道尾秀介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
うわぁー短編同士のリンクが、、、うますぎる、、、、
あとがき読んだら、男の子二人の話が最初にできて、いつの間にやら残りの話もそこから派生して行ったっていうから、驚き。
一番好きな話ではあった。
よくありがちな、男の子の話。
話盛りがち。
やんちゃなふりしがち。
そんな男の子二人の関係が何とも言えなくて。
この二人の話のオチがまた。
え、、、本当だったの?っていう。
何とも言えない気持ちにさせられます。
全体通して、なんだか救われない気分にさせられるものの、こうやって最後まで読ませてくくれるのは道尾秀介だからだよなぁ。
なんだか、暗そうだな。
なんか、嫌な気持ちで終わりそう、なんかな -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて手にした道尾秀介さんだったんですが、何となく初めましてでコレを読むのは避けた方が良さそうと思って別作品を読んでから手をつけました。
読む順番が自由ということに期待してたけど、確かにいわゆる連作短編集を読んだという感覚がまず一番。
ただ、読む順番によっては後味の悪いメリーバッドエンドにもなりうるので、確かに読後の感覚は人によって違うものになるだろうなと思いました。
一応時系列はメモして読んだけど、あんまりそこにこだわらなくても良いかも。
刑事と犬
毒液と花
消えない硝子
雄蜂の嘘
少女の死
魔球と鳥
の順で読んだので、最初のうちは先に結果を知った上での回収って感じになったかと。
-
-
Posted by ブクログ
アマチュアバンドの練習後に、かつてのバンドメンバーであり、主人公の交際相手でもある女性の死体が見つかった。表面的には事故のように思えるが、彼女への複雑な思いを抱えていた者もおり...
地味な設定、絞り込まれた登場人物、過去のトラウマ、二転三転する展開、そして意外な結末など、以前に読んだ「シャドウ」と共通する要素が多いのだが、倫理的にあまり読みたくない要素も共通しており、これはちょっときつい。
世評高い「向日葵の咲かない夏」もすでに買っているのだが、読むのが今から不安。
余談だが「虫がすだいて鳴く」なんていう表現はこの作品で初めて知った。 -
Posted by ブクログ
海辺に引っ越してきた小学生の慎一と、似た境遇の春也は、学校に居場所がないもの同士で仲良くなり毎日のように海辺で遊んでいた。あるとき山の中に手頃な窪みを見つけ、そこに潮溜まりをつくり、海辺で捕まえた生き物を飼おうと画策する。その中で捕まえたヤドカリを神様「ヤドカミ様」と称して燃やすと願いが叶う、という遊びを実行した。その後、同級生の女の子・鳴海の参加や家族の変化があり、2人の周囲を取り巻く環境が変わっていく…というストーリー。
海辺の風景描写が鮮やかで、潮の香りが感じられるようだった。生き物の描写もかなりわかりやすい。
登場人物は小学生が多いものの、大人から見たかわいらしい子どもという感じでは