道尾秀介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
短編連作ミステリー
コメディタッチのライトなミステリーです
四季ということで、四作から構成されています。
すべての物語で、リサイクルショップの店長カササギと売れない品物ばかりを引き取ってきてしまう日暮、店に入りびたりの中学生菜美の3人が絡みます。
店長カササギがなにかと探偵気取りで謎を解き明かしますが、内容は頓珍漢で、実際には日暮が陰でフォローして真実を明らかにする構成。
一つの物語で二重に楽しめるようになっています(笑)
春ー鵲(かささぎ)の橋
ブロンズ像をめぐる謎の解決。倉庫の中のブロンズ像でボヤ。誰が火をつけたのか?その真相は?という展開
カササギの推理と日暮の真実
夏ー蜩(ひぐら -
Posted by ブクログ
いつ買ったか忘れるほど前から積んでいました。浜田青年、こんなところにイタンスカ。不可能犯罪ばかりが起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編集で、伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』に収録されていた「浜田青年ホントスカ」を改めて読む。
複数の作家による連作というわけでもないから、この短編集に臨む作家5人の姿勢いろいろ。前の作家の話をまるで気にせずに書いている人もいれば、小ネタ程度に話題に出す人もいる。その点で、道尾秀介から伊坂幸太郎への流れは連作風の楽しさを味わわせてもらえました。蝦蟇倉市地図の掲載もオツ。
異なる作家陣による2作目もあるとはつゆ知らず。次も是非というほどにはこの1作目全部が全部は面白くな -
Posted by ブクログ
2018年、21冊目は、ライト感覚(という噂の)ミステリ調の、道尾秀介。
リサイクルショップ・カササギを舞台に、店長、華沙々木、副店長、日暮、入り浸る女子中学生、南見の周りに起こった四つの事件。探偵気取りの華沙々木が事件を解決して行くが、真相は……。四季を追いながら展開される、連作短編。
確かに、自分の既読の、道尾作品と比べるとライトです。起こる事件も殺人事件ではなく、主に、窃盗や器物損壊だし……。
ただ、全体的に軽めながらも、描写や比喩は秀逸。また、中国や、ギリシャの神話の引用的なモノも上手く機能している。
そして、裏テーマは、家族の形かな(❔)。
『向日葵の咲かない夏』の対極的一 -
Posted by ブクログ
どちらかと言うと文学・文芸作品。
ミステリーではないと思いますが、とりあえずミステリーに分類。
なぜなら、大きな叙述トリックが使われていたから..
平凡な毎日を憂う主人公逸夫の成長物語。
苛められて自殺を考えている同級生の敦子。
過去に深い悲しみを持っていた祖母のいく。
この3人のある意味再生の物語です。
ある日逸夫は、敦子から小学校の時埋めたタイムカプセルの手紙を取り換えたいとお願いされます。
なぜ、手紙を取り換えたいのか?
手紙は敦子を苛めた人たちをさらす内容。
敦子が自殺した時にさらすためのものですが、それを取り換えるとのこと。
この苛めふくめて、敦子の家庭環境は辛い物です。
さらに