道尾秀介のレビュー一覧

  • 風神の手

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    「風って、どうやって吹くのかな」
    「最初に、何があるんだろ」

    この世は偶然の産物であることを、
    まさに「風が吹けば〜」で示した物語。

    あの日、あの時、あの場所で…
    「トゥクトゥン!」と何度か小田和正が脳内再生された。

    道尾さんお約束の数々の伏線回収も見事だが、
    『雷神』とは打って変わって、そよ風を思わせる心地よさがあった。

    クラゲパチンコ、やってみたいな。

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    2022年01月27日
  • 風神の手

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    遺影専門店という珍しい写真館の『鏡影館』
    その写真館がある町で起こる人々の分岐点。

    第一章 心中歌
     母の遺影を撮りにきた親子の物語り。
     その鏡影館で目にしたある写真から始まる謎。
    第二章 口笛鳥
     まだ、鏡影館が普通のカメラ屋さんの頃の話し。
     2人の小学生が大胆な作戦である人物を救い出す。
    第三章 無常風
     ここで、第一章と第二章がガッツリと絡む。
     過去の謎を探るための調査。
     果たしてその結末は…
    第四章 待宵月
     締めの物語り。ほのぼのです。

    人間の嘘・勘違い・すれ違い・・・そんな偶然が重なり私たちはここにいるんでしょうね〜。

    というか、題名の『花鳥風月』…気づかなかった〜(

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    2022年01月26日
  • 骸の爪

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    ホラーかと思いきやゴリゴリのミステリだった。
    無理、これは解けない。
    題材がちょっとマニアックだな。

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    2022年01月08日
  • 笑うハーレキン

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    伏線があるようで無い
    ホームレスの話じゃないと絶対ダメってわけでもなく、相手がヤクザじゃないとダメってこともなく。
    ふわふわした内容でなかなか入り込めなかった

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    2021年12月16日
  • 花と流れ星

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    ネタバレ

    このシリーズ、長編があるのかな?だとしたらその長編を読んでみたい気になる。そんな一冊だった。
    今回は心霊の類が全く出てこなかったけど、本来は心霊をメインに扱っているのだろうか?それとも今回のようにトリックやミステリーが本筋?
    真備の過去がすごく気になる。三人の人間関係のバランスがすごく素敵で、この三人が織りなす物語の進捗にはとても興味が湧きました。ただ、この本作に関しては、短編の悪いところが出ていて、とりとめのない物語が連なっていて読みにくかった。

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    2021年09月19日
  • 満月の泥枕

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    久しぶりの道尾秀介作品。結構複雑な謎でした。

    P434
    「あんな、おいちゃん」
    初めて、汐子が顔を見て上げてこちらを見た。
    「幸せになってもええねんで」
    両目に夜を映しながら、真っ直ぐに二美男を見ていた。
    「毎日楽しくしててもええねんで。変わらへんもんは変わらへんねん。自分が苦労したかて、そんなんおんなしやろ。何も変わらへんやろ。そしたら、楽しいほうがええやん。まわりも楽しくなるやん」

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    2021年09月11日
  • シャドウ

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    道尾作品らしい終盤の二転三転は堪能できるが、如何せん全体的にこじんまりした印象で、思い切ってバッサリ切って50~100ページぐらいにコンパクトにした方が面白かったんじゃないかなあ。スゲー作品を知ってしまっているだけに少し辛口評価。。

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    2021年08月05日
  • 満月の泥枕

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    んなアホな、という展開が続く、ドタバタ人情劇...かな?(^ ^;

    酔っ払いが殺人事件を目撃する、という
    出だしはかなりインパクトある。
    が、その後の展開が割とぐずぐずな感じ(^ ^;

    登場人物がみな、キャラがぶれぶれな感じで、
    どういう気持ちで読んだらいいのか、よく分からん(^ ^;

    かと言って、面白くないかと言えば、そうではない(^ ^
    あははばかそんなはずが、とか思いながら、
    結構楽しく読めた(^ ^

    が、いかんせん何もかもが「マンガっぽい」印象で...
    言葉は悪いが「アホなエンタメ」と割り切って読めば
    楽しく読める感じかな(^ ^

    インディアナ・ジョーンズ + じゃりン子チエ

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    2021年05月31日
  • 骸の爪

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    前作のようなホラー感があまりなかったせいか霊現象とミステリーがうまく組み合わさったストーリーではないが、非常に面白かった。
    勘違いが重なり合ってしまったがゆえのラストは切なさを覚えた。

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    2021年05月29日
  • 満月の泥枕

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    汐子ちゃんがよい
    ほのぼの進んでいくお話大事な人がもし死んでしまったら自分はどうなるのかとふと考えてしまった

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    2021年05月28日
  • 笑うハーレキン

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    表紙が真っ黒に白文字で
    「誰」の一文字だけが書かれてある
    ストーリーというより単純に本のビジュアルが
    気になって手に取った本
    誰にでも仮面の部分と素顔がある
    当たり前だけど深く考えさせられた

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    2021年05月20日
  • シャドウ

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    んー、推測と異なっていた。
    ハッとさせられる箇所はなかったけれど、1日で一気に読んだ。面白くて、最後まで読み続けた。

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    2021年05月01日
  • 満月の泥枕

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    ネタバレ

    道尾作品でたまに見かける、顔見知りが集まって大それた計画を実行するやつ。しかもあまり頭脳明晰とは言えない人が大半を占めるから、とってもドタバタ(笑)。

    飲酒しながら読んだ私が悪いんですが、酔っぱらいの頭には、表紙そのままのお祭りや坑道での彼らの動きが複雑すぎて、イメージするのに難儀しました。でも、「そんなものを紙袋に入れてカジュアルに持ち歩く」姿は想像できて笑ってしまう。

    「後悔なんてものはみんな、言い訳」という言葉も心に沁みて、なんだかんだで笑った後は切なさが胸に迫る道尾さんなのでした。ま、だいぶ分厚いけど。

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    2021年04月30日
  • スタフ staph

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    智弥君の描き方が非常に良かった。
    いくらしっかりしていても中学生なんだから、極端に装うことで自分を守ろうとするのも仕方がない。
    読 んでいて愛おしくなる少年でした。
    一方で誘拐事件の真相や、それに纏わる大人たちの言動はいろいろと情けなかった。
    何度も緊張感を演出する割に蓋を開けると実は意外とつまらない状況だったり、読み易いけれど盛り上がりに欠けたかな。

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    2021年04月03日
  • 光

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    道尾さんもっと面白いイメージだったけど、これは文章が回りくどくてあまり好きじゃなかった。
    隠されていたトリック?も、そこまで「あぁぁー!」となるものでもなかったな

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    2021年04月03日
  • 風神の手

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    自分は今、あと片手ほどで還暦を迎える人間なのだが、高校生になりたての15歳の時、とあるアルバイトを始めなければ現在22歳となった我が家の長男は間違いなく産まれていない。

    別段、その職場で知り合った女性と18年間愛を育んだ末に息子が産まれた訳ではないし、愚息の母親はそのバイトと一切関わりなく、更に彼女と知り合った時、私はもう28歳だった。

    どこがどうなって、と言えば遡る事は可能だと思うが、かなり煩雑なルートを辿る筈である。

    『風吹けば桶屋が…』と言うけれど、
    世の中にはそういった運行がきっとあるのだろう。

    ただ、以前にも綴ったと思うけれど、その運行が人の人生全てを決定する訳では無いとも思

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    2021年03月16日
  • 水の柩

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    東野⇒伊坂⇒道尾の無限ループ?

    老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。
    同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。
    文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。
    「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。
    だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。。。

    だんだんと道尾作品に求めているものと実際の作品が違ってきているのかもしれない。
    デビュー当初(?)、道尾秀介の小説はとにかくミスディレ

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    2021年03月14日
  • 骸の爪

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    最近話題の道尾秀介作品。「背の眼」の続編に当たる物語。

    作家・道尾は、取材の為に滋賀県山中にある仏像の工房「瑞祥房」を訪れた。
    夜、彼は笑う観音像や血を流す仏像、そして気味の悪い声を聞く。
    その事を仏師に尋ねると、それまで丁寧に対応してくれていた仏師や庭師に「帰れ」と言われてしまう。
    しかし、彼の撮った写真にはやはり仏像が頭から血を流す姿が写っており、気味の悪さが抜けない道尾は、
    彼の友人であり「霊現象探求家」である真備と、その助手である北見凛に相談を持ちかける。
    そして3人はで瑞祥房の謎を探るべく、再びその地を訪ねるが。。。

    前作よりも不気味さは抑え気味だが、相変わらずの伏線と回収の上手

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    2021年03月14日
  • 水の柩

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    5,6年程前、初めて読んだ道尾作品。

    この本を読んでから、お弁当を包む布は
    裏が外側にくるように、開いた時に布の
    表を見ながら、食べられる包みかたにと
    私も変えました。逸夫の祖母は、孫のお弁当箱をいつもそんな包み方にしていたのです。

    旅館の女将を引退した祖母。子供時代には、つらい過去があった。そして・・・・
    子供時代を過ごした村は・・・・ダムの底に
    沈んだ。村の貧乏な家の娘という身分を隠し偽り、旅館の女中として働いた。
    そんな祖母は、主人に見初められる・・・・
    結婚するからにはと、祖母は貧乏な
    家の出の娘だと打ちあける。主人は、
    そのことを秘密にしていてくれる。
    幸せな人生を送るわけだが、

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    2021年03月14日
  • スタフ staph

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    道尾秀介の作品を読んだのは本作品で7冊目です。ドタバタ感の臨場感は道尾ワールド全開といった感じで相変わらず面白く読めました。しかし本作品を読む2冊前に、同じような誘拐モノを読んでいたので、内容的には少し物足りなかった感じが残ってしまいました。こちらを先に読むか、もしくはもうちょっと間を空けて読んでれば星4つでした。

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    2021年03月07日