道尾秀介のレビュー一覧
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パプアニューギニアに海外赴任中の姉の息子を預かり、借金をしながらギリギリの生活を送る、移動デリで経営をするバツイチアラサーの主人公夏都。
ある日、突然、中学生アイドルとそのオタク親衛隊に拉致される。
しかしながら、それは人違いの拉致であり、あれよあれよと芸能界の暗部に巻き込まれてゆく。
誰しもとは言わないが、意識してか無意識か、関わる集団ごとに顔を作ってしまうことはある。キャラを作ることで、自分を守るように。自己に自信のない者には多いのかもしれない。
身に付けた強みはどうしてある日、弱点になってしまうのか。自分の人生を守る武器だったものを他人を傷つける凶器として使ってしまうのか。いつから -
Posted by ブクログ
暗くて切ない物語
テーマは「嘘」
幼いウソと過ちの連鎖が人生を変えていく。
本作も、文芸作品的な文体なのですが、この文体って嫌いなんだよなぁ(笑)
ストーリとしては、うまく語ることができない(笑)
主人公は、両親の離婚により、サヨの妹のナオと父親乙太郎と同居しているトモ。
サヨは幼いころから、残酷ないたずらをする性格。
ある時、サヨとナオと乙太郎と妻逸子とトモでキャンプに行ったときに悲劇が起こります。
サヨとナオをテントに残して夜のドライブに行ったときにテントが火災。
子供を助けようとして全身やけどを負った逸子は死亡。
ケロイドの傷跡を負ったサヨはその後自殺
その責任を感じる父親乙太郎
そ -
Posted by ブクログ
短編連作ミステリー
コメディタッチのライトなミステリーです
四季ということで、四作から構成されています。
すべての物語で、リサイクルショップの店長カササギと売れない品物ばかりを引き取ってきてしまう日暮、店に入りびたりの中学生菜美の3人が絡みます。
店長カササギがなにかと探偵気取りで謎を解き明かしますが、内容は頓珍漢で、実際には日暮が陰でフォローして真実を明らかにする構成。
一つの物語で二重に楽しめるようになっています(笑)
春ー鵲(かささぎ)の橋
ブロンズ像をめぐる謎の解決。倉庫の中のブロンズ像でボヤ。誰が火をつけたのか?その真相は?という展開
カササギの推理と日暮の真実
夏ー蜩(ひぐら