道尾秀介のレビュー一覧

  • 球体の蛇

    Posted by ブクログ

    「月光」がよぎった。
    何が嘘で何が本当なのか分からないけれど、嘘だろうが真実だろうが、吐いた相手と吐かれた相手が同じ気持ちになることはないよなぁ…。
    終わり方には少しだけれども安心できた。

    0
    2022年11月18日
  • 水の柩

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞後に出版された作品で、当時から評価の高かった少年少女の心理描写が深く描かれている作品だった。哀しい物語のなかにも救いを見出させる描き方は道尾作品の特徴で、ミステリだけではなくあくまでもヒューマンものの位置づけになるような印象だった。どんでん返し等が好きな方には物足りないので他の道尾作品を。本作は本作で十分に面白い。

    0
    2022年11月07日
  • 風神の手

    Posted by ブクログ

    【数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化する、技巧と世界観】と本の紹介にはあったので、もっとミステリー要素の強いのかな、と思って読み始めたが、読んでみての個人的な印象としては、ミステリー感は薄かったような気がする。
    とは言え、章が進むごとに、見えていた事実が事実とは異なり、新たな事実が見えてくる。そんな物語の進み方は、やはり道尾さんらしいミステリーとも言えるのかもしれない。

    この小説では、「嘘」が1つのキーになっていると思う。嘘にも、色々と種類があって、人を騙すための悪意ある嘘だけではなく、逆に人を思うが故の嘘もあるし、自分のつらさやコンプレックスを隠したいだけの嘘もある。ちょっとしたおふざけのこともある。
    けれど、そんな様々な「嘘」が、複雑に絡み合って、思いもよらないことが起き、人の生き方にまで影響を及ぼしていく、、、やるせない気持ちにもなった。

    0
    2022年10月31日
  • カササギたちの四季

    Posted by ブクログ

    道尾秀介さんといえば初期はホラー、そして少年がよく出てくる作品が目立ち、その後は本作や『カラスの親指』『透明カメレオン』『スタフ』なんかのちょっと残念な大人が活躍する話が多くなってきた印象だ。その後『いけない』などの意欲作もあり、多岐に渡るがまたホラーミステリ読みたいな。

    0
    2022年10月27日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

    Posted by ブクログ

    「道尾秀介」の長篇作品『月の恋人―Moon Lovers』を読みました。

    『鬼の跫音』、『龍神の雨』、『球体の蛇』、『光媒の花』に続き「道尾秀介」作品です。

    -----story-------------
    フジテレビ系月9ドラマとコラボ。
    若きカリスマ経営者、つまずきながら生きる元派遣OL。
    恋の行く手にはいくつもの謎がある。

    不甲斐ない彼氏と理不尽な職場を捨て、ひとり旅に出た「弥生」は、滞在先の上海で「葉月蓮介」と出会う。
    「蓮」は、高級家具を扱う「レゴリス」の若き経営者として注目される存在だった。
    一方、この街に住む「シュウメイ」は、美貌を買われ、「レゴリス」のCMモデルに選ばれるも、それをきっぱりと断っていた―。
    恋は前触れもなく、始まった。
    「道尾秀介」があなたに贈る、絆と再生のラブ・ストーリー。
    -----------------------

    恋愛小説として愉しめたし、「道尾秀介」らしさもあってクオリティの高い作品だと思いますが… でも、何か「道尾秀介」作品に期待しているモノとは違う感じがするんですよねぇ、、、

    良い悪いではなく、なんだか「道尾秀介」作品らしくないという感じ… ゴールデンタイムのドラマ向けに書き下ろされた作品なので、これまでの「道尾秀介」作品と雰囲気が違うのはやむを得ないのですが、やっぱり、心のどこかでミステリ色が強くて、暗さと怖さのある作品を期待しているんでしょうね。

     ■第一章 二十七年前のなぞなぞ/二十七年間の嘘
     ■第二章 眩しい世界/いちばん綺麗な花火
     ■第三章 想いのはじまり/嘘の終わり
     ■第四章 無情な裏切り/REGOLITH
     ■第五章 哀しい別れ/寂しい祭り
     ■第六章 日陰の老木/丘の一本木
     ■第七章 思わぬ便り/無言の同意
     ■エピローグ 再見(ツァイチェン)/さようなら
     ■あとがき

    ひと昔前の少女マンガを読んでいるような、もどかしい三角関係、四角関係が展開し… そして、収まるところに、キチンと収まるハッピーエンドで、気持ち良く読めました、、、

    ドラマの方は全く観たことがないのですが… 登場人物も異なり、本作品で準主役として重要な役割を果たしている「椋森弥生」を含めて、ドラマには登場しない人物が多数登場し、展開もまったく異なっているようですね。

    気楽に読めて、それなりに面白かったけど… なーんか物足りない感じ、、、

    次はミステリ要素の強い作品が読みたいなぁ。

    0
    2022年10月19日
  • 水の柩

    Posted by ブクログ

    子供も大人も色々あるけれど
    話を聞いてくれて
    力になってくれる
    そーいう信頼出来る人が
    いるのといないとでは
    違うんだろうと思います

    青春…
    いじめ、家族、老い
    少し重かったかな…

    0
    2022年10月04日
  • 球体の蛇

    Posted by ブクログ

    真実なんてどうでも良くて、登場人物それぞれが思い悩みながらベストな答えを考えて生きている。結局それがうまく絡み合わなくて、それぞれが苦しい思いをしてしまう。息苦しさを感じる作品でした。

    0
    2022年10月01日
  • 球体の蛇

    Posted by ブクログ

    道尾秀介さんはどんでん返しミステリのイメージが強かったのですが、本作は一味違った作品でした。
    序盤の、先が気になる展開は好きでした。
    しかし、2章、3章と進むにつれてだんだん重たくなっていくのが辛かったです。とはいえさすが道尾さん、ずっと先が気になる展開が続くので、だれることなく読み進めることができました。
    元気がある時に読むことをオススメします!笑

    0
    2022年09月30日
  • 風神の手

    Posted by ブクログ

    次々と明かされていく、色んな事実の絡み合い的な物語。よく考えられてるな、構想の緻密さとそれを書き切る素晴らしさがあるんだけど、そもそも盛り上がりにかけてしまった感じがあるので、少し残念

    0
    2022年09月19日
  • 球体の蛇

    Posted by ブクログ

    道尾秀介さんは定期的に読ませていただいていて、この時期の作品は暗くて哀しい物語が多い印象。もともと子どもの男の子をよく登場させるなと感じていましたが今回は少しだけ等身が上がっての17歳。嘘がテーマのようですが読後感は悪くなかった。

    0
    2022年08月26日
  • スタフ staph

    Posted by ブクログ

    可もなく不可もなく、って感じかな。かるぅいノリなので、色々と小説的なひっくり返しがあったところで、「へぇー」ぐらいの感じ。インパクトには欠けた。印象に残らない系の作品。

    0
    2022年08月18日
  • 本格王2022

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】道尾秀介「眠らない刑事と犬」/大山誠一郎「カラマーゾフの毒」/芦沢央「アイランドキッチン」/方丈貴恵「影を喰うもの」/浅倉秋成「糸の人を探して」/森川智喜「フーダニット・リセプション」

    「眠らない刑事と犬」『N』所収。ペット探偵に犯行現場からいなくなった犬探しを依頼する刑事。母親の気持ちがよくわかる。

    「カラマーゾフの毒」 悪役俳優鹿養大介の安楽椅子探偵もの。『カラマーゾフの兄弟』に出てくるような一族で発生した毒殺事件。家政婦が見ている前で、どうやって犯人は被害者に毒を盛ったのか。解説によると、シリーズが完結したので、来年単行本になるそうだ。

    「アイランドキッチン」 引退後家を買おうと思いついた元刑事。不動産屋で紹介された物件に過去の事件現場があったことで、当時を思い出す。いやいや妻に相談もせず思いつきで家を買おうとは。それで妻孝行する気分になっているところが情けない。このおじさん本気かよ、へたすると離婚案件になっちゃうな、と別のところで気が揉める。まあ伏線なんだけど。もう一組の勘違い夫に妻はいつまで我慢できるかな。それにしても過去の事件がつらく、後味は良くない。大きな声で自信ありげに繰り返されると信じてしまう。コマーシャルならまだいいけれど、誹謗中傷はきついな。ないことを証明するのは無理だもの。「いい」人ほど生きづらいわけだ。この元刑事を主人公とする連作のアイディアがあるそうだ。

    「影を喰うもの」 生き物の影を喰い、その生命を奪う影魚。それに喰いつかれたのは友人か愛犬かをロジックで解き明かす。特殊設定ものながらロジカル。そしてオチは予想がつくがやはりシュール。

    「糸の人を探して」 自分を見初めたという相手を合コン相手から探す恋愛経験ゼロの主人公。コミカル。

    「フーダニット・リセプション」 犯人当て推理小説の解決編にコーヒーをこぼして読めなくした高校生が、虫食いになった原稿を穴埋めする。論理パズルだと思えば面白いが、コーヒーをこぼした女子高生のキャラが苦手というか不快で斜め読みしてしまった。

    0
    2022年08月16日
  • 水の柩

    Posted by ブクログ

    忘れることと、乗り越えること。
    どう違うのかな。

    過去を見ること、未来を見ること。
    後者のほうが、より人間的に成長するイメージ。

    0
    2022年08月08日
  • 風神の手

    Posted by ブクログ

    ある町の歴史を俯瞰的に見たような感じのする本でした。一つ一つの話がだんだん繋がるのは非常に面白かったです。最後はしんみりさせて頂きました

    0
    2022年08月05日
  • 風神の手

    Posted by ブクログ

    カラスの親指か、カエルの小指の解説でこの小説を賞賛していたので、読んでみた。確かに、一度認識した事実が、読み進める中でその意味を変えていくというところはあったものの、ミステリ要素というか、毒というか、事件というか、もっと刺激が欲しかった。
    日常の人生の挫折や転機も、違う角度から見たり、新たな情報を合わせて見ると、全く違う色合いを見せるのかもしれないと思わせてくれた。

    0
    2022年08月04日
  • ノエル―a story of stories―

    Posted by ブクログ

    物語の力に導かれる主人公たちの3編とエピローグから成る連作長編。それぞれ驚くラストが用意されていながら、エピローグで全てが優しく繋がる構成が見事。童話を挟みつつ人の暗部を描いていて不穏な空気が流れることもあるが、基本的に素敵なオチがついていた。「お話の世界に逃げ込むといういみじゃないんだ。物語の中で、いろんなものを見て、優しさとか強さとか、いろんなものを知って、それからまた帰ってくるんだよ。」というセリフが象徴的。

    0
    2022年06月02日
  • カササギたちの四季

    Posted by ブクログ

    店長の華沙々木と日暮は、売れないリサイクルショップをしている。
    訳あって店に入り浸っている中学生の菜美。
    そんな3人が揃うと起こる事件。
    華沙々木は探偵に憧れており、常に推理をしたがるが、これがまたちんぷんかんぷんである。
    ただ、菜美は華沙々木のことを慕っているので、その推理をちんぷんかんぷんで終わらせるわけにもいかない。
    そこで、日暮は華沙々木の推理通りに事が進むように四苦八苦する。
    ただ、それで華沙々木はどんどん推理を展開させるのだが…
    奇妙なトリオがまぁ、面白いといえば面白いかな。

    2022.5.14

    0
    2022年05月14日
  • 水の柩

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    級友のいじめによる自殺志願やいくの過去など、目をそらしたくなるような状況の中で、周りの言葉などもあり新しい1日目を始める。

    途中はずっともどかしさなど感じつつも、最後はスッキリと終われて良かった

    0
    2022年05月08日
  • 球体の蛇

    Posted by ブクログ

    今まで読んでいた道尾秀介さんのどんでん返し要素と少し違っていたけど、変わらず読みやすく話に入って行きやすくて好きだった!
    ひとりの。みんなの、人生の哀しみ

    0
    2022年05月08日
  • カササギたちの四季

    Posted by ブクログ

    全体的にのんびりしつつ、かつ現実にはありえない感が満載でありつつ、ミステリとしての構成や伏線はしっかりしている、という感じ。よくわからないけど。そして、米澤穂信さんの解説を読むと、なるほど、と納得。

    0
    2022年05月04日