道尾秀介のレビュー一覧
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「道尾秀介」の長篇作品『水の柩』を読みました。
『鬼の跫音』、『龍神の雨』、『球体の蛇』、『光媒の花』、『月の恋人―Moon Lovers』、『月と蟹』、『カササギたちの四季』に続き「道尾秀介」作品です。
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いま最も眩しい作家が描く、成長と再生の物語。
タイムカプセルに託した未来と、水没した村が封印した過去。
時計の針を動かす、彼女の「嘘」。
平凡な毎日を憂う「逸夫」は文化祭をきっかけに同級生の「敦子」と言葉を交わすようになる。
タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。
同じ頃、「逸夫」は祖母が五十年前にダ -
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「道尾秀介」の連作ミステリー作品『カササギたちの四季』を読みました。
『鬼の跫音』、『龍神の雨』、『球体の蛇』、『光媒の花』、『月の恋人―Moon Lovers』、『月と蟹』に続き「道尾秀介」作品です。
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開店して2年。
店員は2人。
「リサイクルショップ・カササギ」は、赤字経営を2年継続中の、ちいさな店だ。
店長の「華沙々木」は、謎めいた事件があると、商売そっちのけで首を突っ込みたがるし、副店長の「日暮」は、売り物にならないようなガラクタを高く買い取らされてばかり。
でも、しょっちゅう入り浸っている中学生の「菜美」は、居心地がいいのか、なかな -
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「道尾秀介」の長篇作品『球体の蛇』を読みました。
『鬼の跫音』、『龍神の雨』に続き「道尾秀介」作品です。
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あの頃、幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった……。
狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことのできないあやまち。
矛盾と葛藤を抱えて生きる人間の悔恨と痛みを描く、人生の真実の物語。
1992年秋。
17歳だった私「友彦」は両親の離婚により、隣の「橋塚家」に居候していた。
主人の「乙太郎さん」と娘の「ナオ」。
奥さんと姉娘「サヨ」は7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。
どこか冷たくて強い「サヨ」に私は小さい -
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いろんなシチュエーションの推理小説なので、それぞれ楽しめる。
決して殺人事件の犯人捜しだけじゃないんだ。
特に面白かったのが浅倉秋成さんの「糸の人を探して」。
冴えない、モテない大学生の河瀬倫義が、友だちに誘われて5×5の合コンに行く(その友だちは用事があり来れない)。しかも自分に好意をもっている女性がいると聞かされており、気合いが入っての参加だ。
行ってみると、この世の人かと思うような素晴らしい女性ばかり。それどころか、皆河瀬に好意的に話をかけてくる。
しかし後にあとの4人は、お付き合いを避けた方がよい人たちだとわかる。
名前を聞いておらず、いろいろな情報から赤い糸で結ばれるべき女性を推理し -
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「道尾秀介」のミステリー長篇『骸の爪(むくろのつめ)』を読みました。
『背の眼』が予想以上に愉しめる作品だったので、『背の眼』に続き「真備シリーズ」を選択… 2作連続で「道尾秀介」作品です。
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ホラー作家の「道尾」は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房「瑞祥房」を訪ねる。
彼がその夜見たものは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で血を流す仏像。
しかも翌日には仏師が一人消えていた。
「道尾」は、霊現象探求家の「真備」、「真備」の助手「凛」の三人で、「瑞祥房」を再訪し、その謎を探る。
工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とはいったい。
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