【感想・ネタバレ】カササギたちの四季のレビュー

あらすじ

リサイクルショップ・カササギは今日も賑やかだ。理屈屋の店長・華沙々木と、いつも売れない品物ばかり引き取ってくる日暮、店に入り浸る中学生の菜美。そんな三人の前で、四季を彩る4つの事件が起こる。「僕が事件を解決しよう」華沙々木が『マーフィーの法則』を片手に探偵役に乗り出すと、いつも話がこんがらがるのだ……。心がほっと温まる連作ミステリー。

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Posted by ブクログ

春夏秋まで冒頭に出てくる和尚のイメージは最悪でしたが、冬に和尚の寺で一泊してからそのイメージは一変しました。
一見怖い人でも見方を変えて見てみると意外な発見があるものですね…!勉強になりました。

文章も読みやすく内容も面白いため、あっという間に読み切ってしまいました。
まだこの3人の物語を読んでいたいのですが、おそらく続編はないんですよね…。残念です。

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2025年01月22日

Posted by ブクログ

「嘘」を基点とした物語。誰かの嘘に嘘を重ね の推理を正当化する。あくまで謎の解決はその結果生まれたものだという展開が面白い。
面白かった…と同時にこれだけ複雑な展開を明瞭に違和感なく落とし込める道尾さんの技量に感服する。

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2025年01月07日

購入済み

為替のよう…

道尾さんの作品というだけで読み始めた
読み終わったのは買ってから2か月後
明智小五郎は大好き
が、なんだか主人公と明智小五郎とが
重なって
上下動の少ない波形を感じながら
単調さに次頁への欲求が わかない

が、和尚が手紙を読んでいる途中
大の男が電車内で涙ぐんだ
嫌じゃない

感想とかレビューじゃないけど
なんだか、これを書きたくなったから。

やっぱり紙媒体が好き
読んでいる自分の様子も。

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2014年11月02日

Posted by ブクログ

最近SNSで本作者の小説をよくみかけたのでうちで積読になっていたこの作品に手をつけました☺️
主人公と突拍子もない推理を展開するカササギさん。そして悪徳和尚。
でも最後の最後で和尚のストーリーがすごくよく心にじんときました。
カササギさんが推理できる伏線と主人公の本丸への伏線とで二重になっているのに、わかりやすいストーリー展開でこの作者の他作品も読んでみたくなる一作でした。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

何年かぶりに引っ張り出してきて再読。
良い、とても。
ヒグラシの影の苦労や、カササギとナミちゃんの明るい暴走。
カササギはキャラが良すぎて憎めない。
ナミちゃんもしっかりものだし。
相変わらず続編希望。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

ほのぼのとしたミステリー。リサイクルショップカササギが4つの事件に遭遇していく。最初は道尾秀介作品にしてはもの足りなさを感じて読んだけど、4部それぞれ同じ始まり方にドラマのようなワクワク感があったり、最後には、ある意味どんでん返しのような展開があったり、なんだかじーんとくるような作品だった。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

「道尾秀介」の連作ミステリー作品『カササギたちの四季』を読みました。

『鬼の跫音』、『龍神の雨』、『球体の蛇』、『光媒の花』、『月の恋人―Moon Lovers』、『月と蟹』に続き「道尾秀介」作品です。

-----story-------------
開店して2年。
店員は2人。
「リサイクルショップ・カササギ」は、赤字経営を2年継続中の、ちいさな店だ。
店長の「華沙々木」は、謎めいた事件があると、商売そっちのけで首を突っ込みたがるし、副店長の「日暮」は、売り物にならないようなガラクタを高く買い取らされてばかり。
でも、しょっちゅう入り浸っている中学生の「菜美」は、居心地がいいのか、なかなか帰ろうとしない―。
でも、この店には、少しの秘密があるのだ――。
あなたが素直に笑えるよう、真実をつくりかえてみせよう。
再注目の俊英による忘れ得ぬ物語。
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「リサイクルショップ・カササギ」の店長「華沙々木(かささぎ)丈助」と、その高校時代の友人で副店長の「日暮(ひぐらし)正生」、「リサイクルショップ・カササギ」に入り浸っている中学生の「南見菜美」の三人が、周囲で巻き起こる謎めいた事件を解決する、ほのぼのとした温かな雰囲気のミステリ作品… 「道尾秀介」作品にしては珍しく軽い感じの内容で、心地良く読み進められましたね、、、

好奇心旺盛な「華沙々木」が自ら探偵役を買って出て事件に首を突っ込み、的外れな推理で誤った謎解きをするのですが… 「華沙々木」のことを慕っている「菜美」を悲しませないために、「日暮」は事前に事件の真相と「華沙々木」の誤った真相を推理して、「華沙々木」の推理が正しいものだと思えるように細工をしてフォローをするという展開が面白いですねぇ。

「日暮」の涙ぐましい努力に同情しながら、それを愉しみながら読みました。

 ■春 鵲(かささぎ)の橋
 ■夏 蜩(ひぐらし)の川
 ■秋 南の絆
 ■冬 橘の寺
 ■解説 米澤穂信


『春 鵲の橋』は、「リサイクルショップ・カササギ」の店内で発生した「ブロンズ像放火未遂事件」を解決する物語、、、

狙われたのは、売約済みの札を貼ったブロンズ像… 容疑者は、事件の二日後に店内にハンカチを落としたという小学三年生くらいの少年と、価値があるとは思えないブロンズ像を買いに来た怪しげな男性客。

実はブロンズ像には隠された仕掛けが… 少年の母を思う気持ちにほろりとさせられる作品でした。


『夏 蜩の川』は、「リサイクルショップ・カササギ」の取引先の木工所で発生した「神木損壊事件」を解決する物語、、、

老舗の木工所から、新しい従業員の部屋の為の家財道具一式を揃えて欲しいという大口の依頼に応えるために、顧客の元を訪れた三人は、神社の御神木が何者かに傷付けられた事件に首を突っ込む… 容疑者は、この木工所で働く若い弟子の「宇佐見」と、新たに弟子として正式採用された「早知子」。

「華沙々木」の推理と同じく、先輩格の「宇佐見」が怪しく感じられる展開でしたが… 実は全然違う動機を持った、もう一人の容疑者の犯行でしたね、、、

木工職人に憧れた女性の夢と現実のギャップ… ですかね、でも、ちょっと身勝手な動機に感じられましたね。


『秋 南の絆』は、一年前の秋に「リサイクルショップ・カササギ」の取引先の豪邸で発生した「マルちゃんヤケ食い事件」を解決する物語、、、

高級な家財道具を格安で引き取って欲しいというVIPな依頼があり、早速、依頼主の元を訪れると、引き取る家財道具はすべて、離婚した元亭主の持ち物で、依頼主はその妻だった… そして、その家には小学6年生の一人娘「菜美」がおり、彼女は、父親の家財道具が運びだされる様を悲しい目で見つめていた。

「華沙々木」と「日暮」が「菜美」と出会うエピソード… ある日、彼女の家に泥棒が入り、盗まれたのは、彼女の母親が可愛がっていた猫の「ナーちゃん」で犯行時刻と思われる深夜には、この家に侵入しようとする不審な人物の姿が目撃されていた、、、

泥棒の正体には驚かされましたが、その動機を知ると、切ない気持ちでいっぱいになりましたね… 犯人と「日暮」の約束は、早く果たされるといいですね。

それを見届けるまで、三人の不思議な関係は続くんだろうなぁ。


『冬 橘の寺』は、これまでの三話で毎回「日暮」にロクでもないものを高値で売りつけていた黄豊寺の住職が大切にしていた亡き妻との思い出の貯金箱が割れれるという事件を解決する物語、、、

黄豊寺の住職から、蜜柑狩りに誘われた三人は、中学2年生になる住職の一人息子「宗珍」とも仲良くなり、寺で楽しい時間を過ごすが、外では突然雪が降り出し、道路にも積もってしまい、黄豊寺で一夜を明かすことになる… その明け方に寺に泥棒が侵入し、住職が大事にしていた亡くなった妻との思い出の貯金箱が割られ、「華沙々木」は「宗珍」の犯行ではないかと推理する。

「華沙々木」から推理を聞かされた「宗珍」は、「菜美」の反抗と疑っていたことから、「菜美」を護ろうと思い、自分の犯行だと認めるが、違和感を感じた「日暮」は別な推理を… 最終的には真犯人が囚われるのですが、その際は、大学でラグビー部の主将だった住職が大活躍、、、

その後、住職が蜜柑の接ぎ木(紀州蜜柑/温州蜜柑)を例えに「宗珍」を諭すシーンはじーんとしましたね… これまで「華沙々木」の推理を信じ込んでいると思っていた「菜美」が、実は影の立役者「日暮」の才能に気付いているということを示唆させる幕引きも良かったですね。


ちょっとライトな感じを漂わせつつ、ちょっとコミカルで、優しく心にじんわりと沁み込むような作品でした… 久しぶりに誰も死なないミステリを読んだかな、、、

心温まる連作集… 続篇が描かれることを期待しています。

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2022年10月19日

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道尾秀介の作品はホラーのイメージが強かったけど、こんな作品もあったんだ、と意外に思った。無責任に見当違いな推理を披露するカササギに、フォローする日暮。2人のバランスがよかった。

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2021年04月29日

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題名にある通り、四季に関する四つの事件が収められており、読み終わったあと、推理ものにも関わらずどこか心が温かくなる作品だった。

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2021年04月04日

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日常系短編ミステリ風小説…というようなジャンル。
最後のお話はほっこりして面白かった。
続編もありそうな終わり方だった。

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2021年01月04日

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ネタバレ

2018年20冊目。
久しぶりの道尾秀介作品。あーなんていうかやっぱりこの人のタッチ、好きだなぁ・・と思えた。でも好きな作品とそうでもない作品があたしの中でも差が激しいのもこの作家さん。
で、恐る恐る久しぶりに手に取ったのだけどこれは当たりでした。
ほっこり・・そして切なくもあり、一瞬泣きそうにもなり、あっという間に読んでしまった。

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2018年03月22日

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軽く読める連作の短編集。
きちんと推理が披露されて、そして犯人が…という展開ではない凝った作り。
でもね。

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2018年02月22日

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力抜いて観るゆるいドラマのようで楽しい
必ずしも真実が欲しいのではない。明らかにしないことで助かる奴もいる

パッパが帰ってくるとええなあ

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2025年08月10日

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道尾秀介の優しい嘘をテーマにしたミステリー。
『カラスの親指』の寄りの
ほっこりとした読後感を楽しめる。

相棒の推理を正解に導くために
裏で暗躍するというのは新しい設定だった。

もっと凝られた裏設定があるかと思ったが
意外とさっぱり終わった。

軽く読むには良い感じ。

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2025年04月14日

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四季をベースに四つの事件の連作ミステリー
軽く読める作品としては最適
よってミステリーの質と難易度は低くされているがそれは折り込み済みか
事件の裏にある嘘と本音を優しく解決しミステリーとして成立させていくのは面白かった
最後に米澤先生の解説を読みなを面白く感じる事が出来て納得しました

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2024年05月05日

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リサイクルショップを舞台にそこに来るお客様の謎を解く連作ミステリ。
日暮さんの縁の下の力持ち感が強くて不憫と思ってたけど、最終的には良かったねと安心。

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2024年04月13日

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こういうのをコージー ミステリーというのかな。大きな事件が起きるのではないけれど引っかかること、それを解決していくコンビの2人。この2人の関係は不思議だけれど、小説ではけっこうあるような…決して儲かっているわけではないリサイクルショップ、でも2人の日常は何だか楽しそう。

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2023年10月11日

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リサイクルショップカササギの華沙々木と日暮。
彼らの周りで起こった小さな四つの事件のお話。

事件と言っても深刻な事件ではなく、ちょっとホロっとするような、心温まる事件。

いつもトンチンカンな推理をする華沙々木にたいして、日暮がうまい具合に謎解きをサポートすると言う軽妙な2人のやり取りが楽しい。

1話で意味深に登場する中学生の菜美の事件についても3話で説明されていて、最初に「あれ?これ、何かの続編なの?」と思わせるこの順番も、ニクい演出。

気軽に読める連作ミステリー。

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2023年02月09日

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道尾秀介さんといえば初期はホラー、そして少年がよく出てくる作品が目立ち、その後は本作や『カラスの親指』『透明カメレオン』『スタフ』なんかのちょっと残念な大人が活躍する話が多くなってきた印象だ。その後『いけない』などの意欲作もあり、多岐に渡るがまたホラーミステリ読みたいな。

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

店長の華沙々木と日暮は、売れないリサイクルショップをしている。
訳あって店に入り浸っている中学生の菜美。
そんな3人が揃うと起こる事件。
華沙々木は探偵に憧れており、常に推理をしたがるが、これがまたちんぷんかんぷんである。
ただ、菜美は華沙々木のことを慕っているので、その推理をちんぷんかんぷんで終わらせるわけにもいかない。
そこで、日暮は華沙々木の推理通りに事が進むように四苦八苦する。
ただ、それで華沙々木はどんどん推理を展開させるのだが…
奇妙なトリオがまぁ、面白いといえば面白いかな。

2022.5.14

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2022年05月14日

Posted by ブクログ

全体的にのんびりしつつ、かつ現実にはありえない感が満載でありつつ、ミステリとしての構成や伏線はしっかりしている、という感じ。よくわからないけど。そして、米澤穂信さんの解説を読むと、なるほど、と納得。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホッとするミステリー。
帯に「誰も死なない、幸せな気持ちになる道尾ミステリー」と書いてあったが、まったくその通り。

ミステリー作品の主人公は、目の前の謎について真実を推理する。この作品の主人公もそうだ。ただ、この作品の主人公は更に、「相棒がどんな間違った推理をするか」をも推理し、それが表向きの真実になるように先回りする。その点で、謎解きの面白さが2倍になり、かつコミカルな要素が追加されるという、見事なプロットである。

ホームズにおけるワトソン、名探偵コナンにおける毛利小五郎、古畑任三郎における西村雅彦。それを思い切りコミカルでハートウォーミングに振り切った作品。

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

とても読み易い道尾作品。
多少無理やりな所はあるが、全体的には心温まる内容。
道尾作品の中では好きな部類。

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2022年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

推理に沿うように証拠をつくる。
優しい嘘、と言えば聞こえは良いが、当人がどう感じているかにもよる。
最後の話で、気付いているような素振りがあり、その優しさも解っているのだろう。

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2022年01月29日

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短編連作ミステリー
コメディタッチのライトなミステリーです
四季ということで、四作から構成されています。

すべての物語で、リサイクルショップの店長カササギと売れない品物ばかりを引き取ってきてしまう日暮、店に入りびたりの中学生菜美の3人が絡みます。
店長カササギがなにかと探偵気取りで謎を解き明かしますが、内容は頓珍漢で、実際には日暮が陰でフォローして真実を明らかにする構成。
一つの物語で二重に楽しめるようになっています(笑)

春ー鵲(かささぎ)の橋
ブロンズ像をめぐる謎の解決。倉庫の中のブロンズ像でボヤ。誰が火をつけたのか?その真相は?という展開
カササギの推理と日暮の真実

夏ー蜩(ひぐらし)の川
女性の弟子がいる木工職人の家へ中古家具を届けに行くと破損された木材と脅迫メッセージ。
誰がそんなことを?その真相は?
カササギの推理に対して明らかになる真実

秋ー南の絆
カササギたちと菜美の出会いのエピソード。
菜美の家の家具を引き取りに行くと、猫が行方不明に。
なぜ猫がいなくなったのか?

冬ー橘(たちばな)の寺
日暮に高値でものを引き取らせていた和尚に呼ばれ、その寺で起きた出来事。その夜、泥棒が入り、和尚の大切にしていた貯金箱が破壊される。
なぜ、だれが、それを壊したのか?
相変わらずのカササギの頓珍漢な推理に対して、日暮が明らかにする真相。そこには、あたたかな親子愛がありました。

殺人も起きることなく、重いヒューマンドラマがあるわけでもなく、ライトな、そして、ほっこりするような、謎解き物語。
単純に楽しめます。

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2020年02月15日

Posted by ブクログ

2018年、21冊目は、ライト感覚(という噂の)ミステリ調の、道尾秀介。

リサイクルショップ・カササギを舞台に、店長、華沙々木、副店長、日暮、入り浸る女子中学生、南見の周りに起こった四つの事件。探偵気取りの華沙々木が事件を解決して行くが、真相は……。四季を追いながら展開される、連作短編。

確かに、自分の既読の、道尾作品と比べるとライトです。起こる事件も殺人事件ではなく、主に、窃盗や器物損壊だし……。

ただ、全体的に軽めながらも、描写や比喩は秀逸。また、中国や、ギリシャの神話の引用的なモノも上手く機能している。

そして、裏テーマは、家族の形かな(❔)。

『向日葵の咲かない夏』の対極的一作、道尾流ホッコリ系ミステリ作品。上手いし、悪くない。一方で、自分が道尾作品に求めてるベクトルとは異なるのよ。ソコを踏まえ、評価は、3.5的な★★★☆☆としました。

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2018年08月29日

Posted by ブクログ

道尾秀介
好きな作家のひとりである。
「カラスの親指」「竜神の雨」から見ると、本格的と言えるものではないのかもしれないが、
それぞれ、「四季」に分かれた、各4編が繋がっているだが
それぞれの四季に沿った話となっている。
本篇の中心人物である「華沙々木」「日暮」そして「菜美」。
「華沙々木」の推理を裏付けるために日暮がおり、その間違った推理を尊敬する「菜美」をがっかりさせまいと働く「日暮」の健闘ぶりを感じる。

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2017年11月25日

Posted by ブクログ

リサイクルショップを共同経営する私立探偵気取りをしたい男と、持ち前の推理力を隠して水面下で探偵気取り男を誘導する男。探偵気取り男に心酔する女子中学生3人を中心に据えた最近流行の誰も死なない連作ミステリーです。

器用な道尾秀介なので、無難にまとめていますが割とこのジャンルも最近多くなっていて、「まほろ多田便利軒」に比べるといろいろ弱い感じは有ります。おそらくシリーズ化になる気がしますがもう少し登場人物の掘り下げが必要と思います。

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2017年11月13日

Posted by ブクログ

決してファンというわけではないのに読んでしまう道尾秀介。キムタク主演の月9ドラマのために書き下ろされた『月の恋人』に唖然呆然となった以外は結構好きです。実はなんたらでしたみたいなオチの作品も、笑ってしまうほど斬新で、嫌いじゃない。と思ったら、本作は、えっこれ道尾さん?とビックリ。

リサイクルショップの店長・華沙々木(かささぎ)、その友人で従業員の日暮(ひぐらし)、店に入り浸る中学生・菜美が関わる、日常の謎よりはちょっぴり犯罪色もある事件を四季それぞれに。

珍しく、明るく軽い。いつもの道尾さんを期待していると拍子抜けするかもしれない、普通にいい話。

そんななか、よくこんな比喩を思いつくなぁと感心したのは、端正な顔を表現するのに「文庫本を伏せたようなくっきりとした鼻筋」。なるほど。あまりベタッと伏せてはなりませぬ(笑)。

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2017年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

四季のタイトル通り春夏秋冬の4つの短編を収録。名探偵役が謎を見つけ、解決するという常道に対して、名探偵役は間違った推理を行うが、ワトソン役がその推理を「真実」にするという趣向を凝らしているのが特徴的。この設定だけ見ると非常に魅力的なのだが、如何せん、それぞれの謎自体が微妙で、どうにも歯がゆい。ワトソン役である日暮の動機についても、少々弱い点があり、名探偵たる華沙々木も推理狂な訳でもなく、人情に溢れる部分があったりと、どうにも突き抜けるところがない。最終話のようにむしろ下手な工作などがない方が読み応えがあったというのが皮肉。決して面白くない訳ではないのだが、何だか残念だなぁ、と思ってしまうのだった。

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2016年11月09日

Posted by ブクログ

リサイクルショップ・カササギを舞台にしている春、夏、秋、冬と4つの季節の連作短編。店長の華沙々木と店員の日暮は学生時代の友人で一緒に生活もしているというと、しをんさんの「まほろ駅前~」を連想するけど、変人としてのベクトルが違うから似ている印象はなかった。いつも間違った推理をする華沙々木と、華沙々木を慕っている菜美のために華沙々木のフォローをする日暮、主な登場人物のキャラがちょっと薄いかな。最後に大きな仕掛けでも隠されているのかと期待してみたけど、道尾さんにしてはライトなミステリーのままでした。

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2016年05月23日

購入済み

同じもの買わされた

以前から出ていた、二分冊のものと同じ。返品したいんだが?

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2014年04月12日

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