道尾秀介のレビュー一覧

  • 花と流れ星

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    道尾作品としては大人しいと言うか毒々しさが感じられなかった。
    どの作品も温かさを感じる。
    この手のシリーズ物は京極作品にもあるがそれに比べるとやはりインパクトに欠ける。
    とっつきやすさはこちらか。
    道尾作品は全体的に文章が綺麗なので(だから直木賞取れるのか)内容に関わらず読み易い。
    他のシリーズも読みたくなった作品。

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    2021年02月27日
  • 鏡の花

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    最初パラレルやifモノとは思わなかったから、読み間違えたのかページを戻したりもしたけれど、終わってみればとても不思議な魅力を持った作品だと感じた。
    この感情は、切なさだと思う。

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    2021年02月17日
  • 笑うハーレキン

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    全てを失ったホームレス家具職人。希望・再生を願うも常に付きまとう謎の道化師。サスペンス付ヒューマンドラマの位置づけ。常に人間は弱く、道化師の仮面をかぶっている。それを脱ぎ捨て素顔になったとき、素直な自分に出会えるのかな。

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    2020年11月12日
  • 笑うハーレキン

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    ミステリ+人間讃歌的なお話。
    何もかも失った男が、過去と決別をして再生に向かうまでのお話…。
    ちょっと途中読み続けるのに疲れるかなというところがあり、という感じです。

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    2020年10月24日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    面白かったけど、展開は読めてしまったなという印象。ただ、社長は中国語堪能になるほど中国ビジネスに力を入れているような序盤だったのに、後半以降は日本だけになっているようで設定が活かしきれていないかなと思った。弥生が子供っぽいし、派遣レベルの仕事している子が、社長の苦悩とか心情を理解出来るわけないので吊り合ってないとは思う。

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    2020年10月15日
  • スタフ staph

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    パプアニューギニアに海外赴任中の姉の息子を預かり、借金をしながらギリギリの生活を送る、移動デリで経営をするバツイチアラサーの主人公夏都。
    ある日、突然、中学生アイドルとそのオタク親衛隊に拉致される。
    しかしながら、それは人違いの拉致であり、あれよあれよと芸能界の暗部に巻き込まれてゆく。

    誰しもとは言わないが、意識してか無意識か、関わる集団ごとに顔を作ってしまうことはある。キャラを作ることで、自分を守るように。自己に自信のない者には多いのかもしれない。
    身に付けた強みはどうしてある日、弱点になってしまうのか。自分の人生を守る武器だったものを他人を傷つける凶器として使ってしまうのか。いつから

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    2020年10月05日
  • 満月の泥枕

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    道尾ファンだが「カササギ…」以降の“人情もの”はあまりハマらない。本作も設定や展開が強引過ぎて没入できずちょっと残念。じゃりン子チエ風少女で、叔父を支える汐子に癒されたので☆一つオマケ。道尾作品はダークなミステリーの方がいい。

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    2020年10月06日
  • 満月の泥枕

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    今まで感じていた道尾作品の「陰」のイメージと比べて、今回はかなり「陽」で面白かった。酔っぱらいのダメ親父が殺人事件を目撃して、追われるか自分で推理を始めるか、な展開かと思ったら、まるで違った。展開が早くて一気読み。汐子かわいい。

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    2020年09月20日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    純粋な登場人物で構成させれるラブストーリー。描写も丁寧で、場面がコロコロ切り替わるので臨場感がある。ただ少しネタバレするかもしれないが展開が読めてしまい、中盤からもう、仮説検証するために読んでいた。

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    2020年09月13日
  • 満月の泥枕

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    一気読みできる小説。痛快エンターテイメントといった感じでしょうか。
    主人公フミオさんは、時間を巻き戻したいほどの過去の辛い出来事を背負いながら、ちょっと世の中投げちゃってる毎日を送っているけれど、ある出来事に巻き込まれながら希望を取り戻していきます。背中をひと押ししてくれたのは…、姪っ子のしー坊。口は悪いけれど、可愛いな〜とほっこりしちゃいました。

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    2020年09月12日
  • スタフ staph

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    物語と
    伝えたいことが
    はっきり
    しないとも思えるが

    逆に
    そこに
    深みがあるのかもしれないと

    考えさせられる作品だった

    作者は
    女性の感覚を持っているようにも
    思えた

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    2020年09月04日
  • 笑うハーレキン

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    疫病神や謎の女や集団、周りの死等のミステリーはあるものの、ホームレスの半年間の出来事が淡々と進み、盛り上がりもイマイチ。

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    2020年09月03日
  • 満月の泥枕

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    久しぶりの道尾さん。
    道尾さんの作品の中では、「向日葵の咲かない夏」「月と蟹」のような重め報われない系が好きなのですが、本作は「カラスの親指」「笑うハーレキン」のようなドタバタ軽め切ない系です(勝手に名付けています)。
    エンタメ性が強く、一冊のなかでいくつも山場があり楽しく読めました!主人公に「幸せになっていい」と言える汐子ちゃんがいい子すぎる。終わり方がよかった。

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    2020年08月22日
  • 満月の泥枕

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    クライマックスが2度ある感じでした。

    小説読んだのは実に1年以上振りだったんだけど、面白くて読みやすくて、最後まで一気に読めてしまった感じです!

    どうなるのか先が読めない展開、スリルもあり、切なさもある。

    終わり方もまたいいですね、
    本編とは関係ないような、あるような、不思議な感じもしますし、
    この後、この人達はどの様な人生を歩んでいく事になるのだろうか?
    そこは、こうあって欲しいと言う思いを抱いたまま終わるって感じでしょうか。

    ドキドキハラハラと最後は切なさを感じる小説でありました!

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    2020年08月15日
  • 水の柩

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    いつもうまいと感心する。
    小説でしか表現できないことを探しているような気がする。

    蓑虫。中にいる黒い芋虫が本当の蓑虫。人間だってみんな、外に出てるところばっかりみられる。

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    2020年05月25日
  • 水の柩

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    ネタバレ

    過去現在が近過ぎて、どうにも分けられなくて、最初読むのに苦労しました。
    最後、乗り越えたところがよかったです。

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    2020年03月29日
  • 貘の檻

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    暗く、思わせぶりで不気味なトーンに加えて夢の描写が分かりにくく、とにかく読み難い。
    最後まで良い点を見つけられなかったなぁ。

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    2020年03月28日
  • 球体の蛇

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    暗くて切ない物語
    テーマは「嘘」
    幼いウソと過ちの連鎖が人生を変えていく。
    本作も、文芸作品的な文体なのですが、この文体って嫌いなんだよなぁ(笑)

    ストーリとしては、うまく語ることができない(笑)
    主人公は、両親の離婚により、サヨの妹のナオと父親乙太郎と同居しているトモ。

    サヨは幼いころから、残酷ないたずらをする性格。
    ある時、サヨとナオと乙太郎と妻逸子とトモでキャンプに行ったときに悲劇が起こります。
    サヨとナオをテントに残して夜のドライブに行ったときにテントが火災。
    子供を助けようとして全身やけどを負った逸子は死亡。
    ケロイドの傷跡を負ったサヨはその後自殺
    その責任を感じる父親乙太郎

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    2020年03月21日
  • カササギたちの四季

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    短編連作ミステリー
    コメディタッチのライトなミステリーです
    四季ということで、四作から構成されています。

    すべての物語で、リサイクルショップの店長カササギと売れない品物ばかりを引き取ってきてしまう日暮、店に入りびたりの中学生菜美の3人が絡みます。
    店長カササギがなにかと探偵気取りで謎を解き明かしますが、内容は頓珍漢で、実際には日暮が陰でフォローして真実を明らかにする構成。
    一つの物語で二重に楽しめるようになっています(笑)

    春ー鵲(かささぎ)の橋
    ブロンズ像をめぐる謎の解決。倉庫の中のブロンズ像でボヤ。誰が火をつけたのか?その真相は?という展開
    カササギの推理と日暮の真実

    夏ー蜩(ひぐら

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    2020年02月15日
  • スタフ staph

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    ネタバレ

    掛川夏都は、夫と共同で移動デリを開店する予定が、夫の浮気で離婚、意地で一人で移動デリを開店することとなる。
    また、同時に姉の海外赴任に伴い甥の智弥を預かることなる。

    二人はある事件に巻き込まれることなるが、そこにはある深慮が隠されていた。

    物語的には面白かったけど、多々事件の幕がわからず、ちょっともやもやした結果だった。

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    2019年11月17日