道尾秀介のレビュー一覧

  • 雷神(新潮文庫)

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    ネタバレ

    途中から読み疲れてしまった作品

    話の途中途中に説明や細かい回想が入るためだと思われる。加えて、ラストシーンに辿り着くまで解き明かされない謎が多く、その複雑さ故に疲れてしまったのかもしれない。

    ただラストのどんでん返しは面白く、前半と比較しても後半はかなりのスピードで読み終えることができた。
    伏線や登場人物同士が守り合おうとするすれ違いから生まれる錯覚など、驚く仕掛けが多かったのはもちろん。だが、ただ単に本作で描かれる家族が不憫で、可哀想でならなかった。

    母の死→落雷の被害→犯人と疑われ村を出ていく→悦子の死/娘が要因と分かっていても言えない隠さなければならないもどかしさ→脅迫に遭う→村に

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    2025年06月14日
  • 鏡の花

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    それぞれの章がある種のパラレルワールド、違う世界線での出来事を描写しており、その中で身近な人を失う辛さや悲しさ、そこにある喪失感を描いている。一つ一つの話を別の世界でのことと押さえながらそこからその人たちそれぞれの人間性を読み浸っていくようなイメージで読み進めた。連作小説であるが独立した章ではなくその中に貫いている悲しみや喪失、その中でどう生きているのかを様々な角度から読み解くことで、その世界を生きている人たちの人となりを考え、感じ、味わうことができるのであろう。
    生きていく中で必ず起こるあの時ああしていれば、あの時ああしなければなどの描写からバタフライ効果のように大きく世界が変わってしまう。

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    2025年06月09日
  • きこえる

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    QRコードを読み取って音声を再生し読み進めていく
    臨場感を味わえたし新しいなと思ったけど
    私の理解力がないためかえ、これって結局どういうこと?!ってなってしまった、、

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    2025年06月09日
  • 貘の檻

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    暗くて好き。途中すごく気持ち悪い表現があったような気がする。「龍神の雨」より暗い。で救いようがない感じ。
    物語の流れが面白かった。

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    2025年06月07日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    特徴的な耳がコンプレックスの盗聴専門の探偵が、特徴的な目がコンプレックスの同業の女性に恋心を抱いたり疑いを抱いたりと悩みつつ、殺人事件の真相を暴くストーリー。
    事件のトリックはとても単純で、トリックそのものよりも登場人物の生き様が主題なのだとわかる。 "何かが欠けている人々"が日々をいかに強く前向きに生きているかを描いているのだと思う。しかし、前作『向日葵の咲かない夏』の仕掛けが凄かったせいでこちらの期待値が上がり過ぎてしまっており、構成としてはちょっと残念な印象だった。単体としては軽妙で読み易い作品と思う。

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    2025年06月07日
  • 龍神の雨

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    道尾秀介らしいそれ嘘だったんかいっていうストーリー。終わりが想像させる感じで、珍しく中盤あたりが止まらなかった。主人公が闇に染まるか染まらないかの瀬戸際を責めてハラハラさせる感じが最高。

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    2025年05月28日
  • 雷神(新潮文庫)

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    物語全体の不穏な雰囲気や、丁寧な伏線回収がよかったです。個人的な好みの問題かもしれませんが、どの登場人物にもあまり感情移入できず、クライマックスもなんとなく淡々と読み進めてしまいました。ただ、ラストは虚しさのような余韻が感じられて好きです。

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    2025年05月25日
  • 笑うハーレキン

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    再読。
    川縁のスクラップ置き場に暮らす、ホームレスで家具職人の主人公、東口。ホームレス仲間たちと割と楽しく暮らしているけれど、過去に影を背負ったまま、「疫病神」から逃れられずにいる。そんな生活に突然現れた女奈々恵が家具職人に弟子入りしてきて、物語が動き出す。
    登場人物皆暗い過去を背負っていて、素顔を隠して仮面をかぶっているのが切ない。人は時に道化師(ハーレキン)にさえならないと生きていけないことを何度も見せつけられて辛いけれど、明るいラストには希望を感じます。
    表紙にある猫の装飾の箪笥が怖い!

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    2025年05月25日
  • スケルトン・キー

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    幼稚園へ子供を迎えに行く前
    ちょっと時間あるわね…
    と思って読みだしたら、
    あまりの衝撃に
    現実世界に戻るのに時間かかりました。

    お迎え前に読んじゃだめな本だー!

    というわけで
    夜中に一気読みすることに。

    サイコパスの人間が見る世界。
    恐怖の感情がないって想像もつかなかったけど
    なんとなくその世界を覗いた感じ。
    恐いバイオレンスな描写が
    ちょいちょいあって
    そこは薄目で飛ばし読み…

    最後は
    お母さんの存在にほんの少し救われる。

    2度読みしたくなる展開もありました。

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    2025年05月24日
  • 鬼の跫音

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    ケモノ、冬の鬼
    箱詰めの文字、よいぎつね、鈴虫
    悪意の顔
    の順で好き

    全編どんでん返しや叙述トリックが仕掛けられていて飽きない。
    考察しがいのある締め方が多いので読み終えて、モヤモヤした気持ちが残るものの自分で考えたり、考察サイト読んだり楽しめる作品だった。

    2025.0520.15

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    2025年05月22日
  • 鬼の跫音

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    Sや虫、カラスがずっと出てくるから続き物かと思いきや全く別の短編。
    道尾さんのNを読んだ後だから、勝手に1冊の中で関連性があるのかと期待してしまっていた(;_;)

    割と読み手に委ねられる系が多い印象?現実味がなく、ファンタジックな設定に人間のリアルなグロテスクさが混ざっていて、全体的に薄気味悪い

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    2025年05月18日
  • スケルトン・キー

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    サイコパスサスペンスミステリー
    サイコパス一人称による、感情が薄いと言われるサイコパスの深層心理

    作中の「金の鍵」は、グリム童話の最後のお話

    児童養護施設で育った錠也
    養父母の元で育った双子の鍵也
    同じ養護施設で育った母親の違う順平
    三人の兄弟の三つ巴サイコパス
    解説は新書「サイコパス」著者脳科学者の中野信子さん
    彼らは恐怖や苦痛を感じない
    猟奇的事件を引き起こす人がサイコパスであるという事ではない
    大胆な行動ができ、無駄なことをしないから
    政治家や社長等にも多いらしい

    とはいえ、三人の兄弟は入り乱れ入れ替わり
    道尾さんに委ねて混乱し続けます

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    2025年05月16日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    道尾さんもなんとなく読み積んで9冊目
    タイトルになった「方眼の猿」の逸話が作中に登場するのですが、これも創作ということで良いのかしら?これが、なかなか良いのです。この逸話が意味するところのジェンダーとかマイノリティを
    先がけた作品かも。

    盗聴専門の探偵が産業スパイ中に一人の女性と知り合い、殺人事件に巻き込まれていくミステリなのだけど、事件とは別のところで小粋に騙される感じ。

    0
    2025年05月15日
  • ラットマン

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    ネタバレ

    道尾秀介さんの本は初めて読みました。

    お名前は以前から存じ上げていましたが、どういうわけか手に取ることもなかった次第。

    Wikipediaで見ますと、道尾氏は私と同じ1975年生まれ(因みに五月生まれも私と同じ)。2004年に『背の眼』でデビュー。以降、サスペンス調ミステリーでヒットを連発。

    本作『ラットマン』は2008年発表、「このミステリーがすごい!」等で高く評価される。

    ・・・
    もうこれは同世代であるという産物の賜物ではありますが、「時代が同じだなあ」「合うなあ」という感想。

    私も中学・高校からバンドをはじめ、マックでバイトした金で神保町やらフリーマーケットやらで中古のギターを

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    2025年05月12日
  • ソロモンの犬

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    【走ったワケは……】

    甘酸っぱい青春と、ほろ苦い事件の要素が
    いい比率で組み立てられてるなぁと。

    そして道尾作品ならではの、どんでん返しも
    しっかりと決められ「やられたッ」の一言。

    装丁のわんちゃんオービーもかわいいけど
    中に出てくるオービーも動きや仕草が
    想像できてほっこりします。

    事件と青春、そして人の明暗の感情が
    黄金比率で配合されている作品。

    ライトに読めてグッと世界に入っていけるので
    どんな人でも読みやすいかなと思います。ぜひ!

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    2025年05月10日
  • わたしの名店

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    週刊誌かなにかの書評で知り、読んでみた。
    おもに作家を中心とした飲食店に関する数ページのコラム集だが、馴染みの店に通う方、逆に馴染みの店が苦手な方がいて、その点が非常に興味深かった。

    お店のチョイスの理由の伝え方の参考になるかもしれない。個人的には、メーヤウしか行ったことがなかった。

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    2025年05月09日
  • 満月の泥枕

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    登場人物みんな個性があってめちゃくちゃ良かった☆
    物語通してずっと温かい空気感とユーモアが流れています。
    とりあえずみんなしあわせになっても良いし、なって欲しいと感じました!

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    2025年05月05日
  • スケルトン・キー

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    サイコパス
    サイコパスとは、精神医学的には「反社会性パーソナリティ障害」に分類されるパーソナリティ障害です。

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    2025年05月04日
  • 光媒の花

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    ネタバレ

    【隠れ鬼】★★★★☆
     中学男子と30歳の甘酸っぱい恋物語。結局最後まで「あの人」の名前を知れなかったのが切ない。
     女の雰囲気が幽霊っぽくて、そっち系の話になるのかと思ったら違った。思春期の男の子に手出してモヤモヤさせて、再会したら冷たくするのは酷いでしょ。愛人の息子にイタズラするとか何考えてるか謎だった。
     母親の認知描写は読んでて辛い。弁当のバランを食うシーンは、もし自分の母が将来こうなったら...と想像したら悲しくなる。

    【虫送り】★★★★☆
     かくれんぼで隠れてる間にみんなに帰られて残される陰鬱なスタート。まさか前作に登場したパッと出のキャラが主人公になるとは思わなんだ。妹も虐めら

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    2025年05月02日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    短編連作と思いきや、最後に収斂されていく物語。
    「風が吹けば桶屋が儲かる」や「バタフライ効果」とか言ったものを連想します。
    最後伏線がすべて回収されてスッキリ。
    ちょっとした嘘が人生を変える
    嘘がテーマの物語です。

    ■心中花
    歩実は母親の奈津実とともに、奈津実の撮影のため、遺影専門の写真館を訪れます。そこで見つけた一枚の写真。
    そこから、奈津実の過去が語られます。
    西取川で行われる鮎の火振り漁。
    そこで知り合った崎村という男性。
    当時、西取川で起きた奈津実の父親の会社の事件。
    また、崎村の父親の事件。
    そして、火振り漁の最終日に起きた大きな悲劇。
    しかし、その真相は...

    ■口笛鳥
    ひょん

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    2025年04月19日