて、離婚した元亭主の持ち物で、依頼主はその妻だった… そして、その家には小学6年生の一人娘「菜美」がおり、彼女は、父親の家財道具が運びだされる様を悲しい目で見つめていた。
「華沙々木」と「日暮」が「菜美」と出会うエピソード… ある日、彼女の家に泥棒が入り、盗まれたのは、彼女の母親が可愛がっていた猫の「ナーちゃん」で犯行時刻と思われる深夜には、この家に侵入しようとする不審な人物の姿が目撃されていた、、、
泥棒の正体には驚かされましたが、その動機を知ると、切ない気持ちでいっぱいになりましたね… 犯人と「日暮」の約束は、早く果たされるといいですね。
それを見届けるまで、三人の不思議な関係は続くんだろうなぁ。
『冬 橘の寺』は、これまでの三話で毎回「日暮」にロクでもないものを高値で売りつけていた黄豊寺の住職が大切にしていた亡き妻との思い出の貯金箱が割れれるという事件を解決する物語、、、
黄豊寺の住職から、蜜柑狩りに誘われた三人は、中学2年生になる住職の一人息子「宗珍」とも仲良くなり、寺で楽しい時間を過ごすが、外では突然雪が降り出し、道路にも積もってしまい、黄豊寺で一夜を明かすことになる… その明け方に寺に泥棒が侵入し、住職が大事にしていた亡くなった妻との思い出の貯金箱が割られ、「華沙々木」は「宗珍」の犯行ではないかと推理する。
「華沙々木」から推理を聞かされた「宗珍」は、「菜美」の反抗と疑っていたことから、「菜美」を護ろうと思い、自分の犯行だと認めるが、違和感を感じた「日暮」は別な推理を… 最終的には真犯人が囚われるのですが、その際は、大学でラグビー部の主将だった住職が大活躍、、、
その後、住職が蜜柑の接ぎ木(紀州蜜柑/温州蜜柑)を例えに「宗珍」を諭すシーンはじーんとしましたね… これまで「華沙々木」の推理を信じ込んでいると思っていた「菜美」が、実は影の立役者「日暮」の才能に気付いているということを示唆させる幕引きも良かったですね。
ちょっとライトな感じを漂わせつつ、ちょっとコミカルで、優しく心にじんわりと沁み込むような作品でした… 久しぶりに誰も死なないミステリを読んだかな、、、
心温まる連作集… 続篇が描かれることを期待しています。
Posted by ブクログ 2021年04月29日
道尾秀介の作品はホラーのイメージが強かったけど、こんな作品もあったんだ、と意外に思った。無責任に見当違いな推理を披露するカササギに、フォローする日暮。2人のバランスがよかった。
Posted by ブクログ 2018年03月22日
2018年20冊目。
久しぶりの道尾秀介作品。あーなんていうかやっぱりこの人のタッチ、好きだなぁ・・と思えた。でも好きな作品とそうでもない作品があたしの中でも差が激しいのもこの作家さん。
で、恐る恐る久しぶりに手に取ったのだけどこれは当たりでした。
ほっこり・・そして切なくもあり、一瞬泣きそうにもな...続きを読むり、あっという間に読んでしまった。
Posted by ブクログ 2015年11月24日
ミステリー小説としても完成度が高い。また、華沙々木の妙にハズれた推理を見事にリペアする日暮の手際の良さや単純な推理力も魅力。道尾秀介氏の温かく、寂しくもなる作品。
Posted by ブクログ 2024年04月13日
リサイクルショップを舞台にそこに来るお客様の謎を解く連作ミステリ。
日暮さんの縁の下の力持ち感が強くて不憫と思ってたけど、最終的には良かったねと安心。
Posted by ブクログ 2023年10月11日
こういうのをコージー ミステリーというのかな。大きな事件が起きるのではないけれど引っかかること、それを解決していくコンビの2人。この2人の関係は不思議だけれど、小説ではけっこうあるような…決して儲かっているわけではないリサイクルショップ、でも2人の日常は何だか楽しそう。
Posted by ブクログ 2023年02月09日
リサイクルショップカササギの華沙々木と日暮。
彼らの周りで起こった小さな四つの事件のお話。
事件と言っても深刻な事件ではなく、ちょっとホロっとするような、心温まる事件。
いつもトンチンカンな推理をする華沙々木にたいして、日暮がうまい具合に謎解きをサポートすると言う軽妙な2人のやり取りが楽しい。
...続きを読む
1話で意味深に登場する中学生の菜美の事件についても3話で説明されていて、最初に「あれ?これ、何かの続編なの?」と思わせるこの順番も、ニクい演出。
気軽に読める連作ミステリー。
Posted by ブクログ 2022年10月27日
道尾秀介さんといえば初期はホラー、そして少年がよく出てくる作品が目立ち、その後は本作や『カラスの親指』『透明カメレオン』『スタフ』なんかのちょっと残念な大人が活躍する話が多くなってきた印象だ。その後『いけない』などの意欲作もあり、多岐に渡るがまたホラーミステリ読みたいな。
Posted by ブクログ 2022年05月14日
店長の華沙々木と日暮は、売れないリサイクルショップをしている。
訳あって店に入り浸っている中学生の菜美。
そんな3人が揃うと起こる事件。
華沙々木は探偵に憧れており、常に推理をしたがるが、これがまたちんぷんかんぷんである。
ただ、菜美は華沙々木のことを慕っているので、その推理をちんぷんかんぷんで終わ...続きを読むらせるわけにもいかない。
そこで、日暮は華沙々木の推理通りに事が進むように四苦八苦する。
ただ、それで華沙々木はどんどん推理を展開させるのだが…
奇妙なトリオがまぁ、面白いといえば面白いかな。
2022.5.14
Posted by ブクログ 2022年05月04日
全体的にのんびりしつつ、かつ現実にはありえない感が満載でありつつ、ミステリとしての構成や伏線はしっかりしている、という感じ。よくわからないけど。そして、米澤穂信さんの解説を読むと、なるほど、と納得。
Posted by ブクログ 2022年04月06日
ホッとするミステリー。
帯に「誰も死なない、幸せな気持ちになる道尾ミステリー」と書いてあったが、まったくその通り。
ミステリー作品の主人公は、目の前の謎について真実を推理する。この作品の主人公もそうだ。ただ、この作品の主人公は更に、「相棒がどんな間違った推理をするか」をも推理し、それが表向きの真実...続きを読むになるように先回りする。その点で、謎解きの面白さが2倍になり、かつコミカルな要素が追加されるという、見事なプロットである。
ホームズにおけるワトソン、名探偵コナンにおける毛利小五郎、古畑任三郎における西村雅彦。それを思い切りコミカルでハートウォーミングに振り切った作品。
Posted by ブクログ 2022年01月29日
推理に沿うように証拠をつくる。
優しい嘘、と言えば聞こえは良いが、当人がどう感じているかにもよる。
最後の話で、気付いているような素振りがあり、その優しさも解っているのだろう。
Posted by ブクログ 2020年02月15日
短編連作ミステリー
コメディタッチのライトなミステリーです
四季ということで、四作から構成されています。
すべての物語で、リサイクルショップの店長カササギと売れない品物ばかりを引き取ってきてしまう日暮、店に入りびたりの中学生菜美の3人が絡みます。
店長カササギがなにかと探偵気取りで謎を解き明かしま...続きを読むすが、内容は頓珍漢で、実際には日暮が陰でフォローして真実を明らかにする構成。
一つの物語で二重に楽しめるようになっています(笑)
春ー鵲(かささぎ)の橋
ブロンズ像をめぐる謎の解決。倉庫の中のブロンズ像でボヤ。誰が火をつけたのか?その真相は?という展開
カササギの推理と日暮の真実
夏ー蜩(ひぐらし)の川
女性の弟子がいる木工職人の家へ中古家具を届けに行くと破損された木材と脅迫メッセージ。
誰がそんなことを?その真相は?
カササギの推理に対して明らかになる真実
秋ー南の絆
カササギたちと菜美の出会いのエピソード。
菜美の家の家具を引き取りに行くと、猫が行方不明に。
なぜ猫がいなくなったのか?
冬ー橘(たちばな)の寺
日暮に高値でものを引き取らせていた和尚に呼ばれ、その寺で起きた出来事。その夜、泥棒が入り、和尚の大切にしていた貯金箱が破壊される。
なぜ、だれが、それを壊したのか?
相変わらずのカササギの頓珍漢な推理に対して、日暮が明らかにする真相。そこには、あたたかな親子愛がありました。
殺人も起きることなく、重いヒューマンドラマがあるわけでもなく、ライトな、そして、ほっこりするような、謎解き物語。
単純に楽しめます。
Posted by ブクログ 2018年08月29日
2018年、21冊目は、ライト感覚(という噂の)ミステリ調の、道尾秀介。
リサイクルショップ・カササギを舞台に、店長、華沙々木、副店長、日暮、入り浸る女子中学生、南見の周りに起こった四つの事件。探偵気取りの華沙々木が事件を解決して行くが、真相は……。四季を追いながら展開される、連作短編。
確かに...続きを読む、自分の既読の、道尾作品と比べるとライトです。起こる事件も殺人事件ではなく、主に、窃盗や器物損壊だし……。
ただ、全体的に軽めながらも、描写や比喩は秀逸。また、中国や、ギリシャの神話の引用的なモノも上手く機能している。
そして、裏テーマは、家族の形かな(❔)。
『向日葵の咲かない夏』の対極的一作、道尾流ホッコリ系ミステリ作品。上手いし、悪くない。一方で、自分が道尾作品に求めてるベクトルとは異なるのよ。ソコを踏まえ、評価は、3.5的な★★★☆☆としました。
Posted by ブクログ 2017年11月25日
道尾秀介
好きな作家のひとりである。
「カラスの親指」「竜神の雨」から見ると、本格的と言えるものではないのかもしれないが、
それぞれ、「四季」に分かれた、各4編が繋がっているだが
それぞれの四季に沿った話となっている。
本篇の中心人物である「華沙々木」「日暮」そして「菜美」。
「華沙々木」の推理を裏...続きを読む付けるために日暮がおり、その間違った推理を尊敬する「菜美」をがっかりさせまいと働く「日暮」の健闘ぶりを感じる。
Posted by ブクログ 2017年11月13日
リサイクルショップを共同経営する私立探偵気取りをしたい男と、持ち前の推理力を隠して水面下で探偵気取り男を誘導する男。探偵気取り男に心酔する女子中学生3人を中心に据えた最近流行の誰も死なない連作ミステリーです。
器用な道尾秀介なので、無難にまとめていますが割とこのジャンルも最近多くなっていて、「まほ...続きを読むろ多田便利軒」に比べるといろいろ弱い感じは有ります。おそらくシリーズ化になる気がしますがもう少し登場人物の掘り下げが必要と思います。
Posted by ブクログ 2017年10月05日
決してファンというわけではないのに読んでしまう道尾秀介。キムタク主演の月9ドラマのために書き下ろされた『月の恋人』に唖然呆然となった以外は結構好きです。実はなんたらでしたみたいなオチの作品も、笑ってしまうほど斬新で、嫌いじゃない。と思ったら、本作は、えっこれ道尾さん?とビックリ。
リサイクルショッ...続きを読むプの店長・華沙々木(かささぎ)、その友人で従業員の日暮(ひぐらし)、店に入り浸る中学生・菜美が関わる、日常の謎よりはちょっぴり犯罪色もある事件を四季それぞれに。
珍しく、明るく軽い。いつもの道尾さんを期待していると拍子抜けするかもしれない、普通にいい話。
そんななか、よくこんな比喩を思いつくなぁと感心したのは、端正な顔を表現するのに「文庫本を伏せたようなくっきりとした鼻筋」。なるほど。あまりベタッと伏せてはなりませぬ(笑)。
Posted by ブクログ 2016年11月09日
四季のタイトル通り春夏秋冬の4つの短編を収録。名探偵役が謎を見つけ、解決するという常道に対して、名探偵役は間違った推理を行うが、ワトソン役がその推理を「真実」にするという趣向を凝らしているのが特徴的。この設定だけ見ると非常に魅力的なのだが、如何せん、それぞれの謎自体が微妙で、どうにも歯がゆい。ワトソ...続きを読むン役である日暮の動機についても、少々弱い点があり、名探偵たる華沙々木も推理狂な訳でもなく、人情に溢れる部分があったりと、どうにも突き抜けるところがない。最終話のようにむしろ下手な工作などがない方が読み応えがあったというのが皮肉。決して面白くない訳ではないのだが、何だか残念だなぁ、と思ってしまうのだった。
Posted by ブクログ 2016年05月23日
リサイクルショップ・カササギを舞台にしている春、夏、秋、冬と4つの季節の連作短編。店長の華沙々木と店員の日暮は学生時代の友人で一緒に生活もしているというと、しをんさんの「まほろ駅前~」を連想するけど、変人としてのベクトルが違うから似ている印象はなかった。いつも間違った推理をする華沙々木と、華沙々木を...続きを読む慕っている菜美のために華沙々木のフォローをする日暮、主な登場人物のキャラがちょっと薄いかな。最後に大きな仕掛けでも隠されているのかと期待してみたけど、道尾さんにしてはライトなミステリーのままでした。
Posted by ブクログ 2016年05月16日
連作短編集。
リサイクルショップの店長と副店長と、店に入り浸る女子中学生が遭遇する4つの事件。
自称名探偵である店長の迷推理で、事件の真実は全く別の方向へねじまげられる。
全く見当違いな推理をしているのに、周りの手助けによって真実のように披露でき、自分の頭脳を信じて疑わない・・・なんともおめでた...続きを読むい店長カササギ。
そのキャラクターがどうしても好きになれず、なんだかもやっとするまま読み終わりました。
ただ、やっぱり道尾さんの作品。
ひとつの事件にふたつの顔を作るところや、その伏線、ストーリーの展開などは、とても楽しめました。
Posted by ブクログ 2015年05月24日
中編4つです。ちょっとした事件をもとに、その背後にある人間の抱えているそれぞれの歴史を描いています。コメディチックな書き方なので、その分人のもつ歴史とギャップが鮮明になっています。
Posted by ブクログ 2015年04月08日
久しぶりの道尾作品、短編集。いわゆる日常の謎にカテゴライズされると思う。しかしながらさすが道尾作品、またけったいなというか、めんどくせーというか、独特のプロットで読ませてくれる。
リサイクルショップの経営者カササギとリペア担当日暮、そして中学生の少女菜美の3人が事件に巻き込まれていく、というかカ...続きを読むササギが進んで巻き込まれに行く、というのが流れ、で名探偵気取りのカササギは鋭いのかピントずれまくりなのか判別できない推理の上に真相を明かしてみせる…のだが、本当の真相は別の位相にあり、影の探偵日暮が真相究明と、カササギ用の真相お膳立てを並行して行うのである。日暮さんくたびれるよな~同情する。
その心は少女菜美にとってカササギは名探偵であるべし、なる理由があるらしい。このプロットを思いついただけで道尾氏は日暮同様疲れてしまったか?
長編におけるどんでん返しの妙を、普遍と感じてしまう読者には物足りないのではないか?そこそこよく出来てるとは思うものの、道尾氏に期待するハードルは高いのだ。自分はそれにプラスで連城作品の短編を読んだばかりなのだ。
シリーズ化されるのだろうか?その前に映像化されそうかも?とも感じた。イケメン二人に美少女一人の組み合わせ、たくさんありそうだ。
Posted by ブクログ 2015年04月01日
連作短編集。
華沙々木丈助、日暮正生、南見菜美の3人が主役として日常の謎を解いていく。
華沙々木、日暮はリサイクルショップを営み、そこへ中学生の南見が遊びに来ているのが舞台設定。
なぜ南見がそこへ出入りするようになったのかは、3番目の短編(秋)で明かされる。
本の題名がカササギとつくので、華沙...続きを読む々木が主役と思ってしまうが、華沙々木は推理し自分が探偵やくをしようとするが、真相には至らず日暮が蔭でその推理を支え、真相を解明する。
ただ、南見に気を使い、華沙々木の推理を否定せず華沙々木をヒーローにするのだが、南見も日暮がフォローをしていることに気づいていたようなニュアンスが出てくる。