道尾秀介のレビュー一覧
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遺影専門店という珍しい写真館の『鏡影館』
その写真館がある町で起こる人々の分岐点。
第一章 心中歌
母の遺影を撮りにきた親子の物語り。
その鏡影館で目にしたある写真から始まる謎。
第二章 口笛鳥
まだ、鏡影館が普通のカメラ屋さんの頃の話し。
2人の小学生が大胆な作戦である人物を救い出す。
第三章 無常風
ここで、第一章と第二章がガッツリと絡む。
過去の謎を探るための調査。
果たしてその結末は…
第四章 待宵月
締めの物語り。ほのぼのです。
人間の嘘・勘違い・すれ違い・・・そんな偶然が重なり私たちはここにいるんでしょうね〜。
というか、題名の『花鳥風月』…気づかなかった〜( -
Posted by ブクログ
んなアホな、という展開が続く、ドタバタ人情劇...かな?(^ ^;
酔っ払いが殺人事件を目撃する、という
出だしはかなりインパクトある。
が、その後の展開が割とぐずぐずな感じ(^ ^;
登場人物がみな、キャラがぶれぶれな感じで、
どういう気持ちで読んだらいいのか、よく分からん(^ ^;
かと言って、面白くないかと言えば、そうではない(^ ^
あははばかそんなはずが、とか思いながら、
結構楽しく読めた(^ ^
が、いかんせん何もかもが「マンガっぽい」印象で...
言葉は悪いが「アホなエンタメ」と割り切って読めば
楽しく読める感じかな(^ ^
インディアナ・ジョーンズ + じゃりン子チエ -
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自分は今、あと片手ほどで還暦を迎える人間なのだが、高校生になりたての15歳の時、とあるアルバイトを始めなければ現在22歳となった我が家の長男は間違いなく産まれていない。
別段、その職場で知り合った女性と18年間愛を育んだ末に息子が産まれた訳ではないし、愚息の母親はそのバイトと一切関わりなく、更に彼女と知り合った時、私はもう28歳だった。
どこがどうなって、と言えば遡る事は可能だと思うが、かなり煩雑なルートを辿る筈である。
『風吹けば桶屋が…』と言うけれど、
世の中にはそういった運行がきっとあるのだろう。
ただ、以前にも綴ったと思うけれど、その運行が人の人生全てを決定する訳では無いとも思 -
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東野⇒伊坂⇒道尾の無限ループ?
老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。
同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。
文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。
「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。
だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。。。
だんだんと道尾作品に求めているものと実際の作品が違ってきているのかもしれない。
デビュー当初(?)、道尾秀介の小説はとにかくミスディレ -
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最近話題の道尾秀介作品。「背の眼」の続編に当たる物語。
作家・道尾は、取材の為に滋賀県山中にある仏像の工房「瑞祥房」を訪れた。
夜、彼は笑う観音像や血を流す仏像、そして気味の悪い声を聞く。
その事を仏師に尋ねると、それまで丁寧に対応してくれていた仏師や庭師に「帰れ」と言われてしまう。
しかし、彼の撮った写真にはやはり仏像が頭から血を流す姿が写っており、気味の悪さが抜けない道尾は、
彼の友人であり「霊現象探求家」である真備と、その助手である北見凛に相談を持ちかける。
そして3人はで瑞祥房の謎を探るべく、再びその地を訪ねるが。。。
前作よりも不気味さは抑え気味だが、相変わらずの伏線と回収の上手 -
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5,6年程前、初めて読んだ道尾作品。
この本を読んでから、お弁当を包む布は
裏が外側にくるように、開いた時に布の
表を見ながら、食べられる包みかたにと
私も変えました。逸夫の祖母は、孫のお弁当箱をいつもそんな包み方にしていたのです。
旅館の女将を引退した祖母。子供時代には、つらい過去があった。そして・・・・
子供時代を過ごした村は・・・・ダムの底に
沈んだ。村の貧乏な家の娘という身分を隠し偽り、旅館の女中として働いた。
そんな祖母は、主人に見初められる・・・・
結婚するからにはと、祖母は貧乏な
家の出の娘だと打ちあける。主人は、
そのことを秘密にしていてくれる。
幸せな人生を送るわけだが、