道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
様々な『S』という人物が出てくる、ホラーミステリー短編集です。
どのお話も一話完結で、別の人物だけれど『S』というキーマンが登場します。
淡々と紡がれる物語の中には、静かな狂気がひんやりと流れています。それがどのようなきっかけで、どのような衝動で、もしくは計画的な何かで、あふれだして通常であれば越えないだろう一線を越えてしまう。主人公だったり、その周りだったりが抱く狂気や、悪意や、悲しみや、愛情になんとも言い難い静かな恐ろしさを感じます。
日常の中に潜む人の感情について考えさせられる話です。
ホラーとして読むにはオカルト的な部分はありません。が、『人』が怖いという意味では、十二分 -
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Posted by ブクログ
感想を書くため再読。
とにかくアクティブな子供たち。出来ることを全力で楽しんでる姿に羨ましくなる。自分がここまで子供時代を楽しめたかというと、全く自信がない。
子供達も元気でいいけど、身近に潜む幻想的な風景や奇跡の描写に、現実の世界の出来事のはずだけど、どこか非現実感がある不思議な感じに、緩めてもらえる気持ちになった。リラックス〜。
と思いきや、最後はピンチになってハラハラ。子供が知らず知らずのうちに巻き込まれる大人の事情に、大人はしっかりしなきゃなとも思う。
そして、回想者にしてやられた。
うん、読後感、なんかアンニュイ。紅茶を飲みたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は幼少期に闇のある中年男性、心を病み離婚。小学生の息子と自分の故郷を訪れ、父の死の真相を探る。
というと楽しそうですが、実際には暗く陰鬱な物語です。
■よかったところ
・道尾秀介ワールドで、物語に引き込んでいく力は強いです。一気読みしました。
・なかなか複雑ですが、トリックや真相のカタルシスはしっかりあります。ここはミステリーを読む上で本当に大事です。
■うーんなところ
・暗い、とにかく暗い。最後に救いがあってよかったですが、最終盤までとにかく暗いです。物語の世界観という意味では一貫されています。
・合間合間に入る空想シーンというのか妄想シーンというのか、私には読みにくかったです。物 -
Posted by ブクログ
道尾秀介の長篇ミステリ作品『サーモン・キャッチャー the Novel』を読みました。
道尾秀介の作品は、先月読んだ『カエルの小指 a murder of crows』以来ですね。
-----story-------------
小説で、すごい世界を見に行こう。
道尾秀介に騙される快感を堪能あれ!
釣り堀カープ・キャッチャーで消えた鯉の謎が、運命を動かしていく。
神様の通う屋内釣り堀カープ・キャッチャーの景品棚には、高得点でもらえる伝説の白い箱があった。
箱の中身を知りたいバイトの明、箱を狙う父親、店主を脅 す女性、幽霊を撮影する兄妹、謎のヒツギム人らが釣り堀に集う時、運命は動く。
一匹